ミシェル・フーコーの「監獄の誕生」を、読みなさい。社会自体の工場化、監獄化、学舎化が、未来社会として描かれていますから、いわゆる「生政治」です。人間囲い込みです。
それでも、貴方方は、この著者の全国民囚人化を望むのですか?
ポピュリズム=衆愚政治の行き着く先。恐怖でしかない。結局俗化の果てにあるのは、階級社会の到来だ。経済それ自体が上部である所の、二重社会。畜群化に歯向かえ!
怒れ、若者。囲い込まれるな。
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正しい大人化計画 若者が「難民」化する時代に 新書 – 2004/9/7
小浜 逸郎
(著)
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- 本の長さ184ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2004/9/7
- ISBN-104480061886
- ISBN-13978-4480061881
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2004/9/7)
- 発売日 : 2004/9/7
- 言語 : 日本語
- 新書 : 184ページ
- ISBN-10 : 4480061886
- ISBN-13 : 978-4480061881
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,309,925位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年10月10日に日本でレビュー済み
実存に関する問題についての、著者の精緻でバランスのとれた論評にはいつもながら敬服する。
本書では現代の若者を取り巻く諸問題を丹念に分析する中で、
成熟した社会的存在としての「大人」になるという事の意味を改めて問い直している。
ただ、本書が今までの著作と異なるのは、問題の分析にとどまらず、具体的な処方箋を提示しようとしている点である。
著者のライフワークの1つとも言える教育論を軸に大胆な提言をしているが、著者自身が認めるように粗い点も目立つ。
本書はむしろ著者の提言を呼び水として、若者を「難民」化させないための、
実効性のある「大人化計画」について多くの人が考えるきっかけになればよいのではないかと思う。
本書では現代の若者を取り巻く諸問題を丹念に分析する中で、
成熟した社会的存在としての「大人」になるという事の意味を改めて問い直している。
ただ、本書が今までの著作と異なるのは、問題の分析にとどまらず、具体的な処方箋を提示しようとしている点である。
著者のライフワークの1つとも言える教育論を軸に大胆な提言をしているが、著者自身が認めるように粗い点も目立つ。
本書はむしろ著者の提言を呼び水として、若者を「難民」化させないための、
実効性のある「大人化計画」について多くの人が考えるきっかけになればよいのではないかと思う。
2004年9月17日に日本でレビュー済み
「一人前の大人」にとって最も重要なものは「誇り」である。それは「高慢さ」や劣等感を糊塗するための「プライド」ではなく、現実的な裏付けが伴っていなければならない。そのためには、まず、きちんとした仕事に就き、その責任を果たすことであり、同時に恋愛関係、家族関係、友人関係などの身近な関係をうまくやっていくことである。しかし、現在の若者は、この二つの課題を前に「ひきこもり」「フリーター」「ニート」「パラサイト・シングル」「教育の機能不全」というかたちでためらいや迷いや漂いを示している、という主旨の導入から始まる第一章「日本の若者問題とは何か」に描かれる現状の分析はかなり鋭く、書名の『正しい大人化計画』という意欲的なタイトルとあいまって、教育改革案への展開を期待させる。
しかし、肝心の改革案へと進むと「私は、国民共通教育としての『義務教育』においては、私立校は原則廃止の方向で検討すべきだという考えを持っている。」(P66)「義務教育修了資格試験、各校別の二次試験、落第制度」(P73)「法的通過儀礼として(14歳で)姓名、国籍、生年月日、両親など、本人の基本的アイデンティティに関する項目について確認同意書を交付し、本人にサインさせる。」(P115)と過激で無防備な国家統制的な主張が散見されるなど、いささか粗い提案が目に付く。
そのことの落差を感じながら最後まで読んだが、あとがきの著者の文章を見て納得した。 著者があとがきで明かしているように子どもから大人への過程における「実存」の問題、心理的側面を得意とし、社会的政治的課題は不得意な領域というのである。
にもかかわらず「気弱さと全能感との矛盾を背負いがちな現代の少年心理」という簡潔な文で若者を描き出してしまう著者の考察力に捨てがたい魅力を感じる。今後の社会と子どもたちの分析に期待する一方、制度的な教育改革案に関してはぜひとも緻密な検討をお願いしたい。
しかし、肝心の改革案へと進むと「私は、国民共通教育としての『義務教育』においては、私立校は原則廃止の方向で検討すべきだという考えを持っている。」(P66)「義務教育修了資格試験、各校別の二次試験、落第制度」(P73)「法的通過儀礼として(14歳で)姓名、国籍、生年月日、両親など、本人の基本的アイデンティティに関する項目について確認同意書を交付し、本人にサインさせる。」(P115)と過激で無防備な国家統制的な主張が散見されるなど、いささか粗い提案が目に付く。
そのことの落差を感じながら最後まで読んだが、あとがきの著者の文章を見て納得した。 著者があとがきで明かしているように子どもから大人への過程における「実存」の問題、心理的側面を得意とし、社会的政治的課題は不得意な領域というのである。
にもかかわらず「気弱さと全能感との矛盾を背負いがちな現代の少年心理」という簡潔な文で若者を描き出してしまう著者の考察力に捨てがたい魅力を感じる。今後の社会と子どもたちの分析に期待する一方、制度的な教育改革案に関してはぜひとも緻密な検討をお願いしたい。