東日本の震災直後の広瀬さんのインタビューを見て
この本を知りました、震災の半年前にこの本が出版されて
まさしく原子炉が危機的状況に陥りました、
危機を予測して福島を停止しても半年後の震災津波には間に合わなかった
と思いますが、それにしても今後発生するであろう東海地震に
間に合うか、すぐにでも全原発を安全に停止、する方向で動かなければ
今度こそ日本はおわりになりますね。
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原子炉時限爆弾 単行本 – 2010/8/27
広瀬 隆
(著)
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【帯コピー】
危機は刻々迫っている!
世界各地で頻発する大地震は何の予兆なのか?
クリーンエネルギーとして推進されている原発は本当に安全か?
「原発震災」がもたらす日本壊滅の危機に警告を発する。
著者15年ぶりの反原発書!!
【内容紹介】
地球温暖化対策のもとで、原発がクリーンエネルギーとして脚光を浴びている。原爆材料プルトニウムを大々的に利用するプルサーマル発電が開始され、ナトリウム火災事故を起こした高速増殖炉「もんじゅ」が14年の冬眠をへて運転再開。さらに政府が閣議決定した「エネルギー基本計画」では、2030年までに原発14基以上を新増設し、現在60%台まで急落している原発稼働率を90%まで引き上げる方針を掲げている。
エコの名の下で、日本人は疑問を抱くことなく電力会社の宣伝文句に踊らされているが、日本の原子力産業が突進しようとしている未来には、とてつもなく巨大な暗黒時代が待ち受けている。その正体こそ、地球の地殻変動がもたらす「原発震災」の恐怖である。
スマトラ島沖地震、四川大地震、新潟県沖地震等々は、刻々迫る東海大地震の予兆である。この日本列島に阪神大震災をはるかに上回る巨大地震が襲うのは確実で、そうなれば浜岡をはじめとする原発が大事故を起こし、首都圏崩壊、さらには日本全土が壊滅するおそれが高い。
本書では、原子力発電の危険性と地震発生のメカニズムを科学的・論理的に解明するとともに、プルサーマル発電、高速増殖炉「もんじゅ」、高レベル放射性廃棄物の最終処分場問題など、原子力産業の現状と欺瞞を明らかにする。
【本文抜粋】
科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間は、電力会社にも一人もいない。その時に、浜岡原発が破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる可能性は、ほぼ百パーセントと言ってよい。これは、時限爆弾の爆発を待っている、ということになる。私たちに分らないのは、その時限爆弾が、いつ爆発するようセットされているか、その時刻だけなのである。
【主な目次】
序 章 原発震災が日本を襲う
第1章 浜岡原発を揺るがす東海大地震
第2章 地震と地球の基礎知識
第3章 地震列島になぜ原発が林立したか
第4章 原子力発電の断末魔
電力会社へのあとがき
【著者紹介】
広瀬隆(ひろせ・たかし)
1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『危険な話』『柩の列島』などで原子力の危険性を訴え続けるとともに、反原発の市民活動を展開。その他の著書に『一本の鎖』『持丸長者』(以上ダイヤモンド社)、『赤い楯』『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(以上集英社)、『世界金融戦争』『世界石油
危機は刻々迫っている!
世界各地で頻発する大地震は何の予兆なのか?
クリーンエネルギーとして推進されている原発は本当に安全か?
「原発震災」がもたらす日本壊滅の危機に警告を発する。
著者15年ぶりの反原発書!!
