著者本人が書いているとおり「雑談風」の「大人」論考。
いろいろな側面からの切り口で読みやすく、飽きさせません。
清水義範ファンとしては
「お茶飲料などのおまけフィギュアは燃えないごみへ捨ててしまう」などという部分を読むと、
「へ〜」とその人間性というか個性を感じられて興味深かったです。
ところどころで読者を振り返って「ここまで大丈夫?ついてきてる?」
と確認しながら筆をすすめるベテラン教師のような雰囲気は相変わらず。
ちょっと残念だったのは、2ちゃんねるに対する感想のところ。
「匿名はこわい。悪意にあふれた場」であった、と。まあ、それが世間一般の2ちゃんのイメージなんですが・・・。でも
匿名であることによって、善意を臆面もなく出せる場でもある、ということにも少し踏み込んでほしかったです。
もっとも、2ちゃん談義が本筋ではなく、
匿名であれこれ発言するという事自体が責任逃れの
「大人気ない」行為であるということを著者は言いたいのであって、
悪意をぶつけようが善意を発露させようが、匿名で責任を伴わない=それって子供のすることでしょ、ということのわかりやすい例として
2ちゃんねるを引いてきた、ということはよくわかるのですが・・・・。
「行儀よくしろ」にも通じますが、後半に向かって一気に加速して
考えを纏め上げる部分は読んでいてとても爽快です。
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「大人」がいない… (ちくま新書 574) 新書 – 2006/1/1
清水 義範
(著)
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- ISBN-104480062750
- ISBN-13978-4480062758
- 出版社筑摩書房
- 発売日2006/1/1
- 言語日本語
- 本の長さ206ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2006/1/1)
- 発売日 : 2006/1/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 4480062750
- ISBN-13 : 978-4480062758
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,031,569位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年5月10日に日本でレビュー済み
日本人の子供っぽさのいい面と悪い面をあげたりと、なるほどと思えることが多かった。
だが、本人も言っているが専門家でなく作家・小説家としての視点で、大人がいない理由を分析、言及しているので、大人がいない現状をどのように打破していけばよいかという具体策についてとくに触れることはなかったと思う。
ただ、大人らしい大人が少なくなっているのを、憂えているのは確かであった。
冒頭に、面白いショート歴史小説が書かれている。
徳川家康がまだ松平元康と名乗っている頃で、場面は今川義元が織田信長に討たれ、その属国の領主であった三河の家康が、今まで通り今川に従うか織田信長に乗り換えるかどうかを国の幹部と論じているところだった。
家康は今川家と織田家の間を人質として行ったり来たりさせられ、今川義元が討ち死にし、それで18歳になってやっと自国の三河に領主として帰ってきたところだった。
幼少から苦労を経験し大人びた資質を備えていたとはいえ、自分の親かそれ以上の国の幹部たちと相談し、重大事を決定するのは相当の難儀なことであっただろう。
今川の形勢を見るに、織田方についたほうがよいと踏んでは見たが、それまでの今川への義理があるし、それを裏切るとなれば、周辺国からもいい目では見られないということで、一同は揃って逡巡していた。
そこで本多平八郎忠勝という人物が、織田に目を光らせておいたままにして、今川義元の息子氏真に織田と戦をするよう促し、それに乗ってこないようだったら今川に見捨てられたということで、織田と和睦することができるのではないか、という作戦を考えた。
この手段に、一同は賛同し、家康もこの作戦を実行することに決定した。
この会議の後の晩に、家康は「わしにはその方たちオトナ衆がついていて、何でも決めてくれるからまことに助かる」ということを有り難げに言ったと、本書に書いてある。
続けて、家康とオトナについて興味深い部分を本文から(ちょっと長いけど)引用する。
--
家康が、そんなことを言いながら実は、自分の方針に重臣たちを巧みに誘導していた名君なのか、それとも、ただ重臣たちの方針にのっかていただけのおみこしの上のような人物なのか、ここでは判断するのをよそう。
ただみんなの調和だけを考えているうちに、天下を取ってしまった運のいい男、と考えてみるのも面白いから。
とにかく、三河後の徳川家では、重臣たちの意見が重んじられた。
そしてその重臣たちのことを、 「オトナ」 とか 「オトナ衆 」と読んでいた。
今日、大人という言葉に、成人に達している人、アダルト、という意味のほかに、老成していること、人間として完成されていること、というような意味があるのは、この三河の風習、すなわち、重臣を「オトナ」と呼んでいたところからきているのかもしてない。
そして、さすがはそういう国から出ただけあって、徳川家康ほどオトナだった人間は他に類がないのではないか、という気がする。
家康は、オトナだったからこそ、タヌキだったのである。
「鳴くまで待とうホトトギス」というのが、徳川家康の人となりを示すスローガンらしいが、ただ待っていただけでないのは自明である。
雌伏に雌伏を重ね臥薪嘗胆の精神で、じっくり虎視眈々と天下を目指していたのだ。
語らずして語るというのがオトナではないだろうか?
