私が何回も定期的に読み返してしまう本です。
男はどう生きるべきか、という「生き方」に関しての本ですが、
「生き方」自体が、ほぼ死語となっている中で、
こういうテーマで書けること自体が凄いことです。
橋本治氏のような「知性」が、もっと日本にいたらいいのにと、
個人的には思いますが、後にも先にも、出てこないでしょう。
出版されたのは20年前以上も前ですが、
今見ても、全く遜色ありません。
また、氏の著作の多くは、今見ても、
なるほどな、思わせます。
『貧乏は正しい!』など、90年代初頭の作品で
もうすでに、資本主義は終わりましたと指摘していますから、
その慧眼には脱帽です。
20年以上の未来の世界並びに日本の姿を予測していた、、、、
嘘はったりではなく、自分の知性のみにたよって、、、
こんな芸当ができる人間がこの世界にいることが、
奇跡でなりません。
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これも男の生きる道 (ちくま文庫 は 6-7) 文庫 – 2000/12/1
橋本 治
(著)
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2000/12/1
- ISBN-104480036016
- ISBN-13978-4480036018
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2000/12/1)
- 発売日 : 2000/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 238ページ
- ISBN-10 : 4480036016
- ISBN-13 : 978-4480036018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 643,035位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,401位ちくま文庫
- - 10,189位近現代日本のエッセー・随筆
- - 26,824位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1948年東京生まれ。東京大学在学中に駒場祭のポスターで話題を集めるが、イラストレーターから小説家に転身。小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッ セイ・芝居の演出など、ジャンルにとらわれず精力的に活動。『双調平家物語』で第62回毎日出版文化賞を受けるなど受賞歴多数。小林秀雄賞選考委員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 桃尻娘 (ISBN-13: 978-4591117552 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2008年7月14日に日本でレビュー済み
この本は、私が読んだ氏の著作の二冊目です。途中経過が、経験と思考がスパイラル状にないまざって表現されて(いるように思える)いるので、難解な印象も与えるかもしれない。
ただ結論を読めば、その過程が何故必要なのかが理解できる。
最近に流行った新渡戸稲造の「武士道」の解釈・引用本とも異なり、経験・思考の繰り返しの中から出された結論が示されている。面白いのがやはり、日本人ってあまり男の生き方をしている男がどうも少ないらしいってこと。それは、一人前を目指して生活をしている人がいないことを意味する。
確かに自立を当たり前として、自分を高めようとして精進している生き方をしている人は、少ないのかも知れない。自分の生活を見直し考える上で、大変参考になる本であった。
ただ結論を読めば、その過程が何故必要なのかが理解できる。
最近に流行った新渡戸稲造の「武士道」の解釈・引用本とも異なり、経験・思考の繰り返しの中から出された結論が示されている。面白いのがやはり、日本人ってあまり男の生き方をしている男がどうも少ないらしいってこと。それは、一人前を目指して生活をしている人がいないことを意味する。
確かに自立を当たり前として、自分を高めようとして精進している生き方をしている人は、少ないのかも知れない。自分の生活を見直し考える上で、大変参考になる本であった。
2012年6月18日に日本でレビュー済み
わかりやすい言葉で書かれているので、とても読みやすい。
特に、会社論・組織におけるコミュニケーション論は面白かった。
「自立とは甘えないことであり、嫌われることである」など、自己啓発に役立ちそうな言葉も多い。
ただ、ところどころ強引な展開もあり、特に、「いじめと自立」に関しての考察は「え?」と思った。
「仲間に嫌われて排除された以上、自分の生き方は自分で考えなければならない。
“いじめ”が蔓延する世の中は、別の見方をすれば“自立”への要請が大きくなっている世の中だということです」