【内容紹介】
地球温暖化対策のもとで、原発がクリーンエネルギーとして脚光を浴びている。原爆材料プルトニウムを大々的に利用するプルサーマル発電が開始され、ナトリウム火災事故を起こした高速増殖炉「もんじゅ」が14年の冬眠をへて運転再開。さらに政府が閣議決定した「エネルギー基本計画」では、2030年までに原発14基以上を新増設し、現在60%台まで急落している原発稼働率を90%まで引き上げる方針を掲げている。
エコの名の下で、日本人は疑問を抱くことなく電力会社の宣伝文句に踊らされているが、日本の原子力産業が突進しようとしている未来には、とてつもなく巨大な暗黒時代が待ち受けている。その正体こそ、地球の地殻変動がもたらす「原発震災」の恐怖である。
スマトラ島沖地震、四川大地震、新潟県沖地震等々は、刻々迫る東海大地震の予兆である。この日本列島に阪神大震災をはるかに上回る巨大地震が襲うのは確実で、そうなれば浜岡をはじめとする原発が大事故を起こし、首都圏崩壊、さらには日本全土が壊滅するおそれが高い。
本書では、原子力発電の危険性と地震発生のメカニズムを科学的・論理的に解明するとともに、プルサーマル発電、高速増殖炉「もんじゅ」、高レベル放射性廃棄物の最終処分場問題など、原子力産業の現状と欺瞞を明らかにする。
【本文抜粋】
科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間は、電力会社にも一人もいない。その時に、浜岡原発が破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる可能性は、ほぼ百パーセントと言ってよい。これは、時限爆弾の爆発を待っている、ということになる。私たちに分らないのは、その時限爆弾が、いつ爆発するようセットされているか、その時刻だけなのである。
【主な目次】
序 章 原発震災が日本を襲う
第1章 浜岡原発を揺るがす東海大地震
第2章 地震と地球の基礎知識
第3章 地震列島になぜ原発が林立したか
第4章 原子力発電の断末魔
電力会社へのあとがき
【著者紹介】
広瀬隆(ひろせ・たかし)
1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『危険な話』『柩の列島』などで原子力の危険性を訴え続けるとともに、反原発の市民活動を展開。その他の著書に『一本の鎖』『持丸長者』(以上ダイヤモンド社)、『赤い楯』『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(以上集英社)、『世界金融戦争』『世界石油
- ISBN-104478013594
- ISBN-13978-4478013595
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2010/8/27
- 言語日本語
- 寸法13.4 x 2 x 18.9 cm
- 本の長さ308ページ
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登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2010/8/27)
- 発売日 : 2010/8/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 308ページ
- ISBN-10 : 4478013594
- ISBN-13 : 978-4478013595
- 寸法 : 13.4 x 2 x 18.9 cm
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著者について
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1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『原子炉時限爆弾』(ISBN-10:4478013594)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月19日に日本でレビュー済み
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2014年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
隠された真実(所詮、この世はお金がモノを言うのか?)。
専門家も人の子(お金で、電力会社・国の都合の良いようにデータを改竄し、主義、主張も変える) 真っ当な方もいるが。
原子力が無いと、本当に電力不足になるのか、本当に他の発電方法よりも割安なのか、本当に環境に優しいのか?。
多数意見が、声が大きい方が、絶対的に正しいとは言えない(故意に隠蔽、改竄されているのだから)。
