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城繁幸

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3年で辞めた若者はどこへ行ったのか: アウトサイダーの時代 (ちくま新書 708) 新書 – 2008/3/1

城繁幸 (著)

3.6 82個の評価

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ISBN-10

4480064141
ISBN-13

978-4480064141
出版社

筑摩書房
発売日

2008/3/1
言語

日本語
本の長さ

237ページ
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2008/3/1)
発売日 ‏ : ‎ 2008/3/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
新書 ‏ : ‎ 237ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4480064141
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480064141

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奥平太郎

良書だが、前作ほどの迫力は乏しい

2012年3月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

「若者はなぜ3年で辞めるのか」の続編。
さまざまな若者の事例を挙げ、彼らがどんな思いで辞めたのか、その後どのような価値観を持って生活をしているのかを紹介、といった内容。
前書同様、社会にとって必要な価値観が提示されているという意味で良書ではあるものの、基本的に前作の類似書であり、前作ほどの迫力は薄れた。

個人的には成功例だけが取り上げられているのが、内容にやや薄さを感じさせてしまっている要因に思う。
著者が考える社会の進むべき方向性を、成功例を中心に再度示した格好だと思うが、それは前作でもある程度達成済と感じる。
成功例のみならず失敗例なども踏まえたうえで、現実にどういった形で政策などの転嫁させていくのかの議論を深められれば尚よかった。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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TTY

面白い

2017年8月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

読み物としては面白い。
しかし、本書が出版されて9年経ったが、どちらかと言えば若者は保守化し、冒険よりも公務員を目指すようになっている気がしてならない。
それが良い悪いと言うつもりは無いが、この流れはますます終身雇用を強化するのではないだろうか。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ティアル

長くなりました。すみません。

2008年4月21日に日本でレビュー済み

２０人ほどの「アウトサイダー」たちの今を紹介し、
「昭和的価値観」との決別をした人間がどうなったかを記しています。

筆者の主張をまとめると以下のようになります。
昭和的価値観とは、年功序列、終身雇用といった、昭和だからこそもてはやされた
価値観の事を指しています。
昭和という時代には、順調にどの企業も成長していました。
成長しているから、多少部署を増やし、「ポスト」を確保し、
年齢で振り分けていくシステムでも大丈夫だったのです。

平成では、いらない部署を減らし、コストカットを進めることが行われ、
ポストが保障されなくなれました。若手がある程度の年齢になっても、
いつまでも前の世代の人間が居座って昇進できなくなります。
ポストによって、給料に差をつけるやりかたでは、若手は何時まで経っても
大幅な給料の増加が見込めなくなりました。

それでは、入社直後の「つまらない仕事」に若者が耐えられる訳がありません。

新たなる可能性を求め、飛び出した人間は、昭和的価値観を持った人から見たら
アウトサイダーに見えるでしょう。しかし、本書では、飛び出した人たちに、
社会的に成功しているかは別として、「自分の生き方を自分で決めている」所に
良い評価を与えています。

日本の社会が抱える構造的な問題にも切りかかり、読んでいて胸がスカッとします。
「今の地位に安住し、何もしていない上司が若者をこき使う」企業の未来は暗い。
そこから脱却できない企業ばかりの国の未来も暗いでしょう。
国を挙げて若者を虐げるなんて、なんて生産性のないことでしょう。

ここまでお読みになって、具体的に内容を知りたくなった方は是非お読みください。
コラムといいながら、評論としてかなり力の入った文章もあり、とても面白いです。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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糸音

多様性という平成的価値観

2008年11月3日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

終身雇用は既に崩壊した。
大企業に就職すれば一生安泰という考え方はもはや通用しない。
時代は大きく変わった。中高年層は遺産を活かして逃げ切ればよいが、これから社会に参入していく若者たちはどのように生きていけばよいのか。
本書ではしたたかに生きる若者たちが紹介されている。

