中国やインドでGE社等が新興国での製品を開発し、グローバルに成功した例を分析しています。
楽しみましたし、有益でした。
“インドビジネスの為”ではなく、“グローバルビジネスで生き延び、成長する為”
として、重要な内容だと思いました。
発行から3年近く経っており、その後、色々な機会で聞いた事のある話もありましたし、
そもそも、Reverse Innovationという言葉が、繰り返し聞いた言葉ですね。
しかし、“教科書”のように、纏まっている点が、今後にも生きると思いました。
例えば、下記で、各種活動の状況を再確認出来ました。
レベル1の思考:重要なのは富裕国だけ
レベル2の思考:貧困国では、最上位のみに、富裕国の製品を展開すれば良い
レベル3の思考:新興国市場には、富裕国製品をカスタマイズする必要がある
レベル4の思考:新興国のニーズは富裕国とは違うので、一から設計しなおす必要がある
レベル5の思考:問題はローカルではなく、グローバルだ
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リバース・イノベーション 単行本(ソフトカバー) – 2012/9/28
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購入オプションとあわせ買い
これまで誰も提示したことのない戦略の新領域「リバース・イノベーション」の、世界で最初、かつ現時点で唯一の本です。
リバース・イノベーションとは、新興国市場向けに開発を行った商品を、先進国でも展開し、グローバル市場のシェアを拡大する戦略のことです。これまでのグローカリゼーションが、先進国で製品開発を行い、その商品をマイナーチェンジした廉価版を新興国向けに投入してきたのに対し、リバース・イノベーションでは、新興国市場に合った商品を一から生み出す「イノベーション」を行い、その商品をリバース(逆戻り=逆流)させ、先進国に投入するのです。
リバース・イノベーションは、従来の流れとまさに逆のコンセプトであり、時に大きな破壊力を生み出します。
本書はリバース・イノベーションのインパクトとメカニズムをシンプルな理論と豊富な驚くべき企業事例で紹介しています。
もはや先進国からの単なる輸出で勝てる時代ではありません。
新興国で成長した「新興国の巨人」が先進国に攻めてくる前に、新興国でイノベーションを起こして、新興国市場を攻略し、その勢いを利用してグローバル市場へ展開する必要があるのです。
全世界的べストセラー! ! 世界トップ3の経営思想家(2011年Thinkers50)が、近未来の競争のルールを提示します。
リバース・イノベーションとは、新興国市場向けに開発を行った商品を、先進国でも展開し、グローバル市場のシェアを拡大する戦略のことです。これまでのグローカリゼーションが、先進国で製品開発を行い、その商品をマイナーチェンジした廉価版を新興国向けに投入してきたのに対し、リバース・イノベーションでは、新興国市場に合った商品を一から生み出す「イノベーション」を行い、その商品をリバース(逆戻り=逆流)させ、先進国に投入するのです。
リバース・イノベーションは、従来の流れとまさに逆のコンセプトであり、時に大きな破壊力を生み出します。
本書はリバース・イノベーションのインパクトとメカニズムをシンプルな理論と豊富な驚くべき企業事例で紹介しています。
もはや先進国からの単なる輸出で勝てる時代ではありません。
新興国で成長した「新興国の巨人」が先進国に攻めてくる前に、新興国でイノベーションを起こして、新興国市場を攻略し、その勢いを利用してグローバル市場へ展開する必要があるのです。
全世界的べストセラー! ! 世界トップ3の経営思想家(2011年Thinkers50)が、近未来の競争のルールを提示します。
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2012/9/28
- 寸法13.2 x 2.3 x 18.8 cm
- ISBN-104478021651
- ISBN-13978-4478021651
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商品の説明
著者について
【著】
ビジャイ・ゴビンダラジャン
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスのアール C. ドーム1924教授。国際経営論担当。ゼネラル・エレクトリック(GE)で初の招聘教授兼チーフ・イノベーション・コンサルタントを務めた。
クリス・トリンブル
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスで教鞭をとる。
【訳】渡部典子
【解説】小林喜一郎 慶應義塾大学ビジネス・スクール教授
