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賢い血 (ちくま文庫 お 28-1) 文庫 – 1999/5/1
★隊から戻ると、がらんとした家には箪笥しかなかった。ヘイズは汽車に乗り、知らない街へ行き、説教師の帽子を被ったまま売春宿に入った。やがて彼は中古自動車の上に立ち、『キリストのいない教会』を説きはじめる―。たじろがずに人間を凝視し、39歳で逝くまで研ぎすまされた作品を書き続けた、アメリカ南部の作家オコナーの傑作長篇。真摯でグロテスクな、生と死のコメディ。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1999/5/1
- ISBN-104480034765
- ISBN-13978-4480034762
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1999/5/1)
- 発売日 : 1999/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 254ページ
- ISBN-10 : 4480034765
- ISBN-13 : 978-4480034762
- Amazon 売れ筋ランキング: - 183,078位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年7月18日に日本でレビュー済み
救いがない割にもう一つの長編より喜劇性が高い。乱暴に言えば小川ゴムのCMというか「スターどっきり(秘)報告」の元ネタ。
2010年10月6日に日本でレビュー済み
最後に一筋の光をヘイゼルは見ることができたのでしょうか。
この作家の立ってる位置に傲慢さを感じるのですが、いかがでしょう。
信仰心あるファナティックな人がストーリーを書くとこんな感じになるのかな。
漫画家志望の作家だけあってとっても映画的です。
きっかけにはいい本だと思いますが、神に反吐が出そうな人間には反吐が出ます。
この作家の立ってる位置に傲慢さを感じるのですが、いかがでしょう。
信仰心あるファナティックな人がストーリーを書くとこんな感じになるのかな。
漫画家志望の作家だけあってとっても映画的です。
きっかけにはいい本だと思いますが、神に反吐が出そうな人間には反吐が出ます。
2011年2月7日に日本でレビュー済み
作品の温度や湿度に緊張を強いられながら読んだ。
日本でもヨーロッパでも南米でもない、
アメリカの味気ない砂をかむようなまちのにおいには慰めも、安堵もない。
解説を読めば作者の宗教観と肉体的状況が書かせた作品だとわかるが、
私は終始、作品世界の厳しさに背骨を突き刺されるようにして読んだ。
とにかく自分には無理、耐え難いとひれ伏してしまったが、
決してまじわれない世界をここまで見せてくれたことに星四つ。
日本でもヨーロッパでも南米でもない、
アメリカの味気ない砂をかむようなまちのにおいには慰めも、安堵もない。
解説を読めば作者の宗教観と肉体的状況が書かせた作品だとわかるが、
私は終始、作品世界の厳しさに背骨を突き刺されるようにして読んだ。
とにかく自分には無理、耐え難いとひれ伏してしまったが、
決してまじわれない世界をここまで見せてくれたことに星四つ。
2007年4月6日に日本でレビュー済み
この本の主人公は俗に言う所の「サイコ野郎」なのだが、その度合と質は
A.クリストフの「悪童日記」の主人公のそれとは大きく異なり、饐(す)
えた臭い、哀しい町並の1950年代のアメリカ(と今の日本?)の地方都
市ならではの、残酷で、ぺらぺらで、矮小で、そのくせ信じがたい程の思
い上がり溢れる「サイコ」ぶり。
「キリストのいない教会」とはよく言ったもので、これは多くの新興宗教
の本質でもあるのだが、彼(主人公)にとっての“救済”から来る必然は、何
故か、およそ宗教とは無縁の私達の心に、強い郷愁と、行き場のない怒りに
溢れた焦燥を感じさせてくれる。
兎にも角にも、アメリカ文学の(隠れた?)傑作ですので、是非。
A.クリストフの「悪童日記」の主人公のそれとは大きく異なり、饐(す)
えた臭い、哀しい町並の1950年代のアメリカ(と今の日本?)の地方都
市ならではの、残酷で、ぺらぺらで、矮小で、そのくせ信じがたい程の思
い上がり溢れる「サイコ」ぶり。
「キリストのいない教会」とはよく言ったもので、これは多くの新興宗教
の本質でもあるのだが、彼(主人公)にとっての“救済”から来る必然は、何
故か、およそ宗教とは無縁の私達の心に、強い郷愁と、行き場のない怒りに
溢れた焦燥を感じさせてくれる。
兎にも角にも、アメリカ文学の(隠れた?)傑作ですので、是非。
2007年11月14日に日本でレビュー済み
「祈るな。それは嘘だ。」
めずらしく、オビ買いした一冊。
神はいるかいないか、救いはあるのかという宗教的な問題がテーマの物語。
「キリストのいない教会」を説いてまわる主人公ヘイゼルは、言動ともにかなりクレイジーだ。
しかし彼は、嘘がつけない、徹底的に不器用な、誠実な人間である。
だから彼が迷い、自分の矛盾に絶望し、転落していく様は、見ていて痛々しい。
本書、内容はともかく、訳が微妙なところがある。
主人公の名前がヘイゼルだったりヘイズだったりと一致していないし、同じような単調な訳があったりする。(読めないほどではないが)
一見、カルト宗教じみたキテいる人間だらけのやばい小説に見える。
が、テーマは「神への姿勢」という、宗教的に普遍なものである。
また、これはあくまでコミック小説であるらしい。
ゴリラの衣装をまとって踊る青年や、ミイラを大事にする少女など、コアに笑える部分もある。
(コアすぎる気がしないでもないが…)
めずらしく、オビ買いした一冊。
神はいるかいないか、救いはあるのかという宗教的な問題がテーマの物語。
「キリストのいない教会」を説いてまわる主人公ヘイゼルは、言動ともにかなりクレイジーだ。
しかし彼は、嘘がつけない、徹底的に不器用な、誠実な人間である。
だから彼が迷い、自分の矛盾に絶望し、転落していく様は、見ていて痛々しい。
本書、内容はともかく、訳が微妙なところがある。
主人公の名前がヘイゼルだったりヘイズだったりと一致していないし、同じような単調な訳があったりする。(読めないほどではないが)
一見、カルト宗教じみたキテいる人間だらけのやばい小説に見える。
が、テーマは「神への姿勢」という、宗教的に普遍なものである。
また、これはあくまでコミック小説であるらしい。
ゴリラの衣装をまとって踊る青年や、ミイラを大事にする少女など、コアに笑える部分もある。
(コアすぎる気がしないでもないが…)
2022年7月13日に日本でレビュー済み
紹介していました、アメリカ南部文学の傑作でしょうね、古本屋で1000円で購入しましたが、先日ブックオフで500円でした、何度も何度も読みたくなります、病気でしょうか?