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P.F. ドラッカー

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経済人の終わり: 全体主義はなぜ生まれたか単行本 – 1997/5/1

P.F. ドラッカー (著), Peter F. Drucker (原名), 上田惇生 (翻訳)

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ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり (ドラッカー名著集 9)
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本の長さ

278ページ
言語

日本語
出版社

ダイヤモンド社
発売日

1997/5/1
ISBN-10

447837211X
ISBN-13

978-4478372111
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商品の説明

商品説明

経営学の「神さま」として知られるP.F.ドラッカーの実質的な処女作で、初版は1939年。「本書は政治の書である」とはじまる初版本への前書きは鬼気迫るものがある。
「ファシズムとナチズムがヨーロッパの基本原則を脅かす存在であることを知るがゆえに、私は全体主義についての通常の解釈や説明を受け入れるわけにはいかない」「したがって私は、全体主義について、意味のある的確な解釈と説明が必要であると考えた」と、本論ではファシズム台頭の背景を分析。そして宗教が、知識人が、政治家が、これにどうかかわり、何をして何をしてこなかったかを、知識と理論を武器に正面から斬り込んでいく。
一方で全体主義国家での産業、食糧、所得などの変化を克明につづっている。
これが著者20代の思索と知ると驚くばかり。読むものに緊張を強いるほどの真摯な筆致で、学問の神髄を感じさせてくれる1冊だ。
ドラッカーが本書で浮き彫りにした問題の多くは、世紀をまたいでなお持ち越されている。全体主義の指導者原理（225ページ）と、それに熱狂する民衆の分析は、そのまま現代のカルト教団やテロ組織にあてはまるし、「大衆の絶望」「虚無主義への逃避」といった危うい状況を安易に払拭するためのカリスマ待望論も聞こえはじめている。
密度が濃く、読み解くのは骨だし、重い荷物を負わされた気分になる本でもあるが、「われわれ全員の人生が、あの時代の影響を受けた。われわれはいまだに『何が起こったのか』ではなく、『どうすればあの事態を防ぐことができたか』を考えている。過去を説明することよりも、過去を再現させないことに心を奪われている」から始まる1969年版序文を読むだけでも、この本の価値は十分にある。そしてこの本は「あの事態を防ぐこと」のできる読者に育つように強烈なメッセージを放っている。（松浦恭子）

内容（「MARC」データベースより）

全体主義の問題は依然として解決してはいない。第一次世界大戦後、ファシズムが台頭した原因と、その経済社会的背景を鋭く描いたドラッカーの処女作新版の新訳。彼の思想の原点がここにある。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ ダイヤモンド社 (1997/5/1)
発売日 ‏ : ‎ 1997/5/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 278ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 447837211X
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4478372111

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P.F. ドラッカー

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ピーター・Ｆ・ドラッカー

Peter F. Drucker

1909年11月19日-2005年11月11日

1909年、オーストリア・ウィーン生まれ。フランクフルト大学卒業後、経済記者、論説委員をつとめる。1933年ナチス・ドイツの不興を買うことを承知の論文を発表して、ロンドンへ移住。マーチャントバンクでアナリストをつとめた後、37年渡米。ニューヨーク大学教授などを経て、71年、ロサンゼルス近郊のクレアモント大学院大学教授に就任、以降この地で執筆と教育、コンサルティング活動を続けた。

ファシズムの起源を分析して、イギリスの後の宰相ウィンストン・チャーチルの絶賛をうけた処女作『「経済人」の終わり』、ＧＭのマネジメントを研究した『企業とは何か』をはじめ、40冊近い膨大な著作群は、「ドラッカー山脈」とも呼ばれる。

