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職場はなぜ壊れるのか: 産業医が見た人間関係の病理 (ちくま新書 643) 新書 – 2007/2/1
荒井 千暁
(著)
- ISBN-104480063463
- ISBN-13978-4480063465
- 出版社筑摩書房
- 発売日2007/2/1
- 言語日本語
- 本の長さ222ページ
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2007/2/1)
- 発売日 : 2007/2/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 4480063463
- ISBN-13 : 978-4480063465
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,187,409位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 225位総務・人事・労務管理の労働問題
- - 2,598位ちくま新書
- - 23,027位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分が勤めている会社はうつなどで離職する方が何人かいます。会社側は特に何が問題で何かを改善するという対策はしていないです。自分もどうなるかわかりませんのでこの本を読んで対策しようと考えました。実例を踏まえて医者の立場で原因を探っています。とてもためになりました。
2009年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
産業医から見た成果主義・目標管理・評価制度への弊害などを分析されている。
残念なのが、今後どうすればよいかという提案があまりなされておらず、「産業医の立場」だからということで、現状の問題点を指摘することだけに終わっていること。
しかし、その問題点の指摘に関しては、鋭い着眼点や発想でみている点は興味深いところであった。
残念なのが、今後どうすればよいかという提案があまりなされておらず、「産業医の立場」だからということで、現状の問題点を指摘することだけに終わっていること。
しかし、その問題点の指摘に関しては、鋭い着眼点や発想でみている点は興味深いところであった。
2008年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
“看板倒れ”という言葉がこれほど相応しい本もない。
未読者のために説明しておくと、本書では人事制度そのものについての話は皆無で
「最近〜というケースが増えています」的な語りだけ。
しかも致命的なのは、著者が専門家ではないために、その原因を全部ひっくるめて
とりあえず成果主義のせいにしてある。
多少なりとも労務に詳しい人間が見れば、それってむしろ日本型雇用の副産物
だろ!というものまで…。セクハラまで登場した時は思わず脱力。
「とりあえず成果主義が嫌な中高年が飛びつくだろ」的なタイトルをつけた編者の
罪は重い。
未読者のために説明しておくと、本書では人事制度そのものについての話は皆無で
「最近〜というケースが増えています」的な語りだけ。
しかも致命的なのは、著者が専門家ではないために、その原因を全部ひっくるめて
とりあえず成果主義のせいにしてある。
多少なりとも労務に詳しい人間が見れば、それってむしろ日本型雇用の副産物
だろ!というものまで…。セクハラまで登場した時は思わず脱力。
「とりあえず成果主義が嫌な中高年が飛びつくだろ」的なタイトルをつけた編者の
罪は重い。
2007年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
産業医から見た成果主義について全6章で書かれた本。
一章 成果主義・能力主義の減風景
二章 旧来からある職場の人間関係
三章 現代に見られる人間関係
四章 派遣という労働体系のなかで
五章 成果主義を検証する
六章 職場の求心力を守れ
章題は上記の通り。で、私は事例が書かれた四章までが長すぎると感じました。
この本を手にとる方は、職場に壊れたか壊れかけている人がいたり、職場のチームワーク
が無い等、何かしら問題があると思っているのでは?。成果主義についても、それなりに
考える機会を持ってきたとはず。もう少し前半をはしょっても良かったかなと。
で、著者はこの問題を(本の前半から)成果主義と結びつけて論じてはいるのですが、
五章・六章が私には精神論をぶっているだけのように感じられました。成果主義と結びつ
けるのは何ら問題なく、私もそこに大きな問題があるとは思っています。だが、こうして本
にするのなら成果主義に変わるシステムか、もしくは成果主義をこうすればいいのではと
いった提案が必要だと思うのです。それが足りないかな。
ただ、部下を評価する立場にある方には、改めて人を評価することについてちゃんと時間
をとって考える時間を持てるこの本はお薦めではあると思います。
一章 成果主義・能力主義の減風景
二章 旧来からある職場の人間関係
三章 現代に見られる人間関係
四章 派遣という労働体系のなかで
五章 成果主義を検証する
六章 職場の求心力を守れ
章題は上記の通り。で、私は事例が書かれた四章までが長すぎると感じました。
この本を手にとる方は、職場に壊れたか壊れかけている人がいたり、職場のチームワーク
が無い等、何かしら問題があると思っているのでは?。成果主義についても、それなりに
考える機会を持ってきたとはず。もう少し前半をはしょっても良かったかなと。
で、著者はこの問題を(本の前半から)成果主義と結びつけて論じてはいるのですが、
五章・六章が私には精神論をぶっているだけのように感じられました。成果主義と結びつ
けるのは何ら問題なく、私もそこに大きな問題があるとは思っています。だが、こうして本
にするのなら成果主義に変わるシステムか、もしくは成果主義をこうすればいいのではと
