私自身7年近くの中国滞在経験があり、中国語も話せますし、CCTVに映ったこともあります。
中国のような巨大な社会では、一旦発信された情報は非常に広範囲に伝わり、その過程で少しずつ変化し、それを誰かがコントロールすることは不可能です。
彼の中国語の著書:「从伊豆到北京有多遠'」の大学入試の部分も読みましたが、「'東京一所很有名的大学」(東京の一つの有名な大学)に受かったと書かれて
いるだけです。でも、こう書くと、「東京大学に受かった」と意識的に、あるいは無意識的に勘違いする人は出てくるものです。そう言った勘違いしている
人々と話すときに、いちいち修正しながら話すことはまたあり得ないことだと思います。中国人は、日本人のような潔癖症ではないのです。細部にこだわると、
むしろ不自然です。
南京大虐殺の話にしても、中国国内で面と向かって日本的な反論を言うことは、中国で生活するのであればあり得ない話です。政治的・歴史的に難しい話
だとしか言いようがないのです。
その他、若いがゆえに不注意な発言はいろいろとあったのでしょう。
でも、この本に書かれていることは、現在の中国であり、外から見た現在の日本です。中国にも弱みはたくさんありますが、日本人のなかにある弱み、自分で
自分を縛っていることに、もっと多くの日本人が気づくべきだと私も思います。
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われ日本海の橋とならん 単行本(ソフトカバー) – 2011/7/23
加藤 嘉一
(著)
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購入オプションとあわせ買い
中国でもっとも有名な日本人、加藤嘉一氏の最新作。中国で疾走する日本の若者としての考え方や中国の内部に踏み込んだものしかわからない中国人とのつきあいかた、中国の政治のしくみ、ビジネスのやりかた、中国人の生活を解説します。そして、そこから見えて来るのは世界のなかの日本なのです。
- 本の長さ196ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2011/7/23
- ISBN-10447801647X
- ISBN-13978-4478016473
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登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2011/7/23)
- 発売日 : 2011/7/23
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 196ページ
- ISBN-10 : 447801647X
- ISBN-13 : 978-4478016473
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年7月9日に日本でレビュー済み
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2011年11月3日に日本でレビュー済み
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私としては、あまり中国の現状を知らないこともあり、中国の情報や日本についての見方について面白く読ませていただいた。友人の中国人ビジネスマンは、「彼はもうちょっと中国のことを勉強した方がいい。まだまだ若いからしょうがないけど」と言っている。ただ、中国でもっとも有名な日本人というのは本当らしい。
凄い人だと思う。中立を貫けば、日中両国からのネット住民の非難を浴びるのだろう。罵声を浴びることもあるようだ。それでも自分に富士山か黄山よりも高い自尊心を持ち、なんともせずに言論活動を続ける。
著者と同年代の私としては、色々と教わることが多かった。
1.大きなことを成し遂げるには「自分大好き」であることが必須(まだ、著者は道半ばだが、彼のような自分大好き人間でなければきっと成功する可能性はゼロだろう)
2.好きなことを好きなだけ追求することが大成する条件である(嫌なことを我慢しい「さえ」すれば、いつか大きなことを成し遂げられるというのは幻想。日本で最も尊敬される職人気質のプロも自分の好きなことを黙々とやり続けているから大成する。好きなことだから、苦労・苦痛・我慢と感じない。好きなことだから、我慢できる。)
