このクソくだらない本に書いてあったのは、真新しいことは何もない。
今、ニューヨークでラーメンやうどんが流行ってるのはそのレシピを人工知能にデータとして登録するためだとわかった。
のが唯一であるが、最後の章で面白くなった。
ここからはもちろん架空の話なのだが、シンギュラリタンと呼ばれる技術者や研究者たちが、
もうすぐ最後の審判があると本気で主張しているという。
そして、最後の審判を行うのはイエス・キリストではなく、人工知能であるという。
ネタバレする。
地球の歴史において、
DNAの登場がファーストインパクトだった。
言語の登場がセカンドインパクトで、
デジタル情報の登場がサードインパクトだそうだ。
以上でこの本に書いてあることは全部です。
技術的特異点(シンギュラリティ)ということばはSF作家のヴィンジが1980年代に使い始めたという。
アメリカ思想にべったりな本である。アメリカをよいしょすることしかしない。
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人工知能は私たちを滅ぼすのか―――計算機が神になる100年の物語 単行本(ソフトカバー) – 2016/3/18
児玉 哲彦
(著)
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購入オプションとあわせ買い
福岡伸一氏推薦!!(『生物と無生物のあいだ』著者)
「2045年、人工知能の発達は人間の手を離れ、独自の進化段階に入る。
以降、人間はあらゆる問題から解放される。
あなたは本書の最終章を受け入れられるだろうか?
コンピュータをめぐる過去・現在・未来を一気に疾走する好著!」
■人工知能は人類の敵か? 味方か?
今日、インターネットやスマートフォンの登場を超えるパラダイムシフトが、
人工知能の技術で起きています。
・人工知能はどこまで賢くなるのか?
・私たちの暮らしや働き方はどう変わるのか?
もしかしたら、人工知能はいずれ人間には制御できなくなって、
『ターミネーター』のように人類を滅ぼすのではないか?
そのような不安がSFの絵空事ではなく、現実味を帯びてきています。
本書は人工知能がどのように実現し、この先何を変えるのかを、
テクノロジーと人間の関係をデザインするITの専門家が、
100年にわたるコンピューターの進化の物語を読み解きながら、
2030年に実現する世界と、その先に訪れる未来を描いた1冊です。
■計算機がAIになるまでの100年を旅する物語
コンピューターは勝手に進化しているのではありません。
開発者の設計思想(アーキテクチャー)に大きな影響を受けています。
その歴史を知ることではじめて、現在と未来の人工知能について理解することができます。
第二次世界大戦中のナチスの暗号装置エニグマの解読機であるチューリングマシンから、
パーソナルコンピューター、スマートフォン、
クラウド、IoTを経て、人工知能が一般化する2030年までの100年の物語は、
開発者のビジョンと信念で描かれています。
本書は、そのストーリーを読み解くために、
2030年に暮らす女子大生のマリが、
卒業論文を書くために、アシスタント知能デバイス(A.I.D.)のピートと一緒に、
AIの開発史を調べる旅という設定になっています。
■人工知能は人間にとっての禁断の果実か?
■進化の行き先を描く驚愕の「AI黙示録」
人工知能という「心を持つ機械」を作ることは、人間には許されない、
神の領域へ足を踏み入れることなのでしょうか。
そして、その進化の先に、人工知能は私たちを滅ぼすのでしょうか、
それとも救うのでしょうか。
この疑問に答えるため、マリたちと一緒に100年の時空を超えた旅に出ましょう!
読み終わったあと、あなたは人工知能に対して、そしてこれからの生き方について、
これまでとはまったく違った考えを持つことでしょう。
「2045年、人工知能の発達は人間の手を離れ、独自の進化段階に入る。
以降、人間はあらゆる問題から解放される。
あなたは本書の最終章を受け入れられるだろうか?
コンピュータをめぐる過去・現在・未来を一気に疾走する好著!」
■人工知能は人類の敵か? 味方か?
