本書に書かれている様な哲学の概観は、本来的には、こういったダィジェスト版などを読まずに、自力で実際の哲学書を読み漁って、自分なりの整理を行うのが正しい姿なのかも知れない。
しかし、哲学というものは、科学の様であり、論理学の様であり、倫理学の様であり、心理学の様であり、美学の様であり、政治経済学の様であり、世界史の様でもあり、さらには宗教の様でもあるカテゴリーであり、実に取り留めがない。哲学というものは、いったい何を以ってカテゴライズされている学問なのか?凡人にはまったく理解不能である。しかも、それぞれの奥は深く、哲学者たちも果たして他人に理解してもらおうとは考えていない様な人も少なくない。
従って、哲学を知るまたは始めるには、本書の様ないわばガイドブックを読むことが欠かせない。これまで私がそういったものを読んだ限りでは、内容的にも分量的にも、本書は最適な「哲学々のダイジェスト版」のひとつではないかと思う。
本書はよくある「哲学入門」ではなく『哲学マップ』というタイトルがつけられていて、哲学と哲学との相関関係が簡単なフローチャートによって時系列的に分かりやすくまとめられている。よく分からなくなって来たら、その地図を見返して、確認ができる様になっていて、これが文字だけの哲学書に比べると非常に分かりやすい。
これはどんな本にも言えることだが、一度読んだだけではとても(下手をすると何も?)頭に入ってすら来ないし、理解することも出来ない。何度も何度も読み返しているうちに、やっと何らかの気付き同士が重なり合い、連携し合い、或いは合点し、それと共に次第に理解が深まって来るものである。そして、いつの日か自分なりに哲学を語れる日が訪れるのかも知れない。
下名のこれまでの理解では、哲学とは、人類の疑問(問い)と仮説(答え)の歴史であり、それは科学と人間社会の変遷と共に限りなく続く。。。
以下は今回読み返してみて心に残った文である。
本文P.96
『満点の星のように、あまりにも巨大なものを見ると、それが無限であると頭(理性)では分かっていても、その細部を想像して埋めていく過程に限りがなく、いつまでたっても終着点を見いだせない。気持ちは無限の大きさへと引き上げられるが、ひたすらそれに見とれるしかない状態になってしまう。感性的知覚がきっかけとなって、理性が把握する無限を埋めていこうとする想像力のはたらきがいつまでも終わらない、この状態が崇高である。』
本文P.203
『哲学は終わったが、しかし、偏在している(デリダ)。特定の哲学が求心力を持つわけではなく、場面ごとに哲学的分析が行われている現状は、生物の種が爆発的に増えて、さまざまな実験が行われたカンブリア紀的状況に続くのかもしれない。』
本文P.206
『木田元が述べたように「哲学というのは、西洋人の奇妙な思考習慣」なのである。とすれば、いまや、西洋の外部に目を向けなければならない。』
※ スピノザについては、コナトゥス、善悪、自由の考え方、汎神論の科学との相性など、もう少し取り上げて欲しかった。
※ フッサールの現象学については、『図説・標準 哲学史(貫成人)』の方が断然分かり易い。
以上
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哲学マップ (ちくま新書) 新書 – 2004/7/6
貫成人
(著)
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- ISBN-104480061827
- ISBN-13978-4480061829
- 出版社筑摩書房
- 発売日2004/7/6
- 言語日本語
- 本の長さ254ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2004/7/6)
- 発売日 : 2004/7/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 254ページ
- ISBN-10 : 4480061827
- ISBN-13 : 978-4480061829
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2024年3月6日に日本でレビュー済み