ドラッカー教授の専門領域は、政治、行政、経済、経営、歴史、哲学、心理、文学、美術、教育、自己実現など多方面にわたっており、さまざまな分野に多大な影響を及ぼした。

東西冷戦の終結、高齢化社会の到来、知識社会への転換といった社会の根源的な変化をいち早く示した現代社会最高の哲人であるとともに、マネジメントの体系を確立し、「分権化」「自己目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」などマネジメントスキルのほとんどを生み出したマネジメントの父である。

ＧＥのジャック・ウェルチ、Ｐ＆Ｇのアラン・ラフリーなど、ドラッカー教授を師と仰ぐ世界的経営者は多い。『エクセレント・カンパニー』のトム・ピータース、『ビジョナリー・カンパニー』のジム・コリンズといった著名な著述家たちも、ドラッカー教授の薫陶を受けている。

親日家としても知られる。1934年、ロンドンの街角で雨宿りに偶然入った画廊で目にした日本画の虜となり、室町水墨画などのコレクションを有する。

2005年、あと8日で96歳の誕生日を迎えるという日に永眠。「20世紀の知的巨人」「マネジメントの父」など、ドラッカー教授を称する言葉はたくさんあるが、本人は自らを社会生態学者と規定した。

生涯を通じた最大の関心事は「社会的存在としての人間の自由と平等」であり、そのために社会、組織、企業はどうあるべきか、一人ひとりの人間は何をなすべきかを問い続けた。その思想は、モダン（近代合理主義）を超えて、21世紀を支配するポストモダンの旗手である。

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繁じぃ

衝撃の洞察、今に通ず！

2020年10月7日に日本でレビュー済み

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　何よりの衝撃は本書の表題、「『経済人』の終わり」にある。これを副題「全体主義はなぜ生まれたか」のキーとして、あのドラッカーが、掲げる。謎を解く思いで、手にした。
　ドラッカーは、『経済人』の論理を支えて来た「個人による経済的自由を実現すれば自由と平等が自動的にもたらされる」、この「目論みが誤っていた」、尚かつマルクス主義も「階級のない社会を実現できず、それどころか自由のない硬直的な階級をもたらさざるをえなかった」、そしてこれらが「『大衆の絶望』をもたらし」、「ナチズムおよびファシズム」の全体主義を興隆させた、と説き、更にはこの全体主義国家とソ連の「不可侵条約の必然性」を、予測する。
　この予測は、本書刊行後に現実となり、第２次大戦の契機を成したが、第８章「未来」で、その『必然』と『不可避』を、経済的側面のみならず、ヒトラー、スターリンの性格などを含め、多角的に解く。この件では、体制に「内生的な力学」の働きに着目した論述が際立つ。また「経済そのものは、完全雇用をはじめとする非経済的な目的を従属させるべきである」として「自由と平等に基づく新しい秩序」を提唱、「自由と平等を追求する努力は、西洋の歴史の原動力である」との見地から、「個人の自由」「個人の尊厳」という「肯定的な価値のための戦い」を強く訴えているのが、印象深い。
　解析力・先見性に優れた本書は、読み進めるのに難しくもあるが、全体主義をの要因となった、「所得格差」の拡がりや「不平等化の進行」などが、顕著な社会問題になっている今、ポピュリズムに対する視座を得るために、可能な範囲で拾い読むだけでも、有益疑いない。中でも「マルクス主義の失敗」や「反ユダヤ主義の原因」と題する論述は、外にはない瞠目の内容を持つ。　

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天心

現代社会にも通じる

2008年10月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　資本主義や民主主義の行き詰まりや，不況が起こった時に，全体主義が始まると述べています．それは苦労の末に民主主義を勝ち取った英仏の制度をただ取り入れただけの日本やドイツやイタリアに起こりやすいと言っています．国がピンチになると国民が一丸になろうという風潮が起こり，それが0.1%でも半分を超えていればそれに反する残りの49.9%を排除するのが全体主義である言っています．

