セルジオ・ジーマンの著書に何度か出てくる言葉がある。
「簡単に言えば、広告のゴールは、より多くのものをより多くの人に、より高頻度で、より高く売ることである」
似たような趣旨の言葉は、全著「そんなマーケティングならやめてしまえ!」にもしばしば登場した。
現代における広告の最前線では言い訳は通用しない。
そこには「企業のイメージがアップしたから」だとか、「顧客からの信頼を獲得した」だのといったあやふやな評価軸は存在しない。
かつてマス・メディアにおける広告の多くがイメージづくりに主体がおかれていた。
商品のイメージ、会社のイメージ、商品を使う人のイメージ、商品を使っている空間のイメージ、その商品のあるライフスタイルのイメージ。技術力のイメージ。
広告代理店ふうに言えば、そこには、「“ブランド力を強化する”これらのイメージを反映させた広告の目的は、商品やブランドの良質なイメージを、不特定多数の生活者に知らせることにあり、直接、その場で行動を起こすようには作られていない」という言い訳が常に用意されていた。
しかしながら、そんな言い訳がもう通用しないことをセルジオ・ジーマンは舌鋒鋭く語る。
実践的な、つまり「より多くのものをより多くの人に、より高頻度で、より高く売る」ための、「広告の新しいルールとは?」「収益性の高い顧客へのアプローチ方とは」「有名人の起用法とは」「ブランドとは?」「パブリシティとは?」「カスタマーサービスとは!」どうあるべきかについて、新しく、そして実践的な広告のルールについて語る。
米タイム誌より20世紀の3大広告人のひとりにデビッド・オグルビー、レスター・ワンダーマンと並んで選ばれたのも納得。
すべての広告に携わる人の必読書である。
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セルジオ・ジーマンの実践!広告戦略論 単行本 – 2003/9/12
従来型の広告はもはや機能しない。それは単なる浪費である。芸術作品ではないのである。広告とは、より多くの商品を、より高頻度で、より多くの人に、そしてより高い価格で売るための手段である。「20世紀三大広告人」の一人、セルジオ・ジーマンがこれまで実践してきた豊富な広告戦略の知識と洞察力とツールを説く。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2003/9/12
- ISBN-104478550158
- ISBN-13978-4478550151
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
広告とは、より多くの商品を、より高頻度で、より多くの人に、より高い価格で売るための手段である。「20世紀三大広告人」の一人、セルジオ・ジーマンがこれまで実践してきた豊富な広告戦略の知識と洞察力とツールを説く。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2003/9/12)
- 発売日 : 2003/9/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4478550158
- ISBN-13 : 978-4478550151
- Amazon 売れ筋ランキング: - 951,209位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2005年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
広告をはじめとした企業のコミュニケーション活動は、その全てが、企業名を認知させることではなく、企業のブランド価値を高めることに貢献すべきと説いています。
確かに一般に流れている広告は、インパクト優先の、「この商品となんの関係があるの?」と思いつつも、「広告」が憶えられることが目的にすりかわったモノが多いと思います(おそらくそれは商品力が弱いことにもかかわりがあるような気もしますが…)。
そこに、全ては企業のブランド価値を高めなければ何にもならない、インパクトだけのCMは企業に損を与えているに等しい、と言い切っているので、「うーむ」と思いつつ、一方で相当の気持ち良さを感じます。
CMだけでなく、「全てのコミュニケーション活動を通じて」ということもナルホド!なところでした。
企業のコミュニケーションに携わる方には、仕事を進める上で参考になる一冊だと思います。
確かに一般に流れている広告は、インパクト優先の、「この商品となんの関係があるの?」と思いつつも、「広告」が憶えられることが目的にすりかわったモノが多いと思います(おそらくそれは商品力が弱いことにもかかわりがあるような気もしますが…)。
そこに、全ては企業のブランド価値を高めなければ何にもならない、インパクトだけのCMは企業に損を与えているに等しい、と言い切っているので、「うーむ」と思いつつ、一方で相当の気持ち良さを感じます。
CMだけでなく、「全てのコミュニケーション活動を通じて」ということもナルホド!なところでした。
企業のコミュニケーションに携わる方には、仕事を進める上で参考になる一冊だと思います。
2003年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロモーション関連の仕事をしています。
そして広告を作成する場合に、あまり納得できないものを採用していた自分がいます。また「クリエイティブ」という言葉がとても陳腐でうそつきのような印象をもっていました。
この本を読んで、とても心に突き刺さったことは、「広告を出すのは何のため?」という最初の問いに立ち戻れたことが大きい。どんな作業も儲けにつながらなければ意味がないと。その通りなのに、「クリエイティブ」という言葉の呪縛にとらわれて、大切なことが見えていなかった。