ビジャイ・ゴビンダラジャン
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスのアール C. ドーム1924教授。国際経営論担当。ゼネラル・エレクトリック(GE)で初の招聘教授兼チーフ・イノベーション・コンサルタントを務めた。
クリス・トリンブル
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスで教鞭をとる。
【訳】渡部典子
【解説】小林喜一郎 慶應義塾大学ビジネス・スクール教授
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2012/9/28)
- 発売日 : 2012/9/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 408ページ
- ISBN-10 : 4478021651
- ISBN-13 : 978-4478021651
- 寸法 : 13.2 x 2.3 x 18.8 cm
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半における理論構築と、後半の展開事例からなっています。
理論は非常に明快で、
「リバース・イノベーションとは、新興国市場向けに開発を行った商品を、
先進国でも展開し、グローバル市場のシェアを拡大する戦略」
ということで、それをやらないと、新興国市場で製品開発に成功した
十分かつ廉価な製品が流入してきて、先進国市場もとられちゃうぞ、と。
あれ、どっかで聞いたことがあるような。。
技術の発展は、利用者側の機能的需要を上回る・・・
イノベーションのジレンマ と本質的には同じようなところでしょうかね。
(うろ覚えで恐縮ですが本書では、それとは違うような指摘があった様に思いますが理解できませんでしたw)
一般消費者に意味のあるイノベーションって、ある優れた技術を安く製品化できることじゃないかって思います。
でも、やっぱりそればっかりやってると、二番手企業だとか、そもそも技術陣のモチベが微妙になっちゃたりして、
なかなかうまくいかなくなっちゃうんですよね。。。ちょっと脱線でした。
後半は、インド眼科手術の話、インドでの心電図機械、ペプシコのスナック菓子、アメリカでのインドトラクターメーカーの「逆流」・・・
とちょっとインドインドな状況で、そりゃ著者はインドにゆかりのある方なのでそうなるんでしょうけど、もうちょいほかの事例も。。
経営学本の全体的な話になっちゃうんですが、今回の理論が当てはまった例はそりゃいくつか出てきますでしょうが、
それが失敗した事例なんかもあわせて分析してもらえると非常によろしかったのではないでしょうか。
(それがアメリカのトラクターの例になるんでしょうかね、ちょっとわかりません)
前半は丁寧に読んで、後半はざっとでよいかと思います。(結構速く読み終わるかと。)
国際戦略について考えさせてくれました。
関連して、ローカルかグローバルかといったところでは、ほかにも下記でしょうかね。
フラット化する世界〔普及版〕上
コークの味は国ごとに違うべきか
(レビュー評価の方は、このレビューのどこが役に立たないか具体的にご指摘いただけると、次回以降に助かります。)
理論は非常に明快で、
「リバース・イノベーションとは、新興国市場向けに開発を行った商品を、
先進国でも展開し、グローバル市場のシェアを拡大する戦略」
ということで、それをやらないと、新興国市場で製品開発に成功した
十分かつ廉価な製品が流入してきて、先進国市場もとられちゃうぞ、と。
あれ、どっかで聞いたことがあるような。。
技術の発展は、利用者側の機能的需要を上回る・・・
イノベーションのジレンマ と本質的には同じようなところでしょうかね。
(うろ覚えで恐縮ですが本書では、それとは違うような指摘があった様に思いますが理解できませんでしたw)
一般消費者に意味のあるイノベーションって、ある優れた技術を安く製品化できることじゃないかって思います。
でも、やっぱりそればっかりやってると、二番手企業だとか、そもそも技術陣のモチベが微妙になっちゃたりして、
なかなかうまくいかなくなっちゃうんですよね。。。ちょっと脱線でした。
後半は、インド眼科手術の話、インドでの心電図機械、ペプシコのスナック菓子、アメリカでのインドトラクターメーカーの「逆流」・・・
とちょっとインドインドな状況で、そりゃ著者はインドにゆかりのある方なのでそうなるんでしょうけど、もうちょいほかの事例も。。
経営学本の全体的な話になっちゃうんですが、今回の理論が当てはまった例はそりゃいくつか出てきますでしょうが、
それが失敗した事例なんかもあわせて分析してもらえると非常によろしかったのではないでしょうか。
(それがアメリカのトラクターの例になるんでしょうかね、ちょっとわかりません)
