著者は、都庁の労政事務所で相談業務を行っている経験から本書を書いている。お役人とは思えない、たいへんな人たちの中に飛び込んでの仕事ぶりの人である。
本書は、1994年刊行の本なので、近年の「派遣切り」等によってホームレスが急増する前の時代のホームレスの状況を描いている。
「派遣切り」のような経済・社会問題に起因するものと違って、もともと普通の暮らしをしていた人が何かのきっかけでどんどん人格や生活が変化していき、路上生活になじんでいってしまう、その状況がリアルに書かれている。
私は、「人生とは不思議なもの」との感慨を抱きながら本書を読んだ。
また、本書は、労働・福祉・医療のどこにも救済されずに死んでしまう人がいる状況についても記述している。
一読に値する、なかなか考えさせられる本です。
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ホームレスになった: 大都会を漂う (ちくま文庫 か 37-1) 文庫 – 2001/11/1
金子 雅臣
(著)
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2001/11/1
- ISBN-10448003675X
- ISBN-13978-4480036759
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2001/11/1)
- 発売日 : 2001/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 236ページ
- ISBN-10 : 448003675X
- ISBN-13 : 978-4480036759
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,628,873位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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