友人から「素晴らしかったので」とすすめられて読みました。
混沌とした情報まみれの現代、「スルーする」能力にたけた私たち生活者の心を動かし「自分ごと」と捉えてもらうことで、情報は自発的に広まり、社会を動かすムーブメントも起こせるということが、ケーススタディとともに、わかりやすくまとめてあります。
耳にしたことはあっても、詳しい意味はわからなかった新しいコミュニケーションモデル「エンゲージメント」という“新語”も理解でき、すっきり。
元気のない広告業界の片隅に身を置くものとして、広告やコミュニケーションの明るい可能性を提示され、元気が出ました。おすすめです。
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「自分ごと」だと人は動く 単行本 – 2009/11/28
博報堂DYグループが提唱する次世代コミュニケーションのバイブル!
新たなモデルづくりに、会社や職種を超え、精鋭たちが英知を結集!
新聞やテレビが見られなくなり、企業の広告も効かなくなってきた。それは、消費者が情報をスルーするようになったからだ。膨大な情報を前に、人々は情報を無視する術を身につけた。そんな中で、昨今の広告業界をはじめ「自分ごと」がキーワードとなっている。辞書には載っていないこの言葉は、「他人ごと」の逆の概念として生まれた。ほとんどの情報がスルーされる中で、受け取ってもらえる情報は、生活者が「自分ごと」と思われる情報である。
本書では、マーケティングやNPOの事例と共に、この「自分ごと」が生まれるメカニズムをわかりやすく紹介する。マーケティングはもちろんのこと、人を動かす新たな「技」が具体的に紹介されている。
◆
「広告が効かなくなった」。この現実を前に、博報堂DYグループが会社や職種を超えてつくったチームが、本書の著者である「エンゲージメント研究会」。マーケティングや営業、クリエイティブの精鋭たちが集まり、3年間の議論から新たなコミュニケーション・モデルを生み出した。かつて1980年代に「大衆から分衆へ」を打ち出した博報堂が、現在の生活者像を「網衆(ネットワーク衆)と位置づけ、情報を「届ける」から「受け取ってもらう」への発想転換を提唱する。
新たなモデルづくりに、会社や職種を超え、精鋭たちが英知を結集!
新聞やテレビが見られなくなり、企業の広告も効かなくなってきた。それは、消費者が情報をスルーするようになったからだ。膨大な情報を前に、人々は情報を無視する術を身につけた。そんな中で、昨今の広告業界をはじめ「自分ごと」がキーワードとなっている。辞書には載っていないこの言葉は、「他人ごと」の逆の概念として生まれた。ほとんどの情報がスルーされる中で、受け取ってもらえる情報は、生活者が「自分ごと」と思われる情報である。
本書では、マーケティングやNPOの事例と共に、この「自分ごと」が生まれるメカニズムをわかりやすく紹介する。マーケティングはもちろんのこと、人を動かす新たな「技」が具体的に紹介されている。
◆
「広告が効かなくなった」。この現実を前に、博報堂DYグループが会社や職種を超えてつくったチームが、本書の著者である「エンゲージメント研究会」。マーケティングや営業、クリエイティブの精鋭たちが集まり、3年間の議論から新たなコミュニケーション・モデルを生み出した。かつて1980年代に「大衆から分衆へ」を打ち出した博報堂が、現在の生活者像を「網衆(ネットワーク衆)と位置づけ、情報を「届ける」から「受け取ってもらう」への発想転換を提唱する。
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2009/11/28
- ISBN-104478008728
- ISBN-13978-4478008720
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商品の説明
著者について
博報堂DYグループエンゲージメント研究会
博報堂DYホールディングス、博報堂、大広、読売広告社、博報堂DYメディアパートナーズの5社からの選抜メンバーにより構成される企業グループ内プロジェクト。 メンバーは経営企画、研究開発、営業、制作、ストラテジー、プロモーション、インタラクティブ、メディアプラニング、コンテンツ開発などさまざまな職種から構成されている。 2007年に博報堂DYグループの次世代型コミュニケーションモデル「エンゲージメントリングTM」を社内外に発表。「エンゲージメント」概念を博報堂DYグループとして発展させるべく、そのモデル化・プラニングWAY確立・ツール開発・ビジネスメニュー開発・ワークショップ・ファシリテーション・グループ内研修等に取り組んでいる。