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タイトルどおり、横断的に哲学の推移がわかりやすくてよかった。図表がもっとあったらよかったので星ひとつ減らしました。
2020年5月17日に日本でレビュー済み
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高校の時倫理がさっぱりわからなかったけど、この本で理解できました。ニーチェがなぜ反哲学なのか分かりました。
2022年12月31日に日本でレビュー済み
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思考が迷子になる事を楽しめる人にこそ、哲学が向いているのではと思いました。
2022年3月15日に日本でレビュー済み
〇 大学で哲学を教える著者が、さまざまな哲学の関係を一望するための「哲学の地図」を作ろうと意図して書いた本だ。わたしにとって、この本がどれほど素晴らしい本かを説明できるのはうれしいことだ。それほど良心的で親切な本だ。
〇 どこがすばらしいのか? 第一に、本の9割(198ページまで)を占めるのは西洋哲学史であるが、これをわかりやすくするための工夫を惜しまない。一つ間違えば難解な説明の羅列になりかねないところ、著者は、うんと割り切って多くの哲学者の説を平易な言葉で紹介し、哲学者相互の関係を図で示してくれる。だからすんなりと頭に入ってくる。
〇 第二に、そうしたうえで、最後にソクラテスから現在までの流れを8ページにまとめてお浚いしてくれる(第11章)。この親切さと念の入れ方は予想外だったが、たいへんありがたい。
〇 第三に、苦心して説明したその西洋哲学史を鵜呑みにするなと言う(第13章)。哲学を「真理の一覧表」のように考えてはいけない、哲学は生きているのであり人のためにあるのだ、世の中で大きな対立が生じたときに問題の全貌をパッケージにして可視化・言語化して、調整するという役割を果たすのだ、と言う。そうして、7つの項目(真理、正義、わたし、なぜ人を殺してはいけないのか、ナショナリズムと文化)について、哲学的思考展開のお手本まで見せてくれる。
〇 本書は、哲学入門書としても読めるのだろうけれど、あれこれと哲学の本を読んでその幅広さに戸惑ってしまった人に良い本だと思った。
■ 本の9割を占める西洋哲学史の部分を、簡単に整理すると以下のとおり。関心があればご覧ください。
・・ まずは、「〇〇は何か?」に答えるプラトンの「イデアと現実の二元論」と、「わたしは何か?」に答えるデカルトの「主観・客観図式」を基本として押さえればよい。
・・ それで、「ものの本質は何か?」について考えるにあたって、論理的に考え尽くそうという「大陸合理論」と、人は白紙で生まれるのだから経験に基づいて考えるのだという「イギリス経験論」とが出てくる。
・・ その頃には「認識するとおりのものが存在すると言えるのか?」という認識論的問題も湧いてくる。
・・ ここでカントが登場する。カントは、合理的思考だけでは神の存在・霊魂の不死等の形而上学的課題は論証できない(そこは信仰の領域だ)として、知性重視の大陸的合理論の限界を示す。また、知性を前提にしないと見たものを正しく認識できないとして、経験重視のイギリス経験論の行き過ぎをも正す。
・・ カントによれば人は認識、実践、審美ごとに異なる判断原理を駆使しなくてはならないということになるのだが、これを一人の人間が行うのは大変すぎる。何か統合原理が欲しい。そこで、ドイツ観念論が登場、ヘーゲルが弁証法(定立と反対定立との間の対立が対話によって止揚され綜合定立に至るプロセスを繰り返す)によって最終的に最強の絶対精神に到達できるとして、カントを含むあらゆる哲学問題を解決することを提唱する。
・・ ヘーゲルで哲学はひとまず完成するのだが、「一人の人間としての生き方」は拾えていない。そのような立場からの多様なヘーゲル批判が展開される。批判者には、ショーペンハウエル、フォイエルバッハ、キルケゴール、マルクス、フロイト、ニーチェなどが含まれる。
