複雑な年金制度をとてもわかりやすく解説してくれている。
なおかつ、「えっそうだったの、知らなかった!」ということも書かれている。
この点だけでも素晴らしい1冊。
本書がさらに優れているのは、官僚や政治家がいかに国民やマスコミがさわがないように、巧妙に制度を変えたりしているかということを書いているところ(それだけに、著者は、政府の審議会とかには絶対呼ばれないだろう。本来は逆に厚生労働大臣とかやってもらいたいぐらいだが)
本書発刊からはや10年弱。最新の状況を盛り込んだ最新版が読みたい。ただ状況がよくなっているとは思えず、読むのが怖い気もする。
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年金は本当にもらえるのか? (ちくま新書 855) 新書 – 2010/7/7
鈴木 亘
(著)
- ISBN-10448006561X
- ISBN-13978-4480065612
- 出版社筑摩書房
- 発売日2010/7/7
- 言語日本語
- 本の長さ253ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2010/7/7)
- 発売日 : 2010/7/7
- 言語 : 日本語
- 新書 : 253ページ
- ISBN-10 : 448006561X
- ISBN-13 : 978-4480065612
- Amazon 売れ筋ランキング: - 617,481位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的な意見は多いが、政府発行の正確なデータを用いており信頼性は高い。ニコニコ動画でのひろゆきとの対談をみて購入しました。
2015年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
円滑に購入できました。また機会があればよろしくお願いいたします。。
2014年7月19日に日本でレビュー済み
著者は、上智大学卒、日本銀行入社、退社後学習院大学教授の鈴木亘。
(2010.7.10 第1刷発行)
一問一答で、年金に対する誤解を解く、誰でもどこからでも読める一冊。
年金本も何冊か読んできたけれど、導入部分に歴史や成り立ち、国際的比較があって、そこからちょっとずつ難しいことが書かれているのが常だけれど、確かに本書みたいにQA方式で書いてくれると案外助かる。
年金は「難しい」固定観念があり、その疑問って大体みんな同じなので、それを読者目線で書いていて、今までの中でもかなりお勧めの部類だ。
例えば…
「有限賦課方式」:今ある積立金をさっさと取り崩してしまうこと。
「マクロ経済スライド」:年金の給付カットのこと。
など、詳しい説明は後に書かれているけれど、なんと分かりやすい。
本書題名の「もらえるのか?」であるが、答えは「もらえる」。
年金システム自体が破たんすることはないけれど、賦課方式に移行したことにより、昔のじいさんに比べたら貰える額は遥かに少ない。
そこに著者は警鐘をならしており、賦課方式→積立方式を提案している。
過去に『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~』(細野真宏、扶桑社、2009年)を読んで、「積立金があるし未納してる人なんて国民年金被保険者だし、全体から見れば5%だし、全然ウチらはもらえるやん」と思っていたんだけれど、未納問題は“些細”なことで、年金「破綻」とは全く別の次元の問題だし、積立金「100年安心プラン」が「破綻」していることがよくわかった。
財源が枯渇して賦課方式にしたけれど、想定以上の少子高齢化、生産労働人口減少…、収めた年金を運用して国民のモラルハザードを防いでいるんだから、もっと年金負担者(受給者)の身になって考えてほしいね。
2014/07 (11/98)
(2010.7.10 第1刷発行)
一問一答で、年金に対する誤解を解く、誰でもどこからでも読める一冊。
年金本も何冊か読んできたけれど、導入部分に歴史や成り立ち、国際的比較があって、そこからちょっとずつ難しいことが書かれているのが常だけれど、確かに本書みたいにQA方式で書いてくれると案外助かる。
年金は「難しい」固定観念があり、その疑問って大体みんな同じなので、それを読者目線で書いていて、今までの中でもかなりお勧めの部類だ。
例えば…
「有限賦課方式」:今ある積立金をさっさと取り崩してしまうこと。
「マクロ経済スライド」:年金の給付カットのこと。
など、詳しい説明は後に書かれているけれど、なんと分かりやすい。
本書題名の「もらえるのか?」であるが、答えは「もらえる」。
年金システム自体が破たんすることはないけれど、賦課方式に移行したことにより、昔のじいさんに比べたら貰える額は遥かに少ない。
そこに著者は警鐘をならしており、賦課方式→積立方式を提案している。
過去に『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~』(細野真宏、扶桑社、2009年)を読んで、「積立金があるし未納してる人なんて国民年金被保険者だし、全体から見れば5%だし、全然ウチらはもらえるやん」と思っていたんだけれど、未納問題は“些細”なことで、年金「破綻」とは全く別の次元の問題だし、積立金「100年安心プラン」が「破綻」していることがよくわかった。
財源が枯渇して賦課方式にしたけれど、想定以上の少子高齢化、生産労働人口減少…、収めた年金を運用して国民のモラルハザードを防いでいるんだから、もっと年金負担者(受給者)の身になって考えてほしいね。
2014/07 (11/98)
2018年12月10日に日本でレビュー済み
再掲
図書館本
決してタイトルから示唆される2項対立的議論でないのが良い。
タイトルの答えから書けば、年金は貰える。でも、若い世代は確実に払った金額にも満たない。そして生まれた年による年金総額が数千万円にのぼる。このままの仕組みを継続させていけば。