本書を読んで思ったのは時代の変化に最も対応し切れていないのは従来型の企業であるということだ。つまりは中高年層、それもエリート中高年層の思考が強く反映される組織こそが旧来の価値観にしがみつき、新しい時代の若者の中でも優秀な層に見放されつつあるという事実だ。「最近の若者はバカになった」のではなく「バカな若者にしか相手にされなくなった」という視点の変換は強烈な印象を与える。

しかし、考えてみると大企業の終身雇用といっても出世競争に敗れれば出向もある、そもそも中小企業では終身雇用というもの自体が保証されていなかった。昔から職に定着しない若者はいたし、芸術や文学といった夢を求めて定職に就かずに自分の道に邁進する若者もいた。勿論、海外に活躍の場を求めて日本を出た若者もいた。現在、盛んに言われるような新しい若者は庄和の時代にも存在はしたのである。平成になって数が増えたのは事実だろうが平成になって新しく登場した人々というわけではないだろう。

大きな変化は画一性の昭和から多様性の平成へという時代の変化である。
高度成長期を過ぎ、同じ価値観で人々が生きる時代は終わった。これからはそれぞれがそれぞれの価値観で生き、共生する時代である。自分で道を切り開いていかなければならないため、おそらく多くの人間にとって平成は昭和ほど生きやすい時代ではないように思う。格差も拡大して行くであろう。それでも自分が自分らしくいきることのできる時代は幸福な時代ではないだろうか。我々は昭和の夢にまどろむのではなく、平成の現在に生きなければならない。

30人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ポチとも

この本を読んでも3年で辞めた若者の行先は分かりません

2017年8月13日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

基本的には著者の半径5メートルくらいの人間関係で書かれた感じの内容です。
読み物としては悪くありませんが、
この本では、タイトル通りの答え、情報を得ることはできません。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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シゲちゃん

職業観の多様性は認識すべし！　との示唆あり

2008年4月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

昨今の職業観に関する，なかなか重い内容をうまく考察している．著者のインタビュー業務から具体的事例を抽出，現在の若者の生き方をタイプ別に分類，キャリア編，独立編，新世代編と章立てして考察を加えている．昭和的価値観（年功序列，終身雇用ベースの旧来の仕事観，ただしこれが悪いと云っているのではなく，整合しない業種が有ると言うこと）から平成的価値観（多様性，仕事一本では無いと云うこと）への移行はごく当たり前の現象ではあるが，案外変われない人が多いのかもしれない．この本を読んでそう感じた．

具体的事例の中には，あの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか？（光文社新書）』の山田真哉氏もあり，事例のリアルさも良かった．山田氏のコメントに『日々仕方なく，いやいや会社に来ている．自分も今にそうなると思うと，耐えられなかった』には結構重みがあり，今の自分と重なるところがあるように感じた．ブログが仕事以外の生きがい探しの場所になっているのでは，との問いかけも同感である．

過去から現在に渡る職業観の変化を捉える上で，参考になる記述や体験談は多いと感じた．いまだに　転職者＝職場不適合者　みたいな認識を持つ職場もある．職に関する多面的な受け入れ方を知ることは，仕事に就く人間として必要な最低限の知識なのかもしれない．

28人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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TH

字が細かい、チカチカする笑

2014年3月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

字が細かい、チカチカする笑。昭和的価値観、終身雇用を飛び出した若者について。外資系などに飛び出しステップアップをするものの話が多数、フリーターなどドロップアウトして行くものの話は少ない。全体的にビジネス書によくある年功序列はダメだ、外資系はいいという流れ。良い部分も確かにあるけど、悪いところもあるはず。そこが書かれていないので信じ込んでしまう人も多いかも

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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keita

アウトサイダー的生き方の中間報告

2008年7月22日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

前作「若者はなぜ3年で辞めるのか」とかぶる内容がありますが、また少し新たな情報が載っています。
年功序列からはずれたアウトサイダー的な生き方の提案は参考になりますが、決定的な具体案はありません。まだ現在進行中なので仕方ないのかもしれませんが。
世界は目まぐるしく変わってきているのに日本はあいかわらず変わってないという主張は同感です。
いつまでも昭和的価値観がこびりついていて、日本人は変われないのかもしれないと危機感を覚えています。
次回作に期待しています。

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