・・ ロックやカントなどこれまでの哲学者は、「人間はその利害関係とは独立した普遍的な理性を持っており、それを以ってものを考える」と前提していたが(高貴な上部構造の自立という前提)、マルクスは「考察者自身が自覚していない利害関係(イデオロギー)によって思想は規定されている」とした。フロイトは「自我は透明ではない(欲動や社会規範の影響を受けている)」とした。ニーチェは、「①善悪の根拠は神でもイデアでもなく、弱者の妬みや怨念(ルサンチマン)だ、だから善に価値はないのであり、神は要らない、神は死んだ(ニヒリズム)、②この世は善や悪に向かうわけではなく永遠に同じような状態にある(永遠回帰)、③ものごとは意志の結果ではなく、相争う力のバランスが崩れて偶々傾いた方に進む(力への意志)」としてこれまでの哲学の考え方を無効にした。超越的実体(神)を否定し、流動性(すべては変わる)を肯定するニーチェの考察は現代哲学の基礎となっている。
・・ 現代哲学になると、哲学者は「進歩」という強迫観念に脅かされる。大きく言って、科学を肯定的に捉える潮流(新カント派、ウィーン学派、科学哲学など)と、近代を批判する潮流(実用主義、パラダイム論、日常言語学派)とに分かれる。いずれも、①方法論に注意を払うこと、②世界全体を捉えようという積分的なこれまでの哲学とは違って細部を詰めようという微分的志向を見せること、が特徴である。
・・ 現代哲学は百花繚乱。「言語分析哲学」、「現象学と実存思想」、「構造と流動性」などの多様な方向で思索が深められている。
〇 どこがすばらしいのか? 第一に、本の9割(198ページまで)を占めるのは西洋哲学史であるが、これをわかりやすくするための工夫を惜しまない。一つ間違えば難解な説明の羅列になりかねないところ、著者は、うんと割り切って多くの哲学者の説を平易な言葉で紹介し、哲学者相互の関係を図で示してくれる。だからすんなりと頭に入ってくる。
〇 第二に、そうしたうえで、最後にソクラテスから現在までの流れを8ページにまとめてお浚いしてくれる(第11章)。この親切さと念の入れ方は予想外だったが、たいへんありがたい。
〇 第三に、苦心して説明したその西洋哲学史を鵜呑みにするなと言う(第13章)。哲学を「真理の一覧表」のように考えてはいけない、哲学は生きているのであり人のためにあるのだ、世の中で大きな対立が生じたときに問題の全貌をパッケージにして可視化・言語化して、調整するという役割を果たすのだ、と言う。そうして、7つの項目(真理、正義、わたし、なぜ人を殺してはいけないのか、ナショナリズムと文化)について、哲学的思考展開のお手本まで見せてくれる。
〇 本書は、哲学入門書としても読めるのだろうけれど、あれこれと哲学の本を読んでその幅広さに戸惑ってしまった人に良い本だと思った。
■ 本の9割を占める西洋哲学史の部分を、簡単に整理すると以下のとおり。関心があればご覧ください。
・・ まずは、「〇〇は何か?」に答えるプラトンの「イデアと現実の二元論」と、「わたしは何か?」に答えるデカルトの「主観・客観図式」を基本として押さえればよい。
・・ それで、「ものの本質は何か?」について考えるにあたって、論理的に考え尽くそうという「大陸合理論」と、人は白紙で生まれるのだから経験に基づいて考えるのだという「イギリス経験論」とが出てくる。
・・ その頃には「認識するとおりのものが存在すると言えるのか?」という認識論的問題も湧いてくる。
・・ ここでカントが登場する。カントは、合理的思考だけでは神の存在・霊魂の不死等の形而上学的課題は論証できない(そこは信仰の領域だ)として、知性重視の大陸的合理論の限界を示す。また、知性を前提にしないと見たものを正しく認識できないとして、経験重視のイギリス経験論の行き過ぎをも正す。
・・ カントによれば人は認識、実践、審美ごとに異なる判断原理を駆使しなくてはならないということになるのだが、これを一人の人間が行うのは大変すぎる。何か統合原理が欲しい。そこで、ドイツ観念論が登場、ヘーゲルが弁証法(定立と反対定立との間の対立が対話によって止揚され綜合定立に至るプロセスを繰り返す)によって最終的に最強の絶対精神に到達できるとして、カントを含むあらゆる哲学問題を解決することを提唱する。
