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外骨という人がいた! (ちくま文庫) 文庫 – 1991/12/4

3.9 5つ星のうち3.9 15個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (1991/12/4)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1991/12/4
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 380ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480025723
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480025722
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 15個の評価

著者について

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赤瀬川 原平
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
○赤瀬川原平の『外骨という人がいた』(ちくま文庫)を読む。慶応3年生の宮武外骨の人と仕事を考現学的手法で繙く。
○この本は1985年に白水社から出た。買おうと思っていたが、当時は熊楠関連資料を集めていて、立ち読みで済ませた。
○文庫を読み改めて外骨の凄さ、面白さ、編集の大切さを学んだ。赤瀬川さんの紹介の仕方も秀逸だ。
○様々な揶揄、批判、糾弾、パロディ、反権力的・エロ的表現で何度も逮捕された。『噂の真相』岡留安則編集長も常に裁判沙汰を抱えていたが、外骨の『滑稽新聞』はゴシップ雑誌ではない。たぶん。
○思えば私は亡父の「外骨、熊楠、王仁三郎がすごいと思う」という言葉を受け南方熊楠の私設応援団設立に至るが、熊楠も投獄されている。
○また、出口王仁三郎も逮捕投獄されている。私の父親推薦の3人は揃って投獄トリオであった。
○明治・大正という時代背景が関係はしていると思う。また私の父が、外骨の自叙伝のタイトルでもある『予は危険人物なり』のようなキャラを特に好んだのかも知れない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古本で外骨を探して読むよりも、読みやすく纏められておりわかりやすい。
2020年11月8日に日本でレビュー済み
"本書がひたすら外骨の表現の面白さだけを追い求めて、それを一滴も漏らさぬように印刷製本していることは間違いのないことである"1985年発刊の本書は『滑稽新聞』他におけるアスキーアートやことば遊びで知られる宮武外骨の表現の面白さをひたすら追求した思考のドキュメント、学術小説。

個人的には、京都は四条の『壹銭洋食』を訪れた際に、店内に宮武外骨のイラストが沢山飾っているのを見て、もう少し魅力を知りたい。と本書を手にとりました。

さて、そんな本書では著者自身の外骨の魅力をいかに伝えるのが難しいのか?の葛藤話から始まり、伝記的な側面や奇人としてではなく【あくまで『雑誌刊行上の表現者』として】発刊していたスコブルや滑稽新聞の誌面を取り上げては『授業仕立ての小説』として解説してくれているわけですが。

様々な制約のあった明治・大正時代に【正しすぎることを何度もしつこく】そして迎合せずに文書やイラストで繰り返すことでおかしみに昇華させてきた宮武外骨の先駆的、時代を超えた魅力が豊富な誌面引用から存分に伝わってきて、表現者として凄まじく面白かった。

また、もちろんただ面白いだけでなく。劣化したポプュリズムが支配的となり、マスメディアも炎上をおそれてどこかビクビクと怯えているような現在。ジャーナリストとして例え何度も入獄させられたりしても、【ユーモアや愛嬌をもって戦っていた】姿、そしてそれが同時代においても一定の支持を受けていた事実には何とも勇気付けられるように思いました。

宮武外骨の表現について知りたい人や、社会風刺的な発信活動をしている人にもオススメ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年11月6日に日本でレビュー済み
1991年、僕が20歳代の頃に、近隣の書店で購入した、大変古い本です。とても内容は愉快でして、逆に女性の方が読まれたら、眉間にシワが寄って大変でしょうね。「滑稽新聞」という明治・大正期の時代を生きた、メディアの主筆の方の紹介本ですねえ。

なんで名前が「外骨」なのか。それはご本人が、幼名の「亀四郎」という名前が気に入らず、「亀は内肉外骨なので、余はこれが本名である!」と言い切ったためです。そのうち、裁判所などでいつも(いつも、とサラっと言うところが凄いのですが)そういった趣旨のことを訊かれるので、しまいには「是本名也」(これは本名です)という何種類かの印鑑まで作って、公文書に捺印した、という、凄まじい方です。裁判所でいつも、って一体……。
2011年7月23日に日本でレビュー済み
これほどのむかしに、こんな面白いことをやっていた人がいたなんて、知りませんでした。
現代でも十分通用する超一流のコピーライター。滑稽新聞を隅々まで読みたいです。
漢字のモンタージュのところなど最高です。
でも、すごいのは宮武外骨だけではなくて、赤瀬川さんの独特の飄々たる紹介文が、外骨の魅力を余計に引き立たせているのかもしれません。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年1月5日に日本でレビュー済み
唐突だが、あなたはマッチ箱の絵や正露丸のラベル、クラブ化粧品(けせうひん)の空箱などを手にとりたい衝動を感じるほうだろうか?もしそうなら、あなたは外骨ワールドにどっぷり浸って後悔することはないと断言する(違ってたらごめん)。
宮武外骨、というどう見てもけったいな名前は時々見かけていたが、何をしていた人かは知らなかった。この本はその外骨の作った「ハート」「スコブル」「滑稽新聞」などの出版物などからその人を食った風刺、論説(ちなみに外骨はこのせいで入獄4回、罰金発禁29回という言論界の前科モノである)をふんだんに引用した講義形式で筆を進める。それは「引用」というよりは「転載」といっても差し支えないくらいたくさんであるが、それがないと話がわからないという性質のものである。
それもそのはず、著者赤瀬川原平氏が「・・・書きにくいことはわかっていた。それ自体が面白いものって、こちらがそれ以上に書きにくいのである。だからあまりいろいろ書かずに、それ自体をじかに紹介しようと考えた。つまり外骨の残した表現作業そのものを、できるだけ現物紹介しよう・・・」と述べ、さらには「完全復刻版を作ればそれでもういいことにな」る、というくらい、どれもこれも面白いのである。
これは確かに完全復刻版が見てみたい。この本の終わりごろに、覆刻濃縮版が出た、ということが書かれているが、これは本当だろうか。もしかしたら、法螺かもしれない。ああ私はもうこの明治人の世界に足をとられている・・・
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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