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世界を動かす石油戦略 (ちくま新書 385) 新書 – 2003/1/1

4.1 5つ星のうち4.1 15個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2003/1/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/1/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480059857
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480059857
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 15個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エネルギー資源を政治、地政学を交えて論じています。
15年以上経った現在では大分状況が異なり、古い情報はあれど、
それは割り切って面白く読めました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年11月8日に日本でレビュー済み
もう14年も昔に出版された本だが、今なお読んでためになる。
その理由は、石油に関して世間に幅を利かせている誤解が訂正されずそのままだからだ。
口の悪い人なら、誤った常識が訂正されるには世代交代する30年は待たなければならないということだろう。
だから自衛のために自分で本書のような誤った常識を正してくれる書籍を探して読まなければならないと自覚した。

以下、記憶にとどめておきたいと思った部分である。

米国のガソリン消費者価格がなぜ安いかといえば生活必需品ということでガソリンにはほとんど税金がかからないからである。安いこと自体は、消費者にとって非常に良いことであるが、逆に原油価格の変動に直結してガソリン消費者価格が変動することになる。日本や欧州のように、ガソリン価格の半分以上が税金ということになると、ガソリン消費者価格に占める原油のコストは一割程度に過ぎなく、原油価格が高騰してもがぞ凛価格は大きく変動しない。
米国の政府関係者や政治家にとっては、ガソリン価格の安定というのは「票」と密接に関連する重大関心事ということになる。(58-59頁)

民主党候補の選挙資金の五割以上、共和党候補のそれの二割がユダヤ系米国人の寄付に支えられていると言われており (62頁)

米国のメディアは一般に欧州や日本に比べて、イスラエルには甘く、対峙するアラブ・イスラムには、テロリストや汚職・独裁・天然資源依存の怠け者というようなマイナスイメージを流し続けている印象がある。(62頁)

通常、共和党政権は民主党に比べると、親イスラエルロビーの影響力は相対的に小さいとされており、それは現在でも基本的には変わっていないと考えられる。(66頁)

燃料資源から見た人類史は、高カロリー化・高水素化の歴史でもある。木炭より石炭、石炭より石油、石油より天然ガスの順で重量あたり高カロリーで、水素含有比率が高い。また、水素比率の高い燃料ほど同じ発熱量での二酸化炭素の発生量は少ない。(182頁)

以上です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東アジアでの経済統合の動きがますます深化している現在、日本は国内の無意味で排他的なネガティブ・ナショナリズムを解決できないまま、世界経済の流れに遅れを取りつつある(と、海外から離れて今の日本をみると、かなり悲観的になってしまう)。日本経済にとってのエネルギー源の確保と多様化という死活問題を直視し、それに対し経済合理性をベースとした対応を求める本書の主要な議論には同意せざるをえない。また多様な情報に学ばされるところも多い。しかし、全く参考文献も付されておらず、地図や表、グラフの出所も明らかではない。新書といえども、データを説得材料として使うのであれば、最低限の情報ソースを明らかにするのが文筆業界でのルール、読者に対する礼儀、また研究者としての誠実さではないのだろうか。また、中東に関する箇所は、むしろ初めからない方がいい。「地政学」を冒頭で批判する著者等は、実は自身等が「地政学」の論調に飲み込まれてしまっているようにすら思える。またハンティントン教授の「文明の衝突」論を安易に引用する等、全体的に「雑音」が気になる著書である。経済合理性を説くのであれば、一貫して議論を纏め上げて欲しかった。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新書という分量が限られた中で、非常に的確に現在の世界の石油事情を説明している。多少なりとも石油やエネルギー事情に興味のある人には、強くお勧めしたい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人の多くは、石油について、太平洋戦争や石油ショックの時のイメージで考えているので、専門家にとっては常識であることが、いまだに認知されていないと著者は言います。
曰く「OPEC には石油の価格支配力はない」、曰く「石油メジャーにも価格支配力はない」、曰く「アメリカの中東への石油依存度は低い」、曰く「アメリカは中東にほとんど石油の権益を持っていない」、曰く「石油の埋蔵量は減る一方ではない」…。
こういう石油の「常識」を見てアレッと思った方は、それだけでも本書を紐解く価値はあろうかと思います。
もちろん、本書はそれにとどまらず、産油国としてのロシアの台頭、巨大石油消費国としての中国の影響、石油から天然ガスへのシフトなど、石油市場の将来像についても語ってくれます。
特に、天然ガスは、単位熱量あたりの炭酸ガスの発生量が最も少ない化石燃料で、次代の主役と目されているのですが、日本の天然ガス化の動きは、欧米はおろかアジアの中でも最も遅れをとっているそうです (タメイキ)。
著者が繰り返し強調するのは、石油戦略を、古臭い「地政学的発想」で考え、石油資源の囲い込みなどを行うのは、ゼロサムゲームにしかならないので、むしろ、石油市場全体を安定させ、豊かにし、その中でリスクの分散を図るという、プラスサムゲームへの道を考えなくてはならない、ということです。
ところが、「リアリスト」的な軍事・安全保障の専門家は、必ずしもこのような石油市場の現状を認識していないため、経済合理的でない戦略をとってしまうことがある、という指摘は印象的でした。
つまり、よく「某国は自国の利益しか考えていない」などという、その「利益」自体が錯覚の可能性があるということで、随分と恐ろしい話ですが、逆に考えれば、当事者が正しい認識を持つだけでも現状が改善されるということでもあるので、そういう意味でも、本書は多くの人に読んでほしい本だと思います
35人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
石油は有限の資源であることは周知の事実である。しかし、あと何年もの間私たち人類は使用できるのか?本当の世界の石油事情を赤裸々!?に描き、また世界の国々が描く青写真をも判りやすく展開している。この先日本にもう一度「オイルショック」が発生し得るかもしれない・・
新聞やマスコミで報道される既成事実に踊らされる前に呼んでおくべき一冊なのではないかと思う。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年7月28日に日本でレビュー済み
国際政治に対する見解の相違による石油戦略への取り組みの違いなど、マスコミが報じる範囲では把握し得ない部分にまで言及され、そしてその言及が説得力を持っていることが大変よかった。

「石油」戦略というタイトルではあるものの、後半の主張は「天然ガス」に対するものであり「?」とも思うきらいはあるものの、「石油一辺倒」のエネルギー戦略では危険だという筆者なりの主張を補完するためのものだと理解して読めば、また説得力に富んだ部分だと評価できる。

中国の動きに関する部分、特になぜアメリカは中東にこんなにも血眼になるのかという部分だけでも、ぜひ読んでおいて欲しい。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年11月3日に日本でレビュー済み
石油は、実は流動性・流通性が極めて高い典型的な「国際商品」であり、これを一昔前の「戦略物資」として地政学的な見地からの政治的コントロールを行うことは意味がないというのが筆者の主張。

われわれ市井の門外漢にとっては目から鱗が落ちるような指摘。

中国の資源囲い込みの現状や、ロシアによるウクライナ向けガス供給の停止など、その後の展開を視野に入れると、本書を通じて流れる楽観的なトーンがいささか気にかかりはするものの、筆者の基本的なスタンスは現在でも通用するもの。

データ等は最新ではないものの、この分野での手軽な入門書・概説書としてお勧め。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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