そしてそのような考えになって、今は逆に「クリエイティブ」性の重要さがわかってきたような気がする。後はどのように自分でコントロールするか、である。パラダイム・シフトが起こった。
そして広告を作成する場合に、あまり納得できないものを採用していた自分がいます。また「クリエイティブ」という言葉がとても陳腐でうそつきのような印象をもっていました。
この本を読んで、とても心に突き刺さったことは、「広告を出すのは何のため?」という最初の問いに立ち戻れたことが大きい。どんな作業も儲けにつながらなければ意味がないと。その通りなのに、「クリエイティブ」という言葉の呪縛にとらわれて、大切なことが見えていなかった。
そしてそのような考えになって、今は逆に「クリエイティブ」性の重要さがわかってきたような気がする。後はどのように自分でコントロールするか、である。パラダイム・シフトが起こった。
2004年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私自身は広告に関わる仕事はしていませんが、広告とはずいぶん曖昧さが許される分野だったのだなと驚きました。広告とは何のためにするのもなのか?なぜ広告をしようとおもったのか?このような根本的な質問無しになんとなく行われていたことに驚きを感じながら読みました。広告を作る側には迷惑な本かもしれませんが、依頼者には是非読んで欲しいですね。広告やホームページ作成などの営業マンに会う前に読めば、今まで以上に深い議論が出来るでしょう。
2012年2月6日に日本でレビュー済み
アル・ライズとかとも理論的にはかぶってると思うけど、
「そもそも広告って、どうして打つの?」と考えた時に読んでおいて間違いない書。
加えて「広告」というジャンルの広さ(接客、パッケージ含む)についても
教えを受ける。
わかってはいるけど、ここまではっきり書かれると
やはり背筋を正してしまうのです。
「そもそも広告って、どうして打つの?」と考えた時に読んでおいて間違いない書。
加えて「広告」というジャンルの広さ(接客、パッケージ含む)についても
教えを受ける。
わかってはいるけど、ここまではっきり書かれると
やはり背筋を正してしまうのです。
2005年7月7日に日本でレビュー済み
広告マンはもちろん、経営者の方にも実践的な指南書だと思います。
タイトルどおり広告戦略についての本ですが、私は後半部に共感できました。
「広告の目的は商品を売ること」
これを忘れて、クリエイティブ偏重型のクリエイターが多いですから。
顧客視点でモノを見ないといけないということですね。
タイトルどおり広告戦略についての本ですが、私は後半部に共感できました。
「広告の目的は商品を売ること」
これを忘れて、クリエイティブ偏重型のクリエイターが多いですから。
顧客視点でモノを見ないといけないということですね。
2006年12月26日に日本でレビュー済み
海外の広告論は、日本では通用しにくい書が多いが
本書は日本でも現在、広告だけでなく企業が目指すべき方向性が多く書かれている。
つまり、広告よりもリレーションシップの重要性がどれほど有益なのか。
広告と企業の関係を新たな視点で、分かりやすく論じている。
無駄に広告に投下する愚かさを、改めて考えさせられる1冊。
本書は日本でも現在、広告だけでなく企業が目指すべき方向性が多く書かれている。
つまり、広告よりもリレーションシップの重要性がどれほど有益なのか。
広告と企業の関係を新たな視点で、分かりやすく論じている。
無駄に広告に投下する愚かさを、改めて考えさせられる1冊。
2003年10月3日に日本でレビュー済み
「20世紀の3大広告人」セルジオ・ジーマンによるIMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)の視点で捉えた広告戦略論。
広告関連に関する豊富で濃厚(?)な実体験をもとに、実戦では何が機能し、何が機能しないかを明らかにしています。
広告とは、テレビ広告だけではなく、パッケージングやスポンサーシップなどはもちろんのこと、カスタマーサービスまでも含んで
いると説き、むしろカスタマーサービスこそが全ての中で最も重要な種類の広告であるとまで言っています(なお、彼の言っている
「パッケージング」には、配送用のトラックの外装や段ボール箱、オフィス建物なども含まれています)。
すべてを「広告」に置き換えてしまう所などは、さすが「20世紀の3大広告人」です。
そして、広告は商品の売上げが結びつかなければ意味がない(認知率向上だけではダメ)、と言い切っている点も痛快ですね。
彼が伝えたいメッセージは、色々とあるのでしょうが、主には次の2つだと思います。
「すべてがコミュニケートする」
「広告とは、より多くの商品を、より高頻度に、より多くの人に、そしてより高い価格で得るための手段である」
難を言えば、訳がもう少しわかりやすいといいなと思いました。
広告関連に関する豊富で濃厚(?)な実体験をもとに、実戦では何が機能し、何が機能しないかを明らかにしています。
広告とは、テレビ広告だけではなく、パッケージングやスポンサーシップなどはもちろんのこと、カスタマーサービスまでも含んで
いると説き、むしろカスタマーサービスこそが全ての中で最も重要な種類の広告であるとまで言っています(なお、彼の言っている
「パッケージング」には、配送用のトラックの外装や段ボール箱、オフィス建物なども含まれています)。
すべてを「広告」に置き換えてしまう所などは、さすが「20世紀の3大広告人」です。
そして、広告は商品の売上げが結びつかなければ意味がない(認知率向上だけではダメ)、と言い切っている点も痛快ですね。
彼が伝えたいメッセージは、色々とあるのでしょうが、主には次の2つだと思います。
「すべてがコミュニケートする」
「広告とは、より多くの商品を、より高頻度に、より多くの人に、そしてより高い価格で得るための手段である」
難を言えば、訳がもう少しわかりやすいといいなと思いました。