3.フットワークの重要性(あいたい人、行きたい場所に自分の心に素直に従い、会いに行く。そうすれば、周りの人、環境が自然と自分に何かを教えてくれる。)
4.外に出ることで日本を客観視できる(日本は迷走している。自国で生まれ、人生の大半を過ごしてきたため、日本病の原因につき多くの日本国民がわからないでいる。それには外に出てみて日本との比較対象を作るのが良いと思う。日本のいいところ、のばすべき所、逆に悪いところ(今の時代との関係で)、改めるべき所が見えてくるはずである。)
いずれも「出る杭が打たれる日本社会」ではブレーキがかかりやすいことだ。私は今の日本に足りない精神だと思う。
少なからず中国ビジネスに関わっている私としては、著者が孤軍奮闘しているのが不憫である。一人で架けられる橋などたかが知れている。もっと多くの者が橋の建設に加わらなければならない。
凄い人だと思う。中立を貫けば、日中両国からのネット住民の非難を浴びるのだろう。罵声を浴びることもあるようだ。それでも自分に富士山か黄山よりも高い自尊心を持ち、なんともせずに言論活動を続ける。
著者と同年代の私としては、色々と教わることが多かった。
1.大きなことを成し遂げるには「自分大好き」であることが必須(まだ、著者は道半ばだが、彼のような自分大好き人間でなければきっと成功する可能性はゼロだろう)
2.好きなことを好きなだけ追求することが大成する条件である(嫌なことを我慢しい「さえ」すれば、いつか大きなことを成し遂げられるというのは幻想。日本で最も尊敬される職人気質のプロも自分の好きなことを黙々とやり続けているから大成する。好きなことだから、苦労・苦痛・我慢と感じない。好きなことだから、我慢できる。)
3.フットワークの重要性(あいたい人、行きたい場所に自分の心に素直に従い、会いに行く。そうすれば、周りの人、環境が自然と自分に何かを教えてくれる。)
4.外に出ることで日本を客観視できる(日本は迷走している。自国で生まれ、人生の大半を過ごしてきたため、日本病の原因につき多くの日本国民がわからないでいる。それには外に出てみて日本との比較対象を作るのが良いと思う。日本のいいところ、のばすべき所、逆に悪いところ(今の時代との関係で)、改めるべき所が見えてくるはずである。)
いずれも「出る杭が打たれる日本社会」ではブレーキがかかりやすいことだ。私は今の日本に足りない精神だと思う。
少なからず中国ビジネスに関わっている私としては、著者が孤軍奮闘しているのが不憫である。一人で架けられる橋などたかが知れている。もっと多くの者が橋の建設に加わらなければならない。
2015年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろ言われている筆者ではあるが、彼が若くして単身異国の地に渡り、そこでしてきた努力というのは賞賛に値するものであると思う。肌で感じた中国という国を、自分なりに発信しようとする姿には、同じ世代のものとして教わることも多い。これからどんな道を歩んでいかれるのか、期待と応援の意味で星五つ。
2012年12月10日に日本でレビュー済み
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売れているとのことで、買ったがほとんど自慢話。
でも、これはこれでアリかも。
それなりに面白いので、中国に興味のある人はよんでみるのも・・・
でも、これはこれでアリかも。
それなりに面白いので、中国に興味のある人はよんでみるのも・・・
2011年8月4日に日本でレビュー済み
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加藤嘉一さんの本、読むの3冊目です。
この本は、日本語で書き下ろしているから、読みやすいですね。
この本で初めて中国から国費で招かれたことを表明しています。
それ書くと『中国の手先だ!』と言われそうだけど、あえて
書いているところは、潔いですね。
これから、中国との外交問題にも発言できるポジションにつくと
思うけれど、日本の国益のために働いて欲しい。
若い人ほど読んで欲しい。
この本は、日本語で書き下ろしているから、読みやすいですね。
この本で初めて中国から国費で招かれたことを表明しています。
それ書くと『中国の手先だ!』と言われそうだけど、あえて
書いているところは、潔いですね。
これから、中国との外交問題にも発言できるポジションにつくと
