アクセスっていう言葉が落語とそぐわない気がしたのですけれど、これはターゲットの読者を主体としたタイトルなのね。
「アクセス」を生活語として使っている世代に向けた、落語への案内の本です。
アクセスの名の通り、落語を観るためには、とりあえずどうすればよいかがわかりやすく説明してあります。
場所はどこ、料金はいくら、雰囲気はどうかとかそんな情報。
「国立演芸場」とか言われても、どんな場所で、いくらとられるのか知らないとなかなか敷居が高いですもんね～。
それと、地区ごとに落語を定期的にやっている場所のリストもあって、わざわざ東京まででなくても日にさえ選べば近場手も観られることも知りました。
落語が聞ける場所の他には、落語家の紹介や、古典落語数本が載っています。
落語の歴史なんかもわかりやすく書いてあります。
これらを読むと、落語がどういういきさつで始まって、どんな派閥があって、誰が誰の門下で、なーんていう雑学がちょっと身に付きます(笑)。
落語の話の世界というのはだいたい江戸時代から大正時代くらいだと思うんですけど、そのころの生活に根付いた話が多いので、時代背景を知らないと十分に楽しめなかったりするんですけど、この書籍ではそのころの生活の様子が写真付き（歴史資料館とかの）で紹介してあったりして、至れり尽くせり。
カラー写真の多い、厚手の紙を使っていて、本自体の暑さはそれほどでもないのですが、落語に興味があって、もう一歩踏み出したい人にお勧めです。
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