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感じない男 (ちくま新書) 新書 – 2005/2/8
- 本の長さ181ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2005/2/8
- ISBN-104480062211
- ISBN-13978-4480062215
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2005/2/8)
- 発売日 : 2005/2/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 181ページ
- ISBN-10 : 4480062211
- ISBN-13 : 978-4480062215
- Amazon 売れ筋ランキング: - 112,812位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年高知県生まれ。東京大学大学院、国際日本文化研究センター、大阪府立大学現代システム科学域を経て、現在、早稲田大学人間科学部教授。哲学、倫理学、生命学を中心に、学術書からエッセイまで幅広い執筆活動を行なう。代表作はいまのところ『無痛文明論』だが、そのほかに、男性セクシュアリティ論の話題作『感じない男』、草食系男子ブームの火付け役となった『草食系男子の恋愛学』、オウム真理教事件から哲学する『宗教なき時代を生きるために』、脳死論の古典『脳死の人』、生命倫理の重要作『生命学に何ができるか』、絶版になってしまったメディア論『意識通信』などがある。日本語サイトは、http://www.lifestudies.org/jp/ 新刊『まんが 哲学入門』(講談社現代新書)は私自身がまんがの原画を描いた問題作。鉛筆描き原画はhttp://www.lifestudies.org/jp/manga/で見られます。反出生主義の克服を考察した『生まれてこないほうが良かったのか?』(筑摩選書)。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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激を与えるだろうし、男性学が一歩女性学に近づいたいえるでしょう。
・ミニスカへの欲情。
・溜まってきて抜かざるを得ない感覚。
・射精しても、小便と同じ程度の快感しか感じず、女の感じるような快感を、けっして味わうことができないというどうにもならない敗北感。
・動画の中の女が何度も絶頂に達し、快感に身を震わせている光景を、自分の射精と比べてしまう。
・射精の度に、自分が不感症であることを思い知らされ、どうして女だけあんなに気持ちよくなれるのかという疑問が湧いてくる。
・男は小便のような快感しか得ていないのに、どうして女だけ豊かな快感が許されているのだという怒りがこみ上げてくる。
・感じる女を見るたび、自分はそのように感じることができないことを突きつけられる自虐的な快感を感じる。
・制服に精液をかけたくなる衝動。
・精通の体験による自分の体が汚いという身体感覚。
・汚い男の体への否定感情。
上記の感情は、自分でも同感できるものでした。これらの感情が、ポルノやロリコン、女性憎悪の背景にあるという考察は秀逸でした。
著者の記載するように、自分自身、射精しても大した快感もなく、射精する度に、女の快感との落差を思い知らされていたわけですが、そのような感情は周りの人に話すわけにもいかず、消化不良なまま抱えている状態でした。この本を読んで、自分の感情がはっきり分かったと同時に、他の男性も同じ感情を持つことを知って救われました。
現代的な視点、切り口で、「男の性」を、思考実験という方法で
徹底的に深堀を試みた、奇書です。(奇書は言い過ぎ?)
読み始めは、「なんだかな。思いこみかよ」という感じで、
ちょっと真剣に受け取る気持ちは、さほどありませんでした。
でも、最後まで読むと、はて、自分の性癖はどうなのか?一度
じっくり考えてみるのもおもしろそうだ、という気分になります。
制服そのもの、ロシコンそのもの、少女写真集それ自体に、どこまで
マジで没入できるか、は、人それぞれの性癖がありますので、
本書をよんで「共感した!」というところまではいきません。
でも、多かれ少なかれ、本書で思考実験を繰り返しているような
性癖は、誰しも持ち合わせていると思います。
(本書でも仮説は、多分に著者個人の成長過程が影響していますし、
著者もそのことは認めています)
そういう意味で、女子に比べて男子の性に関する知識は、ちゃんと
は教育されてきた覚えが、少なくとも私個人的には、ありませんので、
大人になって、この分野をよく考えてみるのも、新たな自分発見
ができるかもしれません。
そういう意味では、自分にとって新たな「性に関する哲学的な」
視点、考え方、気づき、を提供してくれた
よい一冊ではあります。
この本を見る限り、著者は人の親ではなさそうだし、公式サイトの最新情報でも、そのようだ。
一度親になってから、この根暗本の続編を書くべし。