徳川家康は、若き日の運命の鍵を握る決断のときに、語らずして語っていた。
自分では語らず、年長の部下に語らせていたのだ。
彼らが侃々諤々と意見を交わしているのを聞きながら、家康はことによると、自分なりの意見を持っていたか、本多平八郎が思いついた考えも織り込み済みでありながら、敢えて伏せておいたということも考えられる。
主君とはいえ、若造がぬけぬけと持論を言おうものなら、重臣たちの反発なり反対にあうかもしれない。
そこで、周囲の状況をよく探りながら、年寄りたちが、気持ちいいように事を決めた家康は、やはり賢いタヌキだったのだろう。
---
と、冒頭が天下の家康について言及してあったので、家康のオトナ論が後で展開されるのかと思ったが、特に特集は組まれていなかった。
それが少々口惜しかった。
だが、本人も言っているが専門家でなく作家・小説家としての視点で、大人がいない理由を分析、言及しているので、大人がいない現状をどのように打破していけばよいかという具体策についてとくに触れることはなかったと思う。
ただ、大人らしい大人が少なくなっているのを、憂えているのは確かであった。
冒頭に、面白いショート歴史小説が書かれている。
徳川家康がまだ松平元康と名乗っている頃で、場面は今川義元が織田信長に討たれ、その属国の領主であった三河の家康が、今まで通り今川に従うか織田信長に乗り換えるかどうかを国の幹部と論じているところだった。
家康は今川家と織田家の間を人質として行ったり来たりさせられ、今川義元が討ち死にし、それで18歳になってやっと自国の三河に領主として帰ってきたところだった。
幼少から苦労を経験し大人びた資質を備えていたとはいえ、自分の親かそれ以上の国の幹部たちと相談し、重大事を決定するのは相当の難儀なことであっただろう。
今川の形勢を見るに、織田方についたほうがよいと踏んでは見たが、それまでの今川への義理があるし、それを裏切るとなれば、周辺国からもいい目では見られないということで、一同は揃って逡巡していた。
そこで本多平八郎忠勝という人物が、織田に目を光らせておいたままにして、今川義元の息子氏真に織田と戦をするよう促し、それに乗ってこないようだったら今川に見捨てられたということで、織田と和睦することができるのではないか、という作戦を考えた。
この手段に、一同は賛同し、家康もこの作戦を実行することに決定した。
この会議の後の晩に、家康は「わしにはその方たちオトナ衆がついていて、何でも決めてくれるからまことに助かる」ということを有り難げに言ったと、本書に書いてある。
続けて、家康とオトナについて興味深い部分を本文から(ちょっと長いけど)引用する。
--
家康が、そんなことを言いながら実は、自分の方針に重臣たちを巧みに誘導していた名君なのか、それとも、ただ重臣たちの方針にのっかていただけのおみこしの上のような人物なのか、ここでは判断するのをよそう。
ただみんなの調和だけを考えているうちに、天下を取ってしまった運のいい男、と考えてみるのも面白いから。
とにかく、三河後の徳川家では、重臣たちの意見が重んじられた。
そしてその重臣たちのことを、 「オトナ」 とか 「オトナ衆 」と読んでいた。
今日、大人という言葉に、成人に達している人、アダルト、という意味のほかに、老成していること、人間として完成されていること、というような意味があるのは、この三河の風習、すなわち、重臣を「オトナ」と呼んでいたところからきているのかもしてない。
そして、さすがはそういう国から出ただけあって、徳川家康ほどオトナだった人間は他に類がないのではないか、という気がする。
家康は、オトナだったからこそ、タヌキだったのである。
「鳴くまで待とうホトトギス」というのが、徳川家康の人となりを示すスローガンらしいが、ただ待っていただけでないのは自明である。
雌伏に雌伏を重ね臥薪嘗胆の精神で、じっくり虎視眈々と天下を目指していたのだ。
語らずして語るというのがオトナではないだろうか?
徳川家康は、若き日の運命の鍵を握る決断のときに、語らずして語っていた。
自分では語らず、年長の部下に語らせていたのだ。
彼らが侃々諤々と意見を交わしているのを聞きながら、家康はことによると、自分なりの意見を持っていたか、本多平八郎が思いついた考えも織り込み済みでありながら、敢えて伏せておいたということも考えられる。
主君とはいえ、若造がぬけぬけと持論を言おうものなら、重臣たちの反発なり反対にあうかもしれない。
そこで、周囲の状況をよく探りながら、年寄りたちが、気持ちいいように事を決めた家康は、やはり賢いタヌキだったのだろう。
---
と、冒頭が天下の家康について言及してあったので、家康のオトナ論が後で展開されるのかと思ったが、特に特集は組まれていなかった。
それが少々口惜しかった。
2017年8月28日に日本でレビュー済み
著者の主観的且つステレオタイプな意見をただただ並べ立てただけの本。
今の日本に真の大人がいないならば、その「今の大人世代」を育てた人たちの責任ではないのでしょうか?
