タイトルを目にして、著者独自の学習法を知りたいと強く思い手にした。
しかし、いざページをめくってみると、一般的に効果的とされる学習法に対する批判と、
実践的な学習法とはほぼ無関係と言ってよいような筆者の言語学的な見解が続いた。
著者は、独自の学習法が実際に効果があったのだから、誰にも引け目はない、
文句は言われようもない、といっているが、それは他の学習法を勧める人、本
とて同じことである。にもかかわらず他の学習法を否定するのはフェアな態度
とは言えないのではなかろうか。
さらに、「日本語の母音」や、「意味と概念」など言語学的な内容の部分があるが、
著者が言語学には造形が深くないであろうことを差し引いても、言語学をかじったことのある
人間ならば否定的な意見にならざるを得ない部分が多い。というよりも、これらの内容が筆者
の学習法とどう結びつくのか疑問である。そもそも、様々な英語学習法の上に位置する音韻論、
意味論的な見解は、筆者の独自の学習法だけをとりあげて論じるには無理がありすぎるように感じた。
筆者は、冒頭において、自分に合った勉強法は自分が一番よく分かるはずだ、と述べている。
これは確かに共感できる。しかし、それならあくまで独自の学習法を具体的に述べる内容
にして頂きたかった。延々と前置きした挙げ句、結局どのような学習法であったかということ
はほとんど分からずに本を閉じるに至った。
やはり本業のクセがでたのだろうか、骨となるべき部分が全く見えなかったので評価1とした。
次回作、解決編があれば期待したい。
¥1,540¥1,540 税込
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たった3カ月でTOEICテスト905点とった―目からウロコの超実践英語勉強法 単行本 – 1999/10/1
吉村 達也
(著)
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- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日1999/10/1
- ISBN-104478980438
- ISBN-13978-4478980439
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
3カ月でTOEICスコア900を超えた推理作家が、常識となっている勉強法をことごとく否定しながら、目からウロコの超実践英語勉強法を伝授。99年6月刊「たった3カ月でTOEIC 905!」改題。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (1999/10/1)
- 発売日 : 1999/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 258ページ
- ISBN-10 : 4478980438
- ISBN-13 : 978-4478980439
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,525,342位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,502位英語よみもの
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月28日に日本でレビュー済み
実際のところはともかく、巷にあふれる英語学習法を強気でことごとく否定する
その姿勢にはなんとなく好感を持ちました。
例えば「『一日10分でも毎日続けることこそが重要である』なんてのは幻想であり、
そんな短時間の学習はクルマで言えば単なる”暖気運転”』の繰り返しにすぎず、何の勉強にも
ならない。それなら週に一回でもいいから2時間、3時間の間、脳みそを英語漬けにしてしまう
ことのほうがずっと大切である」と断言しています。ラジオの英会話番組をむやみに毎日聞いている私には
ちょっととまどう発言ではありましたが、冷静に考えてみると「なるほどそうかもな」とも
思える指摘でした。一事が万事で、世に知られる様々な英語勉強法が片っ端から
否定されるのは、ある種快感でもありましたが、それは彼が揺るぎないポリシーを持ち
実際にTOEIC905点を達成したことや、その後、集中訓練で広東語の日常会話能力を習得したという
実績があるからこその説得力によるものなのでしょうね。
