色々な所で連載・掲載されたたエッセイをまとめたもの。
今回はカタカナ英語あり、PC関係ありとバラエティに富んだ内容となっていますが、
中味は至っていつもの宮沢ワールドです。
つい見逃しがちな日常に潜むおかしなことをモチーフにボケたり、
ツッコんだり著者ならではの演劇的なタッチを堪能できると思います。
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茫然とする技術 (ちくま文庫 み 20-1) 文庫 – 2003/4/1
宮沢 章夫
(著)
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2003/4/1
- ISBN-104480038086
- ISBN-13978-4480038081
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2003/4/1)
- 発売日 : 2003/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 324ページ
- ISBN-10 : 4480038086
- ISBN-13 : 978-4480038081
- Amazon 売れ筋ランキング: - 737,422位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,700位ちくま文庫
- - 11,533位近現代日本のエッセー・随筆
- - 30,758位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年5月13日に日本でレビュー済み
読書が何かの役に立つと考えるのは嫌いだ。
本屋の情景が変わった。
ノウハウ本とか、変革を称賛したりその実践法を解説したりする本とか、価値観の持ち方を教えるような本とかが、増えた。
背中がそのような匂いを発している本に、強い拒否反応が出る。題に「○○力」とあったりすると、それだけで引いてしまう。そのような本の中にも、役に立たない本(=僕の求める本)はあるのかもしれないが、面倒だから一々手に取って調べるようなことはしない。
本書は本屋の店頭で一本釣りした。書名が気に入った。中身は見ないで買った。
どうでもいいようなことへのツッコミの本? なんなんだこれは(著者の口まね)。僕は714円を無駄遣いした。良い買い物だったと思う(反語ではない)。
「素にもどる契機」「発酵と腐敗」などが、猛烈に面白かった。また、『5…読書する犬』はどれも面白いが、特に「こぼれ落ちた、暗く熱いもの」「爆発とよろこび」が気に入った。
著者は非常に丁寧に題材を見つけ、繊細に言葉を選んでいると思う。そして勢いで書いているようなフりをしている。
もしかして著者は小心者なのか? それとも僕の誤解だろうか?
宮沢章夫『茫然とする技術』
ちくま文庫 筑摩書房
二00三年四月九日 第一刷発行
二00五年七月十五日 第三刷発行
本屋の情景が変わった。
ノウハウ本とか、変革を称賛したりその実践法を解説したりする本とか、価値観の持ち方を教えるような本とかが、増えた。
背中がそのような匂いを発している本に、強い拒否反応が出る。題に「○○力」とあったりすると、それだけで引いてしまう。そのような本の中にも、役に立たない本(=僕の求める本)はあるのかもしれないが、面倒だから一々手に取って調べるようなことはしない。
本書は本屋の店頭で一本釣りした。書名が気に入った。中身は見ないで買った。
どうでもいいようなことへのツッコミの本? なんなんだこれは(著者の口まね)。僕は714円を無駄遣いした。良い買い物だったと思う(反語ではない)。
「素にもどる契機」「発酵と腐敗」などが、猛烈に面白かった。また、『5…読書する犬』はどれも面白いが、特に「こぼれ落ちた、暗く熱いもの」「爆発とよろこび」が気に入った。
著者は非常に丁寧に題材を見つけ、繊細に言葉を選んでいると思う。そして勢いで書いているようなフりをしている。
もしかして著者は小心者なのか? それとも僕の誤解だろうか?
宮沢章夫『茫然とする技術』
ちくま文庫 筑摩書房
二00三年四月九日 第一刷発行
二00五年七月十五日 第三刷発行
2007年8月21日に日本でレビュー済み
呆然とする、というよりはあまりのことに脱力してしまうエッセイがこの宮沢章夫のエッセイの大きな特徴になっている。もともとは、劇団を主宰したりする演劇作家さんなんだけれど、この人のエッセイはとても面白くて、『牛への道』という一冊以降、文庫で出るたびにこの人のエッセイは買ってしまう。
(あ。まったくの余談なんですけれど、今回のエッセイの中で、その『牛への道』というタイトルがつけられた由来が明かされる話がはいっています)
なんというか、目のつけどころが上手いんですよ。
そんなことからここまで面白い展開をするかなぁと溜め息が出るほどに話を転がしていくのが上手いです。どうでもいいような事をとことんひっぱって話を膨らませていくこの人の語りにはまるとついつい吹き出しそうになってしまいます。
今回はいくつかの雑誌で連載していたものを再編集したものらしく、そのせいかかなりその雑誌にふさわしいネタが並んでいて、ちょっと話題が偏り過ぎているところが出てきていますが、それもまた面白くて、本当に笑わせてくれます。
この感覚は、ちょっと文章でうまく伝えることができません。
めちゃくちゃ短いエッセイばかりだから、本屋さんで手にとって読んでみていただく方が早いてす。たぶん、笑えます。
ただし、飲み物を飲みながら読んだり、電車の中で読むのはちょっと恥ずかしい事態を引き起こしかねませんので、避けて下さい。もしおもいっきり牛乳やビールを吹き出したり、電車の中で変態と思われたくなければ、それだけは守って下さいね。
そんなわけで、今日は脱力系の面白エッセイを紹介しました。
(あ。まったくの余談なんですけれど、今回のエッセイの中で、その『牛への道』というタイトルがつけられた由来が明かされる話がはいっています)
なんというか、目のつけどころが上手いんですよ。
そんなことからここまで面白い展開をするかなぁと溜め息が出るほどに話を転がしていくのが上手いです。どうでもいいような事をとことんひっぱって話を膨らませていくこの人の語りにはまるとついつい吹き出しそうになってしまいます。
今回はいくつかの雑誌で連載していたものを再編集したものらしく、そのせいかかなりその雑誌にふさわしいネタが並んでいて、ちょっと話題が偏り過ぎているところが出てきていますが、それもまた面白くて、本当に笑わせてくれます。
この感覚は、ちょっと文章でうまく伝えることができません。
めちゃくちゃ短いエッセイばかりだから、本屋さんで手にとって読んでみていただく方が早いてす。たぶん、笑えます。
ただし、飲み物を飲みながら読んだり、電車の中で読むのはちょっと恥ずかしい事態を引き起こしかねませんので、避けて下さい。もしおもいっきり牛乳やビールを吹き出したり、電車の中で変態と思われたくなければ、それだけは守って下さいね。
そんなわけで、今日は脱力系の面白エッセイを紹介しました。
2004年2月15日に日本でレビュー済み
宮沢章夫さんの「牛への道」(だったか?)以降2冊ほどは楽しく読めましたが、どれも同じとこに気がつきました。
どの本も金太郎飴状態。
出張中の新幹線などで読むのにちょうどいいかもしれません。
どの本も金太郎飴状態。
出張中の新幹線などで読むのにちょうどいいかもしれません。
2003年12月2日に日本でレビュー済み
筆者お得意の、どうでも良い事に対してのコダワリ盛りだくさんです。カタカナの方法、茫然とする技術、蹄を打ち鳴らす音よ!、コンピュータと生きて、読書する犬、の5章に分かれてます。「カタカナの方法」では元の英語を辞書で調べればわかる事が多く、少し白けてしまいました…。あと、「コンピュータと生きて」に関しては内容が古くて昔からのコンピューターに触れていない人には面白みが伝わらないかと思います。なので総合的に判断すると、物足りなさを感じるかもしれません。ただ、これは宮沢章夫だからと期待しすぎたせいですので、一般的なエッセイとしては充分面白く楽しむ事はできます。