今日、インターネットやスマートフォンの登場を超えるパラダイムシフトが、
人工知能の技術で起きています。
・人工知能はどこまで賢くなるのか?
・私たちの暮らしや働き方はどう変わるのか?
もしかしたら、人工知能はいずれ人間には制御できなくなって、
『ターミネーター』のように人類を滅ぼすのではないか?
そのような不安がSFの絵空事ではなく、現実味を帯びてきています。
本書は人工知能がどのように実現し、この先何を変えるのかを、
テクノロジーと人間の関係をデザインするITの専門家が、
100年にわたるコンピューターの進化の物語を読み解きながら、
2030年に実現する世界と、その先に訪れる未来を描いた1冊です。
■計算機がAIになるまでの100年を旅する物語
コンピューターは勝手に進化しているのではありません。
開発者の設計思想(アーキテクチャー)に大きな影響を受けています。
その歴史を知ることではじめて、現在と未来の人工知能について理解することができます。
第二次世界大戦中のナチスの暗号装置エニグマの解読機であるチューリングマシンから、
パーソナルコンピューター、スマートフォン、
クラウド、IoTを経て、人工知能が一般化する2030年までの100年の物語は、
開発者のビジョンと信念で描かれています。
本書は、そのストーリーを読み解くために、
2030年に暮らす女子大生のマリが、
卒業論文を書くために、アシスタント知能デバイス(A.I.D.)のピートと一緒に、
AIの開発史を調べる旅という設定になっています。
■人工知能は人間にとっての禁断の果実か?
■進化の行き先を描く驚愕の「AI黙示録」
人工知能という「心を持つ機械」を作ることは、人間には許されない、
神の領域へ足を踏み入れることなのでしょうか。
そして、その進化の先に、人工知能は私たちを滅ぼすのでしょうか、
それとも救うのでしょうか。
この疑問に答えるため、マリたちと一緒に100年の時空を超えた旅に出ましょう!
読み終わったあと、あなたは人工知能に対して、そしてこれからの生き方について、
これまでとはまったく違った考えを持つことでしょう。
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2016/3/18
- 寸法13.2 x 2.1 x 18.8 cm
- ISBN-104478068097
- ISBN-13978-4478068090
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商品の説明
著者について
児玉哲彦(こだま・あきひこ)
1980年、東京に生まれる。父親のMIT留学に伴い、幼少時代をボストンで過ごす。10代からデジタルメディアの開発に取り組む。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにてモバイル/IoTの研究に従事、2010年に博士号(政策・メディア)取得。頓智ドット株式会社にて80万ダウンロード超のモバイル地域情報サービス「tab」の設計、フリービット株式会社にてモバイルキャリア「フリービットモバイル」(現トーンモバイル)のブランディングと製品設計に従事。2014年には株式会社アトモスデザインを立ち上げ、ロボット/AIを含むIT製品の設計と開発を支援。電通グループ/ソフトバンクグループのような大手からスタートアップまでを対象に幅広い事業に関わる。現在は外資系IT大手にて製品マネージャーを務める。最近の悩みは、自分の人間としてのハードウェアの性能の限界に直面していること。
1980年、東京に生まれる。父親のMIT留学に伴い、幼少時代をボストンで過ごす。10代からデジタルメディアの開発に取り組む。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにてモバイル/IoTの研究に従事、2010年に博士号(政策・メディア)取得。頓智ドット株式会社にて80万ダウンロード超のモバイル地域情報サービス「tab」の設計、フリービット株式会社にてモバイルキャリア「フリービットモバイル」(現トーンモバイル)のブランディングと製品設計に従事。2014年には株式会社アトモスデザインを立ち上げ、ロボット/AIを含むIT製品の設計と開発を支援。電通グループ/ソフトバンクグループのような大手からスタートアップまでを対象に幅広い事業に関わる。現在は外資系IT大手にて製品マネージャーを務める。最近の悩みは、自分の人間としてのハードウェアの性能の限界に直面していること。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2016/3/18)
