2007年再掲
図書館本
かなり気楽に読める(でも深い)、対談をまとめた一作。
基本的には養老先生のこれまでの考え方や主張を阿川さんが絶妙に合いの手をいれながら分かりやすく解説しています。
おそらく以前養老先生が指摘しているのであるが、いくつか気がついた新しい点として、「国語教育で反対語を教えるのは良くない。反対語と思われているのは常に補完語である。内と外、男と女とか。男と女を対立関係として捉えているからフェミニズムになっちゃう」
以前養老先生と対談している山浦玄嗣の聖書を原典から気仙方言訳しなおした話として「愛」には二つの意味がある。神の愛と神への愛、すなわち上からの愛と下からの愛、原典のギリシャ語だと違う単語なのだそうです。
ですから汝の敵を愛せは、山浦さんは、敵といえども大事にしなさいと訳したとか。
日本人に個性はいらない(個は成立していない)と言う説明で、日本人の英語としてイエス、バット(ハイ、でも、しかし、実はこれはNoなんだが)が人間関係を切らないための行動だと言うことで示している。
気楽に読めるのだが、ある部分ではかなり真剣に頭を使わないと理解するのが大変でもある。その辺の事を阿川さんも、あとがきで、養老先生に「わかるでしょ?」と言われた時に、かなり作り笑顔で狼狽したようである。
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男女(オスメス)の怪 単行本 – 2006/6/15
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社大和書房
- 発売日2006/6/15
- ISBN-104479011889
- ISBN-13978-4479011880
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登録情報
- 出版社 : 大和書房 (2006/6/15)
- 発売日 : 2006/6/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4479011889
- ISBN-13 : 978-4479011880
- Amazon 売れ筋ランキング: - 997,363位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,046位論文集・講演集・対談集
- - 14,920位近現代日本のエッセー・随筆
- - 92,027位ビジネス・経済 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
養老先生がここで言ってる事は易しい事のように読み進める事が出来るが
理解できるかどうかは別で難しい事を言ってます。
理解できるかどうかは別で難しい事を言ってます。
2014年7月8日に日本でレビュー済み
学者としての養老猛司については、各種の噂がある。学術的な成果がないという評価を多くきくし、東大在職中は医学について完全な素人を教員として採用したり、非常に変わった行動があったようだ。
さて、なんでも素直に、しかし話の中での矛盾にはちゃん気づく阿川佐和子を聞き手にして養老先生があれこれ語るという形の本だが、読んでいると養老先生の専門知識がかなり古いことに気がつく。
どうも、養老先生はある時期から、自分の学問分野から興味を失ってしまった人、なのかもしれない。時々そういった学者というものが存在する。
人格的には穏やかで思いやりのある素晴らしい人、誰もが友達になりたいような人と思われるが、やはり彼を代表的な理系の学者だと考えることには、無理がある。
一般の人にそういった誤解をあたえること、また現在では学術的に否定されているような古い学説や、異論のある学説について断言してしまったりするような点など、研究業界から見ると実はとても困った人なのではないかと思ったりもするこの頃だ。
さて、なんでも素直に、しかし話の中での矛盾にはちゃん気づく阿川佐和子を聞き手にして養老先生があれこれ語るという形の本だが、読んでいると養老先生の専門知識がかなり古いことに気がつく。
どうも、養老先生はある時期から、自分の学問分野から興味を失ってしまった人、なのかもしれない。時々そういった学者というものが存在する。
人格的には穏やかで思いやりのある素晴らしい人、誰もが友達になりたいような人と思われるが、やはり彼を代表的な理系の学者だと考えることには、無理がある。
一般の人にそういった誤解をあたえること、また現在では学術的に否定されているような古い学説や、異論のある学説について断言してしまったりするような点など、研究業界から見ると実はとても困った人なのではないかと思ったりもするこの頃だ。
2010年9月15日に日本でレビュー済み
気軽に手にしやすい養老さんの本、テーマも軽いし興味をそそられ読んでみたが、うーん、結構理解できない箇所がありました。阿川さんが絶妙なトークで難しいところは指摘してくれるのですが、それでもうーん。。というところ数箇所。自らも反省、もっと勉強します。
でも日本人の無思想という思想など、タイトルとは違うところでも興味深い内容がありました。
阿川さんは聞き手のお手本のような方。豊かな経験から溢れるウィットにとんだ知性・・・同じ女性として憧れます。
でも日本人の無思想という思想など、タイトルとは違うところでも興味深い内容がありました。
阿川さんは聞き手のお手本のような方。豊かな経験から溢れるウィットにとんだ知性・・・同じ女性として憧れます。
2009年9月11日に日本でレビュー済み
聞き上手の阿川さんが少々難解な養老さんの話を解きほぐしながら雑談する、といった感じの対談集。
男と女という出発点から、愛、性格、自然、美意識、宗教などキーワードを広げていきながら、
養老さんがいつも言ってきたことを絡めていく。読み易くて、楽しくて、ためになる。
これといって大きな新しい何かを提示しているわけではないので養老マニアには物足りないかもしれない。
