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パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書 218) 新書 – 1999/10/1

3.7 5つ星のうち3.7 27個の評価

商品の説明

メディア掲載レビューほか

親に寄生する未婚者の問題
「パラサイト」とは英語で「寄生」の意。「パラサイト・シングル」とは、「寄生している未婚者」。つまり、親の生活圏から自立できない独身の若者たちを指す。

親との同居で、衣・食・住に何ら不自由しないのをいいことに、自ら稼いだ金は、レジャーやブランド商品など、娯楽、趣味に費やす生活を送る。そんな男女が、今や約1000万人に達しており、社会に病巣を形成しつつあると分析するのは、著者である学芸大学教育学部の山田昌弘助教授だ。

「パラサイト・シングル」の増殖は、日本に景気下降や社会モラルの低下をもたらした一因だとも指摘。その根拠を解説する。

例えば、経済に及ぼす影響として、住宅や電化製品などの需要低下がある。「パラサイト・シングル」はそれらを親と共有しているため、世帯数そのものが伸びていかないのだ。彼らが唯一貢献するブランド商品などの付加的需要の伸びも、焼け石に水だと言う。

「生活水準が落ちるのが嫌だ」という甘えが、彼らが親に寄生し続ける理由の根底にある。彼らに自立を促すことは、もはや一家庭の問題ではないという事実を痛感させられる。


(日経ビジネス1999/11/22号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)
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日経ビジネス

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (1999/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 204ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480058184
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480058188
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 27個の評価

著者について

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山田 昌弘
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1981年、東京大学文学部卒業。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。学卒後も両親宅に同居し独身生活を続ける若者を「パラサイト・シングル」と呼び、「格差社会」という言葉を世に浸透させたことでも知られる。また、「婚活」という言葉を世に出し、婚活ブームの火付け役ともなった。主な著書に『新平等社会』(日経BP・BizTech図書賞受賞、文春文庫)など(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『「婚活」現象の社会学 日本の配偶者選択のいま (ISBN-10: 4492223037)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
27グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 20年前にこの本が書かれていたのは衝撃的でした。今読んで改めて事前予測されていた暗い未来になってしまっているなあと感じました。本書にかかれているように、まさに「根拠なき楽観」にあぐらをかいて、いつかは冷たくなる「ぬるま湯」に浸かり続けてしまった結果が今の日本なのだと思います。
 経済も完全に後退局面(というより破局的局面)に入ってしまい、ますます若者がパラサイトしないで自立する道を選ぶのが難しくなっているように思います。終章で述べられている提言が、このような局面においてもまだ有効性があるのかはぜひ伺ってみたいところです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年4月11日に日本でレビュー済み
僕ら30代が薄々と気づいていたことが、しっかりと展開されている。
しかも、解りやすく、読みやすい文体で。
学術書にならないで、パラサイトシングルが日本経済においてどのように影響し、かつ、影響せざるを得ないのか書いてある。
なんとなく、30代、パラサイト出来ない独身男性として、じっくりと考えさせられてしまう本でした。
あまりに「その通り」の展開に結構、落ち込みました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親と同居の独身未婚者の生態と社会に及ぼす影響についてわかり易く解き明かしています。「バカのための読書中」(小谷野敦著)で統計を用いた説明が素晴らしいと紹介されていたため購入しました。今でこそだいぶ浸透した感のある「パラサイト・シングル」という言葉ですが、それを創出し、社会に広めた功績は評価されて良いと思います。また、親の世帯収入と女性の階層意識との連関やパラサイトできない若者との格差への言及、アメリカ、スウェーデンとの比較にも踏み込むなど興味深い指摘もあります。新書版にしては豊富な統計等のデータに依拠しており、資料としての価値も高いと思われます。
著者の関心は「パラサイ・トシングル」を生み出した社会的、経済的要因にあるので、彼らの生き方を批判するという態度ではありません。「負け犬の遠吠え」(酒井順子著)や「結婚の条件」(小倉千加子著)などと合わせて読むと、20代後半から30代の独身者の問題についてより多角的に理解できると思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年3月17日に日本でレビュー済み
氷河期世代で非正規を転々としてきましたが、東京の家賃とか知ってます?金がないから実家に住むしかないのに、なにか実家暮らしを貴族かのように書いているのを見ると、本当にはらわたが煮えくり返ってきます。社会学者なら周りの従順な学生を相手にしているだけでなく、きちんと社会のことを勉強してください。個人的には山田昌弘は竹中平蔵と同じような人間だと思っています。騙されてはいけない。こんな人間がもてはやされているとしたら、日本の社会学のレベルがわかりますね。
2006年3月23日に日本でレビュー済み
著者が本書の後に出した書籍で、本書にある内容から時代は変わっている、と述べている。(パラサイト・シングルの状況は変わっていると)