コドモがそのまま大人になったような人達に囲まれて、苦しんでいる「大人」も多いのです。
だったらどうすればよいのか?
愚痴に終始するのではなく、もっと建設的な「大人の」意見が欲しかったと思います。
今の日本に真の大人がいないならば、その「今の大人世代」を育てた人たちの責任ではないのでしょうか?
コドモがそのまま大人になったような人達に囲まれて、苦しんでいる「大人」も多いのです。
だったらどうすればよいのか?
愚痴に終始するのではなく、もっと建設的な「大人の」意見が欲しかったと思います。
2009年7月6日に日本でレビュー済み
・フランス語になった「かわいい」など、外国の人もかわいいもの、愛らしいものを良しとするのではないだろうか?
・2ちゃんねるを「おそろしい」と十把一絡げにすることはないだろう。
この本を読んで、異論があったのは、この2点だけだ。
あとはまったくそのとおり! そうそう!と肯きながら読み終えたのだった。
若いことにも価値を認める日本文化。ちょっと行き過ぎになっているのかも知れない。
ぼくもこれから、「老い」に対して、価値をもっともっと認める人になろうと思ったのだった。
・2ちゃんねるを「おそろしい」と十把一絡げにすることはないだろう。
この本を読んで、異論があったのは、この2点だけだ。
あとはまったくそのとおり! そうそう!と肯きながら読み終えたのだった。
若いことにも価値を認める日本文化。ちょっと行き過ぎになっているのかも知れない。
ぼくもこれから、「老い」に対して、価値をもっともっと認める人になろうと思ったのだった。
2006年3月8日に日本でレビュー済み
清水さんは、大人の良い点、悪い点、子供の良い点、悪い点を十分把握して論を進めていて、非常に公平です。だから納得できます。決して、子供を全否定した論ではありません。かと言って、大人であることを全部肯定しているわけでもない。
これからの大人は、大人の良い点、子供の良い点のいいとこどりしていくのが、楽しい生き方だと思いました。
これからの大人は、大人の良い点、子供の良い点のいいとこどりしていくのが、楽しい生き方だと思いました。
2006年1月12日に日本でレビュー済み
この本では「精神的に成熟した大人」を大人と呼び、
日本では精神的に成熟した大人を評価し、齢を重ねる
事をプラスにとらえる一方、若さをプラスに取ること
が併存している中、最近は後者が強くなってきている、
と著者はいっている。
しかし良識を持って判断を下し、社会に貢献し、
次の世代を教育することが勤めである大人がそれを
しない(できない)でいる事が問題だ、という事らしい。
つまり子供から「古ーい」と言われても大人は子供に
「ものをしらなーい」といわないといけないのに大人が
子供の側に吸収されている事が問題で、大人・子供の
両者のバランスを取るべきだという意見には同感である。
批判的にみれば「日本人は12歳の子供」
というマッカーサーの発言を序盤で批判してみても、
この本で言っている事は概ねマッカーサー
の言っている事を肯定していること。
日本人は"文化的に"論理的思考をしない
で直感的に理解する頭の良い人たちだ
というのは、分かるような気がするものの
思考回路が12歳の子供の様である事に
大した影響を与える要因になりえない。
いくつになっても論理的思考はしっかりと
頭を鍛えないと身につくものではないが、
それを鍛える土壌は日本にはほぼ無い。
また「パラサイトシングル」と「ニート」
の区別が間違っていることも指摘したい。
パラサイトはこの言葉を世に生み出した山田昌弘
の著書によると「仕事を持った、結婚しない、親と
同居する若い人」であって、ニートはその典型ではない。
(P.90では典型、と泥江さんが言っています)
基本的に良書です。
日本では精神的に成熟した大人を評価し、齢を重ねる
事をプラスにとらえる一方、若さをプラスに取ること
が併存している中、最近は後者が強くなってきている、
と著者はいっている。
しかし良識を持って判断を下し、社会に貢献し、
次の世代を教育することが勤めである大人がそれを
しない(できない)でいる事が問題だ、という事らしい。
つまり子供から「古ーい」と言われても大人は子供に
「ものをしらなーい」といわないといけないのに大人が
子供の側に吸収されている事が問題で、大人・子供の
両者のバランスを取るべきだという意見には同感である。
批判的にみれば「日本人は12歳の子供」
というマッカーサーの発言を序盤で批判してみても、
この本で言っている事は概ねマッカーサー
の言っている事を肯定していること。
日本人は"文化的に"論理的思考をしない
で直感的に理解する頭の良い人たちだ
というのは、分かるような気がするものの
