1997年出版『哲学者のいない国』の文庫本(本書は2000年)ですが、内容が少し違います。
ゴルデル『ソフィーの世界』に始まる哲学ブームについての記述が減り、「哲学の『権化』像を打ち破って」など計4つの論文が追加されています。といっても追加分は文庫版あとがきや解説(松原隆一郎)を加えても30ページ程ですが。
著者が指摘するように、他者ときちんと議論をしようとしない相対的思考の若者が多い日本において、いずれ真の哲学者が生まれることを祈ります。興味のある方はどうぞ!
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哲学者とは何か (ちくま文庫 な 27-1) 文庫 – 2000/4/1
中島 義道
(著)
- 本の長さ287ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2000/4/1
- ISBN-104480035583
- ISBN-13978-4480035585
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2000/4/1)
- 発売日 : 2000/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 287ページ
- ISBN-10 : 4480035583
- ISBN-13 : 978-4480035585
- Amazon 売れ筋ランキング: - 846,502位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,800位哲学・思想の論文・評論・講演集
- - 3,015位ちくま文庫
- - 5,129位哲学 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年6月21日に日本でレビュー済み
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2004年3月6日に日本でレビュー済み
したり顔で西洋の哲学を語る。これが現在の日本の哲学の主流だが、これがいくら上手でも、それは他人の土俵で相撲を取っていることに代わりはない。
哲学する人間は、何よりも自分に興味がある。これを知るには自分の欠点、つまり社会不適合性を良く知る。これが社会の不自然さを映す鏡となる。悩みは原動力だ。徹底的に考え、行動して学び自分の人生の型を作れ。常識から自分を解放しろ。前半は、こんな人生哲学的内容。
中盤以降、カントの人となりや哲学を語るために、頁が大きく割かれている。筆者はカント研究者なのだが、本書の題名からすると、カントに偏りすぎでは?
哲学する人間は、何よりも自分に興味がある。これを知るには自分の欠点、つまり社会不適合性を良く知る。これが社会の不自然さを映す鏡となる。悩みは原動力だ。徹底的に考え、行動して学び自分の人生の型を作れ。常識から自分を解放しろ。前半は、こんな人生哲学的内容。
中盤以降、カントの人となりや哲学を語るために、頁が大きく割かれている。筆者はカント研究者なのだが、本書の題名からすると、カントに偏りすぎでは?
2003年6月22日に日本でレビュー済み
著者の中島義道氏については、数年前に『哲学の教科書』(講談社学術文庫)を書店で拾い読みして以来、永井均氏や野家啓一氏らと並んで、「要チェック哲学者」の一人であった。今回本書に大森荘蔵氏との対談が2本も収録されているのを知り、即購入。
著者の主張は「海外思潮の動向の紹介だけでなく、日本の哲学者も自分で哲学の問題を考えよう」ってことで、その趣旨に異論は無いが、肝心の中島氏自身の哲学的思考はカントに傾きすぎで、大森氏や永井氏の思考ほど自立的なものは感じられない。騒音社会ニッポンに対する批判も、陳腐で感情的に思われ、哲学的な突っ込みは浅いものではないだろうか?(この点では解説の松原隆一郎氏の感想に溜飲が下がった。)
大森氏との対談も時間論とカントに!集中したものでやや物足りない気がした。しかし対談時期と相手を考えれば無理も無いか。
著者の主張は「海外思潮の動向の紹介だけでなく、日本の哲学者も自分で哲学の問題を考えよう」ってことで、その趣旨に異論は無いが、肝心の中島氏自身の哲学的思考はカントに傾きすぎで、大森氏や永井氏の思考ほど自立的なものは感じられない。騒音社会ニッポンに対する批判も、陳腐で感情的に思われ、哲学的な突っ込みは浅いものではないだろうか?(この点では解説の松原隆一郎氏の感想に溜飲が下がった。)
大森氏との対談も時間論とカントに!集中したものでやや物足りない気がした。しかし対談時期と相手を考えれば無理も無いか。