AT&Tで経営層に上り詰め、HPのCEOになったものの、社内の敵に囲まれて孤立しHPを追い出されてしまった、カーリー・フィオリーナの自伝です。
女性の社会進出が叫ばれている今でさえ性差の問題があるというのに、この時代、セクハラという概念がまだ共有されていない上、女性が社会的地位を得ることへの理解がまだ全然ないという時代背景があります。そんな性差の問題も抱えつつ、その時そのときの自分の課題を全力で解決し、ひたむきに前進し続けた誠実な人の物語です。何度となく陥る困難な選択肢を、持ち前のコミュニケーション能力、状況を俯瞰する力、交渉や訴求のための論理、そして何より諦めることのないガッツで、乗り越えて行きます。
この本を読んでいると元気が出てきます!
とにかく、前向きでひたむきなメッセージに心が洗われます。
「そのこと自体は、変えられない。でも、どう対応するか決めるのは私だ」
「ハードルを選ぶことはできないけれど、どう乗り越えるかは選べる」
「信念があれば、そのうちきっと誰かに通じる。ベストを尽くせばチャンスの扉は開かれる。自分が屈しなければ、人から貶められはしない」
「人生なんてどのみち公正ではないのだ。私は現実を受け入れ、そのことではもう悩まない、傷つけられない、と決めた。できることをやるしかない。自分が正しいと思うことに全力を尽くすだけだ。たとえ無理と言われても、自分で選んだことをやり通す。私をどう評価するかは彼らの問題で、私の問題ではない。人生は私のもの。自分の気持ちに嘘をつくことだけはしたくない」
カーリーは、HPから更迭され失意に打ちのめされて悲しくて悔しい思いを経てきたと思うのですが、本書の最後で、遊ぶ子供達を眺め自宅の庭で静かにたたずみながら、それでもなお、人生に感謝し、そして「望んでいた幸せが手に入った」と締めくくります。
人生に対する姿勢を教えられる気がします。
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私はこうして受付からCEOになった 単行本 – 2007/11/30
カーリー・フィオリーナ
(著)
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あきらめないで。結果は必ずついてくる
選択肢が複数あるときは、あえて難しいほうに挑む
ばらばらだったチームが、目標に向かって動き出す……
等身大の成長の軌跡は、私たちに勇気をくれる
受付からコツコツとキャリアを積み上げ、巨大企業のCEOへ――。
アメリカでも、これほどの大企業で女性がCEOに就くことは珍しい。
しかし女性であるがゆえに注目を集め、メディアの餌食となっていく。
創業家一族の思惑、変化を怖れる取締役陣の裏切り。
そんななか彼女は最後まで、会社のため、従業員のためにベストを尽くした。
その潔さは、静かな感動を呼び起こしている。
選択肢が複数あるときは、あえて難しいほうに挑む
ばらばらだったチームが、目標に向かって動き出す……
等身大の成長の軌跡は、私たちに勇気をくれる
受付からコツコツとキャリアを積み上げ、巨大企業のCEOへ――。
アメリカでも、これほどの大企業で女性がCEOに就くことは珍しい。
しかし女性であるがゆえに注目を集め、メディアの餌食となっていく。
創業家一族の思惑、変化を怖れる取締役陣の裏切り。
そんななか彼女は最後まで、会社のため、従業員のためにベストを尽くした。
その潔さは、静かな感動を呼び起こしている。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2007/11/30
- ISBN-10447800059X
- ISBN-13978-4478000595
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商品の説明
著者について
カーリー・フィオリーナ
Carly Fiorina
元ヒューレット・パッカード会長兼CEO。
受付とタイプ打ちの秘書から始めて、一念発起してビジネススクールに入学。AT&Tでコツコツとキャリアを積み上げ、やがてルーセント・テクノロジーズのスピンオフを成功させるまでの実力を身につけ、ヒューレット・パッカードのCEOの座にヘッドハンティングされる。
改革の辣腕振りから創業家一族の不興を買うこととなったが、引き際の潔さは世の中に静かな共感と感動を与えた。また、その実績から、リーダーシップ手腕を評価する声は高い。
なお、フォーチュン20にランクされる世界的大企業で女性がCEOになるのは、世界初である。フォーチュン誌「ビジネス界最強の女性」6年連続1位。
