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ドラッカー名著集12 傍観者の時代 (ドラッカー名著集 12) 単行本 – 2008/5/16
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- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2008/5/16
- ISBN-104478003009
- ISBN-13978-4478003008
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登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2008/5/16)
- 発売日 : 2008/5/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4478003009
- ISBN-13 : 978-4478003008
- Amazon 売れ筋ランキング: - 304,702位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 503位ビジネス人物伝 (本)
- - 10,898位経営学・キャリア・MBA
- - 20,256位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
ピーター・F・ドラッカー
Peter F. Drucker
1909年11月19日-2005年11月11日
1909年、オーストリア・ウィーン生まれ。フランクフルト大学卒業後、経済記者、論説委員をつとめる。1933年ナチス・ドイツの不興を買うことを承知の論文を発表して、ロンドンへ移住。マーチャントバンクでアナリストをつとめた後、37年渡米。ニューヨーク大学教授などを経て、71年、ロサンゼルス近郊のクレアモント大学院大学教授に就任、以降この地で執筆と教育、コンサルティング活動を続けた。
ファシズムの起源を分析して、イギリスの後の宰相ウィンストン・チャーチルの絶賛をうけた処女作『「経済人」の終わり』、GMのマネジメントを研究した『企業とは何か』をはじめ、40冊近い膨大な著作群は、「ドラッカー山脈」とも呼ばれる。
ドラッカー教授の専門領域は、政治、行政、経済、経営、歴史、哲学、心理、文学、美術、教育、自己実現など多方面にわたっており、さまざまな分野に多大な影響を及ぼした。
東西冷戦の終結、高齢化社会の到来、知識社会への転換といった社会の根源的な変化をいち早く示した現代社会最高の哲人であるとともに、マネジメントの体系を確立し、「分権化」「自己目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」などマネジメントスキルのほとんどを生み出したマネジメントの父である。
GEのジャック・ウェルチ、P&Gのアラン・ラフリーなど、ドラッカー教授を師と仰ぐ世界的経営者は多い。『エクセレント・カンパニー』のトム・ピータース、『ビジョナリー・カンパニー』のジム・コリンズといった著名な著述家たちも、ドラッカー教授の薫陶を受けている。
親日家としても知られる。1934年、ロンドンの街角で雨宿りに偶然入った画廊で目にした日本画の虜となり、室町水墨画などのコレクションを有する。
2005年、あと8日で96歳の誕生日を迎えるという日に永眠。「20世紀の知的巨人」「マネジメントの父」など、ドラッカー教授を称する言葉はたくさんあるが、本人は自らを社会生態学者と規定した。
生涯を通じた最大の関心事は「社会的存在としての人間の自由と平等」であり、そのために社会、組織、企業はどうあるべきか、一人ひとりの人間は何をなすべきかを問い続けた。その思想は、モダン(近代合理主義)を超えて、21世紀を支配するポストモダンの旗手である。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ただ、本書の初訳「傍観者の時代」はなかなか手に入らず、ずっと探していました。
それが新訳で出たことを知り、すぐに買って読みました。
ドラッカーには様々な書籍でいろんなことを教わりましたが、
その原点を本書にみることができます。
しかも、堅苦しい学術書ではないので、のびのびと書いています。
ドラッカーのものの見方・考え方の原点を知るための最高の入門書です。
例えば「強みを活かせ」という、彼の様々な著作に出てくるキーワードは、
本書でその理由が明確になります。
また、「多様性」を重視することも、
彼が出会った様々な人たちから得た教訓だということがわかります。