- 発売日 : 2016/3/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 328ページ
- ISBN-10 : 4478068097
- ISBN-13 : 978-4478068090
- 寸法 : 13.2 x 2.1 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 436,673位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 116位計算機の本
- - 1,098位人工知能
- - 2,256位コンピュータ・IT関連の一般・入門書
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最新の話題ではあるが、その分野になじみが少ない者にも理解がしやすい。
2016年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまり業界人以外の人間には読みやすいものではなかったですね! もう少し素人でもとっつき易く書いてもらえたら良かったかな
2016年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルがまさに、いま、私が強い関心をもっているスポットへ直球
ド真ん中だったもんだから、一も二もなく入手して読んだんだけど。
読後感が「資料に目を通した」でしかなかった。はいはい、よく調べ
ましたね、ご苦労さん。
以前に読んだ本で、同じような印象をもったのがあったっけ。これだこれだ。
山竹 伸二
『「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代』
(講談社現代新書、2011/3/18)
そっちのは最初っから資料本だと思って読めば、それはそれで得るところが
あるので、いいんだけど。本書は、タイトルで煽っといてこれかい、という
裏切られ感がハンパなかった。
文系の大学生であるマリが卒論のテーマとして「人工知能の歴史」を
取り上げ、調べて書き上げるという設定で話が進行していくのだが、
この著書自体が、卒論レベルでしかない。著者自身が人工知能の本質を
つかみきれておらず、調べればどっかに書いてある雑多な知識がただ
時系列に羅列されているだけのもの。
前半は計算機の歴史がつづられていて、たしかに土台には違いないけど
テーマとしては別個のものであり、それが論として人工知能の萌芽へと
つながっていくわけでもなく、一冊の半分近くも割いて、ここから
説き起こさなくてはならない必然性がよく分からない。
人工知能はすごいすごいと言ってるけど、人工知能の結果として起きた
世の中の変化がすごいと言っているに過ぎず、手法の本質にまで手が
届いていない。蚊帳の外から騒ぎ立てているような印象。
手法の解説には一切触れられておらず、たとえば、深層学習とは何かに
ついて、「人間の脳の働きをマネる」程度の説明しかない。それは、一般の
読者を対象とする本に仕上げるために、難解な理論の説明を避けたという
ことではなく、著者自身がぜんぜん興味がないのがバレバレ。メロンの
皮だけ食って、中身を残す人もめずらしい。
指数関数は全域で何回でも微分可能であって、どこにも特異点なんて
ないんだけどなぁ。数学音痴であることまでバレバレ。
私は、この種の本を読むとき、気になった箇所に赤のボールペンで傍線を
引き、さらに、後から参照できるよう、ページの端を折っておく。
本書については、一箇所だけ傍線が引かれた。
(ここから引用)
科学においても、ごく最近まで心は真剣な研究対象としては扱われて
きませんでした。それは、惑星の運行や物質の変化などと違って、そもそも
心とはなんなのか、どうやって取り扱えばいいのかすらわからないため、
手のつけようがなかったためです。その結果、極論として、心はそもそも
存在しない、私たちに心があるというのは幻想にすぎないなどという意見が
出されるほどです。
(ここまで引用)
うっわー。受動意識仮説って、科学で心を扱うのがやっかいだからって、
存在しない幻想ってことにしちゃった極論なんだそうですよ。どうします、
これ。
重箱の隅を楊枝でほじくるような話ではない。ものすごい衝撃であった。
30 分は頭抱えてのたうち回り、呼吸がどうかなって気絶するかと思ったぜ。
脳科学のここ数年の進展について何も知らない人が人工知能の本を
書いちゃうんだー。
さらに恐ろしいことには、受動意識仮説についてちゃんと解説している
脳科学の本が、本書の参考文献欄に載っているのだ。読んでないの?
それとも目は通したけど、むずかしすぎて理解できなかったの? どっち?