Carly Fiorina
元ヒューレット・パッカード会長兼CEO。
受付とタイプ打ちの秘書から始めて、一念発起してビジネススクールに入学。AT&Tでコツコツとキャリアを積み上げ、やがてルーセント・テクノロジーズのスピンオフを成功させるまでの実力を身につけ、ヒューレット・パッカードのCEOの座にヘッドハンティングされる。
改革の辣腕振りから創業家一族の不興を買うこととなったが、引き際の潔さは世の中に静かな共感と感動を与えた。また、その実績から、リーダーシップ手腕を評価する声は高い。
なお、フォーチュン20にランクされる世界的大企業で女性がCEOになるのは、世界初である。フォーチュン誌「ビジネス界最強の女性」6年連続1位。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2007/11/30)
- 発売日 : 2007/11/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 447800059X
- ISBN-13 : 978-4478000595
- Amazon 売れ筋ランキング: - 122,110位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 236位ビジネス人物伝 (本)
- - 10,255位投資・金融・会社経営 (本)
- - 35,064位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月3日に日本でレビュー済み
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2022年2月24日に日本でレビュー済み
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キャリアのブレークスルーには想像絶する痛みが伴いますね
2018年2月25日に日本でレビュー済み
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自己啓発に近い本ですが、どうやってポジションを掴んでいったが書かれています。自分には出来ない関係ないなど思わず、なんだったら出来るかを取り入れていくと良いかと思います。
2018年8月15日に日本でレビュー済み
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ためになりました。著者の視点が面白かったです。良い買い物をしました。お勧めです。
2012年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は著者、フィオリーナ氏から見れば、辞めてもらうべき人間だろう。
HP社の取締役のように、仲間同士で固まり、めんどくさがりで、口だけ出すような、
専門分野だけやっていればいいと思うようなタイプだ。
そんな私がこの本を読み、よくわかった。リーダーってのはこんな大変なんだなと。
著者の言葉通り、経営者が何をやっているかなんて、たいていの社員はわかっていないのだ。
著者のやっていることは愚直だ。まず質問責め、相手の表情を読み、相手の懐に飛び込む、なんでもする。
業務の内容を掴んだら、目標に向けて遮二無二突っ走る。誰が何と言おうと。
「人間は抵抗しやすい」「全員が変わらなければ」と。そしてやり切る。愚直に。
どんな国でも女性改革者なんて嫌われる。口ではどうとでも言えるが、煙たい。
敏感な著者のことだから、自分がどれほど嫌われているかわかっただろう、でもめげない。成果も出す。
HPは今も幽霊船だ。海底に沈んで、いつ浮上するかわからない船。
株価は9年ぶり、2003年以来の安値。口では改革がというが…
自分では「嫌な予感」その間に自分の社会的死が確定している、というよくある終わり方、本当にあっという間。
色々思うことはあるが、自分が如何に抵抗勢力然として生きてきたかを思うと何も言えない。
派閥を作り、文句を言い、今のままで十分と抵抗し…それでやってきたから著者が改革をしに来たのに。
HP社の取締役のように、仲間同士で固まり、めんどくさがりで、口だけ出すような、
専門分野だけやっていればいいと思うようなタイプだ。
そんな私がこの本を読み、よくわかった。リーダーってのはこんな大変なんだなと。
著者の言葉通り、経営者が何をやっているかなんて、たいていの社員はわかっていないのだ。