東日本大震災から3年、未だ復興のめどが立たず、避難生活を余儀なくされている方々が多数おられるのに、原発再稼働・増設・海外へ技術提供と、違和感(嫌悪感)を覚える。
問題を、先送りしているだけでないのか(このツケは、誰が払うのかよく考えるべき)。
あの日(フクシマ)を忘れない。 風化させては、為らない&同じ過ちは繰り返すべきではない。
専門家も人の子(お金で、電力会社・国の都合の良いようにデータを改竄し、主義、主張も変える) 真っ当な方もいるが。
原子力が無いと、本当に電力不足になるのか、本当に他の発電方法よりも割安なのか、本当に環境に優しいのか?。
多数意見が、声が大きい方が、絶対的に正しいとは言えない(故意に隠蔽、改竄されているのだから)。
東日本大震災から3年、未だ復興のめどが立たず、避難生活を余儀なくされている方々が多数おられるのに、原発再稼働・増設・海外へ技術提供と、違和感(嫌悪感)を覚える。
問題を、先送りしているだけでないのか(このツケは、誰が払うのかよく考えるべき)。
あの日(フクシマ)を忘れない。 風化させては、為らない&同じ過ちは繰り返すべきではない。
2011年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
低評価のレビューを読んでから本書を読んだが、低評価のいずれの指摘とも異なり、福島原発事故後の原発問題を考える上で必読書だと感じた。
「非科学的」との評価があるが、原発自身の問題について原子炉の専門家(京大 小出助教ら)ほどの正確さを期待することは無理であり、
広瀬隆氏が本書で指摘しているのは、「原子力産業が原発耐震性として認めていない」地震学や地質学からの視点での危険性である。
広瀬隆氏の指摘に対し「お前たち素人に何が分かるか。どんな地震が起こっても、原発はびくともしないんだ」と豪語してきた原発推進者たちが、
一旦事故が起こってしまえば「想定外」という、その卑劣さ加減は、本書を読めば痛いほど分かってくる。
2009年駿河湾地震、2007年中越沖地震によって発生した事故を上げ、著者が本書で
「ところが原発事故は、ごくわずかな単発の故障しか想定していないので、多重防御システムが、地震の時には全く機能しなくなる」
とした指摘は、今回の福島原発事故において多重防御システムが機能しない事態が発生したことと正に符合している。
このような事実から判断し、本書を「非科学的」と全面否定することが果たしてできるのだろうか?
自分が読む限り、著者が最悪のケースを想定しているために被害妄想的な記述が散見されるが、
原発推進の電力会社、政府、御用学者らの報道からは知ることのできない重要な情報が書かれており、
原発問題を論じる上で本書の指摘を抜きに論じることはできないのではないかと感じる。
たとえば、東電は今回の事故の原因を「想定外の津波」としたが、広瀬氏が次のように指摘する事故が既に起こっていた。
「2010年6月17日、東京電力福島第一原子力発電所二号機で、電源喪失事故が起こり、あやわメルトダウンに突入かという重大事故が発生した」
原発にとって致命的な「所内完全停電」であるにもかかわらず、マスコミ各社がほとんど報じていない事故であり、
この事故に対する対策を十分に取っていれば、今回のような大事故を防げたのではないだろうか。
本書で初めてこの事故を知り、事故を放置した東電、原子力安全委員会、原子力保安院、報道機関に対する強い憤りを感じざるを得ない。
また、今日(2011年4月17日)、東電および政府により事態収束に向けた行程表が提示されたが、この工程表は作業が順調に進んだ場合である。
本書には、次のような恐ろしい事実が引用されている。
「1854年安政東海地震(M8.4)の最大余震(M7.0)は、本震から約10ヶ月後という長い時間を経た1855年11月7日の没後に生じた。
その結果、本震からの復興途上にあった静岡県西部の広い範囲に大きな被害がもたらされ、とくに袋井と掛川では震度7で家屋はほぼ全壊という惨状を呈した」
上記引用は静大 小山教授が静岡新聞に寄稿した東海地震に関する記事であるが、今日、テレビのニュースで東大の地震学者が
「余震は本震よりマグニチュードで1低い規模で発生しうる。つまり、今後、M8.0規模の余震が起こる危険性がある」と解説していた。
もし福島原発の近くで震度7クラスの余震が発生した場合、完全に制御できていない福島第一原発の1号機から4号機は、
広瀬氏が想定するような最悪の事態になる可能性があるのではないだろうか。
今後、震度7クラスの余震が福島第一原発の近くで起きないことを神に祈るしかない、という気持ちになる。
なお、J-Castに「原発推進学者が次々懺悔」という記事が掲載されたが、本書で広瀬氏が指摘するように、本当に反省しているか疑わしい。
現在進行形である、次の記事を参照されたい。
「安全委が専門家の現地派遣行わず 防災計画、不履行」
[...]