いった提案が必要だと思うのです。それが足りないかな。
ただ、部下を評価する立場にある方には、改めて人を評価することについてちゃんと時間
をとって考える時間を持てるこの本はお薦めではあると思います。
2007年2月17日に日本でレビュー済み
良書と感じた。ピ〜ンと来る。
100冊近くも本を書いている人というのは、何かと説教くささが
出てきたりするものだけれども、この著者に関してはそういう
種類の嫌味が全く感じられなかった。産業医としてビジネスに
おける修羅場のすぐ近く、医療現場の最前線で色々苦労
している様が想像できる。
成果主義が職場を壊す、という意見には全く同感。
文中、派遣会社の技術者たちの生の声にも激しく同意。
その上で、かく言う私自身が、心の疾患を背負って、転職
経験も含めて正社員の地位を維持しながら、現段階まで
は何とかやって来られている身であるため、正に「当事者」
としての意見を少しだけ。
職場を壊す本当の元凶は、成果主義それ自体ではなく
成果主義の運用の仕方にあるように思う。つまり、「成果を
挙げた人を評価する」のではなく、「評価しなければならない
人に成果を挙げさせる」という現場での仕事の進め方に
繋がっているのが実態であると感じられる。成果主義の
制度を踏み台にして、既得権を守ろうとする人種が少な
からずどの分野にもいるようなのだ。
結局、既得権に凝り固まってそこから一歩も動けない「人」の
問題なのだろう。
問題は「制度」にあるのではなくて、「人」の方にあるという事の
本質。そして、そういう「人」達を制度で変えることはできない、
という現実。それらを目の当たりにしてできることは、個々人の
持つ些細な害悪の部分が組織を汚染しないよう、色々試行
錯誤の上で共存共栄できる落とし所を見つけて行くことに
尽きるのではないだろうか。(言うは易し行うは難しであるが)
著者の言う年功序列方式の復活も一つの見識なのだろう。
日本の文化の特徴の一つに、日常生活の些事の中に
「アート」の心を込めるという点があるからだ。だから、平均的
に見れば、まともな感性を持つ大半の人は年齢を重ねる
ごとに賢くなっていくようにできている。
恐らくは、「亀の甲より年の功」の法則が当てはまる多くの
人の智恵を組織運営に活かす方法を採るメリットの方が、
ごく一部に含まれる頭の凝り固まった人(凝り固まった人は
若い頃から凝り固まっている、だから年齢の問題ではない、
というのが私の意見だ)に自動的に地位を与えるデメリット
より大きい。ただ、どのような制度かは分からないが、
もっと良い方法はあるかもしれない。
反論したくなる所もないわけではないけれども、主張内容、
適度な実例が含まれる構成、アート論で締めくくった論理
展開、抑制的な文体と問題意識の高さ、すべてを込めて
星5つにさせて貰いました。
100冊近くも本を書いている人というのは、何かと説教くささが
出てきたりするものだけれども、この著者に関してはそういう
種類の嫌味が全く感じられなかった。産業医としてビジネスに
おける修羅場のすぐ近く、医療現場の最前線で色々苦労
している様が想像できる。
成果主義が職場を壊す、という意見には全く同感。
文中、派遣会社の技術者たちの生の声にも激しく同意。
その上で、かく言う私自身が、心の疾患を背負って、転職
経験も含めて正社員の地位を維持しながら、現段階まで
は何とかやって来られている身であるため、正に「当事者」
としての意見を少しだけ。
職場を壊す本当の元凶は、成果主義それ自体ではなく
成果主義の運用の仕方にあるように思う。つまり、「成果を
挙げた人を評価する」のではなく、「評価しなければならない
人に成果を挙げさせる」という現場での仕事の進め方に
繋がっているのが実態であると感じられる。成果主義の
制度を踏み台にして、既得権を守ろうとする人種が少な
からずどの分野にもいるようなのだ。
結局、既得権に凝り固まってそこから一歩も動けない「人」の
問題なのだろう。
問題は「制度」にあるのではなくて、「人」の方にあるという事の
本質。そして、そういう「人」達を制度で変えることはできない、
という現実。それらを目の当たりにしてできることは、個々人の
持つ些細な害悪の部分が組織を汚染しないよう、色々試行
錯誤の上で共存共栄できる落とし所を見つけて行くことに
尽きるのではないだろうか。(言うは易し行うは難しであるが)
著者の言う年功序列方式の復活も一つの見識なのだろう。
日本の文化の特徴の一つに、日常生活の些事の中に
「アート」の心を込めるという点があるからだ。だから、平均的
に見れば、まともな感性を持つ大半の人は年齢を重ねる
ごとに賢くなっていくようにできている。
恐らくは、「亀の甲より年の功」の法則が当てはまる多くの
人の智恵を組織運営に活かす方法を採るメリットの方が、
ごく一部に含まれる頭の凝り固まった人(凝り固まった人は
若い頃から凝り固まっている、だから年齢の問題ではない、
というのが私の意見だ)に自動的に地位を与えるデメリット
より大きい。ただ、どのような制度かは分からないが、
もっと良い方法はあるかもしれない。
反論したくなる所もないわけではないけれども、主張内容、
適度な実例が含まれる構成、アート論で締めくくった論理
展開、抑制的な文体と問題意識の高さ、すべてを込めて
星5つにさせて貰いました。
2007年3月15日に日本でレビュー済み
この本は、重要な問題を提起している。
読み終えた直後は、成果主義を問題視しているように思えたが、
それは本に巻かれたオビの残像があったからだろう。
二度目を読み終えた時、現代社会に顔を出した人間の本性を見た
覚えがした。本の中では「旧来からある人間関係」としてまとめ
られているが、その他の部分にも、現代人の素性があちらこちらに
出ている。
旧来からある人間関係のゆがみが、成果主義導入以降、野放図に
膨張している(036ページ)という部分は、そのとおりだと思う。
現に、このアマゾンレビュー欄にも、ゆがんだ人間の意見が陳列
されている。バッシングをしたいのであれば、自分のHPですれば
よい。非難したいのならば、多くのカスタマーレビュー者たちの
ように、品格を持って、正面から堂々と非難すべし!