　今であれば第二次大戦で「アメリカと戦うこともやむなし」と国の宣伝に矛盾を見つけることができますが，現代ではグローバル化した複雑な関係が大衆にとって国の方針に矛盾を見つけにくくなり，再び全体主義がよみがえろうとしています．
　多くの人に読んでもらいたい良い本です．

　ご本人はオーストリアからアメリカに亡命したせいか，本ではアメリカをかなり賞賛しています．
　

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maya0702

必読の書

2022年3月26日に日本でレビュー済み

全体主義とは何か。なぜ生まれたのか。
本書で指摘されているとおり、これは決して過ぎ去った歴史のエピソードなどではないですね。
・経済成長の停滞
・人々の生活を無慈悲に破壊するインフレの足音
・疫病の蔓延
など、社会に不穏な空気や不満がみなぎりつつある現代は、全体主義が生まれたあの時代、つまり大恐慌が席巻し絶望が溢れかえってしまったあの時代に似通いつつあるともいえなくもありません。
よって、理論武装をしておくに越したことはありません。
なぜなら、この世のあらましについての妥当な説明と理解が必要とされていることは、現代においても変わりがないからです。

詳細は本書をご覧いただくとして、個人的には「平等の希求」さらにはその背景にある「救済思想」こそが、この魔物を招き寄せる遠因となっているように感じられました。
現代においても、安易な「約束」が登場するやもしれません。注意が必要でしょう。

※なお、全体主義における軍国主義とは、
・有事への備え、そして有事の際の総動員
などではなく、
・不平等是正の手立てとしての全国民の軍事組織化(国民皆兵化)、結果として不可避となる有事突入(独ソ戦勃発が代表例)
と主客がまったく逆のものであることも、本書でよくわかります。

2021年2月8日に日本でレビュー済み

これはドラッカーの処女作である。
ドイツのファシズムを分析した初めての書物であり、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺や独ソ不可侵条約を予言している。さらにチャーチルはこの本を激賞して下士官の必読文献にした。このような文献であるのだから、日本でも戦後すぐに軍国主義批判の書物として翻訳・出版されたかと思ったら、なんと１９６３年。ドラッカーの著書が初めて翻訳されるのは１９５９年だから、経営学者としてのドラッカーが紹介された後だ。なぜだろうか？
おそらく戦後の出版業界・言論界は共産主義シンパ・社会主義シンパの出版人・言論人が多くて、日本ファシズム批判の書物としては出版できなかったのではないか？だからスターリン批判後の１９６３年に、経営学者ドラッカーの処女作としてやっと出版できたのではないか。

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つくしん坊

ナチズムの全体像が明らかになる遥か以前に、全体主義の本質を洞察した驚くべき本

2014年7月28日に日本でレビュー済み

本書は、ヒットラーが政権を取った日（1933年1月30日）から数週間後に書き始められ、その後ドラッカーがアメリカに移住した1939年に出版されて、直ちにベストセラーとなった。ナチズムの全体像が明らかになる遥か以前に、全体主義の本質を洞察した驚くべき本といえる。本書は、全体主義の起源を明らかにした最初の本であるが、出版後75年を経た現在でも、文明・社会・人間にたいする思索の書としての価値を失っていない。

新版（1994年）への序文によれば、本書は、ナチズムをドイツ特有のものではなく、むしろスターリン主義と類似していると指摘したことや、ナチズムを社会現象として扱ったことが理由で、学界からは評価されなかったと回顧している。つまり、学者のアプローチでは、ナチズムは政治や経済の事件として扱われたり、思想上の事件として説明されたり（その代表がハンナ・アーレント）する。それに対して、本書のアプローチはマックス・ヴェーバーに範をとった社会学的な方法であり、社会を人間環境の「生態」として扱う。

著者は、ナチズムの台頭を身近に観察した経験から、通説でファシズムの本質とされる革命の残虐説、資本主義の最後のあがき説、プロパガンダ説を、いずれも謬説として排し、旧社会秩序の崩壊期における社会現象として理解することの重要性を説いている。全体主義は、旧い秩序が崩壊したとき、祈るべき神も尊ぶべき人間像も失ったとき、それでも秩序と信条と人間像を求める人間の特質から生まれてくる、と指摘する（本書p.231）。