震災復興税として消費税増税が叫ばれているが、最大の税金の無駄遣いである原発推進関連の税金をすべて投入すれば、増税は必要ないのではないのか。
天下り団体として数多くある原発関連組織に回っている税金は、ダムや道路、地方空港と同じ税金の無駄遣いにしか思えない。
一人でも多くの国民が、現在進行形で進んでいる原発推進関連の活動について、本書に書かれた事実を知ることを願ってやまない。
【補足:2011/4/18】
毎日新聞の特集記事に、地震学の石橋克彦・神戸大名誉教授が解説しているが、この解説は本書で広瀬氏が主張する内容と整合している。下記の記事を参照されたい。
特集ワイド:レベル7の「原発震災」 予想された「想定外」 科学技術過信の果て
[...]
【補足2:2011/4/19】
本書268ページに原発推進の目的が「核兵器開発」であることが語られているが、広瀬隆氏のみが言っていることではない。
京大 原子炉実験所 小出裕章助京が下記のインタビューにおいても明確に述べられているので、参照されたい。
Web Iwakami「小出裕章助教(京大原子炉実験所) 2011年4月1日」
[...]
【補足3:2011/4/19】
レビューに「予言が当たった」という記述があったため、どれほど狂信的な内容か心配したが、
著者が本書で本書で引用しているのは、過去の事故や、地震学などの学者の説である。
その事実を元に原発震災を「予測」したのであって、神がかって「予言」したのではない。
「科学的」と言うのであれば、「原発震災」が現実に起こった今、「原発震災」を警告(予測)した学者や著者と、
「あり得ない」「安全」「安心」と言い続けてきた原子力委安全委員会や御用学者らと、
どちらが「科学的に正しい」か、日の目を見るより明らかではないのだろうか?
「原発震災」が現実となった今こそ、「原発震災」を警告した学者らの意見に耳を貸すべき時ではないのだろうか。
「非科学的」との評価があるが、原発自身の問題について原子炉の専門家(京大 小出助教ら)ほどの正確さを期待することは無理であり、
広瀬隆氏が本書で指摘しているのは、「原子力産業が原発耐震性として認めていない」地震学や地質学からの視点での危険性である。
広瀬隆氏の指摘に対し「お前たち素人に何が分かるか。どんな地震が起こっても、原発はびくともしないんだ」と豪語してきた原発推進者たちが、
一旦事故が起こってしまえば「想定外」という、その卑劣さ加減は、本書を読めば痛いほど分かってくる。
2009年駿河湾地震、2007年中越沖地震によって発生した事故を上げ、著者が本書で
「ところが原発事故は、ごくわずかな単発の故障しか想定していないので、多重防御システムが、地震の時には全く機能しなくなる」
とした指摘は、今回の福島原発事故において多重防御システムが機能しない事態が発生したことと正に符合している。
このような事実から判断し、本書を「非科学的」と全面否定することが果たしてできるのだろうか?
自分が読む限り、著者が最悪のケースを想定しているために被害妄想的な記述が散見されるが、
原発推進の電力会社、政府、御用学者らの報道からは知ることのできない重要な情報が書かれており、
原発問題を論じる上で本書の指摘を抜きに論じることはできないのではないかと感じる。
たとえば、東電は今回の事故の原因を「想定外の津波」としたが、広瀬氏が次のように指摘する事故が既に起こっていた。
「2010年6月17日、東京電力福島第一原子力発電所二号機で、電源喪失事故が起こり、あやわメルトダウンに突入かという重大事故が発生した」
原発にとって致命的な「所内完全停電」であるにもかかわらず、マスコミ各社がほとんど報じていない事故であり、
この事故に対する対策を十分に取っていれば、今回のような大事故を防げたのではないだろうか。
本書で初めてこの事故を知り、事故を放置した東電、原子力安全委員会、原子力保安院、報道機関に対する強い憤りを感じざるを得ない。
また、今日(2011年4月17日)、東電および政府により事態収束に向けた行程表が提示されたが、この工程表は作業が順調に進んだ場合である。
本書には、次のような恐ろしい事実が引用されている。
「1854年安政東海地震(M8.4)の最大余震(M7.0)は、本震から約10ヶ月後という長い時間を経た1855年11月7日の没後に生じた。
その結果、本震からの復興途上にあった静岡県西部の広い範囲に大きな被害がもたらされ、とくに袋井と掛川では震度7で家屋はほぼ全壊という惨状を呈した」
上記引用は静大 小山教授が静岡新聞に寄稿した東海地震に関する記事であるが、今日、テレビのニュースで東大の地震学者が
「余震は本震よりマグニチュードで1低い規模で発生しうる。つまり、今後、M8.0規模の余震が起こる危険性がある」と解説していた。
もし福島原発の近くで震度7クラスの余震が発生した場合、完全に制御できていない福島第一原発の1号機から4号機は、
広瀬氏が想定するような最悪の事態になる可能性があるのではないだろうか。
今後、震度7クラスの余震が福島第一原発の近くで起きないことを神に祈るしかない、という気持ちになる。
なお、J-Castに「原発推進学者が次々懺悔」という記事が掲載されたが、本書で広瀬氏が指摘するように、本当に反省しているか疑わしい。
現在進行形である、次の記事を参照されたい。
「安全委が専門家の現地派遣行わず 防災計画、不履行」
[...]
