俳優や、ダンサー、そして一般の人においても、なにかしら「表現」をしていて、そして、「表現」のために必要なトレーニングについて知りたい方にはオススメ。
身体とムーブメントを分けて考えているあたりに、「すっ」と入ってくるものがありました。
アレクサンダーテクニークのさわりだけですが、それが俳優のどんなパートに良いのか、ということや、呼吸と声の関係、さらには空間のつかみ方と、
従来出版されてきた演劇・俳優トレーニングの書籍が表し淀んできた点を的確についています。
感明をうけたのは「関係性（ステータス）」という概念を導入している点。
従来の本が「あなた個人が輝くために、あなたがすべきこと」だったとするなら、本著では「俳優は演劇作品を構成する大切な一人。だからどの点を磨くべきか」という論が展開される。
目立つ意欲の強い人には届かないが、謙虚に「トレーニングを積みたい」と考えている人のための珠玉の言葉がここにはあります。
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