ハムザさんのことは「ナイルのうた」というＣＤが好きで、心がゆったり広がるいい音楽だなあという漠然とした印象しかなく、どんな人なのかということも全く知りませんでした。
図書館で偶然この古い本を見つけ、「あのＣＤの人だ！」と読んでみました。ヌビアの村、エジプト、スーダン、
イタリア、アメリカ、そして日本と世界を広くあたたかい心で旅するその姿に魅了されました。購入することができて、とてもよかったです。
ハムザさんが偉大なミュージシャンであることもわかりましたが、人間的にもとても素晴らしい方です。
少年時代の転校続きでつらかったことをお父さんに話すところ、青年時代のイタリアでの恋人との別れ、アメリカで障害のあるこどもたちの学校で教えた時のことなど、強く心に残っています。
1960年代のローマやアメリカの音楽シーンも興味深いですが、このハムザさんの旅が故郷のヌビアの村がダムによって人々が住めなくなったことから始まったことを考えると、複雑な気持ちになります。
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