つまり、本書で述べている内容は今では、すでに古いものとなっていると言える。

過去にこのような時代があったのか、といった観点で読むのは良いかと思うが、しかし、階層社会が深刻化しようとしている今、その状況をより深く理解しようと思ったとき、本書を読む意味はあまりない。

ただ1点、政府の行う子育て支援対策「夫婦で家事、育児を分担しながら二人で働ける環境を整える」といった目標設定はナンセンスだ、といった主張はいまだ共感できる。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年8月7日に日本でレビュー済み
パラサイトシングルが増える事のの弊害として、第三章の経済的影響の部分で、パラサイト消費が増えるメリットと、世帯数が減ることでその分の基礎的消費(住宅や光熱費など)や、家電など家族と共有出来るために購入の必要が無い物への消費が減るデメリットを提示し、デメリットの方が大きいため経済にはマイナスだと言った記載が有ります。私は経済分野には詳しくありませんが、これはかなり疑問に思いました

まず何故基礎的消費等ではOKで趣味的消費であるパサライト消費ではNGなのかがよく分かりません。パサライト層の方が収入を貯蓄に回す率が高いのかで有れば別でしょうがそうでなければどっちも消費で有ることには変わりないはずです、パサライト消費は海外旅行や海外ブランドの購入に向かうことが多いので、それだと国内企業が潤わないと言うことなのでしょうか…?

独立をする事で志が上がって高収入に結びつけば結果としてその個人の消費は増えるでしょうが、失業率が高止まりしていて労働者全体の給与のパイが決まっている以上、それは誰かの収入を奪うだけに過ぎず、マクロな目で見たときにはあまり意味のない事かなとも思いますし。

私はパラサイトの弊害を語るので有ればあくまでも少子化の弊害を持って語るべきだと思います

また他国の若者の家族との同居状況の分析に関して、若者がいつまでたっても就職できないで母親離れしないことで有名なイタリアが載っていないのも不満です、

解決案に関しては他の方も指摘されているように少しお粗末かなとは思いました

なお、「下流社会」や「若者はなぜ3年で辞めるのか?」等が出るよりも遙かに速い1999年にこれらの著書で指摘されていた社会構造の矛盾等をいくつか指摘していた事に関しては評価できると思います。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年5月26日に日本でレビュー済み
「パラサイトシングル」という言葉は,現代日本の青年層の社会学的性向を読み解く鍵概念としてマスコミでしばしば紹介され,流行語の一つになった観がある。この用語では親元にいる成人未婚者をパラサイト(寄生生物)扱いしているわけだから,そこに一種の不穏当さがつきまとう。しかし,それは問題を描出する目的には適うのである。すなわちこの用語は,親と同居している未婚成人が日本で現在1000万人にも達しようとしていることに対する問題提起なのである。このパラサイトシングルの増加は,同居の親に頼って経済的な豊かさを享受している独身者にとって結婚して独立し子供を作るということが生活水準の低下を意味することになるという状況を反映している現象である。しかし,ここから発生する問題の責を若い世代にのみ求めることは誤りである。ここには,日本的な親子関係のあり方や終身雇用制度といった,社会的,文化的な背景がある。
青年層の自立に伴う困難はどこの社会にも見られることである。そして社会ごとに特徴ある対応がなされている。本書では,自立意識が高いアメリカと収入の不安定な若い世代が社会福祉によって手厚くバックアップされているスウェーデンの例が挙げられている。このような国々と比較すると日本では,収入の少ない若い世代を親の世代が援助するという社会システムを採用していると見ることができるのかもしれない。それゆえ,パラサイトシングルの増加に伴う問題は,その社会システムの失調として捉えて,それに社会全体で取り組む必要があることが説かれている。現代日本を理解するための基本的文献である。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年5月27日に日本でレビュー済み
この人、山田昌弘さんがパラサイトシングルという言葉の生みの親です。しかし、もはや、日本経済が悪化の一途をたどっている現状では、若者は仕事を得ることができないので、パラサイトするしかないのではないでしょうか?とりあえず、教授に「読め」とご支持された本です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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