『いかに｢問題社員｣を管理するか』は、DIAMONDハーバード・ビジネス・レヴューの記事を編集して一冊にまとめたものになります。
DIAMONDハーバード・ビジネス・レヴューとは何か？
ハーバード・ビジネススクールと提携したダイヤモンド社は、同校の機関誌ハーバードビジネスレヴューの日本版として1976年にDIAMONDハーバード・ビジネス・レヴュー誌(隔月刊)を創刊しました。2000年10月からは月刊誌となり、経営戦略をはじめ、マーケティング、財務・会計、金融工学、IT(情報技術)、ゲーム理論、組織戦略、経営学など、時代の先端を行くテーマを取り上げています。
『いかに｢問題社員｣を管理するか』が、出版されたのが2005年。
すでに、その時から14年の年月が経過しております。しかも、第5章では、日本企業が研究対象として取り上げられていますが、データは1980年当時のもの。時代も大きく変わり、記事に書いてある内容とあてはまらない点も多々あります。
しかしながら、それでも本書に書かれているテーマは現代でも通用するものであります。あらためてわたしたちビジネスパーソンが本書を読むべき価値はまさにそこにこそあるのではないでしょうか。
本書の構成は、以下のようになっています。
まえがき
第1章 ボスザル社員を手なずける法
第2章 ｢Cクラス社員｣のマネジメント
第3章 ｢Cクラス社員｣のモチベーションを高める方法
第4章 ｢Bクラス社員｣のレーゾンデートル
第5章 アタマ打ちマネジャーの活性術
第6章 有能な人材の｢悪癖｣を取り除く方法
第7章 悪の腹心
第8章 リーダーが部下に翻弄される時
第9章 スター・プレーヤーの中途採用は危険である
という構成になっていますが、一つひとつの記事は独立しているので、どこから読んでも全く問題はないと思います。働き方改革、少子高齢化などによって出版当時以上に日本での人材の流動性は高まり、企業においては生産効率の向上が求められているのではないでしょうか。
そういう現代的問題を抱えている｢現代｣だからこそあらためて本書から学べることは多々あるとわたしは思っています。
タイトルにもあるように『いかに｢問題社員｣を管理するか』というテーマは当時も今も変わらない問題ではないでしょうか。大企業といえども人材確保が容易ではなくなってきている今日、｢問題社員を見切るのではなく、また孤立させるのでもなく、諦めずに開発することを｣(まえがき参照)提唱していることは傾聴に値すると思います。
｢問題社員｣を問題社員のままにしてしまうのか、人材として開発するのか？
あらためて考えてみてはいかがでしょうか。
(2019.10.14記)
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
イメージ付きのレビュー
Y
私の勤務している会社にも毎日社内を喰い荒らしている自己中な社員（女子2名）がいます。いわゆるボスザル社員ですこのボスザル女子社員2名を撃退する参考にこの本を購入しましたこの本が役立って毎日気持ち良く仕事が出来る職場にしたいです