その姿勢にはなんとなく好感を持ちました。
例えば「『一日10分でも毎日続けることこそが重要である』なんてのは幻想であり、
そんな短時間の学習はクルマで言えば単なる”暖気運転”』の繰り返しにすぎず、何の勉強にも
ならない。それなら週に一回でもいいから2時間、3時間の間、脳みそを英語漬けにしてしまう
ことのほうがずっと大切である」と断言しています。ラジオの英会話番組をむやみに毎日聞いている私には
ちょっととまどう発言ではありましたが、冷静に考えてみると「なるほどそうかもな」とも
思える指摘でした。一事が万事で、世に知られる様々な英語勉強法が片っ端から
否定されるのは、ある種快感でもありましたが、それは彼が揺るぎないポリシーを持ち
実際にTOEIC905点を達成したことや、その後、集中訓練で広東語の日常会話能力を習得したという
実績があるからこその説得力によるものなのでしょうね。
2008年11月15日に日本でレビュー済み
この本の中で最も役に立ったのは第4章の「聞き取りの秘密兵器はテレビにあり」です。
「国際的大事件」があった際はチャンスとありました。著者がTOEICの受験勉強をしていた時期、コソボ紛争がありました。日本語でニュースを把握した上でCNN等のニュースを見るのです。内容は既に把握しているわけで、CNNを見るときはその内容を英語ではどういうのかというスタンスで見るという手法がありました。
私はこれにならって、ディズニーのDVDを見ています。DVDは音声・字幕共に英語と日本語を選択できます。子供達が見る脇で私も見る機会があります。その際、音声は日本語、字幕は英語にすることで、言い回しを知ることができるのです。
そんな方法を気づかせてくれた本です。
「国際的大事件」があった際はチャンスとありました。著者がTOEICの受験勉強をしていた時期、コソボ紛争がありました。日本語でニュースを把握した上でCNN等のニュースを見るのです。内容は既に把握しているわけで、CNNを見るときはその内容を英語ではどういうのかというスタンスで見るという手法がありました。
私はこれにならって、ディズニーのDVDを見ています。DVDは音声・字幕共に英語と日本語を選択できます。子供達が見る脇で私も見る機会があります。その際、音声は日本語、字幕は英語にすることで、言い回しを知ることができるのです。
そんな方法を気づかせてくれた本です。
2013年11月8日に日本でレビュー済み
英語学習に関する本として画期的な内容である。
初版から10年以上経った現在でも内容は古びていない。
本書が画期的であるのは、英語学習の主体はあくまでも自分自身であると定義し、”My English”の習得を戦略的に考え、各種のメディアやコンテンツを戦術的に考えながら学習を進めていくという発想にある。
著者吉村氏は3ヶ月間でTOEICスコアを770から905にアップさせたが、スコアの向上は吉村氏の目標ではなく、独自の英語学習法を行なった結果が有効であったことを証明するものに過ぎない。
仕事のコミュニケーションツールとして、責任と自信を持って英語を使いこなしていきたいと考えるビジネスパーソンにとって、本書で示された考え方や具体的な学習法はいまだに有効なチャートになりうる。
吉村氏は小説家であり、本書はとてもわかりやすい日本語で書かれている。
英語学習本には珍しく英語が殆ど本文中になく、途中で思考が止まってしまうことなく非常に読みやすいのも大きな美点だ。
一般的なリーディング/リスニングの目安としてのTOEICスコアが高くなるほど、実践で要求される英語運用能力はパーソナライズされていく。
コミュニケーションの専門性が高まり、内容的にシビアになるのに比例して、A氏が必要とする専門分野の語彙や言い回しはB氏やC氏のものと乖離していくからである。
従って、低いレベルでは伝統的な学校形式の講義や反復学習的な学習方法が有効であっても、あるレベルを越えるとそれらの方法では急速に進展がなくなり、学習者個々人が主体的に学習法を構築していく必要が生じる。
一般的な英語学習法を解説した本(ビジネスパーソン向けのTOEICスコアアップ技法を含む)では、このレベル以降の学習者に対して具体的な方法論を提示したものは殆ど存在しない。
本書がいまだに−出版されてから長い年月が経ちこの本がすでに絶版となり吉村氏が若くして亡くなってしまった今でも-価値を持つのは、この方法論−自分で自分の英語運用能力を構築するための発想と具体的な手段−について詳述している点にある。