思うけれど、日本の国益のために働いて欲しい。
若い人ほど読んで欲しい。
2011年8月7日に日本でレビュー済み
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作者の加藤君は中国で一番有名な日本人だ。ぼくも北京で話したことはないが、何度か見かけたことがある。現代版の「なんでも見てやろう、やってやろう」の好青年である。若いとは言え、大陸に渡って半年で中国語をマスターした豪傑だ。北京大学を訪れた胡錦濤が学生寮の彼の部屋を訪れに来たというから、只モノじゃない。加藤君がそれなりの影響力を持っていると認知しているのだろう。
本書では、中国に駐在しないと分からないことがちりばめられている。中国に行ったことのない日本人の感覚では、おかしいのではないかと思われることも書いてある。日本よりも中国の方が発言が自由だというのはその典型だ。政治的な自由は日本のほうがあるかも知れないが、日本には目に見えないタブー(これは日本にいるとよく分からない)が多すぎる。中国では、当局が嫌がる「一線」を超えなければ、何でも発言できる。
中国には経済的発展に背を向けて生きる「暇人」が3億人以上いるという指摘は面白い。彼らはその日暮らしだけれども、マイペースで何にもとらわれずに生きているという。彼らが政治的に動くとき、中国は変革の時期を迎えるというのは考慮の余地がある。
それに、中国最大の弱点は「反日感情」というのも鋭い。日本政府は中国人の激しい反日感情を恐れるが、真に恐れて怖れているのは中国共産党幹部だ。反日には正義があるし、それは暴走する可能性を秘めているからやっかいだ。日本政府はこの反日感情を刺激することで、共産党の基盤をゆするといいだろう。加藤君のますますの活躍を期待する。
本書では、中国に駐在しないと分からないことがちりばめられている。中国に行ったことのない日本人の感覚では、おかしいのではないかと思われることも書いてある。日本よりも中国の方が発言が自由だというのはその典型だ。政治的な自由は日本のほうがあるかも知れないが、日本には目に見えないタブー(これは日本にいるとよく分からない)が多すぎる。中国では、当局が嫌がる「一線」を超えなければ、何でも発言できる。
中国には経済的発展に背を向けて生きる「暇人」が3億人以上いるという指摘は面白い。彼らはその日暮らしだけれども、マイペースで何にもとらわれずに生きているという。彼らが政治的に動くとき、中国は変革の時期を迎えるというのは考慮の余地がある。
それに、中国最大の弱点は「反日感情」というのも鋭い。日本政府は中国人の激しい反日感情を恐れるが、真に恐れて怖れているのは中国共産党幹部だ。反日には正義があるし、それは暴走する可能性を秘めているからやっかいだ。日本政府はこの反日感情を刺激することで、共産党の基盤をゆするといいだろう。加藤君のますますの活躍を期待する。
2011年12月31日に日本でレビュー済み
『武士道』を著した 新渡戸稲造は、アメリカ留学に際してこう語りました。
「願わくは、われ太平洋の橋とならん」
英語で記された『武士道』は、世界中で今現在も読み継がれるベストセラーとなっています。
本書の著者は1984年生まれ。
中国を拠点に、言論活動を展開しています。
高校在学時に、北京大学への国費留学のチャンスを掴み取り、単身中国に渡ります。
まずは言葉の壁を乗り越えるため、実践的猛勉強を繰り返し、
ネイティブと同レベルの語学力を身に付けます。
その後、翻訳などをしながら勉学に励む日常に、転機が訪れました。
「反日デモ現場に居合わせた日本人留学生」として、テレビに出演してみないか…
著者は決心します。4時間後の生放送。
香港、北京、上海、3元生中継で、中国全土が注目するこの番組。
次第にキャスターの質問は核心へと迫ります。
「こういったデモを招いた原因は、中国と日本のどちらにあると思いますか?」
日本人の代表としての応えを求められた瞬間です。
「額に銃口を突きつけられたような気分」と著者は思い返します。
その時の発言は、正確さをきすため、本文に譲りますが、
翌日からの北京生活が一変する結果となりました。
取材が殺到し、「中国でもっとも有名な日本人」と呼ばれるようになりました。
著者のサクセスストーリーにも興味は湧きますが、注目すべきは、
中国という国家の内面の描写です。
そういうことになっているのか、と参考になる話が多々ありました。
隣の超大国の腹の内、日本人としての選択、若者の今後の身の振り方 etc.
