発売当時ならフィクションの世界だと思えただろうけど今このご時世だと妙に説得力のある人工知能の危うさ。
お薦めはニックボストロム氏のスーパーインテリジェンス。
しかし、こちらはかなり難解なのでまずは入門編としてこの本から関心を持つのをお薦めします。
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人工知能 人類最悪にして最後の発明 単行本 – 2015/6/19
ジェイムズ・バラット
(著),
水谷 淳
(翻訳)
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【最新情報】
・2015年8月30日付「読売新聞」にて、書評が掲載されました!
・2015年8月9日付「日本経済新聞」にて、書評が掲載されました! (評者は東京大学准教授 松尾豊氏)
「来るべき人工知能化する社会に向けて視野を広げてくれる一冊」との評をいただきました。
2045年、AIは人類を滅ぼす――
「シンギュラリティー」到来後の恐るべき未来を暴いた
全米で話題騒然の書、ついに日本上陸!
Google、IBMが推し進め、近年爆発的に進化している人工知能(AI)。
しかし、その「進化」がもたらすのは、果たして明るい未来なのか?
ビル・ゲイツやイーロン・マスクすら警鐘を鳴らす
「AI」の危険性について、あらゆる角度から徹底的に取材・検証し、
その問題の本質をえぐり出した金字塔的作品。
「コンピュータが世界を乗っ取るという危険は、すでに現実のものだ」
――スティーブン・ホーキング
・2015年8月30日付「読売新聞」にて、書評が掲載されました!
・2015年8月9日付「日本経済新聞」にて、書評が掲載されました! (評者は東京大学准教授 松尾豊氏)
「来るべき人工知能化する社会に向けて視野を広げてくれる一冊」との評をいただきました。
2045年、AIは人類を滅ぼす――
「シンギュラリティー」到来後の恐るべき未来を暴いた
全米で話題騒然の書、ついに日本上陸!
Google、IBMが推し進め、近年爆発的に進化している人工知能(AI)。
しかし、その「進化」がもたらすのは、果たして明るい未来なのか?
ビル・ゲイツやイーロン・マスクすら警鐘を鳴らす
「AI」の危険性について、あらゆる角度から徹底的に取材・検証し、
その問題の本質をえぐり出した金字塔的作品。
「コンピュータが世界を乗っ取るという危険は、すでに現実のものだ」
――スティーブン・ホーキング
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2015/6/19
- ISBN-104478065756
- ISBN-13978-4478065754
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商品の説明
著者について
ジェイムズ・バラット(James Barrat)
フリーのテレビプロデューサー。National Geographic、Discovery、PBSなどにさまざまなテーマのドキュメンタリー番組を提供している。2000年、本書にも登場するレイ・カーツワイルやアーサー・C・クラークに取材して以来、人工知能とその危険性に注目し、取材を重ねてきた。本書が初の著作である。
2014年末、『タイム』誌が選ぶAIによる人類滅亡を論じる重要な識者5人に、スティーブン・ホーキングやイーロン・マスクとともに選ばれた。
水谷淳(みずたに・じゅん)
翻訳者。東京大学理学部卒業。博士(理学)。主な訳書にジェレミー・ウェッブ『「無」の科学』、イアン・スチュアート『数学の秘密の本棚』(ともにソフトバンククリエイティブ)、D・Q・マキナニー『論理ノート』、レナード・ムロディナウ『しらずしらず』(ともにダイヤモンド社)、マーク・ブキャナン『歴史は「べき乗則」で動く』(早川書房)、ウィリアム・H・クロッパー『物理学天才列伝』(講談社ブルーバックス)などがある。
フリーのテレビプロデューサー。National Geographic、Discovery、PBSなどにさまざまなテーマのドキュメンタリー番組を提供している。2000年、本書にも登場するレイ・カーツワイルやアーサー・C・クラークに取材して以来、人工知能とその危険性に注目し、取材を重ねてきた。本書が初の著作である。
2014年末、『タイム』誌が選ぶAIによる人類滅亡を論じる重要な識者5人に、スティーブン・ホーキングやイーロン・マスクとともに選ばれた。
水谷淳(みずたに・じゅん)