日本ではマネジメントの大家としてドラッカーを位置付けています。
しかし、ドラッカーはマネジメントの大家である前に、偉大な観察者でした。
従って、ドラッカーのマネジメントを理解する為には、その観察眼を知らなければなりません。
なぜ本書が、今まで再版されなかったのが不思議なぐらいです。
本書がでたことで、ドラッカー理解のステップが次のように描けます。
1.ドラッカーわが軌跡(本書)
2.経済人の終わり
3.産業人の未来
4.企業とは何か
5.ドラッカー365の金言
6.マネジメント 上下
7.あとはご自由にどうぞ
ドラッカーを理解したい方は、上記のステップを試してみてください。
2006年読了(旧版)
著者自身の体験のスケールが大きいので、著者の著名人に対する批判も独特で興味深い。歴史を学ぶのに、何度でも繰り返し読みたい本である。
大変面白かった。
自伝ではないと本人は断っているが、自身の身内、教師、学者、役人、新聞人、貴族、経営者、といったさまざまな立場にあった人々のことを好き嫌いも含めて思い切り主観的に語っているところに自伝的な要素もある。
例えば当時「オーストリアで一番偉い人」と言われていたフロイト、アメリカの雑誌王ヘンリー・ルースに対しては批判的ともいえる書きっぷりだが、それでも彼らの人格攻撃ではなく彼らの仕事の歴史的な意味や当時の社会が求めたものをきちんと分析しているところがドラッカーである。
最も興味を引いた人物は、異色の高級官僚ヘムことヘルマン・シュワルツワルト博士、ドラッカーの小学校時代の恩師、エルザ先生、そしてGMの伝説的経営者、アルフレッド・スローンだ。
辛辣で偏屈、学歴もぱっとしないユダヤ人でありながら、ヘムはオーストリアの公務員として史上最速の出世を遂げるも、オーストリアの通貨体制の崩壊によって引き起こされたインフレを止めることはできず退任、そのあとをあのジョゼフ・シュンペーターが継いだ。ヘムの妻ゲーニアはオーストリアに初の女性のためのギムナジウムを創った人で、ドラッカーの母親はそこで学び医学部へ進学した。
ドラッカーが小学校四年生のときに校長兼担任だったのがエルザ先生。彼女はドラッカーの作文の能力を伸ばし、自分で計画を立てて学ぶ方法を彼に教えた。生涯を通じて「教師観察」を趣味のように楽しんできたドラッカーは、教師には二種類あることをに気づく。「一方は教える才能をもつ天賦の教師であり、もう一方は生徒自身に学ぶべきことをプログラムさせる学習指導者である」。その学習指導者の最高のモデルがエルザ先生だった。学習し読者は「生徒がよりよく学べるよう、計画を立てる手助けをするだけ」なので、「どのような生徒を教えることもできる」のである。
希代の名経営者アルフレッド・スローンのどこがどうすごかったのか、ドラッカーは非常に具体的に書いている。とにかく器が大きい。GMの調査はスローンがドラッカーに依頼したものではなかったが、すべての会議、自身を含むすべての幹部へのフリーアクセスを許可した。そして私情をはさまず人間を評価する。「職場に友人をもたないことは私の務めだと思う。・・・好き嫌いがあることさえ知られてはならない。・・・仕事のやり方や人柄についていうことは、私の仕事ではない」。意思決定にも大きな特徴があった。多数決ではなく問題の本質を考え抜いて決める。経営会議で全員賛成だったあるキャンペーンについてさらに1カ月かけて考え大幅な修正を加えたというエピソードが紹介されている。ドラッカーとのかかわりで興味深いのは、彼がGMを調査して書いた『企業とは何か』をスローンが無視したという話だ。スローンはこの本について「絶対に話題にせず、絶対に話題にさせなかった」という。あっさり書いているが当時ドラッカーにとって控えめにいって不可解、ありていに言って不愉快なことであっただろう。スローンはドラッカーとは違ったアプローチでのGM論を世に出すために『GMとともに』を書いたとも書かれている。ドラッカーは後に、自分のテーマは「体系としてのマネジメント」であったのに対し、スローンについての最重要事項は「経営のプロとしてのマネジメント」であり、彼はそれを自身の本で確立したかったのだと気づく。
他にもポランニー一家、バックミンスター・フラー、マーシャル・マクルーハンなどの有名人のほか、マーチャント・バンク時代の同僚やその関係者などそれほど有名でない人たちの話も隅々まで面白い。単に自分との関係を回顧しているのではなく、それぞれの人間の視点から見た世界を垣間見せることで時代を語っているのである。ドラッカーの未来を見通す目は個人を立体的に観察する目でもある。
また大戦間のオーストリアの若者の知識レベルの高さと行動力には驚嘆した。明治維新時代の日本の若者もそれに近かったのではないでしょうか?