「全体主義の特徴たる軍備の拡張、社会の組織化、自由の抑圧、ユダヤ人の迫害、宗教への攻撃は、すべて全体主義の強さではなく、弱さを示す。それらのものは、すべて、暗黒の計り知れぬ絶望に根ざしている。（中略）全体主義の道を進めば進むほど、大衆の絶望は深まる。そして、全体主義の道に代わるものが示されるや、しかもそれが示されたときにおいてのみ、全体主義のあらゆる魔術が悪夢のように消える」（本書p.231）

社会格差が拡大し、また東日本大震災と原発事故に襲われた昨今の日本の社会状況は、旧い秩序の崩壊期という点で、第二次世界大戦前のヨーロッパや日本と類似点も見られる。このような社会心理的な空白時期を狙った全体主義を警戒するために、本書は貴重なヒントを提供している。

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AAA

ホモ・エコノミカスを否定し尽くした上の全体主義

2012年1月8日に日本でレビュー済み

この書が書かれた1939年当時に、ここまで明晰な分析をしているところに驚かざるをえない。
要約は他にされている方がいるので細かい所を言えば、書かれている中に当時注目されていた人物名が多く出てきていて、また参照するにも史料が分からないのも多かった（直截に言えばググッても分からない人物が多い）ので、そういう意味では時代が隔絶している分読みづらかったが（人物一人ひとりに注釈があるのでそれで済むというのはある）、それだけ同時代を代表する内容ではある。

1つだけ述べると、ナチズムによる経済政策は引用される事が多いが、もっぱら抜け落ちている全体主義経済としての性格というのが、ここでは明らかにされている、それは軍国主義であり、その他の経済的・社会的面は従属させられるということ、またこれはあらゆる所に及ぶという指摘は、非常に興味深く感じた。
また後のドラッカー代表作に繋がると思われる、経営論・マネジメントの中核である組織について、ここでは失敗例としてファシズムがあげられているのも言及しておきたい。

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θ

「全否定」を原動力に空転し続ける全体主義

2008年3月11日に日本でレビュー済み

経営の神様、ドラッカーの処女作。
全体主義というものがなぜ発生してきたかを鋭く分析している。

全体主義というのは、あらゆるものの「否定」においてのみ存在している。
逆に言えば、全体主義は何一つ積極的な価値を打ち出すことが出来ない、そういうものなのだ。

そして大衆は、失業や貧困、絶望などのために全体主義を支持する。
全体主義は自身の不満を何一つ解決してくれないが、全体主義を信じないならば悲痛な現実に目を向けなければならなくなるため、ますます全体主義を信じようとする。
全体主義は麻薬なのだ。

近代の西洋は、人間を「経済的満足だけが社会的に重要であり、意味がある」（ｐ４８）とする「経済人」として扱ってきた。
その底にあるのは、人間の本質を自由と平等とに見る考え方である。
しかし、「経済人」の考え方は誤っており、そのほころびを全体主義は突いている。

この本が１９３９年に書かれたというのは驚くべきことだ。
細かい点にはその後の歴史と異なる点もある（独ソ開戦はしない、など）が、ナチスや全体主義を単純に民族性や野蛮性に還元する現実が今日でもなお多い中で、彼の分析は光っている。

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シュタインバッハ

魂をゆさぶる書

2005年11月30日に日本でレビュー済み

ドラッッカーが前世紀最大の経営学者だということはよく知っていたが、その処女作が経営学の本でないということは、ちょっとした驚きだった。しかしなによりも驚かされたことは、この処女作の完成度の高さだ。私はこの本を読んで、ドラッカーは経営学者として一流だが、政治学者としては、さらに上なのではなかろうかと思ったのだった。これほど素晴らしい政治学の本を私は読んだことがない。資本主義と共産主義の対立の中での全体主義の起源について書いた本だが、現代社会においても古びることが全くないことに驚愕せざるをえない。

