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東大現代文で思考力を鍛える 新書 – 2013/11/22
「僕は驚愕した。入試現代文の問題集がアートになるとは! 」
■今を生き抜くための教養は「東大現代文」に詰まっている
官僚的、ガリ勉、自分とは関係ない大学……。
東大に対して、こういったイメージを抱いている人もいるでしょう。
しかし、東大入試現代文で出題される文章は、
私達の凝り固まった既成概念を揺さぶる骨太なものばかり!
これからの時代に必要な「思考力」がガッチリ鍛えられます。
■こんな面白いものを受験生だけに独占させるのはもったいない!
もちろん、どれも一筋縄ではいかない文章ですが、不安になる必要はありません。
現代文のカリスマ出口汪の徹底解説で、誰でもスッキリ理解できる!
哲学、思想、歴史、言語、環境問題、生命倫理、芸術……。
ゾクゾクするほどおもしろい「知の世界」を堪能できる、カリスマ講師の名講義! !
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社大和書房
- 発売日2013/11/22
- 寸法10.8 x 1.5 x 17.4 cm
- ISBN-104479794204
- ISBN-13978-4479794202
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登録情報
- 出版社 : 大和書房 (2013/11/22)
- 発売日 : 2013/11/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4479794204
- ISBN-13 : 978-4479794202
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 414,405位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
大預言者・出口王仁三郎を曽祖父に持つ。東京都杉並区に生まれる。以後、東京都内、愛知と転々と引っ越す。父和明の執筆活動のため京都・亀岡に転居。学校では毎日遅刻と居眠りを繰り返すなど、クラスから奇人扱いされる。亀岡高校入学。大学受験目前に医学部を志望。3年の浪人生活を送り、関西学院大学文学部に入学。ヒューマンキャンパス(現ヒューマンアカデミー)で講師をはじめる。関西学院大学文学研究科博士課程終了。代々木ゼミナールに転職。すべての大教室を満杯にするなど、一躍、伝説的な人気講師となる。旺文社のラジオ講座で爆発的な人気。「現代文入門講義の実況中継」大ベストセラー。総合予備校S.P.Sを設立。無試験で入れた受験生のほとんどを東大京大早慶上智に合格させる。東進ハイスクールに転職。教材開発・出版を目的とした水王舎を設立。「システム現代文」シリーズなど、ベストセラーを刊行。長年構想してきた、論理力を要請する言語プログラム「論理エンジン」を完成。高等学校を中心に教育改革に取り組む。小学生から社会人まで、論理力養成のための「出口汪の日本語トレーニング」が反響を呼ぶ。
教育改革のため開発した「論理エンジン」は、現在、私立だけでも200以上の高校が正式採用。偏差値が30以上上がったり、学校が変革されたりと、読売新聞「教育ルネサンス」、朝日新聞出版「アエラ」、講談社「週刊現代」などで、大きく報道され、話題となる。予備校講師のイメージが強いが、実際には様々な方面で活動。ボランティアとして、パピーウォーカー(盲導犬育成)を長年続け、作家としても講談社から小説「水月」を刊行し、多くの一般書も手掛ける。
主な著書に、『出口汪の新日本語トレーニング』(小学館)、『小学国語レベル別問題集』『国語レベル別問題集』『現代文レベル別問題集』(東進ブックス)、『NEW 現代文講義の実況中継』(語学春秋社)『システム中学国語』『出口のシステム現代文』シリーズ(共に水王舎)など、数十点に及ぶベストセラー参考書を執筆。
また、小説『水月』(講談社)やビジネス書『「論理力」短期集中講座』『論トレ』(共にフォレスト出版)、『教科書では教えてくれない日本の名作』(ソフトバンク新書)、『再発見夏目漱石』(祥伝社新書)、『出口式脳活ノート』(廣済堂あかつき出版)、『大人の「論理力」が身につく!出口の出なおし現代文』(青春出版)など多岐に渡る執筆で今までの累計部数は600万部を越える。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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東大が求めているのは、固定観念にとらわれない柔軟な思考力と、それを他者に正確に伝えるための論理的な思考力、
と筆者は説いている。
確かにそれのトレーニングになった一冊だったと思う。
急速なスピードで変化していくこの世の中、
この世を生き抜くために最も必要な能力は、そういった能力だと私も思う。
次に、評論とは書いた人の哲学であるから、私は一つ一つの文章と真正面から向かい合ってみた。
しかし、べつに私は価値観を揺さぶられることはなかった。
“活字にしか触れたことがない、触れるのは小説だけで、音楽や美術、
漫画やゲームなど他の芸術作品にはまともに向き合ったこともなく、
情報源はテレビや新聞ばかり”
というような視野の狭いオジサン達は、せいぜいこの一冊で価値観を揺さぶられていればいいと思う。
・・・と思ったので☆3つ。
出口先生は、教育者としては超一流だと思うが、
あくまで筆者が言っているのは、「社会で生きていくための基礎」であって、
日本社会を論評できるほど広い視野を持っていないと思う。