翻訳者。東京大学理学部卒業。博士(理学)。主な訳書にジェレミー・ウェッブ『「無」の科学』、イアン・スチュアート『数学の秘密の本棚』(ともにソフトバンククリエイティブ)、D・Q・マキナニー『論理ノート』、レナード・ムロディナウ『しらずしらず』(ともにダイヤモンド社)、マーク・ブキャナン『歴史は「べき乗則」で動く』(早川書房)、ウィリアム・H・クロッパー『物理学天才列伝』(講談社ブルーバックス)などがある。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2015/6/19)
- 発売日 : 2015/6/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 408ページ
- ISBN-10 : 4478065756
- ISBN-13 : 978-4478065754
- Amazon 売れ筋ランキング: - 169,626位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 519位人工知能
- - 612位科学読み物 (本)
- - 36,109位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時代を捉えたキャッチーなタイトルの本書は、本分野の有識者のインタビューをあつめ、情報はよく整理されている。
Nick Bostromの"Superintelligence"とならんで、人工知能のリスクに関心を持つ人には、目を通す価値はある本である。
ただやはり著者はメディアの人である。それが本書の制約になっている。一般に、メディアはビッグデータや人工知能の紹介では、かならずポジティブとネガティブを併記し、どちらかというとネガティブを強調する。なぜか。理由は簡単で、その方が人々の注目を集めやすく記事や報道が「売れる」からだ。この本のタイトルの付け方も内容も、まさにこの定石に忠実に沿っている。しかし、それは正しいかというと大いに疑問が残る。
本書では、人工知能の暴走を説いているが、私自身は人工知能のシンギュラリティや人類を超える日が来るとは思わない。本書のようなシンギュラリティを主張する議論では、人工知能が、人間の持つ情報を包含し、さらに大量の情報をもつようになることを前提にしている。それは、情報の取得コストが限りなくゼロに近づくことを前提としているからだ。しかし、これは物理制約を無視した議論である。現実世界の情報取得コストはゼロにならないので、現場での人間にしかわからない情報が大きく残ることになる。従って、人間の持っている情報と人工知能の持つ情報は一部重なっているが、大部分は、人間、あるいはAIだけが持っている情報になる。このために、人工知能にお任せにするのではなく、むしろ両者が協力して初めて本書に論じられている経済効果も可能になる。従って、本書の議論は、単純に言うと物理法則に反すると考える。
全体に、ともかく人工知能の危険性をぶち上げることに寄せた本で、いかにもメディア出身の著者らしいわりきりで、売れる本に仕上げ、実際に売れている。その意味で成功した本といえる。しかし、書いてある主張には、読者を誤解に導く部分が大いにあると思うので、そこは読者は自己責任で判断して読むことが求められる本だ。
Nick Bostromの"Superintelligence"とならんで、人工知能のリスクに関心を持つ人には、目を通す価値はある本である。
ただやはり著者はメディアの人である。それが本書の制約になっている。一般に、メディアはビッグデータや人工知能の紹介では、かならずポジティブとネガティブを併記し、どちらかというとネガティブを強調する。なぜか。理由は簡単で、その方が人々の注目を集めやすく記事や報道が「売れる」からだ。この本のタイトルの付け方も内容も、まさにこの定石に忠実に沿っている。しかし、それは正しいかというと大いに疑問が残る。
本書では、人工知能の暴走を説いているが、私自身は人工知能のシンギュラリティや人類を超える日が来るとは思わない。本書のようなシンギュラリティを主張する議論では、人工知能が、人間の持つ情報を包含し、さらに大量の情報をもつようになることを前提にしている。それは、情報の取得コストが限りなくゼロに近づくことを前提としているからだ。しかし、これは物理制約を無視した議論である。現実世界の情報取得コストはゼロにならないので、現場での人間にしかわからない情報が大きく残ることになる。従って、人間の持っている情報と人工知能の持つ情報は一部重なっているが、大部分は、人間、あるいはAIだけが持っている情報になる。このために、人工知能にお任せにするのではなく、むしろ両者が協力して初めて本書に論じられている経済効果も可能になる。従って、本書の議論は、単純に言うと物理法則に反すると考える。