感情論が吐露されているだけのレビューは、読む側も不愉快になる。
偏狭な人間が、いとも簡単に批判できる自由性や風潮こそ、著者
が懸念している現代人像ではないか?
そのような「人」の集団で、職場が満たされているとは思いたく
ないが、不用意な、あるいは意図的に陰湿に、ひとことで「人」を
沈没させてしまう現代は、人間が人間を壊す時代になったと、胸が
痛む思いがする。
読み終えた直後は、成果主義を問題視しているように思えたが、
それは本に巻かれたオビの残像があったからだろう。
二度目を読み終えた時、現代社会に顔を出した人間の本性を見た
覚えがした。本の中では「旧来からある人間関係」としてまとめ
られているが、その他の部分にも、現代人の素性があちらこちらに
出ている。
旧来からある人間関係のゆがみが、成果主義導入以降、野放図に
膨張している(036ページ)という部分は、そのとおりだと思う。
現に、このアマゾンレビュー欄にも、ゆがんだ人間の意見が陳列
されている。バッシングをしたいのであれば、自分のHPですれば
よい。非難したいのならば、多くのカスタマーレビュー者たちの
ように、品格を持って、正面から堂々と非難すべし!
感情論が吐露されているだけのレビューは、読む側も不愉快になる。
偏狭な人間が、いとも簡単に批判できる自由性や風潮こそ、著者
が懸念している現代人像ではないか?
そのような「人」の集団で、職場が満たされているとは思いたく
ないが、不用意な、あるいは意図的に陰湿に、ひとことで「人」を
沈没させてしまう現代は、人間が人間を壊す時代になったと、胸が
痛む思いがする。
2007年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
職場の人間関係、作業環境、長時間労働等について、過去と現在を「産業医」の目から冷静に分析している。
実際の事例や、調査結果も踏まえている。
特に面白いのが、現在の問題を「成果主義」と絡めているところ。
今まで、経済学者や、経営コンサルタントの「成果主義批判」は読んだことはあっても、産業医の視点での批判は読んだことがなかったので新鮮。かつ納得。
成果主義は、このままではやっぱり良くない。
人事関連の方は、是非ご一読願いたい。
実際の事例や、調査結果も踏まえている。
特に面白いのが、現在の問題を「成果主義」と絡めているところ。
今まで、経済学者や、経営コンサルタントの「成果主義批判」は読んだことはあっても、産業医の視点での批判は読んだことがなかったので新鮮。かつ納得。
成果主義は、このままではやっぱり良くない。
人事関連の方は、是非ご一読願いたい。
2007年5月10日に日本でレビュー済み
多くの企業が取り入れている成果主義は、機能しているのだろうか?
私が所属する会社でも成果主義は採用されているが、どうみても機能しているとは
思えない。
しかし人事はそのことをまったく意に介さないようで、システムの改善に余念がない。
人事だけが必死になって音頭を取っているが、回らない。
評価が甘いためか、システムの犠牲者ともいうべき心身を病む人はさほど出ていない。
だが誰もが、形だけでもシステムを稼動させるように「努力」してしまう。それにより
ムダな時間ばかりが発生している。いうまでもなく業績向上には無縁のシステム。
有能な人が発掘できたといった声もない。
やりかけたら、意地でもやめられないという姿勢がある。
システムが空回りするカラクリが、本書には率直に書かれていたように思う。
人間の資質を伸ばすより、机上の空論で終わってしまうシステムについての論考は
秀逸である。
人間関係を改めて考えさせてくれた一冊。
私が所属する会社でも成果主義は採用されているが、どうみても機能しているとは
思えない。
しかし人事はそのことをまったく意に介さないようで、システムの改善に余念がない。
人事だけが必死になって音頭を取っているが、回らない。
評価が甘いためか、システムの犠牲者ともいうべき心身を病む人はさほど出ていない。
だが誰もが、形だけでもシステムを稼動させるように「努力」してしまう。それにより
ムダな時間ばかりが発生している。いうまでもなく業績向上には無縁のシステム。
有能な人が発掘できたといった声もない。
やりかけたら、意地でもやめられないという姿勢がある。
システムが空回りするカラクリが、本書には率直に書かれていたように思う。
人間の資質を伸ばすより、机上の空論で終わってしまうシステムについての論考は
秀逸である。
人間関係を改めて考えさせてくれた一冊。