本書はドラッカーの『現代の経営』そして大著『マネジメント』、『経営者の条件』、『創造する経営者』(内容は彼の事業戦略論)と言う主流の著作からすると少し外れて位置する本である。
よって、いきなり本書を読んで「ドラッカーがこう述べている」と始めてしまうとドラッカーの読者から、「理解不足」との評価をされてしまうので、ご注意されたい。
私は、出来れば先述の4冊に加えて、『企業とは何か』も併せて読まれた上で、本書の評価をされることをご提案いたします。
ドラッカーの雄大な頭脳がとても同じ「一人の人間」が持っている物とは思えなくなります。彼はアインシュタイン同等に凄い!
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イノベーションと起業家精神 上: 新訳 その原理と方法 (ドラッカー選書 7) 単行本 – 1997/11/1
- 本の長さ226ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日1997/11/1
- ISBN-104478320853
- ISBN-13978-4478320853
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
起業家精神は科学でもなければ技でもない、実務である。イノベーションと起業家精神を生み出す原理とその方法を示した、新しいビジネスを志すものたちの為のバイブル。85年刊のものを新たに訳出。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (1997/11/1)
- 発売日 : 1997/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 226ページ
- ISBN-10 : 4478320853
- ISBN-13 : 978-4478320853
- Amazon 売れ筋ランキング: - 478,098位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 944位起業家関連書籍
- - 20,689位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年6月2日に日本でレビュー済み
ドラッカーの文体は、経営書なのに、まるで小説か詩、あるいは宗教書のように美しい。短い文章で畳み掛けるように定義を重ねていく。たとえば、イノベーションを語る本書は、「イノベーションとは○○である。それは××でない。▲▲でなく▼▼でなくてはならない。さもなくば△△である」、というように。
「もしドラ」の女子マネージャーが読んで涙を流したというのが誇張ではなく感じられる。おそらく上田惇生氏の翻訳文の巧みさが相当、寄与しているのだろうが。
20年前に書かれた本書も、内容と精神はいっこうに古びていない。ドラッカーの本は、良質な自己啓発書であり、その独特の修辞は人を魅了する。へこたれたとき何度でも読み返したい。
「もしドラ」の女子マネージャーが読んで涙を流したというのが誇張ではなく感じられる。おそらく上田惇生氏の翻訳文の巧みさが相当、寄与しているのだろうが。
20年前に書かれた本書も、内容と精神はいっこうに古びていない。ドラッカーの本は、良質な自己啓発書であり、その独特の修辞は人を魅了する。へこたれたとき何度でも読み返したい。
2008年2月3日に日本でレビュー済み
一応ビジネスマンなのだから、ドラッカーの一冊でも、と思って手に取りました。
事例紹介は豊富で、洞察も深く、なるほどこれが最高峰の才能かと唸るばかりです。
訳も読みやすく、楽しい読み物としても良質です。
事例紹介は豊富で、洞察も深く、なるほどこれが最高峰の才能かと唸るばかりです。
訳も読みやすく、楽しい読み物としても良質です。
2002年7月20日に日本でレビュー済み
本書のタイトルは専門的であるため、読む前は内容が狭い範囲に限定されたものだと推測していた。しかし実際読んでみるとそれまでの認識がガラリと変わった。特に強く感じたことが三つあり、1)イノベーションに関して全く無知であったこと、2)イノベーションに関してかなり間違った認識であったこと、3)多くの日本経済不況論の著書が出版されているが本書こそが日本経済に必要では?と感じたことです。3)に関しては重要で本書は意外にもアメリカ経済とヨーロッパ経済の雇用人口に関する対比から始まります。ヨーロッパが雇用を減少させる中でアメリカは雇用を増加させてきたという。その要因は中小企業が1965年代後半から活性化したからだという(ベンチャー・ビジネスの貢献も大きい)。経済活性には大企業よりむしろ中小企業に焦点を当てるべきではと考えさせられました。
相当広く深くイノベーションに関して分析されており、ここまで認識のギャップがあったのには驚きました。現在のところ、本書程イノベーションについて体系的にまとめた本は無いと思います。イノベーションの源泉を模索し、事業を起こそうとしている方には大変参考になる名著だと思います。
相当広く深くイノベーションに関して分析されており、ここまで認識のギャップがあったのには驚きました。現在のところ、本書程イノベーションについて体系的にまとめた本は無いと思います。イノベーションの源泉を模索し、事業を起こそうとしている方には大変参考になる名著だと思います。
2001年9月14日に日本でレビュー済み
最近、「起業家養成コース」と名のつく社会人向けの講座が大学などで開講されたり、「会社を興して起業家になる」という類の書籍がたくさん出版されるようになりました。
しかしながら、その中身はというと、残念ながら従来の競争戦略論の単純な焼き直しや会社設立に必要とされる一般的な法律知識の解説など、ベンチャーを目指す人に本当に必要な情報はほとんどないのが現状です。
また、ベンチャー研究の分野で高い評価を得ている日本の研究書でも、起業家の性格のタイプや学歴など、起業を目論む実務家にとっては、「そんなこと言われても、どうしようもないよ」という事柄に多くのページが割かれています。
それに対してこの本は、起業家の戦略と実務、原理と行動について他のどの本からも得られないインスピレーションを与えてくれました。
しかしながら、その中身はというと、残念ながら従来の競争戦略論の単純な焼き直しや会社設立に必要とされる一般的な法律知識の解説など、ベンチャーを目指す人に本当に必要な情報はほとんどないのが現状です。
また、ベンチャー研究の分野で高い評価を得ている日本の研究書でも、起業家の性格のタイプや学歴など、起業を目論む実務家にとっては、「そんなこと言われても、どうしようもないよ」という事柄に多くのページが割かれています。
それに対してこの本は、起業家の戦略と実務、原理と行動について他のどの本からも得られないインスピレーションを与えてくれました。
2003年3月12日に日本でレビュー済み
ドラッカーの本はどれも唸らせるものが多いが、この本はそのなかでもずば抜けている。何度も読み返し、自分のDNAとすべきだろう。