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山口組概論: 最強組織はなぜ成立したのか (ちくま新書 759) 新書 – 2008/12/8

4.0 5つ星のうち4.0 34個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2008/12/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/12/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 266ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 448006463X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480064639
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 34個の評価

著者について

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猪野 健治
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上位レビュー、対象国: 日本

2011年9月29日に日本でレビュー済み
本書は、ヤクザ社会の最大組織である山口組の誕生から発展、その時々の
抗争やその背景も押さえながら、現在の六代目山口組に至るまでを概観し
たものである。

本書は、「概論」とはなってはいるが、その記述内容は緻密であり、筆致
も分かりやすく、非常によくまとめられた読み応えのある本である。また、
取材をもとにしたルポルタージュ的な側面も併せ持つ本である。

ヤクザの2人に1人は山口組関係者と言われている。ヤクザ社会のガリバー
組織であるこの山口組を徹底的に分析することで、ヤクザ組織とは何か、
またそこから示唆される日本社会が抱える問題とは何かが浮かび上がって
くる―本書は、著者のそんな信念の下に書かれた本といっていいだろう。

本書では、神戸の小さな組だった山口組が田岡三代目の時に飛躍的な発展
を遂げた手腕や施策に多くの分量が割かれ、竹中四代目継承時の動乱、そ
して五代目、六代目に至る過程も子細に記述されている。

こういった記述をする中で、以前はヤクザを利用していたこともある警察が、
国家が整備された現在、ヤクザを「利用価値が無くなった」(p. 261)と
して、暴対法を強化し、「日本社会に厳然として存在する差別の構造から
生まれる食い詰めた若い者の拠り所」(p. 120)としての側面も持つヤクザ
を取り締まることへの矛盾や異議を唱えている。

著者の主張自体には、賛否両論あろうが、最大のヤクザ組織を調べ上げ、
そこから見えてくる日本社会の問題点にメスを入れていく本書の意義は高い。
特に、被差別地域や欠損家庭がヤクザを生んでいるという、社会や親が持つ
責任は、暴力団の取り締まりを進める現在、同時に真摯に考えていかなけれ
ばならないことだろう。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月11日に日本でレビュー済み
後述の如き論点から★は3つとしたが、網羅性は低くなく歴史的な俯瞰・概観には適しているように思う。資料的価値に重きを置くのであれば★4つが相当かも知れないが、評者はまだこの方面の調べが足りておらず、本書につき、例えば類書との重層的なクロスレファレンスを経ていないことから、かかる観点からの評価はひとまず見あわせる。

各種被差別者の受け皿としての暴力団、という見方(特に歴史的に)はもちろん否定できないし、そこを正視せぬあらゆる評論は、純粋研究としても処方箋としても機能しえまい。セフティーネットの充実や地下化の防止が近年一層軽視されているのではないかという問題提起は理解可能だ。ただし、そこに過度に依拠して組織暴力への擁護論を張るのも、当局やマスコミに劣らず一面的ではないか。「我々の年代ではこうした差別を暴力団になった理由には出来ないと思う。現代で差別というエクスキューズは通用しない。」という鈴木智彦(『潜入ルポ ヤクザの修羅場』文春新書、p.252、「第四章 西成ディープウエスト」の結語)のほうが説得力を感じさせるし、何より、同じように被差別の境遇にありながら踏みとどまった無数の人々の辛苦や、犯罪被害者の苦しみにこそ、想いを馳せたい。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年1月6日に日本でレビュー済み
何よりも文章がうまい。だから流れるように読めていく。
「やくざ=暴力団=悪者=排除すべき」……という考えに真っ向から反論する。
もちろん、やくざを全面的に肯定しているわけではない。
しかし、体制がヤクザを利用してきた歴史や、被差別階層をやくざが受け入れてきたことを抜きに
日本人とやくざのことは語れない、というのが著者の一貫した主張だ。

本書は、日本のヤクザの「ガリバー」でもある山口組の通史である。
今、暴力団に対する締め付けが厳しくなっている。
その中でやくざは……いや山口組はどう変わろうとしているか
変わらざるをえなくなっているか……
それがくっきりと見えてくる。