「日本はアニメやゲームに溢れていて、それを見てばかりだから論理力が育たない」
と説いていたのを見て、どこまでも「国語の先生」でしかないんだな、と私は思った。
ただ、筆者が、数十年分の東大現代文の中から現代を生きるためのエッセンスを抽出しまとめあげた一冊なので、
非常に内容は濃い。
たった十数個の問題文だが、これらの評論文によって描かれる世界はとても広く、
この1冊にまとめられているということは信じがたいほど。
もし、高校生の時に出口先生に会っていたなら、人生が変わっていたと思う。
ただ、収録問題数が多いためか、各解説の深掘りが足りない。つまり、解答に至る道筋について、より丁寧な解説が欲しかった。
各問題の中程に記された参考の引用文が長すぎたと思いました。
私自身は問題文をまず一通り読み、次いで読み解き方・解説のページを読んだあとに、再度問題文に戻ってじっくりと読み込みました。自分なりに問題文を理解したところで初めて設問を見て、自分なりの文章で解答を作ってみるという形で読み進めていきました。著者の示す模範解答が必ずしも模範解答とは限らないこと、また唯一の正解とは限らないことを前提としつつ、著者の示す解答と自分の解答を比較してみると面白いかと思います。
実は私は高校時代には現代文が一番の苦手科目であり、センター試験でも筆記試験でも安定して得点することが出来ませんでした。大学に入学し、自由な時間が増えたことで読書の時間が増えました。大学1〜2年の頃には自他共にビックリするくらいの多くの分野の多数の本を読み込むことが出来ました。こうした読書量の増加のおかげで現代文がスムースに読み込めるようになり、センター試験レベルの現代文であれば今でも余裕で満点を取れるようになりました。しかし、難関大の長くて読みにくい難解な現代文の読解、そして記述となるとなかなか上手くはいきませんでした。この本では受験テクニックとして現代文を読み解き、得点力を上げていきましょうという趣旨ではなく、現代文の本質を見抜けるような論理的な読み解き方を示してくれています。記述式の現代文が苦手な私でもくらいつける程度まで、現代文を読み解き思考力を引き上げてもらえました。
東大・京大に限らず大学入試問題の現代文は、出題範囲内に必ずまとまった論理や主張があるので、現代文を読み解く思考力を磨くには格好の教材となっています。この本ではたまたま問題文が東大で出題されたと言うだけです。大学生や社会人が文章を読み解き、記述していく思考力を鍛え直すための学習書としては大変使いやすいかと思います。ただし、本書は文章を読み解くことに主眼を置いており、設問が少ないですし設問に対するアプローチの仕方の解説も少ないですので、受験生にとっては少し方向性がずれるのかも知れません。受験生は予備校などの過去問集を使用する方が効率が良いと思います。
一つ一つの東大の実際の設問の背景に広大&深遠なテーマがあり
解説しているところに知的好奇心が刺激されて面白く学習することが出来ました。
なかなか自己学習でこのような境地まで到達することは難しく本書に頼らざる負えず貴重な
ガイダンスになっております。論理的で簡素で冗長的なところが好感を持てます。
表現は難しいですがテン年代ならではの痒いところに手が届くお仕事だと思います。
この1冊読み終わる頃には読むべき本が増えるところが悩みどころです。
要約すると、
・所謂「偉い人」が言っているからといって軽信・盲従するような軟弱な精神では駄目
・既成の価値体系とか権威など“クソ食らえ”と言ってのけるくらいの気構えを持ちなさい
受験生へのそういうメッセージが織り込まれている、
ということかと思います。
著者の言うように、
権威主義の権化みたいな大学でありながら、意外に、
入試に出てくるのはかなり大胆・斬新な主張の文章が多いようです。
そういうことが、著者は「面白い」と。
それはそのとおりなのですが、
読者としては、もう少しその先が知りたいところです。
最高学府東京大学といえども、
(かつてのような文部省の一出先機関ではないにしても)国立の法人という域は出ないはず。
なのに、なぜ“クソ食らえ”式の権威破壊的なものが許されるのか?
東京大学は、入試問題に関する限り完全に自律・独立であり、事前にも事後にも干渉を受けず済むのか?
または、権威なり権力なりを有する人は、東大入試に関心すらないのか?
そして、入試問題を作成していると推定される人は、どういう思想の持ち主なのか?(多分、毎年変わるのでしょうが)
是非、続編があれば、
そういうことにも触れていただきたいです。
結論としては値段相応の価値はしっかりある良書です。
歴史や言語、身体論や芸術、意識と無意識、生死や自由と不自由、ポストモダンといった現代文において外せないテーマがそこそこのクオリティの説明とともにつまみ食いでき、加えて「なぜそれが東大で出題されるほど意義があるのか?思考力とはなんなのか?」を考えさせてくれます。付け焼き刃のテクニックに頼らないで学問の王道を歩むためのスターターとしては十分です。
残念なのは、一応各題に付録している問題に対しての著者の解答のクオリティが低いこと。まぁ現代文の解答を唯一に示すのは難しいのですが、文脈からはそこまで言えないもの、あるいは単なる言い換えの域を出ず説明問題の答えになってないものが多いです。国語が苦手な人が読んでも内容はピンとこないし、現代文の解答が洗練されたりはしないかと思います(なぜそう読むことができるのか?という読解の思考プロセスに立ち入っていないので)
総じて言うなら参考書としては使えないが、東大現代文について知りたい人にはお勧めします。受験生向きではないです。
受験生よりも少し手前の子供か大学を出て現代文に親しむ時間がない人に対しては、1000円前後で東大現代文のエッセンスが垣間見えるコスパの良い本だと勧めます。