震災復興税として消費税増税が叫ばれているが、最大の税金の無駄遣いである原発推進関連の税金をすべて投入すれば、増税は必要ないのではないのか。
天下り団体として数多くある原発関連組織に回っている税金は、ダムや道路、地方空港と同じ税金の無駄遣いにしか思えない。
一人でも多くの国民が、現在進行形で進んでいる原発推進関連の活動について、本書に書かれた事実を知ることを願ってやまない。
【補足:2011/4/18】
毎日新聞の特集記事に、地震学の石橋克彦・神戸大名誉教授が解説しているが、この解説は本書で広瀬氏が主張する内容と整合している。下記の記事を参照されたい。
特集ワイド:レベル7の「原発震災」 予想された「想定外」 科学技術過信の果て
[...]
【補足2:2011/4/19】
本書268ページに原発推進の目的が「核兵器開発」であることが語られているが、広瀬隆氏のみが言っていることではない。
京大 原子炉実験所 小出裕章助京が下記のインタビューにおいても明確に述べられているので、参照されたい。
Web Iwakami「小出裕章助教(京大原子炉実験所) 2011年4月1日」
[...]
【補足3:2011/4/19】
レビューに「予言が当たった」という記述があったため、どれほど狂信的な内容か心配したが、
著者が本書で本書で引用しているのは、過去の事故や、地震学などの学者の説である。
その事実を元に原発震災を「予測」したのであって、神がかって「予言」したのではない。
「科学的」と言うのであれば、「原発震災」が現実に起こった今、「原発震災」を警告(予測)した学者や著者と、
「あり得ない」「安全」「安心」と言い続けてきた原子力委安全委員会や御用学者らと、
どちらが「科学的に正しい」か、日の目を見るより明らかではないのだろうか?