前半は丁寧に読んで、後半はざっとでよいかと思います。(結構速く読み終わるかと。)
国際戦略について考えさせてくれました。
関連して、ローカルかグローバルかといったところでは、ほかにも下記でしょうかね。
フラット化する世界〔普及版〕上
コークの味は国ごとに違うべきか
(レビュー評価の方は、このレビューのどこが役に立たないか具体的にご指摘いただけると、次回以降に助かります。)
2015年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今では人口シェアやGDPのシェアなどの影響もあり、既にメインストリームとなりつつある新興国から始めるイノベーション。
これこそナレッジのイノベーション。
これこそナレッジのイノベーション。
2017年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リバースイノベーションの理念は、日本企業の現状にも結構あっていると思います。商品の品質は申し分はないが、消費者のニーズに応えられる商品の開発は肝心なところではないか
2014年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イノベーションのヒントは途上国にある。先進国で求められる事とは違うことを求められるからこそのアイディアの源泉、チャンスがある。
この本を一言で表すとこんな感じかもしれない。
そして、リバースイノベーションを無視することは途上国で闘っていくことだけではなく、先進国で闘っていくことへも影響がある。
今までとは違った考え方が必要なのがリバースイノベーション。厳しいし、難しい部分はある。これまで正しいと思われてきた方法論が通じない世界。
ただ、先進国で提供している商品の中から、安い価格帯のものを提供すれば済む問題ではない。
リバースイノベーションでは、お金、組織、人材、研究開発手法、プロジェクトの進め方などで、今までとは違ったやり方が必要になる。
今までのやり方とはどう違って、どう行えばリバースイノベーションを行うことが出来る可能性が高まるのかについて、事例を交えて紹介していく。
途上国に進出する必要がある企業以外でも、新しい商品開発を行う必要のある全ての企業にとって、参考に出来る箇所が一つはあるだろう一冊。
【引用】
グローバル企業はリバース・イノベーションとグローカリゼーションを同時に実行することを学ばなければならない。
機会と見なせば、ある制約条件から画期的な考え方がひらめいたりする。制約条件の多い環境が、臨機応変で打たれ強い人々を生み出すのは、必然ともいえる。
【手に入れたきっかけ】
Kindleキャンペーンで気になったので。
この本を一言で表すとこんな感じかもしれない。
そして、リバースイノベーションを無視することは途上国で闘っていくことだけではなく、先進国で闘っていくことへも影響がある。
今までとは違った考え方が必要なのがリバースイノベーション。厳しいし、難しい部分はある。これまで正しいと思われてきた方法論が通じない世界。
ただ、先進国で提供している商品の中から、安い価格帯のものを提供すれば済む問題ではない。
リバースイノベーションでは、お金、組織、人材、研究開発手法、プロジェクトの進め方などで、今までとは違ったやり方が必要になる。
今までのやり方とはどう違って、どう行えばリバースイノベーションを行うことが出来る可能性が高まるのかについて、事例を交えて紹介していく。
途上国に進出する必要がある企業以外でも、新しい商品開発を行う必要のある全ての企業にとって、参考に出来る箇所が一つはあるだろう一冊。
【引用】
グローバル企業はリバース・イノベーションとグローカリゼーションを同時に実行することを学ばなければならない。
機会と見なせば、ある制約条件から画期的な考え方がひらめいたりする。制約条件の多い環境が、臨機応変で打たれ強い人々を生み出すのは、必然ともいえる。
【手に入れたきっかけ】
Kindleキャンペーンで気になったので。
2012年10月18日に日本でレビュー済み
かつてバーノンのプロダクトサイクル論が示したように、先進国は最先端の商品を製造し、標準化された商品は途上国で製造するという流れがあった。
しかし今は新興国で圧倒的に安い価格でニーズを満たす商品を開発しそれを先進国のマーケットで販売することが戦略として求められるという。
もはや先進国のマザー工場で世界各地の研究開発をリードする時代ではないようだ。
結局、本理論が生み出された背景は、世界経済における米欧日の三極の存在感が減少し、あらたに中国・インドが無視できなくなったこと。
そして、先進国でも貧富の差が拡大しており、相対的な国内低所得層の増加と新興国の中間層の経済力の高まりと嗜好の均一化によると思う。
新興国を対象に開発した価格激安でミドルクラスの性能のものを大量販売し、その規模の経済による価格低下で