単なる巨大やくざ組織の通史としてではなく、
日本人とやくざとの、深い深い関わり、
ある意味で必要悪ともいえる部分をもった組織の役割など、
ルポルタージュとしての読み応えもある。

私はやくざを肯定する者ではないが、
やくざ以上に唾棄すべき人種が跋扈していることも否定しない。
また、被差別階層をやくざが受け入れなかったら
今の日本はどうなっていたかを考えると、ぞくっとするものさえ感じる。

今後の山口組の動向を予見する意味でも
読み応えのある価値ある一冊だと思う。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山口組結成から現在までを俯瞰し、被差別者や弱者の受け皿であった暴力団が
無くなる事のマイナス面も考慮しなくてならないのでは?といった
視点で書かれています。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年10月18日に日本でレビュー済み
まずはじめに暴力団を決して肯定するつもりはないが、この本を読むとカタギには縁の薄い山口組の
組織や成り立ちが理解できるようになるとともに、いかに巷間にあふれている「ヤクザ=存在自体が悪」
という図式が本当に成立するものなのかを考えさせる。
山口組の歴史を振り返るにあたり、今までの日本社会、特に大企業が中心となってヤクザに自分たち
に都合の悪い部分を押し付け、隠して蓋をしてきたのかがわかる。
特に三代目田岡親分が自らの組に集まってくる人数が増えるのを決して喜ばず、それだけ心がさびしい
人間が多くなったと嘆いていたというエピソードが深く胸に染みた。
社会からはじき出され、疎外され続けた人々の最後の心の安らぐ場所がたまたま、山口組等の暴力団で
あっただけなのかもしれない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年6月12日に日本でレビュー済み
 戦後の色合いの濃い1代目(山口春吉)・2代目(山口登)の頃から、有名な3代目(田岡一雄)の時代、そして3代目没後の抗争を経て、現代の暴対法強化の時代まで、山口組の発祥から現代までを時代順に記述した本。

 266ページと、新書としては長めだが、そのページ数以上に内容は充実しており、内容の濃い本といえる。
 歴代の組長たちの人物像や組の運営方針がとてもよくわかるだけでなく、(a)山口組と港湾業界や芸能界の関係、(b)山口組と他の組の関係は近年どう変わりつつあるか、(c)暴対法の締め付けのもとで山口組はどう対応しつつあるかなど、「へえ、そうだったのか」というような興味深い内容が多い。読んで損はない好著といえます。

 なお、著者は山口組について否定的な見方はしておらず、組長たち(特に3代目)についても礼賛しています。極めて山口組に好意的な視点から書かれた本であることは留意しておく必要があると思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年2月15日に日本でレビュー済み
やくざ人口八万人のうち、約半数が山口組系である、と言われます。なぜ、やくざはいなくならないのでしょう? なぜ、山口組はそれほどのシェアを獲得できたのでしょう? 風営法、暴対法、など、やくざ壊滅に国も躍起になっているというのに。
「仁義なき戦い」でも”神戸の巨大組織”として登場するこの組。なるほど、港湾、芸能、が生業だったのですね。ああ、だから〇空ひばりは紅白に出られなかったんだ。
え?今の6代目組長は名古屋の組長?最強の資金力を背景に就任、って、どこにあるの?今や地下に潜って見えなくなったこの業界、街を闊歩していたころより怖いかも?
が、この本に見る本組急成長の歴史は、優良企業の創業の歴史となんら変わりません。経済人としても大変勉強になりました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年12月13日に日本でレビュー済み
山口組は誰もが名前は知っている。
しかし、実話系週刊誌以外には、ほとんど活字の情報はない。
といって、実話系週刊誌は手に取りにくくも、電車の広告で見出しを知るくらい。
そんな人にとって、実にありがたい本である。
山口組入門書であり、つまりはヤクザ社会の概説書であり
芸能界の裏面史でもある。
なぜ、有名歌手が暴力団のパーティーで歌うのか。
そんな素朴な疑問も、背景がよく分かる。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート