無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
古書狩り (ちくま文庫 よ 10-3) 文庫 – 2000/3/1
横田 順彌
(著)
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2000/3/1
- ISBN-104480035508
- ISBN-13978-4480035509
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2000/3/1)
- 発売日 : 2000/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4480035508
- ISBN-13 : 978-4480035509
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,057,656位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
4グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古書マニアの興味深い話は参考になり頷けますが、とっぜんホラーに変わりずっこけてしまい余韻がありません。このような短編です。無理してまで読む本ではないような軽い内容ですが、本好きには退屈しのぎにはなります。
2016年6月3日に日本でレビュー済み
ひまだったので久しぶりに再読してみた。
読んでおどろいたのは、前回読んだ内容をまったく覚えてなかったこと。私の頭が
わるいのか、それともこころに深く残るような物語ではなかったということか。
ただひとつ、「書棚の奥」という短編に出てくるSF作家の名前「大杉右京」。
これは「小松左京」から来ているんだろうけど、ベタだなと感じたことだけを
かろうじて思いだした。
横田順彌はSF作家でありかつ古書にも造詣がふかいとされている。よく知らないが。
実際当書に出てくる9編の小説のうち5編にはSF小説のフレーバーがする。
でも古書にまつわる裏話や人間の欲望や執念、怨念とSFは少しそぐわない。
なんだかうすっぺらなご都合主義のすじがきになってしまう。(と、私は感じた。)
2編は後味が悪かった。後味が悪いから脳がすぐ忘れようとした。
他はなんともつまらなかった。古書の内容や歴史に関する謎ではなくて、
形式的な部分、つまり出版年がどうだとか、印刷所がどうだとか、帯がどうだとか、
第何版がどうだとか。そんなことに私は興味はない。
でも何度読んでも前回のことはきれいに忘れているだろうから、いつも新刊書なみと
いう意味ではとてもお買い得な本だと言える。絶望的にほかになにもやることが
ないときに間違って手にする本である。そしてああやっちまったと若干の後悔を
味わう本である。
ちなみに裏表紙には「古書マニアの驚くべき姿を描いた最高に面白い連作小説」とある。
読んでおどろいたのは、前回読んだ内容をまったく覚えてなかったこと。私の頭が
わるいのか、それともこころに深く残るような物語ではなかったということか。
ただひとつ、「書棚の奥」という短編に出てくるSF作家の名前「大杉右京」。
これは「小松左京」から来ているんだろうけど、ベタだなと感じたことだけを
かろうじて思いだした。
横田順彌はSF作家でありかつ古書にも造詣がふかいとされている。よく知らないが。
実際当書に出てくる9編の小説のうち5編にはSF小説のフレーバーがする。
でも古書にまつわる裏話や人間の欲望や執念、怨念とSFは少しそぐわない。
なんだかうすっぺらなご都合主義のすじがきになってしまう。(と、私は感じた。)
2編は後味が悪かった。後味が悪いから脳がすぐ忘れようとした。
他はなんともつまらなかった。古書の内容や歴史に関する謎ではなくて、
形式的な部分、つまり出版年がどうだとか、印刷所がどうだとか、帯がどうだとか、
第何版がどうだとか。そんなことに私は興味はない。
でも何度読んでも前回のことはきれいに忘れているだろうから、いつも新刊書なみと
いう意味ではとてもお買い得な本だと言える。絶望的にほかになにもやることが
ないときに間違って手にする本である。そしてああやっちまったと若干の後悔を
味わう本である。
ちなみに裏表紙には「古書マニアの驚くべき姿を描いた最高に面白い連作小説」とある。
2016年1月3日に日本でレビュー済み
古書をめぐる怪異譚9編を集めた短編集。1990年から93年にかけて『月刊小説』に掲載したものを
単行本
化し、それをさらに文庫化したものです。2000年刊。
古書をめぐるミステリーは近年でいえば『 ビブリア古書堂の事件手帖 』が人気を博していますし、同じちくま文庫からには『 せどり男爵数奇譚 』という面白い短編集が出ています。
この『古書狩り』も同様の古書ミステリーかと思いきや、そうではありませんでした。いずれの作品も、『 ミステリーゾーン 』に収録するには出来が悪いというか、あるいは『世にも奇妙な物語』に収めるにはそこそこの出来、といったものばかりです。事実、第4短編『姿なき怪盗』のなかに「いまはやりの、世にも奇妙な物語ってとこだな」というセリフが出てくるほどですから、そのあたりの趣向をねらった作品集なのでしょう。
というわけで、理屈が通った、整合性のあるトリックが施された謎解き物語を期待すると肩透かしをくらいます。SFあるいはホラーテイストの作品ばかりであるうえ、さらに言えば、最後のページにたどり着く前にオチが容易に予想できてしまうものが多いといえます。第3短編『時のメモリアル』と第5短編『本の虫』などはそのタイトルから早々に結末がわかってしまいました。
とはいえ、古書をめぐるトリビアをいくつか知ることができたので得した気分になりました。
香典返しなどで配る非売品の故人の追悼文集などのことを「饅頭(まんじゅう)本」、あるいは「配り本」ということ。
「角書(つのがき)」とは、書名の上に冠された副次的な称呼のことで、例えば「熱血軍事科学小説」といった具合にその主題や内容を示す文字を本のタイトルの脇に書いたもののこと。
同じ刷番号の本でも奥付に記載されている印刷所と製本所の名前が異なる場合があり、それは大量にその本を増刷する際に、複数の印刷所・製本所に仕事を依頼したためであること。そもそも製本所の名まで奥付に記載されているということにこれまで全く気づきませんでした。
各短編の展開よりもこうした古本トリビアのほうに目を引かれました。
古書をめぐるミステリーは近年でいえば『 ビブリア古書堂の事件手帖 』が人気を博していますし、同じちくま文庫からには『 せどり男爵数奇譚 』という面白い短編集が出ています。
この『古書狩り』も同様の古書ミステリーかと思いきや、そうではありませんでした。いずれの作品も、『 ミステリーゾーン 』に収録するには出来が悪いというか、あるいは『世にも奇妙な物語』に収めるにはそこそこの出来、といったものばかりです。事実、第4短編『姿なき怪盗』のなかに「いまはやりの、世にも奇妙な物語ってとこだな」というセリフが出てくるほどですから、そのあたりの趣向をねらった作品集なのでしょう。
というわけで、理屈が通った、整合性のあるトリックが施された謎解き物語を期待すると肩透かしをくらいます。SFあるいはホラーテイストの作品ばかりであるうえ、さらに言えば、最後のページにたどり着く前にオチが容易に予想できてしまうものが多いといえます。第3短編『時のメモリアル』と第5短編『本の虫』などはそのタイトルから早々に結末がわかってしまいました。
とはいえ、古書をめぐるトリビアをいくつか知ることができたので得した気分になりました。
香典返しなどで配る非売品の故人の追悼文集などのことを「饅頭(まんじゅう)本」、あるいは「配り本」ということ。
「角書(つのがき)」とは、書名の上に冠された副次的な称呼のことで、例えば「熱血軍事科学小説」といった具合にその主題や内容を示す文字を本のタイトルの脇に書いたもののこと。
同じ刷番号の本でも奥付に記載されている印刷所と製本所の名前が異なる場合があり、それは大量にその本を増刷する際に、複数の印刷所・製本所に仕事を依頼したためであること。そもそも製本所の名まで奥付に記載されているということにこれまで全く気づきませんでした。
各短編の展開よりもこうした古本トリビアのほうに目を引かれました。