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散歩手帖 単行本(ソフトカバー) – 2008/1/22
描く吟遊詩人、森雅之さんの、最新書き下ろし作品です!
* * *
雨の日の 音と 色と 匂いは
生きて出会える きれいなものの ひとつ。
だから そんな日は
もう会えない人を 想い出そう。
いつもは 想い出すことを 忘れているから。
(「雨の日の散歩」より)
* * *
どのページを紐解いても、心の中の柔らかいところにそっと触れられたような温かで優しい気持ちが溢れてきます。
一人の夜に、恋人と一緒に、大切な誰かへのプレゼントに・・・。
爽やかで凛とした森雅之さんの絵と言葉の魅力を、ぜひ味わってみてください。
- 本の長さ128ページ
- 言語日本語
- 出版社大和書房
- 発売日2008/1/22
- ISBN-104479670734
- ISBN-13978-4479670735
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商品の説明
出版社からのコメント
優しいトーンの絵と言葉によって紡ぎ出されるのは、ささくれた心をそっと癒してくれるような、忘れていた大切な気持ちを想い出させてくれるような、小さな小さな物語たち。
「走るのでも、立ち止まるのでもなく、歩く速さでリキまずに行こう──」
そんな著者からのメッセージを、以前からのファンの方のみならず、たくさんの読者の方々にも受け取っていただけたら、と切に願っております。
抜粋
1.KISS
初めて
キスを
した夜は
バスの
道を
歩いて
帰ったんだ。
そうして
想い出して
歩いて
想い出して
歩いて
ひとつのキスが
何百回ものキスに
なったんだ。
2.POST BOX
大好きな人への
初めての手紙。
カバンの中に
爆弾をもっている
みたいです。
勇気が
たまるのを
待って
もうひとつ
もうひとつ
と
遠くのポストまで。
3.PRESENT
いやなことの
あった日。
街中で
道をたずねられて
うまく
教えて
あげることが
できたので
ちょっとうれしい気持ちに
なったんだ。
それだけの
ことなんだけどね。
4.SUNSET
時々出会う
名前も知らない人。
その道を
行くのに
このごろ
少し
勇気がいる。
もし
今日会ったら
うまく
すれちがいたいなあ
と
思う
オレンジサイダーの
ような
夕暮れです。
(「秋の散歩」より)
著者について
1957年北海道浦河町生まれ。'76年、「写真物語」でデビュー。'96年、『ペッパーミント物語』(ホーム社)で第25回漫画家協会賞優秀賞を受賞。主な著書に、『夜と薔薇』『散歩しながらうたう歌』『mf』(ふゅーじょんぷろだくと)、『惑星物語』(河出書房新社)、『水の夢』(偕成社)、『耳の散歩』(朝日ソノラマ)、『追伸』(バジリコ)等、多数がある。
登録情報
- 出版社 : 大和書房 (2008/1/22)
- 発売日 : 2008/1/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 128ページ
- ISBN-10 : 4479670734
- ISBN-13 : 978-4479670735
- Amazon 売れ筋ランキング: - 66,561位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 367位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 18,603位文学・評論 (本)
- - 68,952位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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温もりある、あたたかい描写と、優しいことば。
懐かしくもあり、新しくも感じる。
時がたっても、瑞々しさは変わらない本だと思います。
おーなり由子さんの「手のひら童話」シリーズが好きな人なら間違いなくファンになるでしょう。もっと認められるべき作家の一人ですね。
どれもジーンときたり、微笑ましかったりと、世界への愛しさ溢れる素敵な作品ばかりですが、特にラストの「I can walk」は心が震えるくらい素晴しいです。ほんの8コマの短編ですが、感動と勇気をもらえて、胸が熱くなります。 「We can , too!!」
すっきりした画風のイラスト風マンガで台詞はたいへん少なく
日常の微妙な心の揺れを拾っています。
散歩、というよりは歩行中のできごと的な題材が多いです。
さわやかな読み心地でした。