東京郊外でつつましやかにたくましく暮らす人々の
つつましやかでたくましき日常。
近藤さんの漫画に出てくる男性は女性を窮屈な殻に閉じ込め、
退屈にさせるものとして一種の記号のように描かれることが多いが、
ここでは愛すべきヘタレ小僧というか、なんだか皆可愛いんです。
サラサラ読めて、最後はキュンっと甘苦い珠玉の11篇。
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見晴らしガ丘にて (ちくま文庫 こ 9-1) 文庫 – 1994/7/1
近藤 ようこ
(著)
ちくま文庫版「見晴らしガ丘にて」及び、カワデパーソナルコミック「悲しき街角」に分散されて収録されていた当シリーズ。今もなお、傑作との聞こえが高い作品が完全版となって蘇る!! ヒロインになれなくても 若くなくても 私の人生を生きて見よう そう思ったとき 心地よい風が吹き出した。 あの見晴らしガ丘の上で…。
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1994/7/1
- ISBN-104480028765
- ISBN-13978-4480028761
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1994/7/1)
- 発売日 : 1994/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 212ページ
- ISBN-10 : 4480028765
- ISBN-13 : 978-4480028761
- Amazon 売れ筋ランキング: - 350,961位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2003年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年8月25日に日本でレビュー済み
本書を、稀代の読書家であり、マンガに造詣の深い評論家、呉智英が、その著書『現代マンガの全体像』(名著です、ぜひご一読を)で取り上げ、高く評価していたので、読むことにした。
読後の感想は、もう、「素晴らしい」の一言。私がここ数年で読んだマンガの中で傑出した面白さだった。
この作品は「見晴らしガ丘」という架空の新興住宅地を舞台に、様々な年齢・職業を持つ男女の生活の一齣を、鋭い批評精神と、繊細な感性で鮮やかに切り取り、一読、良質の純文学作品を読んだときのような気持ちにさせてくれる。
甘酸っぱく、切ない老人の恋心を描いた『初恋』、滑稽で、笑いを誘うユーモラスな『ママ…DORAEMON』『ご相談』、自意識過剰な文学青年の屈折を意地悪く、丹念に描いた『かわいいひと』など、収録作品は、どれも完成度が高く、バラエティに富んでいる。平凡な人間たちの人生に訪れる、劇的な瞬間を、短いページの中に凝縮して、余すところなく表現しきっている。こんな芸当のできる近藤の才能は、端倪すべからざるものだろう。掛け値なしに、マンガ好きなら読んで損のない作品であると、呉同様、私も評価する。巻末に収録されてある松浦理英子の解説も素晴らしい。
読後の感想は、もう、「素晴らしい」の一言。私がここ数年で読んだマンガの中で傑出した面白さだった。
この作品は「見晴らしガ丘」という架空の新興住宅地を舞台に、様々な年齢・職業を持つ男女の生活の一齣を、鋭い批評精神と、繊細な感性で鮮やかに切り取り、一読、良質の純文学作品を読んだときのような気持ちにさせてくれる。
甘酸っぱく、切ない老人の恋心を描いた『初恋』、滑稽で、笑いを誘うユーモラスな『ママ…DORAEMON』『ご相談』、自意識過剰な文学青年の屈折を意地悪く、丹念に描いた『かわいいひと』など、収録作品は、どれも完成度が高く、バラエティに富んでいる。平凡な人間たちの人生に訪れる、劇的な瞬間を、短いページの中に凝縮して、余すところなく表現しきっている。こんな芸当のできる近藤の才能は、端倪すべからざるものだろう。掛け値なしに、マンガ好きなら読んで損のない作品であると、呉同様、私も評価する。巻末に収録されてある松浦理英子の解説も素晴らしい。