彼の半生を、その激動の時代と、彼の周りにいて、
彼や社会に影響を与えた有名無名の人たちのことを、
彼自身を傍観者という位置づけで描いている。
ドラッカーは若いころ、作家になろうかと考えていたらしい。
500頁余りの大作。しかし、引きこまれるように読み通した。
読む前から聞いてはいたが、彼が色んな意味で本物だということがよくわかった。
彼の家系が良かったこともあり、様々な分野の超一流の人との交流があった。
ドラッカー家と親交のあったフロイトの偶像を、逆に実像から分析し、
交流のあった経済人類学者、カール・ポランニーの目指したものを語る。
グーテンベルクの銀河系の、マクルーハンは友人として登場するし、
アメリカに渡ってからの、ビジネス界の有名どころなど言わずもがなである。
しかし、印象深いのは彼ら有名人についての話だけではない。
冒頭の、ナチスをやりこめた「愚鈍な祖母」の話や、「偉大な」と形容する、
彼の小学生時代の先生の話などなど、どの人も魅力的で人間臭く、
それでいてドラッカーの思想に多大な影響を与えている。
ドラッカーからマネジメントを学ぼうとしている人は、本書の端々に
彼の思想の源流を垣間見ることができる。
小学校の先生、ミス・エルザが実践していた、生徒の「強みを伸ばす目標設定」。
ロンドン時代の勤め先の経営者からは「単純な計画でないと成功しない」こと。
キャデラックを再興し、IBMを発展させた「人を切らない」という経営姿勢。
「知識を知識に適応させること」を大量生産の要としたGMのマネジャー。
「全員一致となったがゆえの再検討」や「適材適所を重視すること」、
さらに、「将来の人口から経営を予測」した、GMのアルフレッド・スローン。
どれも、ドラッカーの著作から親しんできた「基本と原則」が本書の中にある。
そして、なによりも彼が本物で、彼の思想の中核をなしていること――。
“経営資源”や“労働力”としてではなく、生身の「人間」が大切という
彼の思想が、本書からひしひしと伝わってきた。
ここに描かれた時代は、過去のよき時代ではない。
ヨーロッパが戦争に明け暮れ、ナチスの台頭や、かたや社会主義・共産主義
という全体主義に、「人間」がもてあそばれた時代。
ドラッカーはその激動の歴史の真っただ中にいて、その中の人間を見ながら
はたして何が正しいのかを「傍観者」として見ていた。
彼の生きた時代が歴史の転換期であり、周りにいた人々は時代を象徴する人であり、
「傍観者」としての彼の眼も、それを表現する力も一級品であったということが、
本書を奇跡的な価値のあるものにしている。
さて、ドラッカーの一番面白い本はと言えば、圧倒的に本書『傍観者の時代』である。ドラッカーはオーストリア人・ウィーン子であり、8歳の時にはフロイトにも会っている。マイケルとカールのポランニーとは友人でもあり等々・・・。
彼は1909年生まれの欧州ブルジョワインテリの典型であって、自らを「傍観者」と敢えて呼ぶそのしたたかな生き方は、アメリカへの亡命とも考え合せて見るならば、謙虚と傲慢、信念と不安とが綯い交ぜになった誠に一筋縄では理解できないものだ。そのアンビバレントな精神性は知性のゆえである。
自己アピールのために自己投資とやらの一環でドラッカーを使ってやろうとする読者(ドラッカーのお客さんでもあるが)は本書を喜ばないかもしれない。
『マネジメント』などの組織論、経営論のエッセンスは本書にこそ見出せる。但し、そのエッセンスは功利的な目には見出せないだろう。
彼の祖母、叔父叔母、彼の先生、フロイト、トラウン伯爵、ポランニー一家、クレイマー、ヘンシュとシェイファー、ブレイルズフォード、ヘンリー・ルース、フラーとマクルーハン、アルフレッド・スローンら登場人物は多種多彩。ドラッカーの生い立ちや家庭環境、世紀末のオーストリア ウィーンから、ロンドンでのエコノミスト生活、そして米国へと舞台を移しながら、彼の成長と華麗なる人脈に彩られた半生をまさに“傍観者”的視点で描かれている。
どのような環境や人間やトピックスが、このドラッカーという人を形成したのか、彼自身の自己分析やその時代を冷静に見つめる視点は、普遍的といえるのではないか。
世紀末から第2次世界大戦にかける欧州・米国の事情を知る意味でも、新鮮な驚きや発見がある。お薦めの一冊。