示唆の多い提言には、若者の勢いを感じます。
20代の人には是非、それ以外の若い世代にもお薦めできる一冊です。
冒頭で紹介した、新渡戸の言葉。「われ太平洋の橋とならん」
「われ日本海の橋とならん」、本書名の真意はここに表れていました。
「おわりに」の熱い想いを、一部抜粋します。
日本の若者に言いたい。なにをこもっているんだ。
日本人が外に出て行くことはローリスク・ハイリターンなんだ。
僕たち日本人には、偉大な先輩たちが汗水垂らして築いてくれたすばらしい国家イメージがある。
グローバリゼーションは日本人にとっての宿題なんだ。
僕たち若者が立ち上がらなくてどうする。
僕たち自身の未来なんだぞ。お国を変えていくのは僕たちなんだ。
自覚を持とう。すべてはそこから始まる。
僕だけが孤軍奮闘してもダメなんだ。
高校野球も、ビジネスも、ものづくりも、あらゆる勝負はチームで挑むものだ。
個人の利益だけ追求するのではなく、みんなで立ち向かう文化を世界に先立って育んできたのは、ほかでもない、僕たち日本人だ。
いまこそオールジャパンで挑もうじゃないか。
「願わくは、われ太平洋の橋とならん」
英語で記された『武士道』は、世界中で今現在も読み継がれるベストセラーとなっています。
本書の著者は1984年生まれ。
中国を拠点に、言論活動を展開しています。
高校在学時に、北京大学への国費留学のチャンスを掴み取り、単身中国に渡ります。
まずは言葉の壁を乗り越えるため、実践的猛勉強を繰り返し、
ネイティブと同レベルの語学力を身に付けます。
その後、翻訳などをしながら勉学に励む日常に、転機が訪れました。
「反日デモ現場に居合わせた日本人留学生」として、テレビに出演してみないか…
著者は決心します。4時間後の生放送。
香港、北京、上海、3元生中継で、中国全土が注目するこの番組。
次第にキャスターの質問は核心へと迫ります。
「こういったデモを招いた原因は、中国と日本のどちらにあると思いますか?」
日本人の代表としての応えを求められた瞬間です。
「額に銃口を突きつけられたような気分」と著者は思い返します。
その時の発言は、正確さをきすため、本文に譲りますが、
翌日からの北京生活が一変する結果となりました。
取材が殺到し、「中国でもっとも有名な日本人」と呼ばれるようになりました。
著者のサクセスストーリーにも興味は湧きますが、注目すべきは、
中国という国家の内面の描写です。
そういうことになっているのか、と参考になる話が多々ありました。
隣の超大国の腹の内、日本人としての選択、若者の今後の身の振り方 etc.