博報堂DYホールディングス、博報堂、大広、読売広告社、博報堂DYメディアパートナーズの5社からの選抜メンバーにより構成される企業グループ内プロジェクト。 メンバーは経営企画、研究開発、営業、制作、ストラテジー、プロモーション、インタラクティブ、メディアプラニング、コンテンツ開発などさまざまな職種から構成されている。 2007年に博報堂DYグループの次世代型コミュニケーションモデル「エンゲージメントリングTM」を社内外に発表。「エンゲージメント」概念を博報堂DYグループとして発展させるべく、そのモデル化・プラニングWAY確立・ツール開発・ビジネスメニュー開発・ワークショップ・ファシリテーション・グループ内研修等に取り組んでいる。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2009/11/28)
- 発売日 : 2009/11/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 227ページ
- ISBN-10 : 4478008728
- ISBN-13 : 978-4478008720
- Amazon 売れ筋ランキング: - 462,549位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,214位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「自分ごと」というキーワードに惹かれて購入したのですが、「突っ込み」「エンゲージメント」「インサイト」「装置」といった用語からは、マーケット・ソリューションは出てきてないのではないでしょうか。
副題にある「情報がスルーされる時代」というのは、『価値の多元化・相対化と情報洪水の真っ只中』のことであり、タグについては、『ぼくたちが処理できる情報にも許容量があることはいうまでもない』ことから、『現代においては、人間とそのかたちづくるすべてを画一的に○×的「要約」して理解しようとする方法が、結局は社会全体に浸透し人間を支配するようになる』と、昭和46年時点で庄司薫が『狼なんかこわくない』で指摘しています。
副題にある「情報がスルーされる時代」というのは、『価値の多元化・相対化と情報洪水の真っ只中』のことであり、タグについては、『ぼくたちが処理できる情報にも許容量があることはいうまでもない』ことから、『現代においては、人間とそのかたちづくるすべてを画一的に○×的「要約」して理解しようとする方法が、結局は社会全体に浸透し人間を支配するようになる』と、昭和46年時点で庄司薫が『狼なんかこわくない』で指摘しています。
2010年3月12日に日本でレビュー済み
「今の仮想・現実世界のコミュニティと個人像をうまくとらまえた名著だ」
これが読んだ直後の感想です。しかし、時間が経過するにつれて、
これだけの「言葉」と紙面を費やしても、どうもプロシューマたる
現代社会人の肖像が、はっきりとは見えてこない。そのもどかしさ。
「大衆→分衆→網衆」「タグ化」「スルー」「(ブログなどを書き)
(情報を発信するというよりむしろ)そっと置いておく」「スルーする」
「シェア」「コラボする」「気付かない」「見切る」「ほっておく」
「with C」「To C」「エンゲージメント」「インサイト」・・そして
「自分ごとだと、スルーしないできちんと」受け止めていく。
本書で使われる、消費者の側面を個人でも固まりでもとらえようという
苦心の試みの一部です。これだけの概念と言葉と枠組みを駆使しても
なかなか具体的な、古い時代でいうところの、平均的生活人というイメージ
が湧いてこないことによる、複雑性の塊の世界観が浮き彫りになっています。
基本的には、広告やマーケティング、同時にマーケッター、アドマンを想定
読者とした書き方にはなっていますが、しかし、本筋は、微細に細分化される
と同時に、変幻自在な阿修羅のような複数の顔を同時に世界に見せる現代人、
現代コミュニティを一気につかみあげて理解する、そんな大胆な試みの書でも
あります。
抽象化し、ビット化する生活人像を知るために一読をお薦めします。
これが読んだ直後の感想です。しかし、時間が経過するにつれて、
これだけの「言葉」と紙面を費やしても、どうもプロシューマたる
現代社会人の肖像が、はっきりとは見えてこない。そのもどかしさ。
「大衆→分衆→網衆」「タグ化」「スルー」「(ブログなどを書き)
(情報を発信するというよりむしろ)そっと置いておく」「スルーする」
「シェア」「コラボする」「気付かない」「見切る」「ほっておく」