『唯脳論』では挫折したけど、コレならわかる!と言いたい人にオススメ。
男と女という出発点から、愛、性格、自然、美意識、宗教などキーワードを広げていきながら、
養老さんがいつも言ってきたことを絡めていく。読み易くて、楽しくて、ためになる。
これといって大きな新しい何かを提示しているわけではないので養老マニアには物足りないかもしれない。
『唯脳論』では挫折したけど、コレならわかる!と言いたい人にオススメ。
2006年9月15日に日本でレビュー済み
今日、間もなく2歳になる我が息子を連れて、同年代の女の子がいる友だちの家に遊びに行きました。
女の子の方が断然気が強くて、我が息子はペシペシぶたれちゃって、泣かされちゃいました。
まー、女の子を泣かせちゃう男も困りますがねー。
それにしても我が息子、弱すぎ。。。
養老孟司さんはこの本でこんなことを言っています。
###
かつて男らしいとか女らしいということを封建的だって全否定したでしょう。それが間違いでね。
僕、いつも皮肉で言うんですけど、放っておいたら女の子は元気で活溌なお嬢ちゃんに、男の子はおとなしくてよく言うことを聞くいい子ちゃんになっちゃう。
だから、教育で男は男らしくってケツを叩いて、女の子はおしとやかに、おしとやかにって頭を抑えてるんでしょ?って。
そうじゃなきゃ、教育の意味がないでしょう。(77p)
###
確かに、息子を連れて近所の公園に行っても、元気に遊んでいるのは断然女の子の方が多い。
男の子はどこにいっちゃったんでしょうか。家の中で静かに遊んでいるのかな。
今は誰も、男らしく、女らしくなんて教育をしないようになっちゃって、つまりその面では放っておかれちゃっているわけです。
すると、女の子だけ自然と元気に育っちゃう。
最近の少子化の原因は晩婚なんですが、それは女の子の方が有能になっちゃって、それに対して頼りになる男が少なくなっちゃったってこともあるんじゃないでしょうか。
我が息子はそうならないように、意識して男らしく育てたいナーって思っています。
女の子の方が断然気が強くて、我が息子はペシペシぶたれちゃって、泣かされちゃいました。
まー、女の子を泣かせちゃう男も困りますがねー。
それにしても我が息子、弱すぎ。。。
養老孟司さんはこの本でこんなことを言っています。
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かつて男らしいとか女らしいということを封建的だって全否定したでしょう。それが間違いでね。
僕、いつも皮肉で言うんですけど、放っておいたら女の子は元気で活溌なお嬢ちゃんに、男の子はおとなしくてよく言うことを聞くいい子ちゃんになっちゃう。
だから、教育で男は男らしくってケツを叩いて、女の子はおしとやかに、おしとやかにって頭を抑えてるんでしょ?って。
そうじゃなきゃ、教育の意味がないでしょう。(77p)
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確かに、息子を連れて近所の公園に行っても、元気に遊んでいるのは断然女の子の方が多い。
男の子はどこにいっちゃったんでしょうか。家の中で静かに遊んでいるのかな。
今は誰も、男らしく、女らしくなんて教育をしないようになっちゃって、つまりその面では放っておかれちゃっているわけです。
すると、女の子だけ自然と元気に育っちゃう。
最近の少子化の原因は晩婚なんですが、それは女の子の方が有能になっちゃって、それに対して頼りになる男が少なくなっちゃったってこともあるんじゃないでしょうか。
我が息子はそうならないように、意識して男らしく育てたいナーって思っています。
2009年5月24日に日本でレビュー済み
前書きで養老氏がいっているように、阿川氏の受け答えが絶妙です。
もともと養老氏の考えは明晰で興味深いのですが、阿川氏がよい聞き手となることで、さらに深くつっこんだ話が展開されています。
男は要するに種付けのための存在、というのには、妙に納得してしまいました。
もともと養老氏の考えは明晰で興味深いのですが、阿川氏がよい聞き手となることで、さらに深くつっこんだ話が展開されています。
男は要するに種付けのための存在、というのには、妙に納得してしまいました。
2006年11月4日に日本でレビュー済み
「対談のプロ」アガワさんの新刊
ハードカバー1800円だが
買わねばなるまい!
最初はオスメスの話からスタートするが
「日本は無思想という思想の国」
「ミラーニューロンは気持ちいい」
「日本には『わたくし』なんて無い」
と、男女関係と全く無関係の話へと横道にそれつつも、そんな感じを出さずに次々と話は進む。
これを読むと、養老先生が「書いてくれ」と引っ張りだこなのも良くわかる。
まず、話が面白いし、どこか達観(というか諦め?)した処がある。
興味ぶかぁ〜い話なワケである。
何度でも再読できる対談本だ。
さすがはアガワさんだ。
なぜ、こんなにアガワさんが対談で人の話を引き出すのが上手いかは、東海林さだお先生が、
自書の中でのアガワさんとの対談で完全に暴露しちゃてるので、
興味のある方は(大人なんだから)そっちを自分で探して参照して下さい。
ハードカバー1800円だが
買わねばなるまい!
最初はオスメスの話からスタートするが
「日本は無思想という思想の国」
「ミラーニューロンは気持ちいい」
「日本には『わたくし』なんて無い」
と、男女関係と全く無関係の話へと横道にそれつつも、そんな感じを出さずに次々と話は進む。
これを読むと、養老先生が「書いてくれ」と引っ張りだこなのも良くわかる。
まず、話が面白いし、どこか達観(というか諦め?)した処がある。
興味ぶかぁ〜い話なワケである。
何度でも再読できる対談本だ。
さすがはアガワさんだ。
なぜ、こんなにアガワさんが対談で人の話を引き出すのが上手いかは、東海林さだお先生が、
自書の中でのアガワさんとの対談で完全に暴露しちゃてるので、
興味のある方は(大人なんだから)そっちを自分で探して参照して下さい。