厳しいレビューが多いのですが、私にとっては大切な１冊です。
映画評はもう見なくてもいいと思ってしまう文章と出会うことが多いのですが、おすぎさんのこの連載はあらすじを詳しく伝えることなく、その映画の魅力を伝えてくれます。
例えば、「エネミーオブアメリカ」を紹介している文章は１９９９年に書かれていますが、私は読書後、「よし見るか」とAMAZON Primeを検索していました。
また、映画評には、「これ配給会社から何かもらってるな」と感じさせられる、明らかな告知、宣伝の意図を感じるものがあるのですが、おすぎさんのメッセージは、本当にご自身で「いい」と思っているものを「いい」と、感じた違和感や残念だと感じたポイントを押し付けることなく、わたしはこう感じる、と書いていらして、それが、また、すっと入り込んでくる文章なのです。
そして、おすぎさんが映画だけでなく、表現に関わる古典芸能やアート、様々なものに対するバックグラウンドが充実しているからこその映画評を、みなさんに読んでいただけたらなと思います。
今もこの連絡が続いているにも関わらず、続編が出ないことが残念で仕方ありません。
ぜひぜひダイヤモンド社様、続編をお願いします。
そして、続編を出版する時には、目次と、索引（映画のリスト）をつけてください。
そうしたら、私はこの本からもう一度買い直します。
よろしくお願いいたします。
最後に、おすぎさん、どうか長生きしてください。
淀川さんを超える年齢まで。連載も長く続けてくださいね。楽しみにしています。
私の仕事とは映画とは関係なく、また文筆業ではないのですが、おすぎさんのような文章をかけるようになりたいと思っています。
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