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イタリア・マフィア (ちくま新書 647) 新書 – 2007/3/1

3.7 5つ星のうち3.7 23個の評価

政、財、官、そして宗教界にまで広がるマフィア。伝統的なマ
フィアから現代のマフィアに移り行く様子、バチカンとの金融スキャンダル、
43年間逃亡生活を続けた大ボスの、2006年春に起こった突然の逮捕劇など、
現代のイタリアを背景に謎に包まれたマフィアの実態に迫る。

商品の説明

著者について

1935年ローマ生まれ。ローマのサンタチェチリア音楽院ピアノ、作
曲家卒業。イタリアジャーナリスト国家試験に首席で合格し、AP通信社に務め
る。イタリア支局長を経てフリーに転向後、英、米、仏、独、日本など各国の報
道機関の特派員として活動。著書に「イタリア人の働き方」「三面記事で読むイ
タリア」「トマトとイタリア人」など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2007/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 237ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480063528
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480063526
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 23個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
23グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かったです。中身も濃かったです。

 イタリアマフィアとはどういう組織で、どのように活動し、如何に社会にとけ込んでいて、国家レベルの問題なのかが第2時世界大戦以降の話から解説されています。
 本書では、イタリアマフィアが社会のあらゆるところ(政治、金融、法曹、等)住み着いていて、逆らうものは容赦なく殺害するという実体が詳述されています。現在の日本では考えられない、あり得ない行状が日常茶飯事(とは言い過ぎかもしれませんが)となっているイタリアの病が浮き彫りとなって見えてきます。

 ただ、ちょっと不満なのが、著者の論理展開がやや雑に感じたことです。Aの話をしていたら、突然Xの話を思いついて書き下し、流れでYの話にまで進んだところ、話をAの続きに戻したり等です。話があっちこっちに飛んでいったりしている感が所々感じました。
 後、個人的には、イタリアの人名・地名に対する感覚を私は持っていなかったので、本書に登場する固有名詞が人名なのか地名なのか組織名なのかが分からず迷う事が少しありました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年5月2日に日本でレビュー済み
 イタリアではよくサッカーの試合で観客や警察の死亡者が出る。

 しかし何度殺人が起ころうと数週間後には何事もなかったかのように毎日が進んでいく・・。

 そんな疑問にも答えてくれる。

 例えば、暴力や麻薬に立ち向かう人は、年端もいかない息子や娘を誘拐される。

 しかし他国と違い、誘拐=殺人であり見せしめ以外の何者でもないのだ。

 といっても家族が1%でも生きていることを願い、親族はマフィアの言うがままになってしまうのだが・・。

 殺人方法としては硫酸による完全溶解がポピュラー。他にコンクリートの壁に埋め込むなど。

 判事が裁判所でマフィアへの上納金を認める判決を出し、私刑による殺人が法となる・・。

 もはやこれは国家ではない。

 多くのリベラル知識人が夢見る、完全に政府による支配から逃れた共同体がそこにはある。

 自由と平等と麻薬と殺人が支配する共同体である。

 例えば貧しい商店から上納金を要求するが、マフィアのメンバーが買い物によく訪れる為、付近の人はマフィアを貧しい者の味方と錯覚するようにシステム化されている。

 無論売上がなかろうと、あろうと毎月の上納金の額は「死ぬまで」決して変わることはない。

 構成員増加のため子供を誘拐し教育する期間も1年、5年、20年プランと極めて精緻に組み立てられている。

 イタリアマフィアは麻薬を主な収入源としておりその栽培地としてはアフガニスタン、イラン、パキスタンがある。

 この三国の境界線は、イタリアと全く同じで、国家権力の支配下から脱しており、自由な経済(?)が発展しているからだ。

 その輸送ルートとしてはレバノン、シリア、トルコを経由する。

 暴力と麻薬取引は完全に定着しており、いくつかの組織を壊滅させても全くの無意味だ。

 ともかく描写(殺人方法等)が戦慄で、前書きにもあるように、心臓の弱い方にはお勧めしない。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どうなんでしょう。
イタリアは仕事で何度か行きましたが、こんな危ない空気を感じた事はありません。
まあシチリアは行ってないので、そこは何とも言えませんが、、、。
これから行かれる予定でこの本を読んでしまった方々、
それほど恐れる必要はないと思います。(スリなんかは注意が必要ですが、、)
しかし、この本、何処まで本当なんでしょうか?
嘘だとは思いませんが、どんな国やねん!!というのが正直な感想です。
我々現代の日本人には想像も出来ないような血みどろの歴史です。
色んな人物がいとも簡単に殺されてきたというのに、
この作者は大丈夫なのか?と心配にもなります。(例の首相はまだまだ健在な訳ですし、、、)
翻訳のせいか、意味不明に感じるところが所々ありましたが、
まあでも面白い事は面白かったです。
興味があれば読んでみるのも良いかもしれません。