「原発震災」が現実となった今こそ、「原発震災」を警告した学者らの意見に耳を貸すべき時ではないのだろうか。
2010年10月30日に日本でレビュー済み
もしあなたが、暇を持て余しているようならば、広瀬隆 ”原子炉時限爆弾”(ダイヤモンド社)を読むことをお勧めしよう。
ただし、将来にバラ色の未来を描いている人は、絶対に読んではいけない。
本書の主張はただ1点。
”日本の原発は地震により破壊するだろう。”
ということに尽きる。
それはイコール原発立地54か所のどこかに核爆弾が落ちるということと同義である。
原発はすべてが海に面した場所に立っている。
これは原発が大量の水を蒸発させ、その蒸気によってタービンを回して発電するためである。そして大量の水を供給できるのは海以外にはないからである。
もうひとつ、一見、関係のない事実。
それは貝塚である。日本各地には貝塚が多く存在する。それも海から遠く離れた内陸部に。これは昔、内陸まで海が湾入していたことを意味する。つまり、そう遠くない時代(縄文時代は、地質的時間では決して大昔ではない。)日本の多くは海の底だったという事実を意味する。
この2つの事実は、原発が立地している場所は、そう遠くない時代、海だった
場所が多いということを意味する。
つまりその地盤は脆弱だということである。
しかしながら、電力会社は原発の立地場所は地盤も強固で、想定される大地震に耐えうる設計であると主張する。本書は、これがいかに根拠がないかを徹底的に論駁する。その痛快さは本書で味わってもらうとして、ここでは我々が知らない中で、とんでもないことが行われているという一例だけ紹介したい。
少々長くなるが本書の148ページを、引用する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
志賀原発では、地質調査時の時に、ボーリングによって地質を採取したコアが
建設現場に大量に捨てられていたことが、工事関係者からの内部告発による証
拠写真で明らかになった。ボーリング調査したコアは高価で、すべてに番号が
つけられて保管されるので、捨てられることはあり得ない。
これは、地質が余りに軟弱だったので、強固なサンプルと差し替えいたからで
あり、この重大なデータ捏造を北陸電力に問い質しても、彼らは取材を拒否し
続けて、強引に原発を建設してしまったのである。
九州電力の川内原発でも、地盤が軟弱で、掘るたびに、硬い部分と柔らかい部
分が交互に出てきた。これでは強固な岩盤として審査を通らないと判断した現
場では、ボーリング中にあらかじめ番号なしの硬いサンプルを「貯金」と名付け
て取っておき、柔らかいサンプルが出た場合には硬いものと差し替えたのであ
る。九州電力は「そんなことができるはずがない」と反論したが、現地の作業
者が、国会に参考人として呼ばれ、「俺がやった」と証言して大問題になったの
である。九州電力は、ついにその事実を認めたが、「差し替えはしましたが、
測定結果には違いがない」と主張し、原発は建設されてしまった。コアを差し
替えて、結果が同じであるはずがない。ところが科学技術庁は、軽い警告を出
し、それで地質調査が審査を通過したのである。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こんなことが国会で行われており、しかもほとんどの人に知られていないことに愕然としてしまう。低レベル廃棄物と化したマスコミが報じない中で、広瀬隆氏一人の慧眼に頼らざるを得ない、悲しい日本の状況の中で、同じような手練手管でアジアに原発が輸出されようとしている。
ただ一方で、上関原発に人生を賭けて反対している祝島の人々の痛痒も感じ
ず、嘘と軟弱地盤で塗り固められた日本の原発の実態を知らずに、日々のうの
うと生きている我々に原発崩壊という天誅が下っても、それは自業自得という
ことでもあるのかもしれません。
ただし、将来にバラ色の未来を描いている人は、絶対に読んではいけない。
本書の主張はただ1点。
”日本の原発は地震により破壊するだろう。”
ということに尽きる。
それはイコール原発立地54か所のどこかに核爆弾が落ちるということと同義である。
原発はすべてが海に面した場所に立っている。
これは原発が大量の水を蒸発させ、その蒸気によってタービンを回して発電するためである。そして大量の水を供給できるのは海以外にはないからである。
もうひとつ、一見、関係のない事実。
それは貝塚である。日本各地には貝塚が多く存在する。それも海から遠く離れた内陸部に。これは昔、内陸まで海が湾入していたことを意味する。つまり、そう遠くない時代(縄文時代は、地質的時間では決して大昔ではない。)日本の多くは海の底だったという事実を意味する。
この2つの事実は、原発が立地している場所は、そう遠くない時代、海だった
場所が多いということを意味する。
つまりその地盤は脆弱だということである。
