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高橋 敏
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江戸の教育力 (ちくま新書 692) 新書 – 2007/12/1

高橋 敏 (著)
3.9 5つ星のうち3.9 23個の評価
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  1. ISBN-10
    4480063986
  2. ISBN-13
    978-4480063984
  3. 出版社
    筑摩書房
  4. 発売日
    2007/12/1
  5. 言語
    日本語
  6. 本の長さ
    206ページ
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2007/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 206ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480063986
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480063984
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 23個の評価

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高橋 敏

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上位レビュー、対象国： 日本

寛黒
5つ星のうち5.0 江戸を知る
2018年9月28日に日本でレビュー済み
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江戸時代の教育を知るのにとっておきの本です。寺子屋など歴史を詳しく見ていくことができる点が良かった。
役に立った
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赤い鯉人
5つ星のうち4.0 寺子屋教育が「人間力」の形成に果たした役割を探求する本
2020年9月22日に日本でレビュー済み
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本書は教育の現状について、形だけは立派になったが内実の伴わないものになっていると
憂う筆者が、学校が無かった江戸時代の教育に何かヒントが無いかという出発点から
執筆されている。

そのため、寺子屋が「ヒト」を「人間」にするのに果たした役割を探求するところに
重きが置かれており、著者がフィールドワークを行った成果として、限られた地域内における
寺子屋の実情について扱っており、広く江戸時代の寺子屋教育を俯瞰するものではない。

本書の構成は、第１章で寺子屋における学習内容や授業料を説明するとともに、寺子屋においては
礼儀作法が厳しくしつけられたことを明らかにしている。
第２章では地域ぐるみでの教育という観点で、大原幽学の教育や「若者組」について扱っているが、
かなり極端な例を取り上げているようにも思われる。２章３節の放蕩息子を勘当する話は興味深く、
教育の難しさを物語っていると感じた。息子が可愛くても親が一緒になって道を踏み外して、
「モンスターペアレント」になっているようではダメなのだろう。
第３章では村の寺子屋が、将来は村の担い手となる村の子供達をしっかりとしつけることを通じて
村を育てることにも一役買っていたこと、また、将来村の担い手となる長男だけでなく、
村を出る次男、三男にも生き抜くすべを教えたことを示している。

かつて、人々は、家の一員であり、村など地域社会の一員であり、国家の一員であったし、
そのような意識が定着していた。だからこそ、家、村、国を隆盛させるためにそれぞれの構成員が
力を合わせて次代の担い手である子供を厳しくしつけようとするモチベーションがあったのだろう。
しかし、現代の個人主義の風潮の中で、そのような意識が一掃され、誰も子供の教育や
次代の担い手の育成に主体的に責任を持たず、ひたすら国や地方自治体の教育制度に
責任を押しつけていることが現代の教育が混迷を深めている原因ではないかと考えさせられた。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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ナベ
5つ星のうち3.0 教育の本質を考えるきっかけに
2018年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長期間安定した江戸時代、そこで行われていた寺子屋を中心とした庶民のための教育。
そこで彼らは、何を学んでいたのか？フォーマルなナレッジをインフォーマルな場で学ぶシステムを知ることは、日本の教育史を語る上で重要な示唆を与えてくれる。
役に立った
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海女村
5つ星のうち2.0 総じて読み辛い
2020年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個々の資料の羅列が多く、著者が咀嚼してまとめたものという印象は受けない。教育とは無関係な事柄も多く記載されており内容は薄いように思う。結局、江戸時代では統一的な学制が無かったので教育については良く分かっていないというのが正直なところなのだろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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renqing
5つ星のうち5.0 若い衆に入ったら、子供心でいるんじゃありません
2013年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
　素晴らしい本。
　本書は、近世日本の教育・社会史の専門家が、その三十年来のフィールドワークの歩みを総決算したもので、内容はすべて著者自身の調査・研究に基づくという。興味深く、新書ながらオリジナリティの詰まった力作であると思う。ご紹介したい点は幾らでもあるのだが、２点だけ記す。
１）第２章で大原幽学を引き、当時の村の“荒廃”について触れている。しかし、それは、安丸良夫『日本の近代化と民衆思想』平凡社ライブラリー (1999)から印象付けられるような、経済的荒廃＝貧困というイメージでは全くない。むしろ、豊かさ故の心の荒廃とでもいえるようなものである。言い換 えれば、「万事この世はカネ」といった、心のよりどころをなくした状況を指している。“荒廃”は“荒廃”でも、全く逆だ。
２）同じく、第２章で触れている、若者組。本レビューの表題は、その年、十五歳になる少年が、若者組へ入る際朗唱する条目の一部である(p.110)。 これが力強く簡潔で、不思議な感銘を受ける。この若者入りの儀式は、村の大きな年中行事の一つである。つまり、それは村じゅうの大人から子どもたちにまで、皆に祝福される initiation なのである。徳川期の村には、こういった共同体による成長する子どもへの祝福の儀式が必ず設定されていた。羨ましいことだ。
　新書サイズにも関わらず、著者の fact finding が幾つも詰まった優れた本である。初期近代としての徳川期、特にその十九世紀の一側面を知る絶好のガイドだろう。必読。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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𝔹𝕦𝕗𝕗𝕒𝕝𝕠➁００❹_тＹo
5つ星のうち4.0 江戸の寺子屋教育の実態を、フィールド調査から解明する書
2019年5月14日に日本でレビュー済み
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■江戸での寺子屋での教育内容を知りたくて購入したのが切っ掛けです。いろんな調査からの実態を書き記されていて面白い書でした。

■まず、なかなかまとまった情報や統計がなく当時の全体像把握が困難であることがよくわかりました。そんな中でも著者は複数の寺子屋を事例に、そこにのこっている資料をもとに実態を紹介してくれます。こんなフィールドでの調査を積み上げないと実態が把握できないのは大変であり、また著者の行動に感心しました。

■村の寺子屋の「源平」から「世話千文字」まで進む教育課程が非常に参考になりました。また「経典余師」という四書五経にひらがなをふって読みやすくした書物がベストセラーであったことも大変興味深かったです。なるほど、漢籍そのままでは、武士階層や専門教育を受けた人たちでなければ読めなかったわけですね。この「経典余師」が寺子屋の先生たちのバイブルになっていた様子が伺えました。先生たちがこれらの書に影響されたということは、直接四書五経を教えなくとも、その思想が存分に伝わっていたのかと個人的には想像しました。

■この時期の寺子屋教育の実態を知りたい方にはオススメです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
boxxybox
5つ星のうち5.0 江戸についてよくわかる
2015年4月21日に日本でレビュー済み
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過去の日本についてよくわかる
勉強になる。
将来の方針が見つかる
役に立った
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吉岡元子
5つ星のうち4.0 寺子屋の教育力と現代の教育
2013年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸の教育力を再確認することで、現代の教育問題を考える事ができるから。
役に立った
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