全体に、ともかく人工知能の危険性をぶち上げることに寄せた本で、いかにもメディア出身の著者らしいわりきりで、売れる本に仕上げ、実際に売れている。その意味で成功した本といえる。しかし、書いてある主張には、読者を誤解に導く部分が大いにあると思うので、そこは読者は自己責任で判断して読むことが求められる本だ。
2021年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方のレビューにもありますが、著者であるジェイムズ・バラット氏の「こうであって欲しい」という願望が各章に散りばめられており、読了した時点で感じたのは「本当にそうかなぁ?」という感覚でした。
著者がフリーのテレビプロデューサーという職業を生業にしているのが影響しているのでしょうか。
AIを多角的に検証し、あらゆるデータを「AIは危険」という論調に持っていこうとするのですが、あまりに演出過剰な文章と言いますか、読者を感情的に揺さぶろうと露骨に煽っているのが目に付いて、実はほとんど内容が無いという事実を隠しています。
AIを超えた AGI(Artificial General Intelligence)の危険性について、チェスコンピューターが人間を打ちまかした日から、軍事産業の自律型戦闘マシーンやSiriに至るまで、AIが近年如何に飛躍的進化を遂げ、世界に浸透してきたかを挙げ、やがて訪れるシンギュラリティで人類が滅亡の憂き目に遭うと唱えるのは、他のAI関連書でも必ず出てくる内容なので特別新しさは感じませんでした。
最終的にターミネーターのスカイネットのように何故か人間だけが地球から抹殺される未来が来るという結論ですが、その根拠は、「幾人かの著名人が『AIは危険』と言っているし、自分もそんな気がする」という極めて個人的な主観に基づいています。
著者は1章から後書きまで、ひたすら「そうなると思う」という、思慮に欠けた陰謀論者顔負けの偏った主観だけで自説を展開して、本書を結んでいます。
AI研究について全く知識の無い人が初めて触れたのが本書なら、そのセンセーショナルな描き方も手伝って興味深いと感じるでしょうが、ある程度このジャンルに関心を持ってきた人にとっては必ずしも読むべき作品とは言えません。
2013年に刊行された本書ですが、私がこのレビューを投稿している2021年現在、作者の言うAGIの進化速度で考えれば長過ぎると思える8年の歳月が経ちましたが、今のところ私の背後に自律型戦闘機械はいませんし、思考を支配もされていない気がします。
一方で、2020年に世界中のプログラマーや出版業界を震撼させた、超高精度な文章生成ツールである「GPT-3」AIの登場とその精度には背筋が寒くなる思いをしましたし、2021年にはロシアのハッカー集団がアメリカの石油パイプラインをハッキングすることで生活インフラが遮断されてしまうという事件も起こっており、人間が意図するかどうかに関わらず、AIが自律的に人間にとって不都合な事をしてしまう可能性と、その結果起こり得る負の影響について考える時、本書の見据える暗い未来を真っ向から否定することができないと感じます。
便利で快適な生活を追求する一方で、私たちが人類として有り続けるためにどうしたら良いか、読者が自分なりに考えるきっかけにはなる書籍かと思いました。
著者がフリーのテレビプロデューサーという職業を生業にしているのが影響しているのでしょうか。
AIを多角的に検証し、あらゆるデータを「AIは危険」という論調に持っていこうとするのですが、あまりに演出過剰な文章と言いますか、読者を感情的に揺さぶろうと露骨に煽っているのが目に付いて、実はほとんど内容が無いという事実を隠しています。
AIを超えた AGI(Artificial General Intelligence)の危険性について、チェスコンピューターが人間を打ちまかした日から、軍事産業の自律型戦闘マシーンやSiriに至るまで、AIが近年如何に飛躍的進化を遂げ、世界に浸透してきたかを挙げ、やがて訪れるシンギュラリティで人類が滅亡の憂き目に遭うと唱えるのは、他のAI関連書でも必ず出てくる内容なので特別新しさは感じませんでした。
最終的にターミネーターのスカイネットのように何故か人間だけが地球から抹殺される未来が来るという結論ですが、その根拠は、「幾人かの著名人が『AIは危険』と言っているし、自分もそんな気がする」という極めて個人的な主観に基づいています。
著者は1章から後書きまで、ひたすら「そうなると思う」という、思慮に欠けた陰謀論者顔負けの偏った主観だけで自説を展開して、本書を結んでいます。