どうしても気になった事が一つあります。
210ページに”カミカゼ”(自爆テロ)とありますが、
マフィアが実際そう呼んでいるのか、作者が実際そう書いたのか、
それとも翻訳者が無知なのかはわかりませんが、
カミカゼ特攻は、”統率の外道”とまで言われた常軌を逸したものであったことは違いありませんが、
飽くまで軍事作戦です。
これを”自爆テロ”などと一緒にして欲しくありません。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゴッドファザーの成り立ちコーザノストラの裏側を知りたくて読みましたが、なにせ出てくる人数が多すぎて読むのに疲れます。ただつい最近まで、今も?脈々と流れている金と暴力の恐ろしい世界である事は理解できます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆる映画であるような「マフィア対マフィア」の話ではなく、ほとんどが「政府対マフィア」の話です。ですから、イタリア・マフィアは日本人がイメージするような犯罪組織と言うよりは、どちらかと言えば(かなり凶暴な)テロ組織に近いと思います。

そういう意味でマフィアと闘う人達(警察官や検察官だけでなく裁判官なども狙われる)の覚悟には頭が下がります。(狙われると、ほぼ確実に殺される)
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年12月12日に日本でレビュー済み
 昔、TVのドキュメンタリー番組で見た、イタリアマフィアが反マフィアの検察官を爆死させ、政府がマフィアに対抗するために戦車を出動させるという映像が衝撃的であったため本書を読みました。

 主に20世紀後半のイタリアマフィアの実態について、マフィアが引き起こした数々の凶悪事件を紹介することで詳しく解説しています。読む前は、日本でいうヤクザだと思っていたのですが違いました。その残虐性は比較する対象が思い浮ばないほどです。日本のヤクザは暴力団であり、抗争時には拳銃を使いますが、マフィアは殺し屋の集団であり拳銃の他にもマシンガンや爆弾も使用します。また、マフィアはイタリア社会と政治に深く根付いており、一般市民や検察官、ジャーナリストが次々に惨殺されていく話は非常にショッキングです。イタリアと言えば芸術、サッカー、ピザ、パスタの国という印象でしたが、本書は新たにマフィアの国という印象を読者に与えると思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年5月9日に日本でレビュー済み
それにしても、南イタリアのマフィア(コーザ・ノストラ)の力の強さは計り知れない。

日本でも暴力団は一定の勢力を持っているし政治経済への関与は多少ならずあるとは思うが、イタリアでは裏社会というよりも、表から圧倒的な支配力を持っている。

指名手配されているはずのマフィアのボスが、警察署の近くで隠れることもなく何十年も暮らしている、という状況だ。

マフィアは、バチカン、イタリア首相などを「友人」としており、司直の手が伸びることはない。

マフィア捜査を担当し、マフィアの根絶を目指した検察官、裁判官、刑事、政治家、ジャーナリストは、ことごとく殺害されている。イタリア・マフィアは敵と共存はせず、必ず親族含めて根絶やしにする。

連日のようにマフィアによる殺害が行われており、政治、司法、警察もマフィアの支配下に置かれている状況で、庶民はひたすら静かに暮らすしかない。安月給かつ圧倒的小人数でマフィアと戦わなければいけない警察や憲兵に強い正義感を求めるのも無理がある。

それでも感動的であったのは、確実に殺されるとわかっていながらも、マフィアのない社会を目指して果敢に戦う検察官達である。政権、検察、警察、裁判官等にマフィアの友人が潜んでおり、内部からも「これ以上はやめろ」と強い妨害・脅迫を受ける中で、捜査を続ける孤独は如何ほどのものか。

ワインや料理、サッカーなどからイタリア人気質を礼賛する本は多数あるが、このような状況で暮らす庶民の悲哀を知った上でのイタリア理解でなければ、フジヤマ・ゲイシャの日本理解と大差はないだろう。

日本語訳がこなれておらず、若干文意がわかりにくい文章や日本語のミスがあるのは残念。
54人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
暗殺からヴァチカンのマネーロンダリングまで。ハリウッドで映画化されたマフィアのイメージをなぞるかのようで、読み物としては面白いですね。

原典で読んだわけではないのでなんとも言えませんが、訳者の朝田今日子さんも、いかにもイタリア人らしい、ピエルサンティの“大げさで歯切れよい”言い切り型の文章を意識なさっていたのではないでしょうか。

ただし、本著がマフィアへの慄きを煽る一方なのは、やや警戒した方がいいのではないかと思います。

また、80年代の逸話が多く、2000年以降の現状とはやや離れているのではないかという点も気になります。「根絶はできないが共存を」と言ったベルルスコーニまでカヴァされてはいるのですが、マフィアの起こす銃撃事件が頻繁に一般社会に及んだのは80年代終わりまでではないか、と。

というのも、マフィアの一斉検挙の背景には、冷戦構造の崩壊でイタリアの政治腐敗・特にアメリカへの依存体質に変化が起こった、という要因もあるはずなのです。しかし、この視点は本著には欠けているようですね。

例えば、冷戦崩壊についてのコメントには、ヨハネ・パウロ二世がポーランドの「連帯」を支持し、その活動が「世界の共産主義国崩壊の発端となった」(p.184)、というくだりがあって、これはいくらなんでも偏り過ぎなのではないかと思います。また、マフィアがアメリカ、ブラジルにも拠点のある国際組織である以上、イタリア国内の一部のマフィアの勇気ある“改心”だけで一斉検挙に至る事情を説明することにもやや無理を感じます。

とにかく、マフィアが武装組織なのは事実とはいえ、“マフィア=殺し屋”のイメージだけでも全体像は到底見えてこないでしょう。

刺激的で話のタネには事欠かない読み物という点では評価しますが、やはり星は3つにしておきます。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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