鈴木氏(1970-)は善人だと思う、日本はこの先も存続すると想定しているのだから。確かに書の中で日本の少子化、超高齢化の到来を指摘しているが、おそらく年金システムをはじめてとする行政内の枠組み、仕組みを変更すればなんとかなる、と考えておられる。
本書を要約するならば、年金という仕組みは少子高齢化で人口減少が進む中では確実に崩壊する(すでにしている)と言う事であろう。
そして賦課方式から世代別積立方式への変更。
目的消費税化の導入(基礎年金の財源化(消費税化))
年金受給者相続資産からの徴収
年金運用方法の個人選択権等が必要であろうと指摘している。
備忘録的メモ
自公政権時の100年安心プラン(自動安全化装置)は完全に崩壊
粉飾決算的な厚労省の財政検証、情報操作と世論誘導(基礎年金の全額税方式化により消費税が3.5-12%も引き上げられるという報道)
厚労省試算で使われる「賃金上昇率」の妄想(運用利子率のかわりに)
年金財政への国庫負担は結局は税金である。
現在の国民年金の満額(40年満期加入)でも都市部の生活保護費より低い
団塊の世帯が年金受給者に転じる時期を迎え、改革の遅れは更なる世代間不公平を拡大
年金純債務 540兆円の債務超過
図書館本
決してタイトルから示唆される2項対立的議論でないのが良い。
タイトルの答えから書けば、年金は貰える。でも、若い世代は確実に払った金額にも満たない。そして生まれた年による年金総額が数千万円にのぼる。このままの仕組みを継続させていけば。
鈴木氏(1970-)は善人だと思う、日本はこの先も存続すると想定しているのだから。確かに書の中で日本の少子化、超高齢化の到来を指摘しているが、おそらく年金システムをはじめてとする行政内の枠組み、仕組みを変更すればなんとかなる、と考えておられる。
本書を要約するならば、年金という仕組みは少子高齢化で人口減少が進む中では確実に崩壊する(すでにしている)と言う事であろう。
そして賦課方式から世代別積立方式への変更。
目的消費税化の導入(基礎年金の財源化(消費税化))
年金受給者相続資産からの徴収
年金運用方法の個人選択権等が必要であろうと指摘している。
備忘録的メモ
自公政権時の100年安心プラン(自動安全化装置)は完全に崩壊
粉飾決算的な厚労省の財政検証、情報操作と世論誘導(基礎年金の全額税方式化により消費税が3.5-12%も引き上げられるという報道)
厚労省試算で使われる「賃金上昇率」の妄想(運用利子率のかわりに)
年金財政への国庫負担は結局は税金である。
現在の国民年金の満額(40年満期加入)でも都市部の生活保護費より低い
団塊の世帯が年金受給者に転じる時期を迎え、改革の遅れは更なる世代間不公平を拡大
年金純債務 540兆円の債務超過
2015年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
年金について最近いいことを何も聞かないような気がします
不安ばかりです
不安ばかりです
2010年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
複雑かつ難しい専門用語で「不公平さ」を覆い隠す年金の真相を暴く良書です。一問一答形式で分かりやすく選挙の前にぜひ読みたい書籍です。
現在の年金制度は生まれ年によって支給される金額が違うという全く不公平な制度で職業によっても不公平があります。
年金問題の解決手段として、現役世代から高齢者へ資金移動をする形である自転車操業的な「賦課方式」から自分の将来の年金を自分で積立てるという「積立方式」への移行への戦略と、財源としては得をしている現在の年金受給者から、相続税として徴収するという提案はとても合理的で不公平感がないと思いました。
本書での表現を借りると「現在の高齢者への利益供与」と「負担の将来へのツケ回し」である年金制度を変えていくには若い方が勉強をし選挙に行く。高齢者にも子供や孫世代のために理解をしていただくことは必要です。まずは本書で学び第一歩を踏み出したいです。
巻末には自分の本当の年金額が分かるシートがあり、政府の非現実的な前提をもとにしたものと違って現実的な金額が試算できます。
現在の年金制度は生まれ年によって支給される金額が違うという全く不公平な制度で職業によっても不公平があります。
年金問題の解決手段として、現役世代から高齢者へ資金移動をする形である自転車操業的な「賦課方式」から自分の将来の年金を自分で積立てるという「積立方式」への移行への戦略と、財源としては得をしている現在の年金受給者から、相続税として徴収するという提案はとても合理的で不公平感がないと思いました。
本書での表現を借りると「現在の高齢者への利益供与」と「負担の将来へのツケ回し」である年金制度を変えていくには若い方が勉強をし選挙に行く。高齢者にも子供や孫世代のために理解をしていただくことは必要です。まずは本書で学び第一歩を踏み出したいです。
巻末には自分の本当の年金額が分かるシートがあり、政府の非現実的な前提をもとにしたものと違って現実的な金額が試算できます。
2012年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
年金の仕組み関連について メディアなどで見聞きしたことはあったが 複雑で専門用語も多く反射的に頭が拒否ってました
関連省庁側の解説者や労務士などの著書はそれに該当してました だがひょんなことから準専門分野の鈴木先生が国民目線で表現している本を知り
衝動買いした感じでした 開いて見ると何の拒否反応もなく読めて ちょっとずつ区切れているのもストレスにならず合間に読めるように編集されていて年金関連の現状が把握できました 結果今後の想定は容易になったが非常に芳しくない 多くの人が現状のシステム欠陥を知り改善を急がなければ・・・
関連省庁側の解説者や労務士などの著書はそれに該当してました だがひょんなことから準専門分野の鈴木先生が国民目線で表現している本を知り
衝動買いした感じでした 開いて見ると何の拒否反応もなく読めて ちょっとずつ区切れているのもストレスにならず合間に読めるように編集されていて年金関連の現状が把握できました 結果今後の想定は容易になったが非常に芳しくない 多くの人が現状のシステム欠陥を知り改善を急がなければ・・・