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ライブドア監査人の告白 単行本 – 2006/5/26
それが、ライブドアへの強制捜査の報にふれた時点での私の偽らざる感想だった。こうした行為を、「偽計取引」や「風説の流布」と解釈することには違和感があったし、これくらいのことであんなに大々的な強制捜査などやるのだろうか、と思われた。
これは、ある意味別件逮捕なのではないか?
やはりこの先、さまざまな闇が明るみに出るに違いない。しかも、「粉飾決算の疑い」があるという。監査を担当している会計士としては、最悪の事態を想定するしかない。
私も逮捕されるかもしれない・・・・・・。
- 本の長さ234ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2006/5/26
- ISBN-104478312214
- ISBN-13978-4478312216
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
著者は、1999年から今年1月にライブドア事件が起きるまで、同社の監査を任されていた港陽監査法人の公認会計士である。同監査法人からは在宅起訴された者も出たが、著者は同社の犯した偽計取引や風説の流布、あるいは粉飾決算の疑いに直接手を貸した人間とは見なされず、訴追を免れた。しかしながら自らの意思で公認会計士の資格を返上し、今後は会計関連の職には関わらないと宣言した。同社の犯罪行為を見抜けなかったことへの“けじめ”だと言う。
本書を執筆したのもけじめの1つであろう。ライブドアの内幕を知る人間として、子細な具体例を示しつつ容赦なく糾弾していく。堀江貴文被告を含む旧経営陣に対しても同様に厳しい評価を加える。架空取引による粉飾会計については、事件の前から「何かがおかしい」と感じ取っていたにもかかわらず正せなかったと猛省しつつも、「シロかクロかはっきりせず、どこまでいってもグレーのまま。当局の捜査とは違って会計士の監査手続きでは限界がある」と弁明する。
同社の本業たるIT事業には収益性がなかった事実や、投資事業のうまみを平然と口にし始めた旧経営陣の暴走を挙げて、同種のベンチャー企業に対しても警告を発している。
(日経ビジネス 2006/07/10 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
著者からのコメント
私は、堀江、宮内両氏に迫った。
出版社からのコメント
著者について
港陽監査法人ベンチャーサポート部パートナー。1972年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。公認会計士。KPMGセンチュリー監査法人(現・あずさ監査法人)、大和証券SMBC、UBSウォーバーグ証券(現・UBS証券)等を経て現職。大和証券SMBC、UBS証券では主としてM&A業務に従事。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2006/5/26)
- 発売日 : 2006/5/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 234ページ
- ISBN-10 : 4478312214
- ISBN-13 : 978-4478312216
- Amazon 売れ筋ランキング: - 251,275位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 100位その他の事件・犯罪関連書籍
- - 187位事件一般関連書籍
- - 4,774位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
財務戦略アドバイザー/NewsPicksプロピッカー
株式会社インテグリティ代表取締役
慶応義塾大学経済学部卒業後、監査法人太田昭和センチュリー(現あずさ監査法人)、大和証券SMBC、UBS証券等を経て現職。
監査法人、投資銀行を通じて会計監査、IPO支援、デューデリジェンス、M&A・事業再生・資金調達に関するアドバイザリー業務に従事。現在は、アドバイザリーサービスに加えて、スタートアップ企業のCFO、買収後の企業変革、ターンアラウンドマネージャーとして買収先企業の再建にも取り組む。
趣味は料理とトライアスロン。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ライブドアの役員だけの責任ではなく、著者が属していた監査法人の設立者やライブドア監査の前任者の関与に関しても率直に書かれており、報道からは分からない面を知ることができた。
この本はインサイダーからの勇気ある告白ともとれるが、しかしこの本の目的は著者の自己保身というのが公平な見方ではないか。
この先ライブドアの株主による訴訟で合名会社である港陽監査法人が民事裁判で賠償責任を負えば著者も何らかの責任を負うことになるだろう。そのような事態を何とか回避しようと起訴された二人の会計士個人の問題であるかのようにしている部分もどうかと思う。