新しい発想として類推の重要性や逐語訳に拘らず自分なりに翻訳すること、文字と音韻の対応を疑うこと、超短期的な記憶バッファを鍛えること、などが述べられている。
このあたりは推理小説家らしい新鮮なアイディアで語学学習の常識を覆すものだが、説得力は高い。
著者に提供された思考のデザインをもとに読者が自分で考えるきっかけになる。
また手段として、個人が自宅で整備できる程度の投資で有効な英語学習の環境を構築する方法や、英語教師の”使い方”が具体的に描かれている。
99年当時に使えたメディアを前提とした話なので、英語のCATVチャンネルやPCとプリンタが例として挙げられているが、現在であればテロップを切り替えて表示できるDVDやyoutubeなどにある英語テロップがつけられた映像コンテンツなども有効な学習手段として使いこなされていただろう。
今の読者が自分でどう考えるか、その発想が試される点である。
吉村氏の考え方は、教育は受動的に受けるもの、という日本人が陥りがちな惰性から逸脱している。
従って本書は、学習に規範を求めるタイプの読者からは本能的な拒絶を受けるかも知れない。
しかし慣例に拘らずに自分の能力を自分で高めていく意識のある読者や、伝統的な方法論から自然に逸れてしまい、結果的に独自の道を歩くことになってしまうタイプの人には好意的に受け入れられるはずだ。
なお、本書は出版後半年程度の間に”たった3カ月でTOEICテスト905点とった”というタイトルに変更されている。新しいタイトルは”TOEIC”の後に小さくマルRマークが入っている。書名について日本国内のTOEICテストを統括する(財)国際ビジネスコミュニケーション協会からのクレームがあったのが理由と思われる。内容に変更はないので、古書店やアマゾンでどちらを購入しても同じであることを添えておく。
初版から10年以上経った現在でも内容は古びていない。
本書が画期的であるのは、英語学習の主体はあくまでも自分自身であると定義し、”My English”の習得を戦略的に考え、各種のメディアやコンテンツを戦術的に考えながら学習を進めていくという発想にある。
著者吉村氏は3ヶ月間でTOEICスコアを770から905にアップさせたが、スコアの向上は吉村氏の目標ではなく、独自の英語学習法を行なった結果が有効であったことを証明するものに過ぎない。
仕事のコミュニケーションツールとして、責任と自信を持って英語を使いこなしていきたいと考えるビジネスパーソンにとって、本書で示された考え方や具体的な学習法はいまだに有効なチャートになりうる。
吉村氏は小説家であり、本書はとてもわかりやすい日本語で書かれている。
英語学習本には珍しく英語が殆ど本文中になく、途中で思考が止まってしまうことなく非常に読みやすいのも大きな美点だ。
一般的なリーディング/リスニングの目安としてのTOEICスコアが高くなるほど、実践で要求される英語運用能力はパーソナライズされていく。
コミュニケーションの専門性が高まり、内容的にシビアになるのに比例して、A氏が必要とする専門分野の語彙や言い回しはB氏やC氏のものと乖離していくからである。
従って、低いレベルでは伝統的な学校形式の講義や反復学習的な学習方法が有効であっても、あるレベルを越えるとそれらの方法では急速に進展がなくなり、学習者個々人が主体的に学習法を構築していく必要が生じる。
一般的な英語学習法を解説した本(ビジネスパーソン向けのTOEICスコアアップ技法を含む)では、このレベル以降の学習者に対して具体的な方法論を提示したものは殆ど存在しない。
本書がいまだに−出版されてから長い年月が経ちこの本がすでに絶版となり吉村氏が若くして亡くなってしまった今でも-価値を持つのは、この方法論−自分で自分の英語運用能力を構築するための発想と具体的な手段−について詳述している点にある。
新しい発想として類推の重要性や逐語訳に拘らず自分なりに翻訳すること、文字と音韻の対応を疑うこと、超短期的な記憶バッファを鍛えること、などが述べられている。
このあたりは推理小説家らしい新鮮なアイディアで語学学習の常識を覆すものだが、説得力は高い。
著者に提供された思考のデザインをもとに読者が自分で考えるきっかけになる。
また手段として、個人が自宅で整備できる程度の投資で有効な英語学習の環境を構築する方法や、英語教師の”使い方”が具体的に描かれている。