現時点での人工知能技術の到達レベルにおいては、本来知能が備えるべき
ものすごく肝心な何かが欠けているということのたとえとして用いられる、
「中国語の部屋」というのがある。哲学者であるジョン・サールが
1980年に“Minds, Brains, and Programs”という論文の中で発表した
思考実験である。
中身の見えない大きな箱があって、外の人は紙に中国語で質問を書いて
差し入れると、その答えが中国語で書かれて出てくる。外の人は、この
箱は中国語が理解できていると思い込む。
ところが、中にいるのは中国語のまったく分からない人で、差し入れられた
紙に書かれている内容は微塵も理解できていないのだが、傍らに分厚い
マニュアルが置いてあって、それにしたがって、入力文字列から出力
文字列へと変換して返しているだけ、という仕掛け。
肝心なことがほんとうは分かっていなくても、分かったように振舞え
ちゃうようにと意図して設計してみたものの、あんまりうまくいっていない
人工知能を皮肉っている。
本書が、なんかそんな感じ。人工知能の本質について何ひとつ理解して
なくても、歴史をただなぞることによって雑多な知識を蓄えれば、そこそこ
物識りっぽく見せかけられちゃうでしょ、っていう皮肉をみずから体現して
みせようというコンセプトなのか。
まさかとは思うけど、歴史の断片をいっぱいかき集めたことで、この分野が
つかめたなんて実感しちゃったりはしてないよね? 膨大な知識の集大成と、
本質の理解って、違うよね?
メロンの皮だけ食って、メロンの味が分かったと言えるのか? 天然知能の
側が、出来の悪い人工知能みたいなことになってていいのか?
その姿勢、私は理解にたいへん苦しむのだが、これを「文系脳」とか
呼んだら、文系の人が怒るかな。
聖書とからませて大仰に飾り立てるほどに、こっちはシラケていく。
今までに起きた技術的なブレイクスルーの数々は、聖書のここに書いて
ある、といちいち結びつけた上で、これから来たるべき技術的特異点
(singularity) は「最後の審判」なんだとか。あー、その修辞法って、
ノストラダムスの大予言だよね。読んでるこっちが赤面したよ。おっさんが
セーラー服を着て外を歩くよりも恥かしい。
まあ、いい。かけた労力に免じて卒業はさせてやる。けど、社会に出たら、
自分の頭で考える習慣をつけようね。孔子も『論語』で言ってたよ、
「学びて思わざれば則ち罔し」ってね。
つーか、この本を上梓した十字架を一生背負って生きていきなさい。
ド真ん中だったもんだから、一も二もなく入手して読んだんだけど。
読後感が「資料に目を通した」でしかなかった。はいはい、よく調べ
ましたね、ご苦労さん。
以前に読んだ本で、同じような印象をもったのがあったっけ。これだこれだ。
山竹 伸二
『「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代』
(講談社現代新書、2011/3/18)
そっちのは最初っから資料本だと思って読めば、それはそれで得るところが
あるので、いいんだけど。本書は、タイトルで煽っといてこれかい、という
裏切られ感がハンパなかった。
文系の大学生であるマリが卒論のテーマとして「人工知能の歴史」を
取り上げ、調べて書き上げるという設定で話が進行していくのだが、
この著書自体が、卒論レベルでしかない。著者自身が人工知能の本質を
つかみきれておらず、調べればどっかに書いてある雑多な知識がただ
時系列に羅列されているだけのもの。
前半は計算機の歴史がつづられていて、たしかに土台には違いないけど
テーマとしては別個のものであり、それが論として人工知能の萌芽へと
つながっていくわけでもなく、一冊の半分近くも割いて、ここから