示唆の多い提言には、若者の勢いを感じます。
20代の人には是非、それ以外の若い世代にもお薦めできる一冊です。
冒頭で紹介した、新渡戸の言葉。「われ太平洋の橋とならん」
「われ日本海の橋とならん」、本書名の真意はここに表れていました。
「おわりに」の熱い想いを、一部抜粋します。
日本の若者に言いたい。なにをこもっているんだ。
日本人が外に出て行くことはローリスク・ハイリターンなんだ。
僕たち日本人には、偉大な先輩たちが汗水垂らして築いてくれたすばらしい国家イメージがある。
グローバリゼーションは日本人にとっての宿題なんだ。
僕たち若者が立ち上がらなくてどうする。
僕たち自身の未来なんだぞ。お国を変えていくのは僕たちなんだ。
自覚を持とう。すべてはそこから始まる。
僕だけが孤軍奮闘してもダメなんだ。
高校野球も、ビジネスも、ものづくりも、あらゆる勝負はチームで挑むものだ。
個人の利益だけ追求するのではなく、みんなで立ち向かう文化を世界に先立って育んできたのは、ほかでもない、僕たち日本人だ。
いまこそオールジャパンで挑もうじゃないか。
2012年2月27日に日本でレビュー済み
レビューを見ていると賛否両論あるようですが、日本と中国のそれぞれについて
比較的客観的な視点から分析がされているように思えましたし、
日本にいては見えてこないようなことを知ることができたという意味では、
大変参考になる本でした。
参考にはなりましたが、あくまで著者一人の意見、考えですので、鵜呑みにはできません。
そのほかの、いま現在中国で仕事や勉強をしている日本人はどう考えているのだろう、
ということも同時に気になりました。
(幸い友人の何人かが中国にいますので、機会があれば訊いてみたいと思っています。)
あと、ちょっと気になったのは、
さりげない自慢が其処此処にちりばめられているところ。
中国をはじめとした海外の人から見たら、これでも控えめなほうなのかもしれませんが、
それでもやっぱり「日本人」から見ると鼻につきます(笑)
あーこの人いまの自分が大好きなんだろうなー、
日中問題を通して、結局は自分を表現したいんだろうなーなんて思ってしまいました。
(でも、このくらいの年代って多かれ少なかれそういうところありますよね。)
そして学生時代はたぶん、周囲になじめない自分に劣等感を感じつつ、
同時に、その周囲に対して優越感を感じてきた人なんだろうなあ、と、
自分も著者ほどではありませんが、打たれる杭を経験してきたので、そう感じました。
また著者の場合、日本について辛口の意見が多いのが目に付きます。
それには、母国を案じているということももちろんあるのでしょうが、
著者が日本人に独特の「空気」を嫌悪していることが少なからず影響しているように思われます。
たしかに著者の指摘は鋭く、無視できないものがあります。
ですが、日本人に独特の「空気」のなかには、著者が嫌うような短所だけでなく、
同時に世界に誇るべき長所も含まれていて、それが日本人を日本人たらしめているように感じられるのです。
著者自身が書いているように、長所と短所は表裏一体ですから、ただ時代に合わせて変化すればいい、と
そんな単純な話ではないように思われます。
比較的客観的な視点から分析がされているように思えましたし、
日本にいては見えてこないようなことを知ることができたという意味では、
大変参考になる本でした。
参考にはなりましたが、あくまで著者一人の意見、考えですので、鵜呑みにはできません。
そのほかの、いま現在中国で仕事や勉強をしている日本人はどう考えているのだろう、
ということも同時に気になりました。
(幸い友人の何人かが中国にいますので、機会があれば訊いてみたいと思っています。)
あと、ちょっと気になったのは、
さりげない自慢が其処此処にちりばめられているところ。
中国をはじめとした海外の人から見たら、これでも控えめなほうなのかもしれませんが、
それでもやっぱり「日本人」から見ると鼻につきます(笑)
あーこの人いまの自分が大好きなんだろうなー、
日中問題を通して、結局は自分を表現したいんだろうなーなんて思ってしまいました。
(でも、このくらいの年代って多かれ少なかれそういうところありますよね。)
そして学生時代はたぶん、周囲になじめない自分に劣等感を感じつつ、
同時に、その周囲に対して優越感を感じてきた人なんだろうなあ、と、
自分も著者ほどではありませんが、打たれる杭を経験してきたので、そう感じました。
また著者の場合、日本について辛口の意見が多いのが目に付きます。
それには、母国を案じているということももちろんあるのでしょうが、
著者が日本人に独特の「空気」を嫌悪していることが少なからず影響しているように思われます。
たしかに著者の指摘は鋭く、無視できないものがあります。
ですが、日本人に独特の「空気」のなかには、著者が嫌うような短所だけでなく、
同時に世界に誇るべき長所も含まれていて、それが日本人を日本人たらしめているように感じられるのです。
著者自身が書いているように、長所と短所は表裏一体ですから、ただ時代に合わせて変化すればいい、と
そんな単純な話ではないように思われます。