ガチャ性を帯びたアトム化した個人の大海原のネットで一対一の出逢いに
運命を賭けるマッチングアプリが世の趨勢でありますが、上流階級の
スタンダードは『徳川将軍家の結婚』でも分かるように政略結婚で門閥や
閨閥を形成することで、成功の近道であることを歴史的に証明してみせた
シリーズものの労作の名著です。庶民はせいぜい士業のハイスペック男子を
掴むのがせいぜいでそれ以上はいけません。いけるのは『あのこは貴族』と
影で呼ばれているようなご子息・ご息女だけなのかもしれません。良く調べて
いないので滅多なことは言えませんが…。この本を読んでしまうと類書が
物足らなくなる程に密度もクオリティーも高く超一流の仕事をしていると
思います。下世話ですが会社役員の子は会社役員になり易いようなので
ある意味にオススメ致します。お見合い結婚数パーセントの令和時代の
上級国民はどのような結婚戦略を取るかは分かりませんが、したたかで
あるのは間違いなさそうです。権力の中枢に人が集まるのは昔と今も同じ
で銀座のモガから「港区女子」などが登場して際限ありません。庶民と
全くかけ離れた隔世の感があり実生活の参考になる点は少ないかもしれま
せんが、ホンモノとは何かを知れる一冊であります。産業の金脈と一族の
血脈が巧妙に織り合うストーリーが歴史を形作っていくことが分かり圧巻
です。誰でもアントレプレナーシップのネオリベ化したIT社会の血脈は
定かではありませんが時代が経過すれば神話を形成するのでしょうか?
起業自体大衆化しても大企業レベルとなるとどうなるのか知りたい点です。
続編を期待します。
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持丸長者[国家狂乱篇]―日本を動かした怪物たち 単行本 – 2007/7/27
広瀬 隆
(著)
富豪たちの欲望が生み出した
侵略・戦争という悪魔の正体!
勃興する近代産業を支配し、富を独占する財閥・工業資本家・・・。
彼らが軍閥と手を結んだとき、狂乱が始まった。
持丸長者三部作、待望の第二弾!
侵略・戦争という悪魔の正体!
勃興する近代産業を支配し、富を独占する財閥・工業資本家・・・。
彼らが軍閥と手を結んだとき、狂乱が始まった。
持丸長者三部作、待望の第二弾!
- 本の長さ466ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2007/7/27
- ISBN-104478000816
- ISBN-13978-4478000816
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商品の説明
出版社からのコメント
◆わが国の豪商・財閥・資本家らの金脈と血脈を辿りながら、
近現代史の実像に迫る持丸長者三部作。本シリーズは、これまでロスチャイルド
など世界で暗躍する経済支配者たちの深層を描いてきた著者が、自身初めて日本
の大富豪をテーマにしたノンフィクション巨編。2007年2月に刊行した第一話
[幕末・維新篇]では、金=資本を縦糸として維新政府と幕臣たちにまつわる
数多の謎を解き明かした。そしていま、第二話[国家狂乱篇]の扉が開かれ、物
語は戦時下のクライマックスに突入する。
◆明治・大正から昭和前期までの激動期は、近代産業のめざましい発展をみなが
ら、その裏では長者と軍人たちが手を携えて戦争へと突き進んだ国家狂乱の時代
でもある。産業の主役が商業から工業へ移り変わったこの時代、渋沢栄一や鮎川
義介らの資本家は、いかにして近代国家を動かしたのか。ファッショ化の嵐のな
かで富を独占した財閥はどこへ向かったのか。軍需産業をリードした新興五
大財閥の融資を担った金融機関の実態とは・・・。本書では、前半に製紙や鉄
道、石炭、石油などの巨大産業の台頭を取り上げ、後半では昭和恐慌から戦争へ
と連なる戦時経済の流れを描く。前半と後半、その両者を結びつけたものとは何
か。
近現代史の実像に迫る持丸長者三部作。本シリーズは、これまでロスチャイルド
など世界で暗躍する経済支配者たちの深層を描いてきた著者が、自身初めて日本
の大富豪をテーマにしたノンフィクション巨編。2007年2月に刊行した第一話
[幕末・維新篇]では、金=資本を縦糸として維新政府と幕臣たちにまつわる
数多の謎を解き明かした。そしていま、第二話[国家狂乱篇]の扉が開かれ、物
語は戦時下のクライマックスに突入する。
◆明治・大正から昭和前期までの激動期は、近代産業のめざましい発展をみなが
ら、その裏では長者と軍人たちが手を携えて戦争へと突き進んだ国家狂乱の時代
でもある。産業の主役が商業から工業へ移り変わったこの時代、渋沢栄一や鮎川
義介らの資本家は、いかにして近代国家を動かしたのか。ファッショ化の嵐のな
かで富を独占した財閥はどこへ向かったのか。軍需産業をリードした新興五