説き起こさなくてはならない必然性がよく分からない。
人工知能はすごいすごいと言ってるけど、人工知能の結果として起きた
世の中の変化がすごいと言っているに過ぎず、手法の本質にまで手が
届いていない。蚊帳の外から騒ぎ立てているような印象。
手法の解説には一切触れられておらず、たとえば、深層学習とは何かに
ついて、「人間の脳の働きをマネる」程度の説明しかない。それは、一般の
読者を対象とする本に仕上げるために、難解な理論の説明を避けたという
ことではなく、著者自身がぜんぜん興味がないのがバレバレ。メロンの
皮だけ食って、中身を残す人もめずらしい。
指数関数は全域で何回でも微分可能であって、どこにも特異点なんて
ないんだけどなぁ。数学音痴であることまでバレバレ。
私は、この種の本を読むとき、気になった箇所に赤のボールペンで傍線を
引き、さらに、後から参照できるよう、ページの端を折っておく。
本書については、一箇所だけ傍線が引かれた。
(ここから引用)
科学においても、ごく最近まで心は真剣な研究対象としては扱われて
きませんでした。それは、惑星の運行や物質の変化などと違って、そもそも
心とはなんなのか、どうやって取り扱えばいいのかすらわからないため、
手のつけようがなかったためです。その結果、極論として、心はそもそも
存在しない、私たちに心があるというのは幻想にすぎないなどという意見が
出されるほどです。
(ここまで引用)
うっわー。受動意識仮説って、科学で心を扱うのがやっかいだからって、
存在しない幻想ってことにしちゃった極論なんだそうですよ。どうします、
これ。
重箱の隅を楊枝でほじくるような話ではない。ものすごい衝撃であった。
30 分は頭抱えてのたうち回り、呼吸がどうかなって気絶するかと思ったぜ。
脳科学のここ数年の進展について何も知らない人が人工知能の本を
書いちゃうんだー。
さらに恐ろしいことには、受動意識仮説についてちゃんと解説している
脳科学の本が、本書の参考文献欄に載っているのだ。読んでないの?
それとも目は通したけど、むずかしすぎて理解できなかったの? どっち?
現時点での人工知能技術の到達レベルにおいては、本来知能が備えるべき
ものすごく肝心な何かが欠けているということのたとえとして用いられる、
「中国語の部屋」というのがある。哲学者であるジョン・サールが
1980年に“Minds, Brains, and Programs”という論文の中で発表した
思考実験である。
中身の見えない大きな箱があって、外の人は紙に中国語で質問を書いて
差し入れると、その答えが中国語で書かれて出てくる。外の人は、この
箱は中国語が理解できていると思い込む。
ところが、中にいるのは中国語のまったく分からない人で、差し入れられた
紙に書かれている内容は微塵も理解できていないのだが、傍らに分厚い
マニュアルが置いてあって、それにしたがって、入力文字列から出力
文字列へと変換して返しているだけ、という仕掛け。
肝心なことがほんとうは分かっていなくても、分かったように振舞え
ちゃうようにと意図して設計してみたものの、あんまりうまくいっていない
人工知能を皮肉っている。
本書が、なんかそんな感じ。人工知能の本質について何ひとつ理解して
なくても、歴史をただなぞることによって雑多な知識を蓄えれば、そこそこ
物識りっぽく見せかけられちゃうでしょ、っていう皮肉をみずから体現して
みせようというコンセプトなのか。
まさかとは思うけど、歴史の断片をいっぱいかき集めたことで、この分野が
つかめたなんて実感しちゃったりはしてないよね? 膨大な知識の集大成と、
本質の理解って、違うよね?
メロンの皮だけ食って、メロンの味が分かったと言えるのか? 天然知能の
側が、出来の悪い人工知能みたいなことになってていいのか?
