3月前から読み始めてしばらく間が空いたり… でも続きが読みたくなる。
いつも枕元の脇に置いて少し読んで眠くなり、他の本に時間を取られると積読。
どうしてこのようにノロノロ読み進んでるかというと
全てが手紙、書簡体形式だから。
ジュゼッペからルクレツィアへ
ルクレツィアからジュゼッペへ
ロベルタからジュゼッペへ
セレーナからエジストへ
アルベリーコからジュゼッペへ などなど…
ジュゼッペの衝撃的な告白で始まり読者の心を掴んで…
ゴシップだらけで登場人物たちが突然死ぬ予測不可能なストーリー展開。
童話ではないし、おとなの結構真実味のある、時に哀愁漂うお話。
手紙という主観的な表現の積み重ねですが、
複数の人の手紙に因って、事の客観的真相を読者が理解していく手法。
TVドラマを見てるような感覚で、ひと書簡を読んで続きはまた、みたいに休憩。
登場人物がどんどん増えていくので、途中から人間関係の相関図を書いて本に挟みました。
いい加減で身勝手な登場人物たちにもイタリア人ってこんな感じなんだと適度に納得して
でも読み止まらない。特にジュゼッペとルクレツィアの手紙が興味を引く。
何でしょう。。。
須賀敦子さんの訳も素晴らしいのでしょう。
感情の起伏の激しい手紙ですが、全てが自然に日本語として入って来て違和感がない。
作品の原題は La città e la casa 直訳すると「都市(まち)と家」。
都市と書いて「まち」とルビは、須賀敦子さんが本文でそのように書いているからで、きっと。。。
長年住み暮らした家を手放し、手放したことを後悔したり、新しい土地での家族の新しい生活が書かれているので、直訳は理解が難しいと思う。
「モンテ・フェルモの丘の家」の題、私はとても気に入ってます。
日本人的に読みたくなる題です、「トリエステの坂道」みたいに。
そこに何があるのかな?って。
《マルゲリーテ》と呼ばれている自然豊かな田舎のルクレツィアの屋敷で、ここからすべてが始まった思い出の場所。後にホテルになった。
ジュゼッペの家も物語の中での比重は大きいけど。
読み終わって、ドラマチック過ぎる長編物のTVドラマを見終えた感じです。
明日から、続きが無いと思うと寂しい。
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モンテ・フェルモの丘の家 (ちくま文庫 き 11-1) 文庫 – 1998/10/1
- 本の長さ340ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1998/10/1
- ISBN-104480034277
- ISBN-13978-4480034274
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1998/10/1)
- 発売日 : 1998/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 340ページ
- ISBN-10 : 4480034277
- ISBN-13 : 978-4480034274
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,430位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31位イタリア文学研究
- - 54位イタリア文学 (本)
- - 819位ちくま文庫
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