「with C」「To C」「エンゲージメント」「インサイト」・・そして
「自分ごとだと、スルーしないできちんと」受け止めていく。
本書で使われる、消費者の側面を個人でも固まりでもとらえようという
苦心の試みの一部です。これだけの概念と言葉と枠組みを駆使しても
なかなか具体的な、古い時代でいうところの、平均的生活人というイメージ
が湧いてこないことによる、複雑性の塊の世界観が浮き彫りになっています。
基本的には、広告やマーケティング、同時にマーケッター、アドマンを想定
読者とした書き方にはなっていますが、しかし、本筋は、微細に細分化される
と同時に、変幻自在な阿修羅のような複数の顔を同時に世界に見せる現代人、
現代コミュニティを一気につかみあげて理解する、そんな大胆な試みの書でも
あります。
抽象化し、ビット化する生活人像を知るために一読をお薦めします。
2021年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
博報堂DYグループエンゲージメント研究会が出版した2008年の本。mixiの話が何度も出てきて逆に新鮮だったり。
人間は一人一人の存在であって、それが他の人とネットワーク的につながっている状態のことを網衆(もうしゅう)と表現し、個人はタグ化。複数のタグを持つことで、いろんな人と繋がっていく。
反する言葉としてレッテルをあげている。レッテルはは一度貼られたら、なかなか剥がすことができないけど、タグは取ることもできる軽い札。また一人につき、何枚でも自由にぺたぺたと貼れるのが特徴。
まさに、今の、InstagramやTwitterのタグによる探索を示唆している。
また、SNSに遣っている人とそうでない人の違いはスルー力。
スルーされることを前提に、情報を発信しなくてはならない。
自分の思いから全員の思いへと。
そのためには「じぶんごと化」が大事。つまり共感。
共感によるつながりがエンゲージメント。
まずは、エンゲージテーマ。
人間は一人一人の存在であって、それが他の人とネットワーク的につながっている状態のことを網衆(もうしゅう)と表現し、個人はタグ化。複数のタグを持つことで、いろんな人と繋がっていく。
反する言葉としてレッテルをあげている。レッテルはは一度貼られたら、なかなか剥がすことができないけど、タグは取ることもできる軽い札。また一人につき、何枚でも自由にぺたぺたと貼れるのが特徴。
まさに、今の、InstagramやTwitterのタグによる探索を示唆している。
また、SNSに遣っている人とそうでない人の違いはスルー力。
スルーされることを前提に、情報を発信しなくてはならない。
自分の思いから全員の思いへと。
そのためには「じぶんごと化」が大事。つまり共感。
共感によるつながりがエンゲージメント。
まずは、エンゲージテーマ。
2011年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
様々なマーケティング本を読んだ。
内容は皆さんの書いてある通り。
私個人の感想
読んでいる途中は結構ワクワクして
「それでそれで?」と読み進めたが
読み終えた後には
「・・・」
読み物として、非常に分かりやすく面白いが
参考にしながら自分、自社への落とし込みは困難だと感じた。
でも本当に読み物としては面白いと思う。
ハウトゥ利用は難しい。
もう一度開くことはないかな・・・
内容は皆さんの書いてある通り。
私個人の感想
読んでいる途中は結構ワクワクして
「それでそれで?」と読み進めたが
読み終えた後には
「・・・」
読み物として、非常に分かりやすく面白いが
参考にしながら自分、自社への落とし込みは困難だと感じた。
でも本当に読み物としては面白いと思う。
ハウトゥ利用は難しい。
もう一度開くことはないかな・・・
2010年2月21日に日本でレビュー済み
「キーワード」「タグ」「自分ごと」など、ネットワーク時代のマーケティングを考え
る上で、とても勉強になった。
「大衆」の分裂が進み、「分衆」の誕生と言われたのが1985年。
さらに、インターネットの普及で、「網衆」という概念が生まれているとのこと。
人間はひとりひとりの存在であって、それが他の人と自由にネットワークとして結ばれ
ている。さらに、このネットワークは固定のものではなく、各人のキーワードである
「タグ」で結ばれる。
「タグ」は自由に着脱が可能で、グルーピング化した集団に「レッテル」を貼るのとは
対照的な概念である。
このような「タグ」化された「分衆」に対するマーケティングは成功のカギは、彼らに
