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現代の経営 下: 新訳 (ドラッカー選書 4) 単行本 – 1996/2/1
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- 本の長さ321ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日1996/2/1
- ISBN-104478320799
- ISBN-13978-4478320792
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登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (1996/2/1)
- 発売日 : 1996/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 321ページ
- ISBN-10 : 4478320799
- ISBN-13 : 978-4478320792
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- - 14,504位投資・金融・会社経営 (本)
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著者について
ピーター・F・ドラッカー
Peter F. Drucker
1909年11月19日-2005年11月11日
1909年、オーストリア・ウィーン生まれ。フランクフルト大学卒業後、経済記者、論説委員をつとめる。1933年ナチス・ドイツの不興を買うことを承知の論文を発表して、ロンドンへ移住。マーチャントバンクでアナリストをつとめた後、37年渡米。ニューヨーク大学教授などを経て、71年、ロサンゼルス近郊のクレアモント大学院大学教授に就任、以降この地で執筆と教育、コンサルティング活動を続けた。
ファシズムの起源を分析して、イギリスの後の宰相ウィンストン・チャーチルの絶賛をうけた処女作『「経済人」の終わり』、GMのマネジメントを研究した『企業とは何か』をはじめ、40冊近い膨大な著作群は、「ドラッカー山脈」とも呼ばれる。
ドラッカー教授の専門領域は、政治、行政、経済、経営、歴史、哲学、心理、文学、美術、教育、自己実現など多方面にわたっており、さまざまな分野に多大な影響を及ぼした。
東西冷戦の終結、高齢化社会の到来、知識社会への転換といった社会の根源的な変化をいち早く示した現代社会最高の哲人であるとともに、マネジメントの体系を確立し、「分権化」「自己目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」などマネジメントスキルのほとんどを生み出したマネジメントの父である。
GEのジャック・ウェルチ、P&Gのアラン・ラフリーなど、ドラッカー教授を師と仰ぐ世界的経営者は多い。『エクセレント・カンパニー』のトム・ピータース、『ビジョナリー・カンパニー』のジム・コリンズといった著名な著述家たちも、ドラッカー教授の薫陶を受けている。
親日家としても知られる。1934年、ロンドンの街角で雨宿りに偶然入った画廊で目にした日本画の虜となり、室町水墨画などのコレクションを有する。
2005年、あと8日で96歳の誕生日を迎えるという日に永眠。「20世紀の知的巨人」「マネジメントの父」など、ドラッカー教授を称する言葉はたくさんあるが、本人は自らを社会生態学者と規定した。
生涯を通じた最大の関心事は「社会的存在としての人間の自由と平等」であり、そのために社会、組織、企業はどうあるべきか、一人ひとりの人間は何をなすべきかを問い続けた。その思想は、モダン(近代合理主義)を超えて、21世紀を支配するポストモダンの旗手である。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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・ それでも、「(P.43)単位組織には広い活動領域と責任、特にイノベーションのための責任を与えることが必要」、「(P.83)従業員を会社人間にすることは、企業のために危険」、「(P.110)従業員の訓練と配置が重要」、「(P.175)チームとしての仕事ぶりについても報奨の対象とする」、「(P.177)人は、自らを正しく配置する能力を持つ」、「(P.240)当面するニーズと長期のニーズを調和させる」、「(P.244)正義の観念と真摯さが必要」、「(P.273)ポストそのものの廃止の検討が必要」、「(P.274)人的制約の考慮」などは、私の実体験や最近の企業の動向から見て、概ね正しいと思う。日本、中国、米国と国を問わず企業の不祥事が頻発する昨今であるが、「正義の観念」を忘れて既に破綻したか、その危機に直面している企業経営者は、ドラッカーの本を読んだことがあるのだろうか?
・ ただ、1954年に書かれた本であり、陳腐化した部分があるのは否めない。例えば、ゼネラル・モーターズの組織の優れた点(部分としてはそうだが)を今読んでもなあ。どうしてかつて成功していた組織が今や衰退しているのかとの疑問の出発点にはなるが。上巻は必読書だが、この下巻はその水準には達していない。
みずからを社会生態学者(ソシアルエコロジスト)と名乗るドラッカー。彼がどうして企業組織を研究対象としたのか、組織をマネジメントするスキルがいかに重要かを確認できる一冊です。
ちなみに、ドラッカーの大著「マネジメント」の前駆となった本でもあります。
個人的には主宰する読書会の課題図書として、数十年ぶりに再読しました。
さて、そんな本書は本人は“社会生態学者"を名乗るも、他人からは"未来学者"とも呼ばれた著者による『マネジメント』を(内部ではなく)【全体として捉え、体系化を試みた初めての本】であり、企業を『市場や顧客のために経済的な成果を生み出す機関』『権限と責任の関係を規定する人間的、社会的組織』『社会やコミュニティに根ざし公益を考えるべき社会的機関』とした上で、事業の目的は『顧客創造』であり『企業の最重要課題』は【顧客のニーズを探り対応する製品やサービスを提供する】『マーケティング』【顧客の新しい満足を作り出していく】『イノベーション』と定義、また『マネジメント』を【組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関】と定義しているわけですが。
まあ、あらためて書き出してみると、今のビジネスパーソンの多くにとっては(実効性はともかく)【各自が所属する組織の理念にも書かれていそうな当たり前の内容】とも言えますが。それこそ『マネジメントの発明者』ドラッカーの先駆性、影響の大きさなんだろうなあ。と、本書に出てくるフォードやIBMといった企業事例を懐かしく思いながらしみじみと。
また先日、ほぼ同年代、同時期に活躍、既存体制や常識を『通念』して批判しつづけた『異端の経済学者』ガルブレイスの著作『ゆたかな社会』を読了していたこともあり、何となく両者を比較しながら、それぞれに共通して『平易でわかりやすいテキスト』様々な用語やコンセプトを提案した『造語力』を感じ、進行形で影響を与え続けている普遍的名著には、やっぱり【そんな『共通した魅力』もあるんだろうな】と思いました。
ドラッカーの最初の一冊。マネジメントの原点としてオススメ。