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現代民話考 7 (ちくま文庫 ま 8-8) 文庫 – 2003/10/1

4.6 5つ星のうち4.6 8個の評価

学校・笑いと怪談・学童疎開
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2003/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 475ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480038175
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480038173
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 8個の評価

著者について

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松谷 みよ子
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1926年、東京に生まれる。1956年より民話の採訪を始め、『龍の子太郎』(講談社)に結実する。作品は国際アンデルセン賞優良賞を受賞。そのほか、『ちいさいモモちゃん』(講談社)で野間児童文芸賞、『あの世からの火』(偕成社)で小学館児童出版文化賞など(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 松谷みよ子おはなし集3 (ISBN-13: 978-4591116388 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
8グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年4月19日に日本でレビュー済み
前半部分はどこかで聞いたような、なつかしいような学校の怪談がほとんどです。

おそろしいのは「学童疎開」、戦争中の実話を記録した部分です。

昭和19年にマグニチュード8を越える地震があったこと。
児童と一般人ばかり乗せた沖縄からの疎開船が撃沈されても、生存者に緘口令をしいたこと。親から離されて船に乗り、救助の手もなく溺死した学童の数。
学校に爆弾が落ち、校庭の木に子供の皮が貼りついた話。無差別の機銃掃射に追いかけられる話。防空壕から焼け落ちていく校舎を見た話。
現代人の想像を絶する飢餓。

聞き取った話が淡々と記述されているだけです。しかし身の毛がよだつほど怖いのです。
2巻「軍隊・・・」、6巻「銃後・・・」に収録しきれない話が、この「学校」の巻にもあふれ出たのだと推測します。銃後の意味がわからない方は、どうか調べてみてください。

ゲームセンターの機関銃の音を無心に聴くことが出来ない。そんな、かつて学童だった人々は、老いていかれます。
軽々しく戦争を叫ぶ声が増えてきた昨今。人の心も命も踏みにじる戦争というものが、70年ばかり前に本当にあったことを、語り伝え、読み継ぐのは大切なことだと思うのです。
このシリーズは入手が難しくなっています。ぜひ、復刊を希望します。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年11月21日に日本でレビュー済み
現代の民話というのにもっともふさわしい空間の一つは
学校ではないだろうか。
一時、学校の怪談が盛んに取りざたされていたが
本書をみれば、そういったものは学校の成立時から
現代にいたるまで脈々と続く水脈であることがわかる。
本書はもちろん怪談に限らず、笑い話にいたるまで
学校と言う空間で今日も「実はさ」と語られる「民話」を
収録している。
そんな中、「こどもたちの銃後」という章がひときわ印象に残った。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年11月22日に日本でレビュー済み
毎月この現代民話考は楽しみにしているし、自分の子供にも読ませたい本です。今回は誰もが耳にした事の有る学校の怪談ですが、大人になった今懐かしく、ノスタルジックな思いに浸れました。
また、子供達の銃後の部分は特に読んで頂きたい項です。
戦争を経験した事の無い世代にとって、胸が痛む…しかし口伝として何年でも風化させる事無く伝える事実として大切な項であると私は考えます。
怪談のみでなく子供達の銃後は是非目を通していただきたいと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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