先進国のマーケットでも十分に新しいニーズを開発して強力に販売できるようになる。
本書は第1部でリバースイノベーションの概念説明とその実践のためのノウハウを述べ、第2部はケーススタディとなっている。
本書を読んで再認識したのは、イノベーションとはこれまでにない圧倒的なコスト削減であるということ。
診療例の多さと標準化によりインドで信頼できる心臓手術が激安にできるというケースは面白かったが、その他のケースについては、それほどの目新しさは感じなかった。
実際、本書の338ページにおいて、リバースイノベーションは進行中であり、新興国市場向けに開発されたイノベーションが富裕国の大衆市場に還流した事例は相対的に少ないと筆者も述べている。
本理論を実証する事例が今後どれくらいでてくるか、じっくり観察したい。
GEがアメリカで勝つためには、インドと中国で勝たなければならないというジェフリー・イメルト会長の言葉が印象に残る。
しかし今は新興国で圧倒的に安い価格でニーズを満たす商品を開発しそれを先進国のマーケットで販売することが戦略として求められるという。
もはや先進国のマザー工場で世界各地の研究開発をリードする時代ではないようだ。
結局、本理論が生み出された背景は、世界経済における米欧日の三極の存在感が減少し、あらたに中国・インドが無視できなくなったこと。
そして、先進国でも貧富の差が拡大しており、相対的な国内低所得層の増加と新興国の中間層の経済力の高まりと嗜好の均一化によると思う。
新興国を対象に開発した価格激安でミドルクラスの性能のものを大量販売し、その規模の経済による価格低下で
先進国のマーケットでも十分に新しいニーズを開発して強力に販売できるようになる。
本書は第1部でリバースイノベーションの概念説明とその実践のためのノウハウを述べ、第2部はケーススタディとなっている。
本書を読んで再認識したのは、イノベーションとはこれまでにない圧倒的なコスト削減であるということ。
診療例の多さと標準化によりインドで信頼できる心臓手術が激安にできるというケースは面白かったが、その他のケースについては、それほどの目新しさは感じなかった。
実際、本書の338ページにおいて、リバースイノベーションは進行中であり、新興国市場向けに開発されたイノベーションが富裕国の大衆市場に還流した事例は相対的に少ないと筆者も述べている。
本理論を実証する事例が今後どれくらいでてくるか、じっくり観察したい。
GEがアメリカで勝つためには、インドと中国で勝たなければならないというジェフリー・イメルト会長の言葉が印象に残る。
2013年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書のタイトルにもなっている「リバース・イノベーション」の定義はインドや中国といった「新興国で最初に採用されたイノベーション」を意味する。
このリバース・イノベーションが上流にさかのぼって先進国市場に影響を与えることは従来殆どなかったが、現代においては様相が全く異なるようだ。GEの会長兼CEOのジェフリー・イメルトが 「GEがアメリカで勝つためには、インドと中国で勝たなければならない」と語るように、新興国市場に適した商品やサービスを開発して新興国市場で勝利しなければ、いずれは新興国市場の覇者に先進国市場も席巻されてしまうというのだ。
本書では、先進国のトップメーカーが新興国市場で苦闘しながら、どのような組織体制と手法により全く新しい商品を開発して成功をつかんだかを、豊富な事例を基に説明している。日本企業で働く我々にとっても非常に刺激で参考になる一冊だ。
このリバース・イノベーションが上流にさかのぼって先進国市場に影響を与えることは従来殆どなかったが、現代においては様相が全く異なるようだ。GEの会長兼CEOのジェフリー・イメルトが 「GEがアメリカで勝つためには、インドと中国で勝たなければならない」と語るように、新興国市場に適した商品やサービスを開発して新興国市場で勝利しなければ、いずれは新興国市場の覇者に先進国市場も席巻されてしまうというのだ。
本書では、先進国のトップメーカーが新興国市場で苦闘しながら、どのような組織体制と手法により全く新しい商品を開発して成功をつかんだかを、豊富な事例を基に説明している。日本企業で働く我々にとっても非常に刺激で参考になる一冊だ。
2020年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
意訳しすぎている部分があったり、大げさなタイトルをつけたり、勝手に分割しては原著にない見出しをつけたり、段落を勝手に小分けにしたりするなど、原著の意図がねじられてしまっている箇所が目立つ。本文の年度の表記など原著と異なる部分もあるが、それに対する「訳注」の表記もついていない。原著と照らし合わせる必要のある箇所が結構ある。