AI研究について全く知識の無い人が初めて触れたのが本書なら、そのセンセーショナルな描き方も手伝って興味深いと感じるでしょうが、ある程度このジャンルに関心を持ってきた人にとっては必ずしも読むべき作品とは言えません。
2013年に刊行された本書ですが、私がこのレビューを投稿している2021年現在、作者の言うAGIの進化速度で考えれば長過ぎると思える8年の歳月が経ちましたが、今のところ私の背後に自律型戦闘機械はいませんし、思考を支配もされていない気がします。
一方で、2020年に世界中のプログラマーや出版業界を震撼させた、超高精度な文章生成ツールである「GPT-3」AIの登場とその精度には背筋が寒くなる思いをしましたし、2021年にはロシアのハッカー集団がアメリカの石油パイプラインをハッキングすることで生活インフラが遮断されてしまうという事件も起こっており、人間が意図するかどうかに関わらず、AIが自律的に人間にとって不都合な事をしてしまう可能性と、その結果起こり得る負の影響について考える時、本書の見据える暗い未来を真っ向から否定することができないと感じます。
便利で快適な生活を追求する一方で、私たちが人類として有り続けるためにどうしたら良いか、読者が自分なりに考えるきっかけにはなる書籍かと思いました。
2020年6月15日に日本でレビュー済み
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ちょっと古いけど、話題になった著作です。トンデモ本として読むと面白い。
2015年6月30日に日本でレビュー済み
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読み物としてはそれなりに面白いかもしれないが、購入を考えている人は、あくまでもSFだと考えたほうがよいでしょう。この手の本は、よくある陰謀論や終末論の本とさして変わらず、筆者の思い込みもしくは意図的な扇動によって書かれています。
世間ではAIの話題がトレンドですが、「本当の」AIはいまだかつて開発されておらず、開発可能かどうかさえ識者の間でも真っ二つに意見が分かれています。現在のAIは「疑似的な」AIであり、そもそもの大前提として人間の思考や感情、知能が生まれる仕組みは解明されていません。もちろん単なる情報処理としての脳の仕組みはある程度解明されていますが、知能や感情が物質からどのように生じるかは、いわゆる最も困難な「ハードプロブレム」と呼ばれる問題で、誰も解明できていないのが現状です。
AIが「疑似的」ではなく「本物」になるためには、まずはこの大前提のハードプロブレムを解決できなければなりませんが、こちらもいまだに解決できるかどうかさえ分かっていません。そして「疑似的なAI」はどこまでいっても、どれだけ処理能力が向上し、どれだけ優れたアルゴリズムを使おうとも、「本物のAI」に進化することはできないでしょう。長年コンピューター・サイエンスやソフトウェア・エンジニアリングを専門としてきた人ならそれがわかるはずです。コンピューターとは所詮そういうものです。
ということで、本書はターミネーターなどの映画やドラマの域を出ないSFとして読むのが精一杯というところです。
世間ではAIの話題がトレンドですが、「本当の」AIはいまだかつて開発されておらず、開発可能かどうかさえ識者の間でも真っ二つに意見が分かれています。現在のAIは「疑似的な」AIであり、そもそもの大前提として人間の思考や感情、知能が生まれる仕組みは解明されていません。もちろん単なる情報処理としての脳の仕組みはある程度解明されていますが、知能や感情が物質からどのように生じるかは、いわゆる最も困難な「ハードプロブレム」と呼ばれる問題で、誰も解明できていないのが現状です。
AIが「疑似的」ではなく「本物」になるためには、まずはこの大前提のハードプロブレムを解決できなければなりませんが、こちらもいまだに解決できるかどうかさえ分かっていません。そして「疑似的なAI」はどこまでいっても、どれだけ処理能力が向上し、どれだけ優れたアルゴリズムを使おうとも、「本物のAI」に進化することはできないでしょう。長年コンピューター・サイエンスやソフトウェア・エンジニアリングを専門としてきた人ならそれがわかるはずです。コンピューターとは所詮そういうものです。
ということで、本書はターミネーターなどの映画やドラマの域を出ないSFとして読むのが精一杯というところです。
2015年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当方のコンピュータに対する理解度が、稚拙なため、全体の半分も理解できたかどうかわかりませんが、そこはかとなく押し寄せる人工知能の恐怖が伝わってきました。アトムではなく、ターミネーターにな、らないように祈るばかりです。