しかしながら、電力会社は原発の立地場所は地盤も強固で、想定される大地震に耐えうる設計であると主張する。本書は、これがいかに根拠がないかを徹底的に論駁する。その痛快さは本書で味わってもらうとして、ここでは我々が知らない中で、とんでもないことが行われているという一例だけ紹介したい。
少々長くなるが本書の148ページを、引用する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
志賀原発では、地質調査時の時に、ボーリングによって地質を採取したコアが
建設現場に大量に捨てられていたことが、工事関係者からの内部告発による証
拠写真で明らかになった。ボーリング調査したコアは高価で、すべてに番号が
つけられて保管されるので、捨てられることはあり得ない。
これは、地質が余りに軟弱だったので、強固なサンプルと差し替えいたからで
あり、この重大なデータ捏造を北陸電力に問い質しても、彼らは取材を拒否し
続けて、強引に原発を建設してしまったのである。
九州電力の川内原発でも、地盤が軟弱で、掘るたびに、硬い部分と柔らかい部
分が交互に出てきた。これでは強固な岩盤として審査を通らないと判断した現
場では、ボーリング中にあらかじめ番号なしの硬いサンプルを「貯金」と名付け
て取っておき、柔らかいサンプルが出た場合には硬いものと差し替えたのであ
る。九州電力は「そんなことができるはずがない」と反論したが、現地の作業
者が、国会に参考人として呼ばれ、「俺がやった」と証言して大問題になったの
である。九州電力は、ついにその事実を認めたが、「差し替えはしましたが、
測定結果には違いがない」と主張し、原発は建設されてしまった。コアを差し
替えて、結果が同じであるはずがない。ところが科学技術庁は、軽い警告を出
し、それで地質調査が審査を通過したのである。
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こんなことが国会で行われており、しかもほとんどの人に知られていないことに愕然としてしまう。低レベル廃棄物と化したマスコミが報じない中で、広瀬隆氏一人の慧眼に頼らざるを得ない、悲しい日本の状況の中で、同じような手練手管でアジアに原発が輸出されようとしている。
ただ一方で、上関原発に人生を賭けて反対している祝島の人々の痛痒も感じ
ず、嘘と軟弱地盤で塗り固められた日本の原発の実態を知らずに、日々のうの
うと生きている我々に原発崩壊という天誅が下っても、それは自業自得という
ことでもあるのかもしれません。
2015年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
広瀬さん自体は詳しく知らないが、
なぜ原発を稼働すべきじゃないのかが
よくわかる本。
我々が恐れないといけないところは
実は原発そのものではなく、実は…
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我々が恐れないといけないところは
実は原発そのものではなく、実は…
2016年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スリーマイルやチェルノブイリの原発事故は人災といわれている。 しかし地震大国の日本では地震による原発事故が頻発することは著者の指摘した通りであった。 まず新潟県中越地震と3年後の中越沖地震で東電の柏崎刈羽原発が致命的な損害を受けた。 東北電力からの外部電源でかろうじてメルトダウンを避けられた。 地震に伴う津波は水の塊ではなく岩の塊となりすべてを破壊しつくすという。 福島原発事故で著者の予想はすべて実現した。 全電源喪失はメルトダウンやメルトスルーを起こし放射能被害を莫大なものにする。 原子炉はどのような局面においても冷却を要請されるという。 この対応を欠いていたのが福島第一原発である。 吉田所長の海水による冷却という英断で東日本の荒廃化は防がれた。 東電の本社の命令違反である。 東電の指揮官たちは無学、文盲の虚偽集団であった。 機械工学も材料工学も知らない似非科学者だという。 原子炉が生み出す高熱に耐える金属材料は現在地球上には存在しないという。 3・11の福島や4・14の熊本地震は波形から人工地震と解釈されている。 しかし地震科学者も地震学を忘れたカナリヤの様に沈黙して語らない。 安政の11年間に巨大地震が7回発生している。 原発54基のほとんどが活断層の上か近くに建設されているという。 地質学者の虚偽報告によって許可されたからである。 原発事故想定時の凄惨な報告書を破棄して原発は100%安全といい続けてきた。 著者は原子力村の人たちを真実を隠し虚偽の仮面をきた犯罪者、確信犯と呼ぶ。 彼らにとって日本人の命は紙ほどに軽いのである。 日本列島が不毛の地になっても海外に逃げればよいと思っているらしい。 福島原発事故は想定外ではなく想定内の事故だったのである。 この著書がそれを見事に実証してくれている。