著者のやっていることは愚直だ。まず質問責め、相手の表情を読み、相手の懐に飛び込む、なんでもする。
業務の内容を掴んだら、目標に向けて遮二無二突っ走る。誰が何と言おうと。
「人間は抵抗しやすい」「全員が変わらなければ」と。そしてやり切る。愚直に。
どんな国でも女性改革者なんて嫌われる。口ではどうとでも言えるが、煙たい。
敏感な著者のことだから、自分がどれほど嫌われているかわかっただろう、でもめげない。成果も出す。
HPは今も幽霊船だ。海底に沈んで、いつ浮上するかわからない船。
株価は9年ぶり、2003年以来の安値。口では改革がというが…
自分では「嫌な予感」その間に自分の社会的死が確定している、というよくある終わり方、本当にあっという間。
色々思うことはあるが、自分が如何に抵抗勢力然として生きてきたかを思うと何も言えない。
派閥を作り、文句を言い、今のままで十分と抵抗し…それでやってきたから著者が改革をしに来たのに。
2015年12月30日に日本でレビュー済み
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2016年度の大統領選に出馬していることもあり、どういう女性なのか知りたくなって本書を購入して読んでみました。本人が書いているので、バイアスがあるでしょうが、受付から始めて、HPのCEOに上り詰めるまで、そしてHPの社内での権力闘争の様子が詳細に書かれていて興味深く、一気に読んでしまいました。フィオリーナがどういう人物なのか、と言うのを知るにはおおいに役立つ本です。
2008年2月15日に日本でレビュー済み
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本書は、たたきあげの人生を歩んできた自伝でもなく、ノンキャリからのサクセスストーリーといったこつこつと積み上げていく成功物語でもありません。
「・・・私はこうしてxxになった」という本があり、出版社が意図して同じ系統のタイトルを付けたものと思われますが、「受付からCEOになった」というのは事実であっても本書にはそのタイトルはそぐわないと思いました。
原著のタイトル「Tough Choices」の方が本書の内容をよく表現しているように思います。
著者が決断の節目節目で岐路に立ち、その時に厳しい選択を行ってきたということです。
女性のビジネスリーダー、エグゼクティブだということで軽視されたことに現在の社会やビジネス界に一石を投じています。
また、現場のリアルな舵取り、経営の選択と集中を綱渡りに乗り越えているところが壮絶なビジネス戦の奮闘をよく描写しています。もちろんその成果も素晴らしいものです。
本書の内容はリアルで濃いですが、著者の考えを無理に押し付けたり、説明に言い訳がましいことがなく、働く女性の方やビジネスマンには一読の価値はあると思います。
「・・・私はこうしてxxになった」という本があり、出版社が意図して同じ系統のタイトルを付けたものと思われますが、「受付からCEOになった」というのは事実であっても本書にはそのタイトルはそぐわないと思いました。
原著のタイトル「Tough Choices」の方が本書の内容をよく表現しているように思います。
著者が決断の節目節目で岐路に立ち、その時に厳しい選択を行ってきたということです。
女性のビジネスリーダー、エグゼクティブだということで軽視されたことに現在の社会やビジネス界に一石を投じています。
また、現場のリアルな舵取り、経営の選択と集中を綱渡りに乗り越えているところが壮絶なビジネス戦の奮闘をよく描写しています。もちろんその成果も素晴らしいものです。
本書の内容はリアルで濃いですが、著者の考えを無理に押し付けたり、説明に言い訳がましいことがなく、働く女性の方やビジネスマンには一読の価値はあると思います。
2014年4月7日に日本でレビュー済み
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著者がいかに有能でこれだけの地位評価を得られたか、が良く分かる。生来の人間性に体力や様々な能力が加われば女性でも高い地位につけるということ、どこまでやるのか、を教えてくれる。
嫌味なく語られるので、反感を感じることなく会社での政治的駆け引きなどを学べる
ただワーキングマザーの目から見るとやはり最大限能力を発揮するには、子供がいないことと家事はしないことが、現代でも条件であることに変わりないのだな、と思う。
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