大財閥の融資を担った金融機関の実態とは・・・。本書では、前半に製紙や鉄
道、石炭、石油などの巨大産業の台頭を取り上げ、後半では昭和恐慌から戦争へ
と連なる戦時経済の流れを描く。前半と後半、その両者を結びつけたものとは何
か。
著者について
1943年東京生まれ。小説、ノンフィクション、医学書翻訳と幅広い分野で活躍。著書に『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『危険な話』『クラウゼヴィッツの暗号文』『赤い楯』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『燃料電池が世界を変える』『世界金融戦争』『世界石油戦争』『一本の鎖』『日本のゆくえアジアのゆくえ』など多数。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2007/7/27)
- 発売日 : 2007/7/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 466ページ
- ISBN-10 : 4478000816
- ISBN-13 : 978-4478000816
- Amazon 売れ筋ランキング: - 413,552位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,508位日本史一般の本
- - 42,019位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『原子炉時限爆弾』(ISBN-10:4478013594)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月21日に日本でレビュー済み
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2008年12月10日に日本でレビュー済み
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登場人物の系図を作成し、「この人物Aとこの人物Bが結婚して生まれた息子が、後に、あの大企業Cの社長となる、人物Dである。このDは後の太平洋戦争で・・・云々・・・。」等々、相変わらずの広瀬節全開。結構「目から鱗」のお話もあり、面白く読めた。
ただ、面白い事は面白いのだが、この著者の書く本の中身を全部信じると、多分、赤っ恥をかくので気を付けた方がいいと思う。単なる状況証拠で断定している箇所も多いし。
また、死の商人達は、確かに憎むべき存在だが、世界平和なんて現在も夢物語である以上、その存在を抹消する事など出来はしない。
この著者が、毎度毎度その著書で書いているのが「過度の贅沢は止めて、倹しい暮らしをしましょう。自然を愛し、隣人を愛し、地球を愛しましょう」。
これだけ価値観が多様化し、世の中が文明機器で覆いつくされているのに、どうやって実現する? 原子力発電は確かに危険だ。だが、原子力にかわる効率の良い発電なんてあるのか? 書き出すとキリが無いので最後に一つだけ。いい加減、ちゃんと参考文献を巻末に提示するべき。いくら文中で「何々だ!」と断定されても裏が取れないので、これでは本当の事なのか読者が判断出来ない。私がこの人の著書について、面白いと感じながらも、全面的に支持出来ないのはこの為。
ただ、面白い事は面白いのだが、この著者の書く本の中身を全部信じると、多分、赤っ恥をかくので気を付けた方がいいと思う。単なる状況証拠で断定している箇所も多いし。
また、死の商人達は、確かに憎むべき存在だが、世界平和なんて現在も夢物語である以上、その存在を抹消する事など出来はしない。
この著者が、毎度毎度その著書で書いているのが「過度の贅沢は止めて、倹しい暮らしをしましょう。自然を愛し、隣人を愛し、地球を愛しましょう」。
これだけ価値観が多様化し、世の中が文明機器で覆いつくされているのに、どうやって実現する? 原子力発電は確かに危険だ。だが、原子力にかわる効率の良い発電なんてあるのか? 書き出すとキリが無いので最後に一つだけ。いい加減、ちゃんと参考文献を巻末に提示するべき。いくら文中で「何々だ!」と断定されても裏が取れないので、これでは本当の事なのか読者が判断出来ない。私がこの人の著書について、面白いと感じながらも、全面的に支持出来ないのはこの為。
2020年11月5日に日本でレビュー済み
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特にありません
2020年5月2日に日本でレビュー済み
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日本の歴史をきちんと知るにはとても素晴らしい本です。目から鱗!
