中国で生産され日本で販売されるユニクロ製品、日本の工場で働く多くの外国人労働者、中国で生産された日本車が世界各国に輸出される。今はまさにグローバル経済の時代であり、よりより条件を求め、国際競争力を高めるために、ヒト、モノ、カネが国境を越えて動いている。
この書では、なぜこのようなグローバル経済の時代になったのか、今後の国際経済のシステムの行方やグローバル化時代の経営戦略などがわかりやすく述べられている。そして、グローバル経済とどのように対処していくかはけっして一部の人たちの問題ではなく、あらゆる人々が対処しなければならない問題であると述べている。
グローバル経済の進展のおかげで、我々は安くて品質の良い製品を海外から輸入することもできるし、日本の高品質の製品が海外に輸出されることにより日本経済が発展することにもなる。一方、より安い労働力を求めて中国などへの工場移転がおこり、職を失ってしまうようなリスクも発生する。
所得格差が広がるなど、グローバル経済は決してよいことばかりではない。しかし、グローバル化は現在の潮流であり、自由貿易などで、グローバル化はますます進展していくであろう。われわれ一人一人がこのグローバル化社会とどのようにうまく付き合っているか、それを真剣に考えなければならなくなっている。
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グローバル経済の本質: 国境を越えるヒト・モノ・カネが経済を変える (Kei BOOKS) 単行本 – 2003/5/1
伊藤 元重
(著)
国境や地域を超え、グローバルに展開する経済の動き。それは、私たちの日々の生活にどんな影響を与えているのか?
外資系小売業の日本進出から偽ブランド品の急増、さらには中国脅威論まで、身近でバラエティに富んだテーマ設定でグローバル経済の本当の意味を解き明かす。
外資系小売業の日本進出から偽ブランド品の急増、さらには中国脅威論まで、身近でバラエティに富んだテーマ設定でグローバル経済の本当の意味を解き明かす。
- 本の長さ226ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2003/5/1
- ISBN-104478290431
- ISBN-13978-4478290439
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
気づかぬうちに我々の生活を取り巻いているグローバルな経済の流れ。外資系小売業の日本進出から偽ブランド品の急増、中国脅威論まで、身近でバラエティーに富んだテーマから、グローバル経済の本当の意味を解き明かす。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2003/5/1)
- 発売日 : 2003/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 226ページ
- ISBN-10 : 4478290431
- ISBN-13 : 978-4478290439
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,552,040位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,004位経済学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年静岡県生まれ。東京大学大学院経済学研究科教授、総合研究開発機構(NIRA)理事長。安倍政権の経済財政諮問会議議員。経済学博士。専門は国際経済学、ミクロ経済学。ビジネスの現場を歩き、生きた経済を理論的観点も踏まえて分析する「ウォーキング・エコノミスト」として知られる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『日本経済を創造的に破壊せよ!(ISBN-10: 4478024251)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月14日に日本でレビュー済み
10年ほど前、テレビ東京の夜番組・ビジネスサテライトに、伊藤、竹中、植草の「経済学者御三家」が代わる代わる出演していたことがある。伊藤氏が一番学者然としていた。やがて竹中氏は偉くなり、植草氏はご承知のとおり(本人は冤罪を主張しているがそうかもしれない)だが、3人の出版を読み続けて、やはり骨太論理で一貫しているのが伊藤先生である。
伊藤氏は流通論が専門で、数ある出版の中でも本書が気に入っている。
グローバル経済について、面白いコラムを交えながら、資料も盛り沢山に親切で分かりやすくまとめてある。生活者の視点から経済を見つめているのが断然良い。