これは、まったくズレている。(作者は学校だけに限定していないが)学校で起きているいじめはそんな生易しいものではない。
最後に、「徳川家康を本拠地の三河(静岡県)から離して…(略)」って、三河は「愛知県」です。
トータルで星2.5個の評価にします。
特に、会社論・組織におけるコミュニケーション論は面白かった。
「自立とは甘えないことであり、嫌われることである」など、自己啓発に役立ちそうな言葉も多い。
ただ、ところどころ強引な展開もあり、特に、「いじめと自立」に関しての考察は「え?」と思った。
「仲間に嫌われて排除された以上、自分の生き方は自分で考えなければならない。
“いじめ”が蔓延する世の中は、別の見方をすれば“自立”への要請が大きくなっている世の中だということです」
これは、まったくズレている。(作者は学校だけに限定していないが)学校で起きているいじめはそんな生易しいものではない。
最後に、「徳川家康を本拠地の三河(静岡県)から離して…(略)」って、三河は「愛知県」です。
トータルで星2.5個の評価にします。
2003年11月15日に日本でレビュー済み
今年の五月。ぼくは五月病でした。
リストラ、というわけではないのですが、好きな仕事、気に入っていた職場を異動させられたのでした。
それ以来、「ストレスを感じる」「毎日が楽しくない。」「なんだか腹が立つ」つまり、五月病だったわけです。
そのとき、たまたま手にしたのがこの本でした。
効果と言えば、先ずは、自分が「へなちょこである。」事を認識し、自分が「一人前にならなければ、この状態を脱し得ないのだ。」と励まされたことです。
甘っちょろい僕は、父親の世代のように「無難に定年まで過ごしたい。」とぼんやりと考えていた(それでも、好きな仕事は人に負けないように張り切っていたつもりだった)のですが、そんな僕の甘さにカツをを入れられ、「しかたねぇなぁ。」と、重い腰をフリフリ、あきらめがついた、と言うか、不満を持っている自分を受け入れることが出来たのでした。
本書は、本来、もっと若い男の子のために書かれたもので、どちらかというと私生活をテーマにしているのですが、そう言うわけで、「なんとなく会社に行きたくねぇなぁ。」と思っている方にもお勧めしたい一冊でした。
リストラ、というわけではないのですが、好きな仕事、気に入っていた職場を異動させられたのでした。
それ以来、「ストレスを感じる」「毎日が楽しくない。」「なんだか腹が立つ」つまり、五月病だったわけです。
そのとき、たまたま手にしたのがこの本でした。
効果と言えば、先ずは、自分が「へなちょこである。」事を認識し、自分が「一人前にならなければ、この状態を脱し得ないのだ。」と励まされたことです。
甘っちょろい僕は、父親の世代のように「無難に定年まで過ごしたい。」とぼんやりと考えていた(それでも、好きな仕事は人に負けないように張り切っていたつもりだった)のですが、そんな僕の甘さにカツをを入れられ、「しかたねぇなぁ。」と、重い腰をフリフリ、あきらめがついた、と言うか、不満を持っている自分を受け入れることが出来たのでした。
本書は、本来、もっと若い男の子のために書かれたもので、どちらかというと私生活をテーマにしているのですが、そう言うわけで、「なんとなく会社に行きたくねぇなぁ。」と思っている方にもお勧めしたい一冊でした。
2004年10月27日に日本でレビュー済み
本の題名がちょっとミス・リーディングで、誤った予断を潜在読者に与えそうだが、きわめて真っ当な内容だし著者特有の、優しさを正面から押し出さない優しさを感じさせる。「わからないという方法」の帯に「著者初のビジネス書!?」というコピーがあったが、発表年次からすればこの本の方が「ビジネス書」としては先であり、わたし的にはこの本と「わからないという方法」と「上司は思いつきでものを言う」とが元気のないビジネスマン応援歌三部作を成していると思う。
わからない、できない、知らないを素直に認めることからスタートし、わかる、できる、知っているに至る努力を積み重ねることにより遂には一人前になることの大事さを著者自身の経験や実例を挙げて昏々と説いている。しかもいちばん最後には急ぐ必要はない、との慈愛に満ちた言葉まで記されており、照れ屋の著者がこういう三部作を書かねばならないほど現代の我々ビジネスマンは元気を喪失していると映っているのかな、と反省させられる。
もっと頑張んなきゃね、僕ら。そして頑張る気力も失った元気のない君へ、ご一読を勧めます。
わからない、できない、知らないを素直に認めることからスタートし、わかる、できる、知っているに至る努力を積み重ねることにより遂には一人前になることの大事さを著者自身の経験や実例を挙げて昏々と説いている。しかもいちばん最後には急ぐ必要はない、との慈愛に満ちた言葉まで記されており、照れ屋の著者がこういう三部作を書かねばならないほど現代の我々ビジネスマンは元気を喪失していると映っているのかな、と反省させられる。
もっと頑張んなきゃね、僕ら。そして頑張る気力も失った元気のない君へ、ご一読を勧めます。