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英語教育はなぜ間違うのか (ちくま新書) 新書 – 2005/2/8
山田 雄一郎
(著)
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2005/2/8
- ISBN-10448006219X
- ISBN-13978-4480062192
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2005/2/8)
- 発売日 : 2005/2/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 238ページ
- ISBN-10 : 448006219X
- ISBN-13 : 978-4480062192
- Amazon 売れ筋ランキング: - 900,368位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 283位英語・外国語 (本)
- - 2,311位ちくま新書
- - 5,738位英語よみもの
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年2月19日に日本でレビュー済み
最近、この種の本が氾濫しているので、ちょっと食傷ぎみでしたが、結局読んでしまいました。類書とは違い、英語教育の専門家らしく、かなり冷静な議論がすべての論点について、展開されており、結論もかなりconditionalなるものとなっています。その意味ではあまり面白くないという部分もあります。著者の方法論は、”この肥大化した言語に対する思い込み”や”英語に英語以上の何かを期待してやまない”日本人の偏見とその繰り広げられ”喜劇の世界”を解き明かし、至極当然な結論へと導かれます。221ページからの大きな原則は、当たり前ながら、もう一度、基本を確認させてくれます。
2008年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『言語政策としての英語教育』(山田雄一郎 2003年 溪水社)を読んだ編集者からのリクエストに応えるかたちで書き下ろされた本で、内容的に重なりがあるとのこと。
日本の英語教育政策を批判する本で、批判の矛先はその「理念のなさ」に向けられている。本書では、そういった理念なき英語教育政策に対する付和雷同を生み出す土台となっている、「国際化」「バイリンガル」「英語公用語論」「小学校英語」「ネイティブ・スピーカー」にまつわる誤解・迷信・神話を1つずつ正していく。
僕は日本の官僚を無能だとも無責任だとも思っていない。彼らがバカげた行政施策を打ち出すのには、それ相応の(政治的な)理由があるはずだ。ただ、そういう理由というものは大抵は公にされることなく、世間の無知を巧みに利用して実行に移されていくのだろう。本書は、それを食い止めるために世間の無知を何とかしようとしている本で、著者も「あとがき」で「この本は、批判と啓蒙の書である」と述べている。
序章と第一章が僕にとってあまり面白くなく(ここでは、世間一般のイメージについて論じられているのだが、著者の認識と僕の認識にだいぶ開きがあった)読み出しはやや不安だったが、第二章以降は面白かった。昨今ハヤリの面白オカしいだけの新書とは一線を画する、文系王道のハードな論述スタイル。歯に衣着せぬ物言いで、かなり強気一辺倒。著者の言っていることは正論ばかりで、正論嫌いの人は苦手に思うかも。各章のトピックは一応独立に論じられているが、そもそも各トピックは独立に存在しているわけではなく相互に絡み合う性質のものであるので、1度通して読んだ後もう1回読むとより理解が深まるのではないか、という気がする。
ちなみに、英語教育に三十年以上携わってきた著者のオススメ英語学習法が終章にチラリと書かれてあるので、興味のある人はそこだけ立ち読みしてみるのもいいかもしれない。
日本の英語教育政策を批判する本で、批判の矛先はその「理念のなさ」に向けられている。本書では、そういった理念なき英語教育政策に対する付和雷同を生み出す土台となっている、「国際化」「バイリンガル」「英語公用語論」「小学校英語」「ネイティブ・スピーカー」にまつわる誤解・迷信・神話を1つずつ正していく。
僕は日本の官僚を無能だとも無責任だとも思っていない。彼らがバカげた行政施策を打ち出すのには、それ相応の(政治的な)理由があるはずだ。ただ、そういう理由というものは大抵は公にされることなく、世間の無知を巧みに利用して実行に移されていくのだろう。本書は、それを食い止めるために世間の無知を何とかしようとしている本で、著者も「あとがき」で「この本は、批判と啓蒙の書である」と述べている。
序章と第一章が僕にとってあまり面白くなく(ここでは、世間一般のイメージについて論じられているのだが、著者の認識と僕の認識にだいぶ開きがあった)読み出しはやや不安だったが、第二章以降は面白かった。昨今ハヤリの面白オカしいだけの新書とは一線を画する、文系王道のハードな論述スタイル。歯に衣着せぬ物言いで、かなり強気一辺倒。著者の言っていることは正論ばかりで、正論嫌いの人は苦手に思うかも。各章のトピックは一応独立に論じられているが、そもそも各トピックは独立に存在しているわけではなく相互に絡み合う性質のものであるので、1度通して読んだ後もう1回読むとより理解が深まるのではないか、という気がする。