関心のあること即ち「自分ごと」に関するメッセージをシェアすることである。
「自分ごと」への第一歩は、「突っ込みどころ満載」のメッセージを送り、
注目を集めること
次に、「突っ込み」を「共感」に高めるところまで持っていくことである
さらに、「共感」を「自分ごと」にしてもらうために様々な仕組みを作ることが大切で
ある。「自分ごと」のテーマは、タグのように顕在化しているとは限らず、まだ本人も
自覚していない意識(「インサイト」という)への働きかけのための仕組み作りも大切
である。
る上で、とても勉強になった。
「大衆」の分裂が進み、「分衆」の誕生と言われたのが1985年。
さらに、インターネットの普及で、「網衆」という概念が生まれているとのこと。
人間はひとりひとりの存在であって、それが他の人と自由にネットワークとして結ばれ
ている。さらに、このネットワークは固定のものではなく、各人のキーワードである
「タグ」で結ばれる。
「タグ」は自由に着脱が可能で、グルーピング化した集団に「レッテル」を貼るのとは
対照的な概念である。
このような「タグ」化された「分衆」に対するマーケティングは成功のカギは、彼らに
関心のあること即ち「自分ごと」に関するメッセージをシェアすることである。
「自分ごと」への第一歩は、「突っ込みどころ満載」のメッセージを送り、
注目を集めること
次に、「突っ込み」を「共感」に高めるところまで持っていくことである
さらに、「共感」を「自分ごと」にしてもらうために様々な仕組みを作ることが大切で
ある。「自分ごと」のテーマは、タグのように顕在化しているとは限らず、まだ本人も
自覚していない意識(「インサイト」という)への働きかけのための仕組み作りも大切
である。
2010年12月2日に日本でレビュー済み
20年前までは世の大衆は博報堂や電通の思いのままだった。マスメディアを操る広告代理店は、マス・塊としての消費者に向かってCMを垂れ流した。企業は、こんな良い物ができましたと広告代理店を通して欲望の塊に対して一方的なメッセージを流せばよかった。
だが、そんな時代は終わった。様々な原因による共同体意識の低下、個人の情報発信力の増大が起き、広告代理店やマスメディアは危機に陥っている。個々人がケータイやソーシャルメディアでつながる時代がやってきたのだ。
情報化社会とは、メッセージとしての情報が氾濫しすぎているため、受け取り手がその情報をスルーする、無視する。或いは、溜める、好きなときに受信する。
この時代にあって、広告代理店は生き残りに必死である。広告主がその効果を厳しく査定する。役に立たないマーケティングは仕分け対象である。プロモーションの道具でありながら、広告主も大衆も見下していたツケがまわってきたのだ。
この本はそんな時代の流れを様々な例えや事例を使って分かりやすく説明している。消費者ではなく、時と場合により役割を変える個人がゆるーく繋がる人々をどのように「動かして」目的の商品を選択してもらうか。人は動く、と言いながら、どうしても人を動かそうとする組織による、新しい時代への対応マニュアルである。
さらっと目を通しても良いかもしれない。
だが、そんな時代は終わった。様々な原因による共同体意識の低下、個人の情報発信力の増大が起き、広告代理店やマスメディアは危機に陥っている。個々人がケータイやソーシャルメディアでつながる時代がやってきたのだ。
情報化社会とは、メッセージとしての情報が氾濫しすぎているため、受け取り手がその情報をスルーする、無視する。或いは、溜める、好きなときに受信する。
この時代にあって、広告代理店は生き残りに必死である。広告主がその効果を厳しく査定する。役に立たないマーケティングは仕分け対象である。プロモーションの道具でありながら、広告主も大衆も見下していたツケがまわってきたのだ。
この本はそんな時代の流れを様々な例えや事例を使って分かりやすく説明している。消費者ではなく、時と場合により役割を変える個人がゆるーく繋がる人々をどのように「動かして」目的の商品を選択してもらうか。人は動く、と言いながら、どうしても人を動かそうとする組織による、新しい時代への対応マニュアルである。
さらっと目を通しても良いかもしれない。
2015年10月3日に日本でレビュー済み
期待して読み始めたものの、過度に使用される体言止め、「ーらしい」「ーかもしれません」「ーな気がします」など曖昧な表現、その他稚拙な言い回しが多く、読み物としてはかなりの苦行であった。しかし、安くはない買い物であったので、なんとか途中で他の本を読みながらモチベーションを保ち、なんとか完読したが、感想も書こうにも残ったのは疲労感ばかり。読書でこんなに不快になったのは久しぶりだ。