著者が監査を担当していた2005年にも(正に著者が関わっていた)子会社の株式公開時の不審な株の売り抜け行為やMSCBの引き受けなど、十分にライブドアはいかがわしい企業であったことを忘れてはいけない。
弁護士と検察官に対する徹底的な持ち上げも読んでいて鼻につく。ある検察官を「天は一人の人間にニ物も三物も平気で与える」と評したり、弁護士にだけは「先生」と尊称を貫いている部分など、自分がこれからも起訴されないように、また民事で訴えられたときに味方になってくれるようにと書いたのではないかと勘ぐりたくなる。
彼は不正な株操作を行ったとされ逮捕されました。
しかし一方でその後でそれよりもっと規模が大きくて悪質な日興コーディアルは5億円の追徴課税のみで済み、
検察も動かずたいしたお咎めもなかったのです。
ライブドアはメディアからこれでもかと言うくらい叩かれて上場廃止になったのにコーディアルは未だに上場しています。
また最初に報道される数時間前から盛んに株価が動いていたのも奇妙な点です。
ホリエモンが言いました。「人の心は金で買える」と。
これにはもうひとつの意味があって金で買えないものがある限りそれは差別を産む、という自らの貧しい出身を反映したものだったようです。
ホリエモンもまた違法なことを行ったのは事実ですが、実際には既存メディアの敵とみなされ
本来の必要以上に叩かれ、発言がゆがめられて報道されていたのも事実です。
実はカラ事業とされていたホリエモンのビジネスも意外に意味があるものでした。
海外の後に大人気となり世界中でヒットしたゲームを人気が出る前から日本で権利を取って
日本語でローカライズしたり、近年普及してきたLinuxOSを日本では数少ない販売会社として
権利を取ったり、無線LANを東京を覆わせて東京中で安価でどこでもネットができる環境にしようとしたり、
そしてなによりTVを従来の形から変えようと、あるいは潰そうとしていたのです。
TVというメディアはあらゆる利権にまみれています。
ここ数年のTVは視聴率、制作費、視聴者数が大幅に落ち込み明らかに質も低下しています。
ホリエモンが「このままではTVは終わるからネットと融合させて変えないといけない」と数年前に発言したときは
誰もそんなのは信じなかったでしょう。でも今はどうでしょうか?
TVを見なくなった若者が凄く増えているのです。
現在は娯楽があふれているので今時受身のTVなんて陳腐化しているのも事実です。
現に中国などでは60チャンネルあったりアメリカやイギリスなどでもネットでTV番組が配信されてたりするのに
日本では未だにネットを拒んで妙なコピーガードを付けたりする始末です。
個人的にホリエモンがやった中で一番評価したいのは宇宙ビジネスです。
確かに30年も前のソ連のロケットを買っただけではありますが、今時日本に1企業が宇宙に
乗り出そうとするなんてまずありえません。でも子供からするとこれほど夢を感じさせる
行為はないでしょう。どこまでホリエモンがやろうとしていたかは謎ですが、私も子供心にわくわくしていました。
今の夢も無く未来も見えない、ただ内側から腐っていくのを待っているだけという状況の日本では
ホリエモンみたいな経営者が理想とは思えませんが、少しは政治やメディアに関与しないと
どんどんおかしくなっていくのではと思いました。
ちなみに著者は、この事件では逮捕されなかったものの(検察のストーリーに忠実に供述したおかげでしょうか)、この著書出版の2年後に逮捕されてしまったようですね。
もちろん、このようなことが起こらないようにと、他の会計士に対しての戒めもあるだろうが、なんとなく、著者が「告げ口」をしてるように感じてしまうのは私だけではないだろう。
LDの上場前から監査を担当してきた港陽監査法人に後から参加した会計士の著者は、LDは怪しいと疑って監査責任者になった。その時点は、LDと関係者が検挙される事由となった2004年9月期の決算より後だったが、著者は「責任を感じて」(或いは捜査協力の結果会計士仲間で居づらくなり?)会計士の資格を返上した。筆者は口実をつけて、見るはずではない資料を盗み見て、LDの粉飾の舞台装置だった投資事業組合群を怪しいと睨み、LDに迫って2005年7月(検挙の半年前)には組合群を解散させたという。
本書は財務専門家には大変興味深く、しかし門外漢でも理解力と好奇心に富む読者には、複雑なカラクリの全貌を把握することができる平易な解説になっており、また事件の背景を推し量れる情報源でもある。従来は経営者とアウンの呼吸でやっていくことが多かった監査人が、まかり間違えば逮捕されたり監査法人が潰れたりする新しい時代に、どうあるべきかをキチンと明示している。
著者は堀江氏について「純粋で真面目な若者」「カネにそれほど執着がない」「会計にうといと自称するが実は詳しい」と書いている。傾聴に値する。
著者の自己弁護が若干鼻に付かなくもない。しかし検挙されなかったが渦中には居た著者が、会計士を辞めたのは、悪事に加担したからでも怠慢だったからでもないよ、逆に正常化のために戦ったんだよ、と言い立てたくなる気持も判らない訳ではない。
終始、いいわけをツラツラと書いているけど、故意なのはバレバレだっつーのw