・・ ヘーゲルで哲学はひとまず完成するのだが、「一人の人間としての生き方」は拾えていない。そのような立場からの多様なヘーゲル批判が展開される。批判者には、ショーペンハウエル、フォイエルバッハ、キルケゴール、マルクス、フロイト、ニーチェなどが含まれる。
・・ ロックやカントなどこれまでの哲学者は、「人間はその利害関係とは独立した普遍的な理性を持っており、それを以ってものを考える」と前提していたが(高貴な上部構造の自立という前提)、マルクスは「考察者自身が自覚していない利害関係(イデオロギー)によって思想は規定されている」とした。フロイトは「自我は透明ではない(欲動や社会規範の影響を受けている)」とした。ニーチェは、「①善悪の根拠は神でもイデアでもなく、弱者の妬みや怨念(ルサンチマン)だ、だから善に価値はないのであり、神は要らない、神は死んだ(ニヒリズム)、②この世は善や悪に向かうわけではなく永遠に同じような状態にある(永遠回帰)、③ものごとは意志の結果ではなく、相争う力のバランスが崩れて偶々傾いた方に進む(力への意志)」としてこれまでの哲学の考え方を無効にした。超越的実体(神)を否定し、流動性(すべては変わる)を肯定するニーチェの考察は現代哲学の基礎となっている。
・・ 現代哲学になると、哲学者は「進歩」という強迫観念に脅かされる。大きく言って、科学を肯定的に捉える潮流(新カント派、ウィーン学派、科学哲学など)と、近代を批判する潮流(実用主義、パラダイム論、日常言語学派)とに分かれる。いずれも、①方法論に注意を払うこと、②世界全体を捉えようという積分的なこれまでの哲学とは違って細部を詰めようという微分的志向を見せること、が特徴である。
・・ 現代哲学は百花繚乱。「言語分析哲学」、「現象学と実存思想」、「構造と流動性」などの多様な方向で思索が深められている。
2020年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
簡潔にまとまっていて整理や復習にはもってこいの本だったので個人的には星5ですが、哲学に興味をもって最初の最初に買う入門本ではないと感じたため星3にさせていただきました。(内容ではなく帯の謳い文句が悪い)
哲学は用語1つとってもそこそこ長い説明を要するものですが、簡潔に記述するためその辺りの配慮が薄く、取り敢えずそれっぽい単語だけ並べているような部分が所々見受けられます。
恐らく本当に初学の人は、分かったような分かってないような、ふわふわした気分で最初から最後まで読むことになるでしょう。
哲学は用語1つとってもそこそこ長い説明を要するものですが、簡潔に記述するためその辺りの配慮が薄く、取り敢えずそれっぽい単語だけ並べているような部分が所々見受けられます。
恐らく本当に初学の人は、分かったような分かってないような、ふわふわした気分で最初から最後まで読むことになるでしょう。
2011年1月9日に日本でレビュー済み
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学校の倫理哲学の授業がこれくらい面白ければ、もっと興味が持てただろうなあ、と思ってしまう本。
出会えた事は嬉しいけれど、もっと早く出会いたかった。手元において、何度も読み返したい。
出会えた事は嬉しいけれど、もっと早く出会いたかった。手元において、何度も読み返したい。
2022年6月2日に日本でレビュー済み
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これは長い哲学の歴史を相関図でまとめているところがいい。こういうの自分で作れない。学が浅すぎて。
このマップを見たら、自分が深めたい著者がはっきりし、さらにそれに関連するものがどれなのかというのもわかる。
現代に特化するなら「現代思想入門」の方をおすすめする。ただし、これは全体をまんべんなく解説してあるため、基本に戻って調べるのには重宝すると思う。哲学好きな人は読んでみて欲しい。自分の頭が一回整理される。
このマップを見たら、自分が深めたい著者がはっきりし、さらにそれに関連するものがどれなのかというのもわかる。
現代に特化するなら「現代思想入門」の方をおすすめする。ただし、これは全体をまんべんなく解説してあるため、基本に戻って調べるのには重宝すると思う。哲学好きな人は読んでみて欲しい。自分の頭が一回整理される。