魂を揺さぶる本である。この書に出会えて、本当に良かった。

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Kaitlyn

Arrived on time

2019年4月19日にカナダでレビュー済み

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Good book

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Clay Garner

'With the collapse of Marxism [1914] as a creed, society became again irrational, threatening, incomprehensible, menaced'

2017年8月8日にアメリカ合衆国でレビュー済み

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“Central to the modern age had been the belief that society could be made rational, could be ordered, controlled, understood. With the collapse of Marxism as a secular creed, society became again irrational, threatening, incomprehensible, menaced by sinister powers against which the individual has no defense. (xix)

Drucker believes Marxism, and in fact, European culture broke down in 1914. Why?

“With Christianity, freedom and equality became the two basic concepts of Europe, they are themselves Europe. For two thousand years all orders and creeds of Europe developed out of the Christian order and had freedom and equality as their goal. European history is the history of the projection of these concepts into the reality of social existence.’’ (51)

How produced ‘social existence’?

“Realization of freedom and equality was first sought in the spiritual sphere. The creed that all men are equal in the world beyond and free to decide their fate in the other world by their actions in this one . . . . That every last judgement at a church door shows popes, bishops, and kings in damnation was not just a romantic fantasy of a rebellious stonemason. . . . It saw and understood man as Spiritual Man, and his place in the world and in society as a place in a spiritual order. And it made theology an ‘exact science.’’’ (51)

What happened? (no real freedom found here in this world) Who replaced the ‘spiritual man’?

“When this order collapsed, freedom and equality became projected into the intellectual sphere. The Lutheran creed, which made man decide his fate by the use of his free and equal intellect in interpreting the Scriptures, is the supreme - though neither the only nor the last - metamorphosis of the order of Intellectual Man.’’ (51)

This ‘intellectual man’ also disappeared in his turn (he couldn't find freedom and equality either). Where now can ‘freedom and equality’ be found?

“After its breakdown freedom and equality became projected into the social sphere: man became first Political and then Economic Man. Freedom and equality became social and economic freedom and social and economic equality. Man’s nature became a function of his place in the social and economic order in which his existence found his explanation and its reason.’’ (52)

‘Economic Man’! I know him! (me)? What social results?

“In Marxism this conception of the world and of society reaches its climax. The faith in the attainability of freedom and equality in and through the economic sphere is restated and based upon the very failure of capitalism to reach this goal.’’ (52)

Drucker’s focus is not on the material, economic results of capitalism. He looks to the assumed goal - freedom and equality. This is the real, important, overriding, and fundamental demand of European culture.

“Marxism is one of the most grandiose, most profound creeds which Europe has ever produced. But Marxism hinges on a dialectic play upon the concept of freedom, which comes dangerously near abandoning freedom altogether.’’ (52)

Remember, Drucker wrote this in 1933!

The Anti-Facist Illusion
The Despair of the Masses
The Return of the Masses
The Return of the Demons
The Failure of the Christian Churches
The Totalitarian Miracle
Fascist Noneconomic Society
Miracle or Mirage?
The Future: East Against West?

Drucker’s understanding of European thought focuses on religious foundations. He sees religion has given much to European history and yet. . .

“The impotence and inadequacy of the forces of religion just at the time when they are most urgently needed is perhaps the most disheartening feature of the European situation today.’’ (108)

Why so inadequate?

“It is impossible to be a revolutionary from within an existing order. Yet a Christian cannot act otherwise as long as the forms and institutions of the churches are intact. The Christian new integration can become successful only after the routine of the churches has been destroyed or, in other words, after persecution or social revolution have rendered impossible the maintenance of the outward institutions. (109)

Well. . .this is how Christianity started. Christians to the lions! Romans are gone. Christians are still here!