99年当時に使えたメディアを前提とした話なので、英語のCATVチャンネルやPCとプリンタが例として挙げられているが、現在であればテロップを切り替えて表示できるDVDやyoutubeなどにある英語テロップがつけられた映像コンテンツなども有効な学習手段として使いこなされていただろう。
今の読者が自分でどう考えるか、その発想が試される点である。
吉村氏の考え方は、教育は受動的に受けるもの、という日本人が陥りがちな惰性から逸脱している。
従って本書は、学習に規範を求めるタイプの読者からは本能的な拒絶を受けるかも知れない。
しかし慣例に拘らずに自分の能力を自分で高めていく意識のある読者や、伝統的な方法論から自然に逸れてしまい、結果的に独自の道を歩くことになってしまうタイプの人には好意的に受け入れられるはずだ。
なお、本書は出版後半年程度の間に”たった3カ月でTOEICテスト905点とった”というタイトルに変更されている。新しいタイトルは”TOEIC”の後に小さくマルRマークが入っている。書名について日本国内のTOEICテストを統括する(財)国際ビジネスコミュニケーション協会からのクレームがあったのが理由と思われる。内容に変更はないので、古書店やアマゾンでどちらを購入しても同じであることを添えておく。
2004年3月28日に日本でレビュー済み
第1回目のTOEIC受験で770点だった人が、次に905点を取った、たったそれだけのことを書いた本。「学習を始めた当初の私の英語力は、500点くらいだったろうと思う」という、あと付けの推論を加えることで、体験談としての付加価値を増しているのが本書の特徴である。
一応「体験談」がこの本の主旨だが、著者の学習過程を克明に記録した本では無いので、そもそもこの体験談が他の人に利用できるのかがまず疑問である。では内容はというと、体験談よりも「世間の英語学習の常識」を「否定する」、と称する著者の説教(日本人論?)の方が、分量的に多い。
以上のことを許容範囲内とするにしても、信じがたい断定があるので、紹介しておく。「CD・テープでのリスニング学習は無効」説である。著者によれば、CD・テープを繰り返し聞くのは間違いであるという。「何度も聞くうちにわかるようになるのは当たり前だから」というのがその理由?である。「現実の会話で何度も言いなおしてもらえるか」というのが著者のレトリックでであるが、現実の会話と英語学習を一緒にしていいのだろうか。
著者の理屈?は反復学習を頭から否定する大胆な意見である。いつも同じ方向にはボールが飛んでこないという理由で、野球選手の素振りを否定するのと違わないだろう。では著者の勉強法は?「CNNを見ること」。言っておくがニュースの表現ほど型の定まったものはない。一語一句同じでなくとも、著者の行ったのはまさに反復練習である。
独創的なことを言わなければならない、という強迫観念にとりつかれるだけならまだ罪がない。が、確立した基礎的作業を利用しておきながらそれを否定して、我は独創的である、と鼻息荒い本書の態度はどうか。第一、考えてみて欲しい。905点はそもそもハイスコアなのか?
一応「体験談」がこの本の主旨だが、著者の学習過程を克明に記録した本では無いので、そもそもこの体験談が他の人に利用できるのかがまず疑問である。では内容はというと、体験談よりも「世間の英語学習の常識」を「否定する」、と称する著者の説教(日本人論?)の方が、分量的に多い。
以上のことを許容範囲内とするにしても、信じがたい断定があるので、紹介しておく。「CD・テープでのリスニング学習は無効」説である。著者によれば、CD・テープを繰り返し聞くのは間違いであるという。「何度も聞くうちにわかるようになるのは当たり前だから」というのがその理由?である。「現実の会話で何度も言いなおしてもらえるか」というのが著者のレトリックでであるが、現実の会話と英語学習を一緒にしていいのだろうか。
著者の理屈?は反復学習を頭から否定する大胆な意見である。いつも同じ方向にはボールが飛んでこないという理由で、野球選手の素振りを否定するのと違わないだろう。では著者の勉強法は?「CNNを見ること」。言っておくがニュースの表現ほど型の定まったものはない。一語一句同じでなくとも、著者の行ったのはまさに反復練習である。
独創的なことを言わなければならない、という強迫観念にとりつかれるだけならまだ罪がない。が、確立した基礎的作業を利用しておきながらそれを否定して、我は独創的である、と鼻息荒い本書の態度はどうか。第一、考えてみて欲しい。905点はそもそもハイスコアなのか?
