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大貧帳―内田百けん集成〈5〉 ちくま文庫 (ちくま文庫 う 12-6) 文庫 – 2003/2/1
内田 百けん
(著)
大貧帳
- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2003/2/1
- ISBN-104480037659
- ISBN-13978-4480037657
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2003/2/1)
- 発売日 : 2003/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 329ページ
- ISBN-10 : 4480037659
- ISBN-13 : 978-4480037657
- Amazon 売れ筋ランキング: - 425,279位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,009位全集・選書 (本)
- - 1,673位ちくま文庫
- - 3,263位アート・建築・デザイン作品集
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
百閒園日記帳にも書いた通り、一々納得する面白さは、抜群。読みましょう、読みましょう! 内田百閒を・・・。
2019年10月10日に日本でレビュー済み
"なお、欲を申せば、その貧乏仲間から借りてきた仲間から、更にその中を貸して貰うと云う所に即ち借金の極致は存するのである"【お金にまつわるエッセイ】を収録した本書は、幻想小説と独特なユーモアで知られる純文学界屈指の"いじられキャラ"の著者による諧謔精神溢れる奇書にして快著。
繰り返される増税に庶民が節約節約と益々お財布を気にする一方、金の小判を袖にする経営者や一山当てた成金達が大手を振って下品な姿をさらす昨今に『イヤダカラ イヤダ』とため息ついて『そうだ 百間、読もう。』と癒しを求めて本書を手にとりました。
そんな本書は多額の借金を抱えつつも"いつもお金を絶やさない様に持っているのは、私などよりもう一段下の貧乏人である。"と一つの悟りの境地に到達した著者の日常における金策"錬金術"のささやかな日々、お金を落として近所の人が拾ったと疑って揉めた話や、借金を借金で返す癖を友人に説教されてしまう話などが【怒りや絶望といった感情】をユーモアにくるんで飄然と展開されているのですが。【どこを読んでも百間、なんど読んでも百間】そのリズミカルで素直な文体【貧しても鈍しない】姿勢に最早、ひゃっけんずラブの私は最初から最後まで楽しませてもらいました。
また、中でも本書において白眉と思われるのは、錬金術のやりとりを通じて奇妙な友人関係になっている、当時の質屋や借金取りや"やのつく人"達の姿が人柄も含めて鮮やかに描写されている所か。よくも悪くもお互いに適当かつ人情味あふれる様子に、頭では【関わらない方が良い】とわかっていても、著者の術中にはまって?意外に良い人達かも。。と思わされてしまいました(笑)
ひゃっけんずラブな人は当然、お金に振り回されすぎない生活を目指す全ての人へ、また跳梁跋扈している拝金主義者に辟易している誰かにもオススメ。
繰り返される増税に庶民が節約節約と益々お財布を気にする一方、金の小判を袖にする経営者や一山当てた成金達が大手を振って下品な姿をさらす昨今に『イヤダカラ イヤダ』とため息ついて『そうだ 百間、読もう。』と癒しを求めて本書を手にとりました。
そんな本書は多額の借金を抱えつつも"いつもお金を絶やさない様に持っているのは、私などよりもう一段下の貧乏人である。"と一つの悟りの境地に到達した著者の日常における金策"錬金術"のささやかな日々、お金を落として近所の人が拾ったと疑って揉めた話や、借金を借金で返す癖を友人に説教されてしまう話などが【怒りや絶望といった感情】をユーモアにくるんで飄然と展開されているのですが。【どこを読んでも百間、なんど読んでも百間】そのリズミカルで素直な文体【貧しても鈍しない】姿勢に最早、ひゃっけんずラブの私は最初から最後まで楽しませてもらいました。
また、中でも本書において白眉と思われるのは、錬金術のやりとりを通じて奇妙な友人関係になっている、当時の質屋や借金取りや"やのつく人"達の姿が人柄も含めて鮮やかに描写されている所か。よくも悪くもお互いに適当かつ人情味あふれる様子に、頭では【関わらない方が良い】とわかっていても、著者の術中にはまって?意外に良い人達かも。。と思わされてしまいました(笑)
ひゃっけんずラブな人は当然、お金に振り回されすぎない生活を目指す全ての人へ、また跳梁跋扈している拝金主義者に辟易している誰かにもオススメ。
2009年3月8日に日本でレビュー済み
戦争や災害、若い頃からの借金苦など、多くの不幸に見舞われた自分の人生を突き放して客観視し、他人事のようにしかし飄々と生きた百鬼園。彼の書く随筆は、どれもユーモアの底にズ太く冷めた底知れぬ達観のようなものがある。この達観とユーモアは、今まさしくキツイ人生を送っている読者には、生きる勇気さえくれるものだ。
そんな百鬼園ファンの僕は、他の彼の随筆には五つ星をつけてきたが、この本だけは星を三つつける。なぜか。僕も人に騙され借金苦を背負って食べるものに困り、住まいを追われた経験があるからだ。そんな僕にとって、この本に書かれていることは目を背けたい自らの経験である。この本は、当たり前だが彼の実体験だけにリアルすぎたのだ。
他の随筆でも散々借金の話は出てくるのだが(笑)、借金話だけを集められたこの本が期待した程楽しめなかったという体験を通して、僕には百鬼園程のズ太さが無いということを知った。もし僕がこういう境遇でなかったら、他の彼の随筆同様、大笑いできたと思う。
そんな百鬼園ファンの僕は、他の彼の随筆には五つ星をつけてきたが、この本だけは星を三つつける。なぜか。僕も人に騙され借金苦を背負って食べるものに困り、住まいを追われた経験があるからだ。そんな僕にとって、この本に書かれていることは目を背けたい自らの経験である。この本は、当たり前だが彼の実体験だけにリアルすぎたのだ。
他の随筆でも散々借金の話は出てくるのだが(笑)、借金話だけを集められたこの本が期待した程楽しめなかったという体験を通して、僕には百鬼園程のズ太さが無いということを知った。もし僕がこういう境遇でなかったら、他の彼の随筆同様、大笑いできたと思う。
2010年11月13日に日本でレビュー済み
百'關謳カのお金にまつわる随筆集。お金にまつわると言ってもお金があるわけではなく、ないから問題なのであり、随筆のネタにもなる。貧乏の理由は不明だが、とにかくお金がない。お金がないから人から借りる。高利貸しから借りる。借り続けることで利子は増える。利子は増えてもお金がないから返せないわけだが、督促に来る人たちも「うちわを使うのと汗を拭くのとで両手が塞がっていたから原稿が書けなかった」等という人を相手にするのだから大変である。
お金のことを考えていれば、お金や借金に対する自己観念もできる。その観念とは、お金はくだらないものであるから借金万歳!と快哉を叫ぶような借金通であることへの自負であり、その姿勢には読みつづけていると自らの価値観を怪しんでしまうほどの自信と誇りが溢れている。お金のために一喜一憂する自分を客観的に見たり韜晦したりする姿と、百'關謳カの偏屈ぶりと世間一般的には無用かもしれない気高さとの間に生まれた笑いを堪能できる。
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