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ヨーロッパの不思議な町 (ちくま文庫 い 35-1) 文庫 – 1996/4/1

4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (1996/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1996/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 301ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480031456
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480031457
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

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巌谷 国士
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年8月23日に日本でレビュー済み
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久しぶりに読む楽しさの経験です。読み続けるうちに行ってみたくなる、是非とも行こう気分になる、説得力あり。と言う訳で書き込みや印をしたく、再購入をしたのです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年12月16日に日本でレビュー済み
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該博な知識に裏打ちされている旅行記だが、同じ傾向の渋澤龍彦のヨーロッパの乳房を読んで比べてしまうと、色褪せる。渋澤の本ほど読書の愉しみを与えてはくれない。あまり楽しくない。このことは、渋澤が陽気で機嫌よく、文章も爽やかなのと比べて、巌谷がどちらかというと陰気くさく機嫌が悪いせいだからだと思う。渋澤が太陽だとしたら、まるで巌谷は月のようだ。渋澤の本は昔の旅行記なのに、今でも新本が入手でき鮮やかな生命を保っているが、こちらの本は比較的新しいにもかかわらず、絶版になっている。いまさらレビューを書いても、だれかの参考になるとも思えないが、その理由は、上に書いたことではないかと密かに考えている。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年8月14日に日本でレビュー済み
 昨年、初めてヨーロッパはイタリアを訪れた際、都市そのものから人々の想いが伝わってきて、その場に踏み込んだ人間を取り込もうとするように感じました。
 「ヨーロッパ」と一言に片付けるのは少し乱暴ですが、歴史的に民族間の葛藤や共生が垣間見られる地域ならではの「不思議」を体感した著者、巌谷国士氏の率直で知的バックグラウンドに支えられたエッセイとなっています。
 氏が1970年代後半から1980年代の間に実際に訪れた地域の特徴が、様々な絵画や彫刻とからめて描写されているのもとても面白い。民主化が及ぶ以前の東欧の雰囲気も、メランコリックでありながら人と人の交流にエネルギッシュなポテンシャルを感じさせます。「流れる汗に未来をこめてなどというのはむしろどこかの自称自由主義国のことに違いない。」といった辛いコメントににやりともさせられます。
 都市の観光スポットが細かく記載されたガイドブックを隅々まで読んでから訪れることが当たり前となって久しいですが、本来の旅の醍醐味とは見るべきものを見ることではなく、見ようと思わなかったことに出遭うことなのでしょう。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年10月24日に日本でレビュー済み
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1980年代に書かれたものなので、情報としては古い部分もあるかと思いますが、ヨーロッパの町は大きくは変わっていないことでしょう。どの町も、滞在はせいぜい2、3日と短いようなのに、それぞれの個性や印象をこれだけまとめる力は素晴らしいと思います。1都市につき5、6ページと短いですが、情景が浮かんできます。唯一残念だったのは、個人的に思い出深いミュンヘンの記述がオクトーバーフェストのみに終わっていたこと。ビール以外のミュンヘンも書いて欲しかった!
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