“That the churches and the Christian religion will be persecuted under totalitarianism beyond anything we have seen till now, appears certain. And therein lies the one real possibility that the work of the revolutionary forces within the churches will ultimately bear fruit.’’ (110)

Insightful. The submission of Christendom to Hitler, Stalin, etc., and in fact to the entire war lust, destroyed its credibility. As far as I know, Jehovah's Witnesses were the only organized religion that resisted (and many do not accept them as part of Christendom). A notable percentage of victims in the camps were witnesses. Of course, many others (as individuals) suffered for conscience.

One fascinating section is Drucker's analysis of Nietzsche. . .

“It might seem incongruous to call him as a witness for the Christian elite. But there is no doubt in my mind that his whole work centers in the attempt to avoid the acceptance of Christianity, and his breakdown was caused in the last instance - whatever its physical causes - by the realization that he had run into a blank wall where the denial of his own rationality and sanity had become the only alternative to Christianity.’’ (97)

Wow! What happened?

“When the Superman proved a shallow illusion whereof the last works bear evidence in their resignation and fear, the experiment to set up a valid non-Christian concept of man and of society collapsed. (98)

Other writers use Nietzsche’s insanity as metaphor for European insanity.

This work is outside mainstream thought. Even though many of his opinions have stood the test of time, they challenge the current ear. Especially his vision that highlights religion. Nevertheless, his insights reveal causes that a purely secular thinker would miss.

Not a difficult read, but requires serious effort. This is not a scholarly explanation for academics, but a sincere effort to inform interested readers. Reminds me in some ways of Hayek’s “Road to Serfdom’’. Some different concepts, some contrasting opinions, but both writing, even pleading, for understanding - although offering unpopular conclusions.

No index, although a three page appendix providing insight on people mentioned.

No photographs.

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Eco Geek

Never Again? Really? Why, exactly, do you believe that?

2018年2月10日にアメリカ合衆国でレビュー済み

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As a German citizen, raised in the USA long after the war, I have had a lifelong curiosity about the horrors of WW-II. I've read Shirer's "Rise and Fall of the Third Reich" and Kennedy's "Freedom From Fear" Both are fine books but they have an unavoidable post-facto bias.

The unique thing about this book is that it was written in 1933 from a contemporary point of view, and published in 1939 before the full horror of the holocaust was known. It lacks the omniscient feel of a well researched book, written after all the captures nazi archives were dutifully cataloged. But I would argue that all these other books, however rational and well meaning the authors may be, are tainted by an emotional need to explain away and encapsulate the past.

We all dutifully say "Never Again" but deep down we want to believe that it could never really happen to us anyway, because we are inherently better than that. Post-facto analysis tends to support that bias, by explaining the flaws in the German character (they are too cold and calculating, or too obedient and follow orders blindly, or whatever) that made it possible then and there, but impossible here and now.

Reading a genuinely contemporary analysis, from 1933, removes that subtle bias, and in so doing exposes it. That alone make the book a must read. In particular Drucker's take on how despair leads people to get mad at reason and make an emotional del to voluntarily reject reason in favor of the feel good propaganda of the fascists is incredibly valuable. Reading that history puts the modern epidemic of Fake News into a chilling light.

"Never Again" can be taken as a statement of denial. The truth is it *can* happen again. This contemporary analysis of the rise of fascism makes it easier to see the warning signs.

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Goodview

So so

2014年10月11日にアメリカ合衆国でレビュー済み

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So so

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ipjackie

First book of Peter Drucker

2005年8月10日にアメリカ合衆国でレビュー済み

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The first book in English written by Peter Drucker. This paperback reprint includes a new preface written by the author. As it was published more than sixty years ago, some of the contents are unavoidably outdated. Being a collector of Drucker's works, I heartily welcome this reprint.

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