ちなみに、英語教育に三十年以上携わってきた著者のオススメ英語学習法が終章にチラリと書かれてあるので、興味のある人はそこだけ立ち読みしてみるのもいいかもしれない。
2007年10月26日に日本でレビュー済み
あとがきで、「中高生を含む英語教育に関心がある人すべてに読んでもらいたい」
とあるように、平易な書き口で分かりやすくまとめられている。
英語教育をテーマに扱った本は、書店を覗けば所狭しと並んでいるが、
この本は説得力もあり内容も充実していて面白かった。
具体的には、「言葉は武器か」、「国際化=英語化なのか」、「バイリンガル
の背後に見えるもの」、「英語公用語論の論の甘さ」、「小学校に英語教育を」、
「JETプログラムのALTにまつわる問題点」を扱い、それぞれ根拠となる資料を
示して自分の考えを述べている。小学校英語については少し意見が違ったが、
どれも読んでみる価値のあるテーマであるし、内容である。
とあるように、平易な書き口で分かりやすくまとめられている。
英語教育をテーマに扱った本は、書店を覗けば所狭しと並んでいるが、
この本は説得力もあり内容も充実していて面白かった。
具体的には、「言葉は武器か」、「国際化=英語化なのか」、「バイリンガル
の背後に見えるもの」、「英語公用語論の論の甘さ」、「小学校に英語教育を」、
「JETプログラムのALTにまつわる問題点」を扱い、それぞれ根拠となる資料を
示して自分の考えを述べている。小学校英語については少し意見が違ったが、
どれも読んでみる価値のあるテーマであるし、内容である。
2009年10月9日に日本でレビュー済み
少し前の本ですが、なかなか興味深い内容でした。
かなり普遍性のある議論が展開されている本なので、英語教育に携わる人は読む価値ありです。
かなり普遍性のある議論が展開されている本なので、英語教育に携わる人は読む価値ありです。
2005年5月21日に日本でレビュー済み
日本の英語教育の問題について、説得力のある説明がなされている。本書に続いて岩波新書から出た「日本の英語教育」と併読されると、著者の論点が明確につかめる。帯の「バイリンガルはかっこいい」と思っている一人として、どうしても英語を話せるようになれないのは、英語教育のせいだと、その論拠を求めたのだが、半分はあたり、半分ははずれ、というところである。著者の論点を踏まえて、220ページ以下に記載される「勉強法」に基づいて、もう一度(いや何度目であれ、初めてであれ)チャレンジするとよいのではないかと思わせてくれる。英語習得にも王道なし。逆にいえば、努力をして話せるようにならないはずがないということが、改めて確認される。英語の習得が大変な取り組みであることを自覚した上で、なされる努力は必ず報われるということである。一読して、努力する力を受け取ってみてください。
2005年9月4日に日本でレビュー済み
とくに第二章や第四・五章など目次を本書題名と比べると矛盾していそうな印象だが,立場は明確な否。「問題の性質上,私の論述が,なるほどそうかと読む人すべてを納得させるとは思っていない」(9頁)とあるように,これはcry in the wildernessで(もっとも著者勤務校がwildernessのはずはないが),彼の業界(英語教育学)では自己否定的な発言に近い。英語は教えられるのか?という疑問に著者は否と答えるから。斎藤兆史『英語襲来と日本人』も同じ立場だ。学校でいくら教員が優れていようとも,出版社が教材開発とかいくらやっても,やる気のない,動機に欠けた学習者に修得は不可能だ。英会話学校は,受験英語を目の敵にし,会話重視という幻想を,まだモノのわかっていない無知蒙昧な大衆に訴えかける点を衝いたビジネスモデル(商法)に立脚している。
日本の国際化(もしくはグローバリゼーション)という場合,急務なのは,大学研究者(とくに文系)や中央官僚たちの英語力増進の方が効果的だ。民間企業は暗中模索しながら独自にやっている。何故に論文が日本語なのにタイトルだけが英語なのだ?? 不見識というより見栄っ張りに近い。ビジネスとしては多いに儲かる奥様方や子供たちのお遊び英会話よりは国益という点では格段に有効だと思う。
「多言語主義」という場合,欧州とアジアでは包含される言語種類が異なることに著者は注意を喚起している。欧州で日本語や中国語が含まれることはないのに対し,アジアでは英語が含まれないことは考えられないという事実だ(136頁)。注目すべきだ。
著者は英語教育学界の研究者であるにも拘らず(職業差別?),『日経』記事も渉猟していた(114頁)。珍しいという印象を受けた。敬意を表しておきたい。それとも,株でもやってるのかな?
日本の国際化(もしくはグローバリゼーション)という場合,急務なのは,大学研究者(とくに文系)や中央官僚たちの英語力増進の方が効果的だ。民間企業は暗中模索しながら独自にやっている。何故に論文が日本語なのにタイトルだけが英語なのだ?? 不見識というより見栄っ張りに近い。ビジネスとしては多いに儲かる奥様方や子供たちのお遊び英会話よりは国益という点では格段に有効だと思う。
「多言語主義」という場合,欧州とアジアでは包含される言語種類が異なることに著者は注意を喚起している。欧州で日本語や中国語が含まれることはないのに対し,アジアでは英語が含まれないことは考えられないという事実だ(136頁)。注目すべきだ。
著者は英語教育学界の研究者であるにも拘らず(職業差別?),『日経』記事も渉猟していた(114頁)。珍しいという印象を受けた。敬意を表しておきたい。それとも,株でもやってるのかな?