思考回路が12歳の子供の様である事に
大した影響を与える要因になりえない。
いくつになっても論理的思考はしっかりと
頭を鍛えないと身につくものではないが、
それを鍛える土壌は日本にはほぼ無い。
また「パラサイトシングル」と「ニート」
の区別が間違っていることも指摘したい。
パラサイトはこの言葉を世に生み出した山田昌弘
の著書によると「仕事を持った、結婚しない、親と
同居する若い人」であって、ニートはその典型ではない。
(P.90では典型、と泥江さんが言っています)
基本的に良書です。
2009年9月24日に日本でレビュー済み
そうです、大人がいないんです。
こんなレビューなんかでちまちまと言いたいこと書きなぐってる自分を始めとして、日本全国みなお子ちゃまなんです。
著者は学者でも何でもないので、その分析には理論や根拠が足りない部分が目立ちますし、もっと言うとただの感想を書き連ねたエッセーもどきにしか見えませんが、そんなことは問題じゃない。
小説家として目立たないながらも一角の地位を確立し、そのバックボーンを持ちながら作文の先生なども務める著者の、大人としての意見です。
「大人の意見」などというと高所から見下ろして説教垂れるイメージですが、しみーにはそんなところはない。「大人」の良い面だけではなく悪い面、逆に「大人でない」ものの良い面も認め、その上で「もっと大人になりましょうよ」と提案する。こんな「大人」はなかなかいない。
なぜ、専門家でも何でもない人の意見に説得力があるのか。それは、その意見を発した人が他の分野であれ人並み以上の才能を持っているというバックボーンがあるからである。
中には、全くのお門違いの分野に口を出している勘違い人間も見受けられるが。
それでも、人生経験を多く積んだ人間の箴言には価値があるものである。温故知新。
萌えとか源氏物語とか坊ちゃんとかイラク人質事件とかネオテニーとか小説とか対談とか、ごちゃごちゃと話題が飛んでるけど、面白い一冊です。
特にイラクの一件に関しては、まさにその通りというわけではないけれど、自分がうすうす思っていたことと近いことが書かれていたので、感動した。
イラクに行くのは自由。そのことを批判するのも擁護するのも自由。捕まろうが殺されようが、自己責任で行ってるのだから仕方ない。しかし、それを国(を代表する人)が言っちゃだめでしょう。どんな経緯があったにせよ、まずは人命第一でしょう。
それが、大人の対応というものです。
自分は大人にはなれないだろうけどw
こんなレビューなんかでちまちまと言いたいこと書きなぐってる自分を始めとして、日本全国みなお子ちゃまなんです。
著者は学者でも何でもないので、その分析には理論や根拠が足りない部分が目立ちますし、もっと言うとただの感想を書き連ねたエッセーもどきにしか見えませんが、そんなことは問題じゃない。
小説家として目立たないながらも一角の地位を確立し、そのバックボーンを持ちながら作文の先生なども務める著者の、大人としての意見です。
「大人の意見」などというと高所から見下ろして説教垂れるイメージですが、しみーにはそんなところはない。「大人」の良い面だけではなく悪い面、逆に「大人でない」ものの良い面も認め、その上で「もっと大人になりましょうよ」と提案する。こんな「大人」はなかなかいない。
なぜ、専門家でも何でもない人の意見に説得力があるのか。それは、その意見を発した人が他の分野であれ人並み以上の才能を持っているというバックボーンがあるからである。
中には、全くのお門違いの分野に口を出している勘違い人間も見受けられるが。
それでも、人生経験を多く積んだ人間の箴言には価値があるものである。温故知新。
萌えとか源氏物語とか坊ちゃんとかイラク人質事件とかネオテニーとか小説とか対談とか、ごちゃごちゃと話題が飛んでるけど、面白い一冊です。
特にイラクの一件に関しては、まさにその通りというわけではないけれど、自分がうすうす思っていたことと近いことが書かれていたので、感動した。
イラクに行くのは自由。そのことを批判するのも擁護するのも自由。捕まろうが殺されようが、自己責任で行ってるのだから仕方ない。しかし、それを国(を代表する人)が言っちゃだめでしょう。どんな経緯があったにせよ、まずは人命第一でしょう。
それが、大人の対応というものです。
自分は大人にはなれないだろうけどw
2009年12月23日に日本でレビュー済み
まぁ,新書ですので・・・
エッセイですね。著者の本を読んだことがあれば,ある程度楽しめる。ほとんどが愚痴ですけど。
基本的な文体が変わっていないことに,ホッとしてみたり。
エッセイですね。著者の本を読んだことがあれば,ある程度楽しめる。ほとんどが愚痴ですけど。
基本的な文体が変わっていないことに,ホッとしてみたり。