よく考えたら、そうよね…と思いましたが、この本で勉強しなければその視点は持てていなかったでしょう。いかに考えずに目の前にある情報を鵜呑みしていたなぁと思いました。
惜しむらくは登場人物が多くて複雑で難しいこと!笑
でもそれだけ本格的に研究なさって書かれた本なのだと思います。本当におすすめです。
よく考えたら、そうよね…と思いましたが、この本で勉強しなければその視点は持てていなかったでしょう。いかに考えずに目の前にある情報を鵜呑みしていたなぁと思いました。
惜しむらくは登場人物が多くて複雑で難しいこと!笑
でもそれだけ本格的に研究なさって書かれた本なのだと思います。本当におすすめです。
2020年10月9日に日本でレビュー済み
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日本はコネ社会だと言われる。コネのない人は出世できないし、お金も稼げない。コロナ騒ぎでも、コネのある会社は億単位でお金が入る。一方で10万円さえ手に入れられない人がいる。騒げば騒ぐほど儲かる人たちがいる。この本を読めばどういう人たちが儲けているかがわかる。もちろん儲けたお金を社員のために使った人も出てくる。報道などの表面的な事実だけでは見えない人間関係が見える。この場合、事実をいくら重ねても見えない人間の連携が見えてくる。中学、高校の先生にお願いしたいのはこの本の一部を生徒に紹介してもらいたいということです。
2016年5月17日に日本でレビュー済み
この人の立ち位置が分らないままに読み続けたが疲れた。
持丸長者なる日本の財閥を、上げたり下げたりで、客観的であろうとしているのだろうが…。
知識の羅列という感じで、対象に切り込んでいくというところが無いのでイラつく。
最後の方になって、日本は竹島と尖閣を奪ったと書いてある。
しかし、その根拠を何一つとして書いていないのが如何かと思う。
つまり、最後になってこの人の思想が分った。やはりサヨクだったと。
戦後編や、狂乱編とやらは、面白いのでしょうかね。
持丸長者なる日本の財閥を、上げたり下げたりで、客観的であろうとしているのだろうが…。
知識の羅列という感じで、対象に切り込んでいくというところが無いのでイラつく。
最後の方になって、日本は竹島と尖閣を奪ったと書いてある。
しかし、その根拠を何一つとして書いていないのが如何かと思う。
つまり、最後になってこの人の思想が分った。やはりサヨクだったと。
戦後編や、狂乱編とやらは、面白いのでしょうかね。
2009年10月26日に日本でレビュー済み
上から目線で明治の指導者をこき下ろすような文章と話が行ったり来たりで、どうも読みにくい。明治維新の話なのに、武田信玄と徳川家康を1章丸ごと使う必要があるのか?
系図などの資料は読みやすいのだが。歴史風のビジネス書と言ったほうが良さそう。
系図などの資料は読みやすいのだが。歴史風のビジネス書と言ったほうが良さそう。
2015年8月1日に日本でレビュー済み
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ロスチャイルド一族を描いた赤い盾の日本版。
歴史=政治史の中で、閨閥、経済、文化史まで総合史としてよくぞここまで調べてくれた。と賞賛に値する著書。
歴史に詳しい方なら目から鱗の逸話が多々盛り込まれ非常に興味深く読み進められる。
しかし、この広瀬隆左派代表的ともいえる岩波の文献を引用したりと、二冊目以降の戦前、戦後史の随所に左側に結論つけたがる意思が見え隠れする。
著者のの言い分を鵜呑みにせず事実だけを拾うに留めた方が賢い。
思想が入ってしまうと真実が隠れてしまうので、中庸で書き記してほしかった。
歴史=政治史の中で、閨閥、経済、文化史まで総合史としてよくぞここまで調べてくれた。と賞賛に値する著書。
歴史に詳しい方なら目から鱗の逸話が多々盛り込まれ非常に興味深く読み進められる。
しかし、この広瀬隆左派代表的ともいえる岩波の文献を引用したりと、二冊目以降の戦前、戦後史の随所に左側に結論つけたがる意思が見え隠れする。
著者のの言い分を鵜呑みにせず事実だけを拾うに留めた方が賢い。
思想が入ってしまうと真実が隠れてしまうので、中庸で書き記してほしかった。