2012年6月5日に日本でレビュー済み
推理作家、吉村達也(一橋大学卒)が46歳の時、
英語の勉強を始めてたった3ヶ月でTOEIC905点をとった勉強方法を紹介。
吉村さんの「英語やり直し」の目的はあくまで本業は推理作家で
英語という言語がもつ論理性や感覚を身につけるのが目的だった。
40歳を過ぎて英語を勉強を始めるのは、
若い頃になんとなく将来役に立ちそうだからやっておこうというのとは違う。
まずは具体的な目的をはっきりしなければいけないなぁ
とこの本を読んで思った。
英語の勉強を始めてたった3ヶ月でTOEIC905点をとった勉強方法を紹介。
吉村さんの「英語やり直し」の目的はあくまで本業は推理作家で
英語という言語がもつ論理性や感覚を身につけるのが目的だった。
40歳を過ぎて英語を勉強を始めるのは、
若い頃になんとなく将来役に立ちそうだからやっておこうというのとは違う。
まずは具体的な目的をはっきりしなければいけないなぁ
とこの本を読んで思った。
2005年12月13日に日本でレビュー済み
英語再学習中です。
TOEICを受験する訳でも無く、何となく再学習を始めています。
色々と漁って読んでいる中でたまたま読みました。
とても面白かったです。
従来の学習法に載ってなかったことばかりで。
「これが良いか悪いか」は別として、学習法の他面を知りました。
もっと柔軟に学習していいんだな、とやる気になりました。
TOEICを受験する訳でも無く、何となく再学習を始めています。
色々と漁って読んでいる中でたまたま読みました。
とても面白かったです。
従来の学習法に載ってなかったことばかりで。
「これが良いか悪いか」は別として、学習法の他面を知りました。
もっと柔軟に学習していいんだな、とやる気になりました。
2008年3月22日に日本でレビュー済み
TOEICで高得点をとるためのノウハウとして読むと、
胡散臭い感じがするが、単に英語学習に対する
著者の持論として読めば、共感できる部分も多い。
たとえば「現地に住んでもうまくならない発音」について。
大人になってから、いくらネイティブの発音が
飛び交うような環境で生活したところで、
正しい発音には矯正されない。
発音をよくするには、自分の頭を使って、どうすれば直るか、
理屈で考えて納得して直そうとする必要がある。
と説いている。
この点に関しては全く同感で、実際、私の周りにも、
何年も米国に住んでいたのに、発音の悪い人が結構多い。
一方、私自身は海外在住の経験はないが、
発音の理論を自分で学習し、ネイティブに近い発音を習得した。
現地に住むかどうかはさほど重要でないと、私も思う。
この他にも、さまざまな側面から英語学習に関する
独自の主張を展開している。TOEICのことは忘れて、
読み物としてさらっと読むことをお勧めしたい。
胡散臭い感じがするが、単に英語学習に対する
著者の持論として読めば、共感できる部分も多い。
たとえば「現地に住んでもうまくならない発音」について。
大人になってから、いくらネイティブの発音が
飛び交うような環境で生活したところで、
正しい発音には矯正されない。
発音をよくするには、自分の頭を使って、どうすれば直るか、
理屈で考えて納得して直そうとする必要がある。
と説いている。
この点に関しては全く同感で、実際、私の周りにも、
何年も米国に住んでいたのに、発音の悪い人が結構多い。
一方、私自身は海外在住の経験はないが、
発音の理論を自分で学習し、ネイティブに近い発音を習得した。
現地に住むかどうかはさほど重要でないと、私も思う。
この他にも、さまざまな側面から英語学習に関する
独自の主張を展開している。TOEICのことは忘れて、
読み物としてさらっと読むことをお勧めしたい。