その姿勢、私は理解にたいへん苦しむのだが、これを「文系脳」とか
呼んだら、文系の人が怒るかな。
聖書とからませて大仰に飾り立てるほどに、こっちはシラケていく。
今までに起きた技術的なブレイクスルーの数々は、聖書のここに書いて
ある、といちいち結びつけた上で、これから来たるべき技術的特異点
(singularity) は「最後の審判」なんだとか。あー、その修辞法って、
ノストラダムスの大予言だよね。読んでるこっちが赤面したよ。おっさんが
セーラー服を着て外を歩くよりも恥かしい。
まあ、いい。かけた労力に免じて卒業はさせてやる。けど、社会に出たら、
自分の頭で考える習慣をつけようね。孔子も『論語』で言ってたよ、
「学びて思わざれば則ち罔し」ってね。
つーか、この本を上梓した十字架を一生背負って生きていきなさい。
2017年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドラえもんがうちに来てくれたら、と切に願った事も過去にありましたが実際今のAI事情は恐怖を覚えました。
拒んでもいずれやってくる時代に心構えは必要かも。
拒んでもいずれやってくる時代に心構えは必要かも。
2016年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人工知能についての歴史については分かるがタイトルの通り「人工知能は私たちを滅ぼすのか」どうかはこの本では分からないので肩透かしを食らうかもしれません。
記述についても聖書について書かれていることをいちいち引用してきて、文章自体を胡散臭くしてしまっている。(私が信仰にあつくない日本人だからかもしれません。)
章の頭に小説を挟むんですが、これがまた邪魔くさいです。
記述についても聖書について書かれていることをいちいち引用してきて、文章自体を胡散臭くしてしまっている。(私が信仰にあつくない日本人だからかもしれません。)
章の頭に小説を挟むんですが、これがまた邪魔くさいです。
2016年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バズワードにもなっている人工知能(AI)。
その歴史的背景と、筆者目線で見た人工知能の2016年時点での捉え方と未来がわかる本。人工知能に対する接し方はいろいろな考え方があると思っていて、この本のように聖書の世界観を引用するのもあるのか、と思いました(個人的にはしっくりこないけど)。
いずれにしても技術進化のスピードは本当に早く、この本の中に出ている実在するプロダクトやサービスの先に何が来るのか、シンギュラリティはあるのかないのか、そういうことを一人で考えるための知識になります。
一方で歴史的背景については、もう少しコンピューティング、とくにUNIXやネットワークの歴史に触れた方が、人工知能のこの20年の変化スピードを実感できるんじゃないか、とも。
その歴史的背景と、筆者目線で見た人工知能の2016年時点での捉え方と未来がわかる本。人工知能に対する接し方はいろいろな考え方があると思っていて、この本のように聖書の世界観を引用するのもあるのか、と思いました(個人的にはしっくりこないけど)。
いずれにしても技術進化のスピードは本当に早く、この本の中に出ている実在するプロダクトやサービスの先に何が来るのか、シンギュラリティはあるのかないのか、そういうことを一人で考えるための知識になります。
一方で歴史的背景については、もう少しコンピューティング、とくにUNIXやネットワークの歴史に触れた方が、人工知能のこの20年の変化スピードを実感できるんじゃないか、とも。
2017年1月26日に日本でレビュー済み
基本的な線として、今までの人工知能開発の歴史と、
その先の人工知能の行く末の予測が書かれている。
章の冒頭で、現在から見ると未来である、2030年の未来予測のショートストーリーが、
キリスト教の教義と絡めて書かれているが、どうしてこのショートストーリーが、
シンギュラリティ発生後の未来ではなく、その年代であるのか、
ということが疑問だったし、何を言いたいのかもよくわからなかった。
だからと言って、この本を全否定するには当たらないし、
内容的にはそこそこおもしろかった。
その先の人工知能の行く末の予測が書かれている。
章の冒頭で、現在から見ると未来である、2030年の未来予測のショートストーリーが、
キリスト教の教義と絡めて書かれているが、どうしてこのショートストーリーが、
シンギュラリティ発生後の未来ではなく、その年代であるのか、
ということが疑問だったし、何を言いたいのかもよくわからなかった。
だからと言って、この本を全否定するには当たらないし、
内容的にはそこそこおもしろかった。