2015年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書はまずシンギュラリティ、つまり人の知能を1000倍とか10億倍とか上回るAIが誕生し、この地球の覇権が人からAIへと移る時代が訪れるという前提に対して、その危険性を解説する書である。従って、まずシンギュラリティを信じていない人にとっては読むに値しない。
今年2015年の念頭にNHK記念特番で5週に渡り放映された『NEXT WORLD』という番組があった。番組ではAIの進化が不死の実現や未来予測、宇宙エレベーターなど様々な人類の問題に解決策をもたらすと紹介している。この番組でも取り上げられたレイ・カーツワイル博士はAI世界での第一人者で著書『ポストヒューマン誕生』では2030年にはAIは人の知能に追いつき、人類のあらゆる問題に貢献し、2045年には地球上の人口が100億として全ての人の知能を合わせた知能のはるか上を到達し、その後は人の運命はAIにゆだねられ、人の創造を越えてどうしようも無くなるとしている。
ここでその信憑性を裏付けるものとして紹介したいのがカーツワイル博士だ。彼は現在Googleで人工知能の研究を率いており、NASAの敷地内にシンギュラリティ大学というワークショップ的なカリキュラムを展開して来たるべきシンギュラリティに対して備えを広めている。とはいえ彼は非常にポジティブだ。AIは人の生み出すもので我々を滅ぼすような可能性は低いとしている。そしてもしAIが我々を駆除しようとも彼らは人類の末裔であり、それは人類の進化の一ページだとしている。(彼はその頃には人とAIは合体しているという)
彼の楽観論に対し、危険性を訴えるのは本書の他にホーキング博士やイーロン・マスク氏であり、ビル・ゲイツ氏も危険性を指摘している。
つまり著名なコンピューターサイエンティストはじめシリコンバレーの住民にとってはシンギュラリティが2045年前後(遅くとも22世紀を待たない)に訪れる事はほぼ確実視され、その功罪の議論がなされているのだ。
またヨーロッパでは国や企業が各数100億規模、米国ではIBM他の企業や米国政府はそれぞれ年間1000億円規模の研究費を投下していることからも
その信憑性は図り知れよう。(残念ながら日本では人工知能について国での議論が10年は遅れており、予算も1億前後とか)
そのような前提を把握したうえで、バラ色の未来と絶滅の未来の双方への洞察を一段上げる為には、よく調べられた良書と言えると思う。
今年2015年の念頭にNHK記念特番で5週に渡り放映された『NEXT WORLD』という番組があった。番組ではAIの進化が不死の実現や未来予測、宇宙エレベーターなど様々な人類の問題に解決策をもたらすと紹介している。この番組でも取り上げられたレイ・カーツワイル博士はAI世界での第一人者で著書『ポストヒューマン誕生』では2030年にはAIは人の知能に追いつき、人類のあらゆる問題に貢献し、2045年には地球上の人口が100億として全ての人の知能を合わせた知能のはるか上を到達し、その後は人の運命はAIにゆだねられ、人の創造を越えてどうしようも無くなるとしている。
ここでその信憑性を裏付けるものとして紹介したいのがカーツワイル博士だ。彼は現在Googleで人工知能の研究を率いており、NASAの敷地内にシンギュラリティ大学というワークショップ的なカリキュラムを展開して来たるべきシンギュラリティに対して備えを広めている。とはいえ彼は非常にポジティブだ。AIは人の生み出すもので我々を滅ぼすような可能性は低いとしている。そしてもしAIが我々を駆除しようとも彼らは人類の末裔であり、それは人類の進化の一ページだとしている。(彼はその頃には人とAIは合体しているという)
彼の楽観論に対し、危険性を訴えるのは本書の他にホーキング博士やイーロン・マスク氏であり、ビル・ゲイツ氏も危険性を指摘している。
つまり著名なコンピューターサイエンティストはじめシリコンバレーの住民にとってはシンギュラリティが2045年前後(遅くとも22世紀を待たない)に訪れる事はほぼ確実視され、その功罪の議論がなされているのだ。
またヨーロッパでは国や企業が各数100億規模、米国ではIBM他の企業や米国政府はそれぞれ年間1000億円規模の研究費を投下していることからも
その信憑性は図り知れよう。(残念ながら日本では人工知能について国での議論が10年は遅れており、予算も1億前後とか)
そのような前提を把握したうえで、バラ色の未来と絶滅の未来の双方への洞察を一段上げる為には、よく調べられた良書と言えると思う。