伊藤先生は3人の中では、やっぱり一番頭がよく、長続きのできる人だな、と思う。
伊藤氏は流通論が専門で、数ある出版の中でも本書が気に入っている。
グローバル経済について、面白いコラムを交えながら、資料も盛り沢山に親切で分かりやすくまとめてある。生活者の視点から経済を見つめているのが断然良い。
伊藤先生は3人の中では、やっぱり一番頭がよく、長続きのできる人だな、と思う。
2008年2月29日に日本でレビュー済み
「グローバル化」という言葉はもはや日常用語となっている。著者が強調するように、それは遠い世界で起きている不可思議な現象ではなく、われわれの日常生活に深い影響を及ぼす社会経済的現象である。ゆえにその「本質」を理解しておくことは、決して他人事でない。本書は「グローバル経済の本質」という表題が付けられているが、むしろその「実態」を多面的に解説した興味深い本である。非常に読みやすく、経済に疎い方でも十分に読み通せる。自由貿易協定の締結が国際的に進展する中で日本は従来の慣行や規制に縛られ、変化に富んだ国際情勢にうまく対応し切れていない。本書の基本的スタンスは、グローバル化の全面支持というわけではなく、それが有する光と影の部分を冷静に分析しそれにいかに対峙してゆくのかという姿勢である。個々人が自らの問題に置き換えるべきという主張はつとに示唆的だ。最も興味深いのは第4章の「グローバル化時代の経済戦略」である。食糧の安全保障論、東京の都市化戦略論とそれに随伴する空港の拠点戦略論は、これまで以上に真剣な論議が要請される難問である。グローバル化の進展は文化や生活に支えられたローカル性の重要性を増すことや、国内市場が世界経済の動向と緊密な連関性を有するものであることが現代グローバリスムの実態であるという的確な指摘も傾聴に値する。なお終章にある、グローバル化のメカニズムと市場メカニズムの機能との関連を述べた箇所にはもっと多くの叙述を割いてほしかったし、「グローバル化の本質は、多様なものがぶつかり合い、融合することである」(96頁)という主張によって、従来の経済理論はいかなる変容を来たすのかという点にも解説が望まれよう。終章で持ち込まれたハイエク論は、むしろ主流派の新古典派ミクロ理論とは異なる市場理論の展開を意図したからである。その点を除けば、本書は難解な内容を平易に解説した現代的良書といえる。
2003年5月26日に日本でレビュー済み
経済や経営を、インターナショナル、即ち、国際的な取引、或いは、海外(オーバーシーズ)との関連で捉えていたのを、地球規模、即ち、グローバルで論じ始めたのは、それほど古い話ではない。激動する今日の世界の下部構造のエンジンとして胎動する、地球規模に拡大した巨大な市場メカニズムを解き明かしながら、生きた世界経済と現在社会を語っているのがこの本。
9.11テロから初めて、最近の政治、経済、経営等のカレント・トピックスを随所に織り交ぜて、背後の動向を経済理論を駆使して易しく解説しているが、その分、国際経済論、グローバル経済論等のテキストを期待して読むと少し違和感が残るかも知れない。
本書の性格上か、例えば、国際価格については、裁定メカニズムや購買力平価、為替レート等については詳しいが、今日最大の問題である世界的なデフレの本質等は看過されていたり、重要なプレーヤー・グローバル企業の経営動向やその思想、国際金融等の経済面でのグローバル無政府状態の現状など、問題提起で止まっているが少しさびしい気がする。
中国の急成長は本当に脅威か、食料輸入は脅威という幻想等々、固定観念に挑戦していたり、殆ど離着陸のない100以上の地方空港の陰でアジアのハブ空港の資格さえない成田空港の現状を語りながら公共投資の問題点を浮き彫りにするなど、グローバル経済を視点に据えた政治と文明批判は、実に面白く示唆に富む。
9.11テロから初めて、最近の政治、経済、経営等のカレント・トピックスを随所に織り交ぜて、背後の動向を経済理論を駆使して易しく解説しているが、その分、国際経済論、グローバル経済論等のテキストを期待して読むと少し違和感が残るかも知れない。
本書の性格上か、例えば、国際価格については、裁定メカニズムや購買力平価、為替レート等については詳しいが、今日最大の問題である世界的なデフレの本質等は看過されていたり、重要なプレーヤー・グローバル企業の経営動向やその思想、国際金融等の経済面でのグローバル無政府状態の現状など、問題提起で止まっているが少しさびしい気がする。
中国の急成長は本当に脅威か、食料輸入は脅威という幻想等々、固定観念に挑戦していたり、殆ど離着陸のない100以上の地方空港の陰でアジアのハブ空港の資格さえない成田空港の現状を語りながら公共投資の問題点を浮き彫りにするなど、グローバル経済を視点に据えた政治と文明批判は、実に面白く示唆に富む。