まず、IT産業がもたらした社会的な経済効果の恩恵の裏にある負の面は、かつての日本社会の成長をささえてきた会社組織がアウトソーシングという仕事のやりかたとしての枠を社会的に正しいものとしてあたかも認知されたかのようにリストラの手段として急速に、そして積極的に活用されてしまったという側面があり、それが現在の社会不安の根底にあるということをまずは申し上げときたい。
では、IT業界において、アウトソーシングは単なるその場しのぎの流行語的な意味合いとして浸透されているのだろうか。否、技術は品質を第一義とする。それは日本政府によるe-japan計画に代表されるように外注先の品質をCMMのレベル3以上として一応の基準は設定されているのである。それでは外注するにはどのような考え方をもって切り出せばよいのか。そこでその回答になるひとつの論理がこの本に纏められている。だがCMMの外注管理のように「外注方針」「外注選定基準」「外注評価基準」というように時系列に体系立てて説明されてはいないので、外注計画書までおとしこむ作業までは無理ではあるが、外注の思想や方向性を見出すことは可能である。
概念的なものを頭に入れて実践するのにはまったく無駄な行為ではないので、ぜひとも管理職に携わる方には読んでいただきたい一冊である。
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ITマネジメント (ハーバード・ビジネス・レビュー・ブックス) 単行本 – 2000/10/1
Harvard Business Rev
(編集),
DIAMONDハーバード ビジネス レビ
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ277ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2000/10/1
- ISBN-104478373183
- ISBN-13978-4478373187
商品の説明
商品説明
アメリカのビジネスウィーク誌では、2年に1度米国経営大学院のランキングを発表する。同誌には総合ランキングのほかに、ファイナンスやIT(情報テクノロジー)といったサブカテゴリーの順位も発表するが、「ゼネラル・マネジメント」の分野では、ハーバード・ビジネススクールが常にトップの座を占める。本書は出版母体のこうした性格を色濃く反映し、企業経営陣、あるいはこれからその座を目指すゼネラル・マネジャー向けに著されたITに関する手引き書である。ITが企業の競争力に多大な影響力を及ぼすようになって久しい。だが、一定の知識と経験を有する専門家以外の多くの人にとっては、ITはいまだに近づき難く謎に包まれた感があるのではないか。本書では、そうした謎のベールを取り去るべく、ERPの導入やITアウトソーシングにまつわる様々な話題を俯瞰(ふかん)してある。さらに、企業経営に関する広い視野から、「IT投資をいかに成功させるか」といった課題についても深く掘り下げている。とりわけ、第6章「人間中心の情報マネジメント」の内容は、10年あまり前に勤務先の旧弊なメインフレーム・ダム端末式システムの操作に大いに手を焼かされた記憶のある評者にとっては、共感を覚える部分が多かった。ITは経営上の万能薬ではない。はたしてそれが競争力を高めることに役立つのか、あるいは逆にそれで足かせをはめられてしまうのか。この点では、改めて使う側の人間の能力が問われているというのが、本書全体を通して受けた印象である。(坂和敏)
内容(「MARC」データベースより)
IT革命において日本企業が急ピッチで投資を増額しようとしているが、その前に自問すべきこととは何か。急速に発展したITへの企業の対処法や競争優位戦略との関連性を論考。ハーバード・ビジネス・レビューの論文集。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2000/10/1)
- 発売日 : 2000/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 277ページ
- ISBN-10 : 4478373183
- ISBN-13 : 978-4478373187
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2000年11月27日に日本でレビュー済み
ITといいつつ、90年代初頭からの欧米企業のIT導入に関する参考論文集です。BPのケースなど参考になる点もありますが、参考にするためにはビジネス面でも技術面でも現在のビジネス・技術状況に自ら当てはめて応用する動作が必要です。読んでそれをそのまま活用するには多少情報が古いのが難点かな。
2001年3月24日に日本でレビュー済み
ハーバード・ビジネススクール編による企業経営におけるITマネージメントに関する論文集であるが、論文といっても、経営の現場から得られた実証に基づいているので、現実的な指南書としての価値がある。
日本の経済論文と、この種の米国の経済論文集の違いは大きい。
アウトソーシングについての章であげられている例が、90年代初頭の、BPE、あるいはコンチネンタル銀行の例であることから、本書の内容は古いとの批評もあるようだが、既に、この時点で上げられたアウトソーシングの様々な問題点は、現在も、多くの企業にとって大いに参考になるはずで、決して古いとは言えない。
ERPの導入あるいは、情報マネージメントについての考え方についても、本書で掲げられた問題は、普遍的であるといえる。
ややもすると、テクニカルな面のみに目が行きがちなITではあるが、ERP、情報マネージメント、アウトソーシングなどの各項において、本書では「人間中心」という視点がとりいれられているのが目を引く。
日本の経済論文と、この種の米国の経済論文集の違いは大きい。
アウトソーシングについての章であげられている例が、90年代初頭の、BPE、あるいはコンチネンタル銀行の例であることから、本書の内容は古いとの批評もあるようだが、既に、この時点で上げられたアウトソーシングの様々な問題点は、現在も、多くの企業にとって大いに参考になるはずで、決して古いとは言えない。
ERPの導入あるいは、情報マネージメントについての考え方についても、本書で掲げられた問題は、普遍的であるといえる。
ややもすると、テクニカルな面のみに目が行きがちなITではあるが、ERP、情報マネージメント、アウトソーシングなどの各項において、本書では「人間中心」という視点がとりいれられているのが目を引く。
2000年11月30日に日本でレビュー済み
ITマネジメントに伴う問題点は全く不変であると感じさせる考察が詰まっている素晴らしい論文集である。論文自体の発表年度は殆ど関係ないと言って良い。情報の流れを管理することはゼネラルマネジメントと大きい重なりを持つことを改めて実感させられる。最新のIT技術への理解だけでは、経営層・コンサルタントとして失格である。IT技術そのものは数年経てば陳腐化するが、ITマネジメントの核心を理解しておけば、間違ったIT導入だけは避けられよう。MBA課程における経営情報システムの授業内容に興味がある方にも是非お勧めしたい。
2000年11月27日に日本でレビュー済み
最近の株式市場におけるハイテク関連株の動きを見れば明らかなように、IT万能主義に対する幻想が揺らぎつつある。IT導入に積極的である事とビジネスで成功する事は必ずしも両立しえないことが、徐々に明確になってきた。本書では、ITに投資する前に「まずは自問せよ」と冒頭で述べているが、正にITへの対応は、個々の企業が置かれた経営環境や競争の度合いによって違ったものになるはずであり、それに無頓着であれば競争に生き残れないことが本書の数多くの事例で明らかにされる。特に、私の関心を寄せた点は、高速化する技術進歩への対応策としてのアウトソーシングと、日本企業が不得意とされる情報マネジメント(或いはナレッジマネジメント)の重要性についてである。Eコマース時代においては!、消費者個々の需要に効率的に対応することが求められるが、こうした状況に企業の経営体制を適合させていくためには、ビジネスモデルの確立と、開発、製造、販売などの各部門間における顧客や製品に関する情報共有が必要不可欠といえる。実際の米企業経営者の失敗体験なども踏まえた本書は、これからIT導入を検討している経営者にとって、必読の書といえよう。